ケルベロスブレイド

ジグラットゼクス『青ひげ』 & 『継母』   
~ジュエルジグラット・弐番嚢胞都市~

「ぶわっはっはっは、『継母』よ、うまく『赤ずきん』に責任をおっ被せてきたぞ!
 お前の言う通り、初代ジグラットゼクスの最後の一人といえど、所詮は雑魚よな!」
「だろうな、『青ひげ』。初代の威光など力の前では無意味。だが、恋心を喚起するわが息子が死んだ以上、ジュエルジグラットを操れるのは奴の『恐怖』だけだ」

「ジュエルジグラットの操作さえ可能ならば、創世濁流無しでもそれなりの領土は確保できよう。ここは躊躇なく突撃だ! 卿には盟約通り、ゲートの守護を頼むぞ!」
「……そして自分は地上に降り、略奪に勤しむという訳か」
「当然だ! 余は完全にモザイクを晴らし、自由を手に入れて見せるぞ!
 では、戦の支度があるのでこれにて失礼。ぶわっはっはっは……!!!!」

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「もう去ったか。『青ひげ』は粗雑で不快だが、利用価値は高い。
 そしてやはり、『赤ずきん』は迂闊な女。
 ここは宇宙の流刑地、ジュエルジグラット。モザイクという枷を背負った我々が、協調などする訳が無い。信じられるものは、己の力と信念だけ。
 ……だから、『鏡の中の愛しいあなた』。私は、あなたの為に行きましょう。
 私の命全てを掛けて、あなたの愛し子を殺した奴らに、復讐を……!」