『失伝の調査』開始

二藤・樹
 ……うーん、創世濁流撃破作戦で、とんでもないものを見つけてきちゃったぞ。
 俺はワイルドスペースで、『失伝した職能(ジョブ)』の情報を探していたんだ。

 前から疑問だったんだ。50年前に地球が滅亡するまで、どうやって人々は耐えていたんだろうってね。勿論、デウスエクスに人類という資源を絶やすつもりはなかったし、オラトリオはデウスエクスの力を維持していたという。でも、それだけじゃ無理じゃない?

 そして、信憑性は乏しいけど、創世濁流の古戦場から、ひとつの資料を見つけた。
 曰く、それは(ケルベロスの誕生以前に)弱いながらもグラビティを使えた者達。
 曰く、彼らがグラビティを行使するには、忌まわしき代償を必要とする。
 ……つまり、力は俺達程ではなく、代償が必要で、デウスエクスを殺す事もできなかったけど、グラビティだけは使えた定命の人間が、かつてごく少数存在したって事だ。
 彼らが過去、かろうじて建造物をヒールで維持したりしていたのかな?

 で、失伝ジョブの末裔にあたりそうな家系を探してみたんだが、どうも妙なんだ。
 ここ一年程……昨年の7月頃から、末裔と思しき人々の失踪が相次いでいたんだ。
 失踪時刻に『赤ずきんのような人物』を見たって情報もあって、穏やかじゃない。

 雲を掴むような話で申し訳ないんだけど……。
 創世濁流の撃破で生まれた猶予時間を、少しだけ失伝の調査に貸してくれないか?
 もちろん、不確かな情報だから、他の事を優先してくれた方が良い。
六道衆・餓鬼道獄竜氷牙将・ヤーケイロンとの決戦、
マンダラシャナ曼荼羅の探索に、デウスエクスなうのチェック。
今年の思い出を語るプレイスの準備は『12月11日(月)朝8:30まで』だ。
 それらの合間で構わない。よろしく頼む。