超パビリオン 結果発表!

●超パビリオン攻略指令
 2017年5月13日~14日。
 暁月・ミコト(地球人のブレイズキャリバー・en0027)に課せられた使命は、超パビリオンの攻略であった。
 上位入賞の超パビリオンを巡り、体験し、レポートする。
 それは、ケルベロスにとって、なんと遣り甲斐のある仕事であろうか。
「不詳、暁月・ミコト。この手で未来を掴む為に、戦わせていただきます」
 意気揚々と超パビリオンへと向かったミコト。
 果たして、ミコトの運命は?

●3位:思うままに好きな技や呪文をぶっ放せ!(毎日戦場
 ミコトがまず訪れたのは、毎日戦場の超パビリオンである。
 毎日戦場という名の通りなのか、そこは、まさに戦場の様相であった。
「唸り、吼えろ、空を震わす剛腕よ グラビティシェイキング!」
 イクシード・ドッグマン(迷いの獅子狗・e29451)の剛腕が真っ赤に燃えると、
「ギュッて挟んでバァーン!」
 フィア・フィアリス(傲慢なる紅き翼・e16957)の双掌圧壊撃が時空を握りつぶす。
 対して、お花大好き少女のエヴァンジェリン・ホワイト(オラトリオの鹵獲術士・e15062)の、
「フラワーフラワー・アレンジメント♪」
 は、周囲に花びらを舞い散らせて美しく咲き散っていくのだ。

「これが、必ず殺す技と書いて必殺技なのですね。日頃のケルベロス達の鍛錬の証を、多くの人々に見てもらうとても素晴らしい企画です」
 ミコトは、これらの素晴らしい技を堪能しつつ、旅団長のコロッサス・ロードス(金剛神将・e01986)を探す。
 勿論、超パビリオン3位のお祝いを言うためだ。
 そして、見つけたのは赤い鎧にマントをはためかせた偉丈夫。
 彼の周囲には、厚い筋肉から発せられるオーラ的なものが暑苦しい威圧感を漂わせていた。
 彼こそがコロッサスに違いない。
 ミコトがそう見定めて、
「おめでとうございます。超パビリオン企画第3位です!」
 と、声をかける。
 ミコトのほうを、軽く見たコロッサスは、
「我、金剛不壊の穂先也――」
 その彼の鎧、金剛不壊を見せ付けるようにポーズをとった。
 それは、とても見事なポーズであったろう。
「これが、第3位の団長の力なのですね。勉強になります!」
 ミコトは、尊敬の眼差しでコロッサスを見ると、コロッサスは少し照れたようだった。
 更に、企画に参加していたケルベロス達も、コロッサスを祝福するためにとかけつけてきてくれた。
「おめでとうございます」
「おめでとー」
「いつかは、やる奴だと思ってたぜ」
「次は修行してもう一度くるよ」
「うれし泣き、する?」
 多くの祝福の言葉を受けたコロッサスは……、万感の思いを込めて、雷光を光らせた。
「我が雷霆で散り逝け――」
 彼の必殺技の叫びと共に、会場にお破邪の雷光が降り注ぐと、天魔を滅するほどの拍手が、パビリオンを埋め尽くしたのだった。

「僕も、いつかコロッサスさんみたいな必殺技を放てるように頑張ります!」
 ミコトは、その素晴らしい演舞に感激しつつ、会場を後にした。
 やはり、必殺技を叫ぶことは、ケルベロスの浪漫で間違いは無いだろう。

●2位:【庭園迷宮2017】(Le jardin secret
 必殺技への思いを新たにしたミコトが次に向かったのは、超パビリオン第2位の栄光を掴んだ【庭園迷宮2017】である。
 【庭園迷宮】は、昨年1位の実績は伊達では無い、素晴らしいパビリオンであった。

 会場は、メイド長たる蒼樹・凛子(無敵のメイド長・e01227)が管理する【庭園】。
 この庭園は、赤堀・いちご(ないしょのお嬢様・e00103)お嬢様と、そのメイドだけの秘密の花園【メイドハウス】の広大な屋敷の一部であるのだが、一部だけでも充分に広く、まさに庭園迷宮といって間違いない広さなのだ。
 この広大な迷宮を潜り抜け、果たしてゴールにたどり着く事ができるのか?
 ミコトは、早速、挑戦を開始した。
 まず出会ったのは、メイドの黒岩・りんご(禁断の果実・e28871)さん。
 りんごが示すのは3つの扉。
「せっかくなので、僕は赤い扉を開けさせてもらいます」
 その赤い扉の先には、もふもふがいた。
 もふもふがいたら、することはひとつ。
「やっぱりもふもふするしかないでしょ?」
 充分堪能したミコトはもふもふにお礼を言うと、樹木のトンネルを抜けて先に進む。
 そこにいたのは、メイドの榊・凛那(神刀一閃・e00303)。
「確か、長命寺が関東だったから……、道明寺はその反対で、お餅っぽいほう?」
 自信無げだったが、見事正解したミコトは次の部屋へ。
 その部屋で軽くゲームを楽しんだミコトが先に進むと、新人メイドのフィオナ・リースフェルト(弟大好きブラコンお姉さん・e35917)が現れた。
「えっと、恋人とか僕は良く判らないから……とりあえず、お嬢様で」
 弟の恋人が誰かという問いに答えるミコト。
 その結果は、ゲームオーバーであった。

「むー失敗。でも、迷宮庭園の綺麗な庭を散策できて楽しかったよ」
 ミコトは残念そうに、そう言うと、第2位のお祝いを言う為に、凛子さんの姿を探すのだった。
 そして、探すこと、小半時。
「見つけました、凛子さん。おめでとうございます! 超パビリオン2位のお祝いにかけつけました♪」
 そう言って駆け寄るミコト。
 凛子は、正規の方法で突破してこなかったミコトを、少しだけ残念そうに見たが、微笑んでお茶に招いてくれた。
「美味しいです、こんな美しい庭園でお茶を頂けるなんて、なかなかありません!」
 美味しそうに紅茶を飲むミコトに、凛子は、お嬢様とメイド達にも入賞の連絡をした事と、もうすぐ皆が集まって、入賞のお祝いのお茶会をするのだと教えてくれた。
「お祝いのお茶会、素敵な響きですね!」
 ミコトは、目をキラキラさせている。
「よろしければ、ミコトさんも一緒にどうでしょうか?」
 その凛子の申し出を受けたミコトは、いちごお嬢様や、バニーメイドな月影・環(神霊纏いし月の巫女・e20994)を初めとした美女たちと共に、優雅なアフタヌーンティーを楽しんだのだった。
 余談ながら、
「ところで、いちごお嬢様は……」
「私は、女の子、です……から」
 お茶会ではミコトが何か言いかけたが、お嬢様の微笑みの前に最期まで口にする事は出来なかったらしい。

 素晴らしい庭園と美しいメイド達の競演。
 その美しさに魅了されたものは、数知れず。
 庭園迷宮こそ、ずっと迷っていたくなる究極の迷宮であるのかもしれない。

●審査員特別賞:決戦!超魔王城RPG!~勇者最後の戦い~(超魔王城ゾディアパレス)
 秘密の庭園のお茶会を後にしたミコト。
 彼女は、とある魔王城の前にやってきていた。
 その魔王城では、いままさに、勇者と魔王の決戦が始まろうとしている。
 超魔王城ゾディアパレスを舞台にした、その決戦に参加しようと言うのだろうか?
「いえ、違います。審査員特別賞のお祝いを言いにきたのですよ」
 ミコトは、誰にともなくそう呟いたが、勿論、参加する気も満々である。
「勇者ミコト、行かせて頂きます」
 ここに、勇者ミコトの冒険が始まった。

「フゥーハハハハハハハハハハハハ!!!よくぞ我が居城たる魔王城ゾディアパレスへと来たな勇者よ!」
 超魔王ゾディアの歓迎を受け、超魔王城の探索を始めるミコト。
 魔王と言えば闇の存在であるからと、暗い方へと歩を進めていく。
 その先にあったのは、不思議な図書館のような場所。
 そこで、本を一冊手にとったミコトは、図書館の主クララ・リンドヴァル(鉄錆魔女・e18856)と本について語り合った後、更に魔王城の先に進むのだった。
 その先の部屋で出会った同じ名前の少女、結真・みこと(ょぅじょゎっょぃ・e27275)に魔王の弱点を聞いたミコトは、右の扉を開けて先へ進む。
 出会ったのは、魔王城のアイドル、日輪・稲子(元気処方箋・e05271)。
 その彼女の攻撃を避けるように、ミコトは右の扉に飛び込んで咲きに進み、魔王の最期の門番である、篠ヶ瀬・丈(ブレイジングハート・e27389)に出会う。
「俺と戦え。それで勝てたら魔王の間への直通ルート教えてやるよ」
 丈の言葉に、ミコトはケルベロスチェインを強く握り締め攻撃を繰り出し、見事、丈の攻撃を切り抜ける。
 丈から最後の鍵を手に入れたミコトは、遂に、超魔王ゾディアの間へと到達した。

「―――よく来たな勇者よ。幾多の試練を乗り越え、よくぞ我が前に現れた」
 魔王は世界の半分を勇者にやるというが、ここで頷く勇者はいない。
「断らせてもらいます!」
 ミコトは、どや顔でそう言うと、魔王に渾身の一撃を加えると……、改めて、審査員特別賞のお祝いの言葉を送るのだった。

「超魔王城の冒険、楽しかったです! 皆さん、ノリノリでしたよね。途中から、少し本気になってしまいました。ということで、超パビリオンの審査員特別賞です! 僕だけでなく、たくさんの人たちが楽しんだ結果ですので、是非、受け取ってください!」
 笑顔で、そう言うミコトに、ミコトの攻撃を受けた、天蓼・ゾディア(超魔王・e02369)も、超魔王らしいポーズを決めながら、口角をあげた。
「超魔王である我にとって、審査員特別賞など物の数では無い。だが、下々のもの達の多くが、この魔王城の偉大さに触れ、支持してくれたというのならば、喜ばないわけでは無いぞ。ありがとうである」
 口調は尊大であるが、その喜びが伝わるような暖かい言葉である。
 対するミコトも、
「超魔王陛下のお言葉を聞けば、皆も喜ぶでしょう」
 と恭しく礼をし、超魔王と2人で爽やかに笑いあうのだった。

 超魔王と勇者の戦いの一つは、こうして幕を閉じたのだった。

●1位:我が怒りに応えよ正義 ~MMCITY危機一髪!~(MMCITY
 勇者としての戦いを終えたミコトが次に向かったのは、超パビリオンの投票で圧倒的1位を獲得したMMCITYである。
 MMCITYの企画は、全ての出来事がフィクションであり、現実と混ぜると危険な、MMCITY危機一髪! 企画の説明を確認した、ミコトは義憤に燃えた。

「これが本当ならば、許せませんね」
 暴虐な市長一恋・二葉(暴君カリギュラ・e00018)によって虐げられる市民、更に、街すべてを破壊する【市長公認終焉爆弾(インフィニティ・カタストロフ)】の恐怖。
 物理攻撃無効のケルベロスならば、市長公認終焉爆弾など恐れるに足らないが、無辜の市民を救うためには、爆弾の解除コードを手に入れなければならない……という状況に、ミコトは拳を握り締めた。
 ここで立ち上がらなければ、ケルベロスでは無いと。
「待っていて下さい、僕が必ず解除コードを手に入れてきます」
 ミコトは、江戸川・シャーロット(ぽんこつホームズ・e15892)から解答用紙を1枚もらい、「頑張りましょうエイエイオー!」という声援を受け、協力者がいるというバックミンスター研究室へと向かうのだった。

「まずは、1問目ですね。1問目のヒントは……、なるほど、ここで別の旅団に行くのですが、大規模なイベントですね」
 バックミンスター研究室のコーヒーを飲みたかったなと思いつつ、ミコトは、第一のヒントのある【Gimlet】へと向かった。
 【Gimlet】で得られたヒントを手にしたミコトは、そのヒントと解答用紙を重ねて太陽に翳してみる。
「これが、答えですね」
 余裕の笑みで、ミコトは答えを書き込むと、2問目のヒントを得る為に、【たんぽぽ自警団】へと歩を進める。
 タンポポ自警団で、ヒント用紙を強奪しようとする悪漢を成敗してヒント用紙を得ると、さっそく、
「小さい順に巡れ? 順番に巡れば一筆書きの文字が現れるという寸法ですか? でも、このアルファベットは、16進数ならばアルファベットも使うけれど……、そうか!」
 ちょっとした気づきで、回答を得たミコトは満足気に回答を書き込むと、次なる旅団【一途】へと向かった。
「キンキンに冷えたラムネ、ありがとうございました」
 コーヒーを飲み損ねて渇いていた喉をうるおしたミコトは、その包装がヒントである事に呑み終えてからやっと気づいた。
「てへ」
 ちょっと気まずげに、ヒントを読んだミコトは頭を抱える事になった。
「む、難しい……。でも、出題文がひらがなな事がヒントですよね。そして、何文字目かの指定。とういことはっ!」
 悩むこと30分。なんとか閃いたミコトは解答を書き込むと次の旅団へと旅立った。
 海賊船 ―『吼えるクジラ』号―では、1180円のカキ氷をシャクシャク食べて、サクサクっと謎を解く。
 続く、静雪の神社のおみくじは大吉。それに気をよくして、こちらも、手早く解答を書く。
「5-3がBなら、決まってますよね」
 続くノーム邸では、お手製お弁当をもらってホックホク。
「これは、水兵的な感じですね。でも、今までと答えの雰囲気が違うのですが、良いのでしょうか」
 少し自信なげに、答えを書き込むと、ミコトは、次なる目的地朝焼けの泰山へと向かった。
「ハッカ飴は、スーっとするのが良いですねって、寒っ」
 口の中が冷え冷えになったミコトは、頭脳もクールになったようで難なく、謎を解き明かした。
 そして、最期の関門。
 アリルのなんでも屋さんで、ミコトはやさしい香りの花のポプリを手に入れたのだった。
「良い香りです。そして、らが共通しているのがヒントなのですね。そして、問題にはアルファベットでは無い記号が一つ……」
 つまり……。
「鍵を叩くと良いわけです。なぞは全て解けました! さぁ、指定された所に向かいましょう」
 そして、たどり着いた場所で、ミコトは力尽きたのだった。
「まさか、後半戦があったなんて……。僕はここで力尽きましたが、どうか、皆さんの力で市長公認終焉爆弾の解除を……。そして、第1位のお祝いを伝えて欲しい……。それだけが、僕の望みです……」
 ミコトは最期まで辿り着くことは出来なかったが、果たして、市長公認終焉爆弾がどうなったのか、その結末は、MMCITYで見届けてください。

「とにかく、大規模で、素晴らしいパビリオンでした。来年は、絶対に解決して見せます!」
 最後に、超パビリオン企画、第1位、MMCITYの高い壁を前に、そう決意を固めるのだった。