ケルベロスブレイド
螺旋忍軍『濫觴』 & 『実験体33号』
「……なるほど、その『屍隷兵』とやらの改造が、ハクロウキ殿の手土産であると」
「まあそういう事ね。冥龍ハーデスの研究は失われたけど、屍隷兵自体は私達も確保した。
今回の実験が成功すれば、屍隷兵を更に強化できると、ハクロウキは言ってるわ。
どう濫觴(らんしょう)、この条件でカンギに話をつけて貰える?」
「……レプリゼンタ・カンギは、手土産など無くとも汝等を歓迎する」
「嫌よ、私達は対等な雇用関係を望むわ。侵略寄生なんて気味の悪いものはお断り」
「……いずれ全ての生あるものは、この歓びを知る事となる」
「バカバカしい……あなたはもうマトモじゃないみたいだけど、カンギにはちゃんと話を通しておいてよね。私達の実験が終わったら、ユグドラシル防衛も手伝ってあげるってね」