ケルベロスブレイド

『ラクシュミ』&『レプリゼンタ・ロキ』
~世界樹ユグドラシル~

「その左腕……『猿の手』は、わたしをクルウルクの檻から『奪う』事もできるのですね」
「おっとオウガの女神様、その細腕で殴るのはやめてくれよ。俺が死んでしまう」

「……わたしをクルウルクから救った事を『貸し』に思え、という事でしょうか?」
「カンギと違い、残念ながら俺には人望が無くてね。そして……」
「最終生存体(レプリゼンタ)の癖に、怖いものでもあるのですか?」
「ああ、誰かがケルベロス共に如意棒を渡しやがった。あれは駄目だ、怖すぎる」

「ケルベロス……ケルベロス……何か、懐かしい響きを感じます……」
「おいおい、お前一応クルウルクに洗脳されてるんだよな?」
「? はい、そのようですけど」
「いやーなんか怪しいな……突然裏切られたら怖すぎるから、戦場では別働隊で頼むわ。
 俺の目的は、彷徨えるゲートを俺の『コレクション』に加える事、だけだからな……」