ドレッドノート攻略戦

■第7ターン結果

●シュヴァロイド・ゼブル
 踏破王クビアラを撃破し、弩級ダモクレス・ドレッドノートと融合したイマジネイターへの突破口も開いたケルベロス達は、その決戦と並行して、シュヴァロイド・ゼブル率いる部隊とも交戦していた。
 イマジネイターさえ撃破できれば、この戦いは勝利となる。
 同じ勝利ならば、より良い勝利を目指すべき……と考えた結果が、この侵攻となったのだ。

「我に最後の戦いの機会を与えてくれた事を感謝しよう」
 シュヴァロイド・ゼブルは、殺到するケルベロスの軍勢を迎えて、その勇姿に感謝を捧げた。
 配下の練度不足から、これまで満足な戦いをみせる事はできなかった。
 だが、それでもなお、自分との決戦を挑んでくれたケルベロスに対して、感謝以外の念を持つ事は彼にはできなかったのだ。

「せめてもの礼として、全力でお相手させていただこう。我が最期の戦い、とくとご覧あれ!」
 その言葉と共に、シュヴァロイド・ゼブルは蒼い旋風となり戦場を吹きぬける。
 その速度こそが、シマウマのウェアライダーの特徴を組み入れたダモクレス、シュヴァロイド・ゼブルの真骨頂であった。

「あなたの為ではありませんが、その感謝は受け取っておきましょう」
 キャスターとして仲間の援護に勤しんでいたメイセン・ホークフェザー(薬草店店主のいかれるウィッチ・e21367)は、ゼブルの素早い動きにマジックミサイルを合わせつつ、その感謝を受け取った。
 この戦場の勝敗は、大勢に影響しない。
 しかし、だからこそ、純粋な戦闘を楽しむ事ができる。
 メイセンがビハインドのマルゾと連携して華麗に攻撃すれば、シュヴァロイド・ゼブルも、分身殺法と必殺のゼブラキックをケルベロス達に披露する。
 戦いは一進一退の攻防となり、勝敗の行方は誰にもわからない。
 それは、楽しい戦いの時間であったろうか。
 だが、楽しい時間もいつか終わりが訪れる。
「マルゾ、お願いしますよ!」
 メイセンの声に反応しゼブルの背後に出現したマルゾが、シュヴァロイド・ゼブルを背後から刺し貫いたのだ。
 その攻撃によりシュヴァロイド・ゼブルは戦場に倒れ、ケルベロス達の勝利が確定する。
 しかし、その戦いの結末は、本当に紙一重の差であった。
 戦場を制圧できるギリギリの勝利、その結末は、シュヴァロイド・ゼブルとの戦いの最期を締めくくるに相応しかっただろう。それゆえか、シュヴァロイド・ゼブルの馬面は、安らかであるようにさえ感じられた。

「あなたとの戦い、皆、楽しんだと思います。だから……安らかに眠ってください」
 メイセンは、共に戦った仲間達と共に、シュヴァロイド・ゼブルに一礼すると戦場を後にした。

●レイナGGG07
 先程の戦いでは、恐怖すべき存在から辛くも逃げ延びた『GGGシリーズ』、レイナGGG07。
 だが、ここに至ってケルベロス側は、レイナの残り戦力に対して10倍以上の人数で押し寄せて来ていた。
「ちょ、ちょっと過剰に過ぎるのではなくって!? いえ、これはもしや私に隠し機能とかパワーアップ装置があってそれがあなた達ケルベロスにとって都合が悪いとか……」
「無い無い」
 鳥形ドローンを放って攻撃を仕掛けて来るレイナGGG07。その攻撃を凌ぎつつ、星黎殿・ユル(聖絶パラディオン・e00347)は手を扇ぐように振って否定する。
「じゃあなんでこんな人数を……?」
「さあ……?」
 実際、なんでこんなに来たんだろう。
 ユルは少し首を傾げ、そして腕を前に突き出しながら言った。
「……まあ、ほら、微妙に残して逃げられるのも気分悪いし気咬弾」
「そんな、残しておくのも気分が悪いからついでに潰すみたいな扱いをゲフッ」
 言葉の間にも生き汚く逃げようとしていたレイナGGG07に、ユルの放った気咬弾が突き刺さる。
 もはや戦闘続行不能に陥ったレイナGGG07は、機能を停止しながらも告げる。
「フフフ……私はGGGシリーズでも一番の美貌と英知を持つ者……今後のGGGシリーズにはあまり期待しないことね」
「自己評価高っ」
 確かにケルベロスを防いだ時間で言えば誇るべきなのかも知れなかった。

●ドレッドノート侵攻
 夜を迎えた東北自動車道、無人の宮城県大崎市付近を、弩級ダモクレス載霊機ドレッドノートの巨大な足が踏み潰していく。
 本来の性能から比べれば遅々とした歩みでありながら、しかし指揮官型ダモクレス達の援護を受けたドレッドノートは止まることなく、豊富なグラビティ・チェインの在り処を目指し、ここまで歩んできた。

 ドレッドノートの視線の先には、煌々と輝く街並みがある。
 宮城県仙台市。人口百万を超える大都市。ケルベロス達が守るべき都市。
 ドレッドノートはそこに満ちるグラビティ・チェインの気配を感じ、髑髏の口元を僅かに動かした。
 餓えに衝き動かされるように、巨大なる弩級ダモクレスは歩みを進めていく。

 戦いは、終わりの時を迎えようとしていた。

→有力敵一覧

→(6)あずさ実験部隊(1勝0敗/戦力1330→1280)

→(8)シュヴァロイド・ゼブル(20勝2敗/戦力1020→0/制圧完了!)

→(10)智の門番アゾート(3勝1敗/戦力1340→1180)

→(12)英霊機タロマティア(2勝1敗/戦力1870→1760)

→(14)十界天魔(5勝1敗/戦力980→720)

→(18)イマジネイター(44勝5敗/戦力2550→300)

→(21)メタルガールソルジャー・タイプS(0勝1敗/戦力1240→1230)

→(27)レイナGGG07(4勝2敗/戦力20→0/制圧完了!)

→(28)マルミGGG03(4勝1敗/戦力310→100)

→(29)レイジGGG02(1勝0敗/戦力1190→1140)

→重傷復活者一覧

→死亡者一覧

■有力敵一覧

有力敵 戦功点 現状

シュヴァロイド・ゼブル
780
(8)シュヴァロイド・ゼブル:Battle1にて、マルゾ(メイセン・ホークフェザーのサーヴァント)に倒される。

レイナGGG07
750
(27)レイナGGG07:Battle1にて、星黎殿・ユル(聖絶パラディオン・e00347)に倒される。

戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

戦闘結果を取得しています。しばらくお待ちください。