鎌倉奪還戦 ファーストアタック

エインヘリアル第一王子「ザイフリート」

<鎌倉奪還戦 ファーストアタック>


●『全世界決戦体制(ケルベロス・ウォー)』!
 地球にケルベロスが誕生して、およそ50年。
 初めて発動された『全世界決戦体制(ケルベロス・ウォー)』は、地球に住む全ての者に、地球が狙われているという事実を思い出させるものであった。
 かつてのデウスエクスの侵略を直接知る者は、もはや全地球の人々の間でも少数派だ。
 だが、地球に生きる者が、その脅威を忘れることは無い。
 現在、地球上のグラビティチェインも、守る力たるケルベロスも日本に集中している。
 もしも、日本のケルベロスが敗北すれば、それは地球の破滅に直結する。
 それが、地球の現状であった。

 『虹の城ビフレスト』の出現とエインヘリアルの襲撃による神奈川県鎌倉市制圧という惨事への対応においても、ヘリオライダーの予知は十全に働いていた。
 虹の城ビフレストの機能や「戦争当日の戦場の様子」、果ては敵の増援の出現までもが判明しているのは、ヘリオライダーの予知があればこそだ。

 彼らの力を借り、ケルベロス達は鎌倉市内に潜入してのデウスエクスとの交戦や、他の地方で出現したデウスエクスへの対処に当たる。
 そして、予知で得られた情報を参考にしながら、各師団は各々の行動を策定していった。

●『いざ、鎌倉! 君の声が力になる』
 全世界に応援を呼びかけるべく、いざ鎌倉のキャッチコピーを掲げて積極的なPRに打って出た蒼鴉師団。
 師団のケルベロス達は、各国政府は勿論、宗教関係者や各種団体の長などに応援を呼びかけるために各国を駆け回った。
 応援を求め、各国首脳との懇談に臨む玉榮・陣内(ウェアライダーの刀剣士・e05753)や望月・巌 (巌アンド穣の鍛冶仕事をする方・e00281)の姿は、各種ニュースでも見ることが出来た。
 一方で日本に残った者達も、各マスコミや各国の動画サイトに応援促進動画を投稿するなどして、ケルベロスへの応援を呼びかけていく。
 幅広い世代が世界の危機を知り、ケルベロス達への応援を、徹底したアプローチが図られている。
 団員達の努力の甲斐もあり、開設したWEBサイトやFAXでの応援受付は見事なまでの活況を呈していた。
『けるべろすのおにいさん、おねえさん、がんばってください たんぽぽぐみ かおり』
『私には応援しかできませんが、頑張ってください』
『私の家族はデウスエクスに皆殺しにされました。どうか、皆さんは命を粗末になさらないようにして下さい』
 黒住・舞彩 (黒の住人・e04871)は、FAXに書かれたメッセージから目を上げた。
「知らないところで、私達を応援してくれている人達がいる……ありがたい事ね」
 師団会議室に置かれたテレビの液晶には、蒼鴉師団の肝煎りで編成された、報道特別番組が流れていた。
 今は、紫揚羽師団による、パシフィコ横浜での地元企業の協力を受けてのイベントを紹介する時間のようだ。
 テレビの画面には、しゃちほこばった様子のヴォルフガング・タルタロス (キャプテン・e01713)が映し出されていた。

「ではヴォルフガングさん、今回の催しは、地元の企業の方の応援を受けて行われているとのことですが……」
「はい。協力頂いた企業の皆さんには、改めて感謝を申し上げたい」
 TVの取材を受けていたヴォルフガングは、打ち合わせ通りに堅苦しい言葉でそう答えた。その後も、併催されている灰色狼師団の催しも合わせて紹介していく。
「ありがとうございます。では、会場の様子を見てみましょう」
 インタビュアーが言って、ヴォルフガングの出番は終わった。
 スタッフに挨拶し、彼は会場見取り図を手にその場を後にする。
「ふぅ……しっかし、戦争ってのは金かかるもんだなぁ」
 今回のイベントを行う代理店等の民間企業を中心に、多数の企業の協力を得て行っていた。
 紫揚羽師団としては、今後もこうしたノウハウを積み上げることで経済的影響を緩和したいという希望もあった。
 だが、仮にこのイベントを一週間ぶっ続けで行ったとしても、それで動く金が奇襲攻撃を行う師団が利用する米軍の大型輸送機1機程度にもならないと聞き、軍事に詳しくない者達は軽い眩暈を覚えたものである。
「とにかく、勝つのが最優先。他を考えるのは勝ってからだな」
 周囲にTVクルーがいないのを確かめつつ、ヴォルフガングはそう思う。
 経済的影響などは、考えても意味が無いだろう。
 地球が再び滅びてしまえば、時間を巻き戻してくれる存在はもういないのだ。

 やがて時間はイベントの終わりに差し掛かる。
 横浜みなとみらい地区の臨港パークでは、灰色狼師団の志堂・真(力を求める求道の刀剣士・e02029)が、堂々と演説を繰り広げていた。
「今、鎌倉にある敵は多く、強大です。けれど僕らは無力ではありません!
 僕らは神々を殺す牙を持ち、全世界の人々がそれを支援してくれています。
 今こそが反撃の時なのです! エインヘリアルの王子を討ち果たし勝利の歌を響かせましょう! もはや僕らから奪えるものは無いのだと、全てのデウスエクスに思い知らせてやるのです!! 皆さん、今此処に明日の戦いとこの星の未来に勝利を誓いましょう!!!」
 蒼鴉師団で翻訳作業を行うケルベロス達が、即座に演説の様子を翻訳、世界各国へと送っていく。マイナー言語もハイパーリンガルで音声を動画に重ねることで即対応だ。
「できる限りのことはやったかな」
 イベントが終わり、各マスコミが撤収していくのを見送って、翌日の決戦に向け、血の流れぬ戦いを終えた三師団のケルベロス達は短い休息に就く。
 それから数時間の後、最初の戦いの幕は切って落とされた。

●奇襲攻撃
 日の出前の時刻。
 大型輸送機の編隊が、鎌倉市上空に浮かぶ空中要塞「虹の城ビフレスト」の上空を目指し、飛んでいく。
 輸送機の中に乗り込むのは、緋色蜂師団の団員達だ。
 輸送機を先導するような形で、輸送機に比べれば遥かに小さな2機のヘリオンが行く。

 現在、人類が所有し、稼働しているヘリオンは3機。
 これに対し、ヘリオンによる奇襲支援を要請したのが5師団。
 当然ながら全ての要請に応じるのは物理的に不可能だ。
 協議の結果、まずは鎌倉市城塞が形成される前の攻撃に出る2つの師団への支援に割り振られることになった。
 「(12)江ノ島電鉄回廊」を攻撃する黒猫師団、「(15)虹の城ビフレスト」を攻撃する緋色蜂師団である。
 かくして、ねむとダンテの操るヘリオンが緋色蜂師団に割り当てられているが、
「何とも侘しいものよな」
 ピアニス・オクト(白華繚憐・e00160)は、輸送機の中で溜息をついた。とはいえヘリオライダーの人数が増える他に、この問題は解決しないだろう。
 ハイパーステルスを発動させたヘリオンが消えて急降下、 「ヘリオライダーから通信! 『浸透部隊』、降下するも周辺警戒が厳しく城への接近は困難とのこと」
「敵、ヴァルキュリアが迎撃に出ています!」
 報告が入り乱れる中、輸送機の後部ハッチが開く。
 上空の冷たい風がケルベロス達の顔を叩き、ビフレスト周辺を飛ぶヴァルキュリア達の視線が、こちらを射抜いた。
 飛行可能な者達が先行してビフレストの上へと飛び降り、ヴァルキュリアとの交戦に入る。
「迎撃来るぞ、覚悟を決めろ!」
「ひゃっはああーーーーー! 蜂の巣だああああーーーー!!」
 シャロル・ヴァルケッド (フォルティスドラコ・e10033)が快哉を上げ、飛び降りる。
 虹の城ビフレストの周辺で、交戦が開始された。
 生じる爆炎をマスコミのカメラが捉え、全世界へと伝えていく。

●ダモクレス蠢動
 一方、藤沢駅から鎌倉駅を走る、駅数15の江ノ島電鉄線。
 その駅の一つ、江ノ島駅には、巨大な機械の塊が鎮座していた。
 デウスエクス『ダモクレス』の構築した機械化拠点、『工場』である。
 海上から七里ヶ浜駅付近へと突入した黒猫師団は、そのまま江ノ島方面を目指し、西進を開始していた。
 孤立していた少数のダモクレスをたちまち撃破し、江ノ島駅の『工場』へと接近していく。
「この軍勢、江ノ島ベースから進出して来たのかな?」
 黒猫師団のクライアス・アルハント (のうてんき・e13523)は、そう推測する。
 海を挟んで見える江ノ島にも、この数日の間に江ノ島駅を上回る巨大な基地が建造されつつあるのが見えていた。
 二つの基地の間、江ノ島と本土を結ぶ県道305号線には、奪った江ノ電のレールを転用したのであろう鋼鉄のレールが敷かれ、その間を巨大な列車型ダモクレスが行き来している。
 ダモクレスが出現している二地点が、緊密に連携しているのは明らかだった。

 セリカが操るヘリオンから飛び降り江ノ島駅の『工場』に近付いたケルベロス達は、開かれた入口から、内部での作業の様子を目にしていた。
「選別作業……ですか」
 ダモクレス達が運んで来た品々は江ノ島駅側の『工場』で選り分けられ、価値を認められた物は列車型ダモクレスによって、江ノ島ベースの『工場』へと運搬されているようだった。
「拉致された一般人とかは、いないようですね」
「仮に拉致されてても、既にベースに運ばれてるだろうよ。まあ、ヘリオライダーの予知も無かったし、その心配は無いだろうがな」
 そうするうち、ダモクレス達が集結して来る。包囲される前に、彼らも現場を後にする。
『報道の通り、ケルベロスの攻撃が行われるものと推定される。中核戦力を江ノ島ベースに移動し、撤収体制に入れ』
 ケルベロス達の後退を受け、ダモクレス側もまた、戦力を移動させる。

●鎌倉市城塞
「攻めて来たか。ビフレストに力を蓄えるのも、これが限界だな」
 敵が空からの攻撃を仕掛けて来たとの報告を受け、エインヘリアル第一王子『ザイフリート』は、そう判断を下した。
 本日中に攻撃が行われるとの情報は、予知するまでもなく得ている。だが、
「他の種族の行動は予知できているというのに、なぜ地球の連中だけが? ……やはり、危険だ。何と言われようと見逃すべきではない……」
 ザイフリートは、忌々しそうに首を振った。
「もはや迷うべき時ではない。軍を独断で動かした以上、敗北するわけにはいかぬ。エインヘリアルの栄光のため、ケルベロスどもは殲滅せねばならぬ!」
 ビフレストの中枢たる虹色の宝石を掴み、ザイフリートは命ずる。
「ビフレストよ、大地を喰らい、城となれ!」
 ザイフリートの声に従い、虹の城が変形を開始する。
 鎌倉の地表が、海に突き出した江ノ島が、そこにいた者達共々、めくれるようにして剥ぎ取られ、空中で奇妙に組み合わさりながら虹の城ビフレストへと吸い寄せられていく。
 やがて轟音と共に現れるのは、虹の城ビフレストを中枢とする異形の大城塞。地球の物理法則を無視し、山脈の如く屹立する巨大な建造物こそは、「鎌倉市城塞」だった。
 瓦礫を用いた天蓋が、虹の城ビフレストを守るように覆った。
 虹色の宝石を懐に戻したザイフリートに、部下が状況を報告する。
「ザイフリート様、鎌倉市内にいた他のデウスエクスが、多数城塞内部に入り込んでいるようですが……」
「侵入したデウスエクスどもは、ケルベロスへの盾として使え。
 コギトエルゴスムとして運び込んでいる、攻性植物も解放しろ。
 本国からの増援が来れば、城内に潜入した者達など、たちどころに殲滅できよう」
 ザイフリートの命令を受け、城内のエインヘリアルやヴァルキュリア達が動き出す。
「ケルベロスどもに敗北すれば、コギトエルゴスムになる事すら出来ずに死を迎える……二度と蘇ることはできぬのだ。心してかかれ!」

「城というよりは巨大な山ね、あれ……」
 若生・めぐみ (ちょっとえっちなぷちアイドル・e04506)は鎌倉市城塞を見上げた。
 地表を剥ぎ取られ、もはや元に何があったかすら分からない程に荒廃した鎌倉市を、軍用の大型トラックが列を為して走る。
 それらのトラックは銀狐師団のケルベロス達と、彼らが要請した物資を満載していた。
 目指すは、鎌倉市城塞の城門へと変化した大船駅だ。
 銀狐師団のケルベロス達を乗せたトラックは、土埃を立てながら大船駅の入り口へと次々と停車。
 路面の出鱈目に突き出した凹凸が、車上のケルベロス達を激しく揺らす。
「北鎌倉駅と鎌倉駅を偵察して!! 車両が突っ込めそうなルートも!」
「続いて貨物展開準備よろしく!!」
 矢継ぎ早に指示が飛び、意気旺盛なケルベロス達は回廊と化した北鎌倉駅、そして玄室と化した鎌倉駅へと至る。
 戦争に先立って、鎌倉や日本各地での事件解決に尽力したケルベロス達も駆けつけ、制圧に協力していく。
 デウスエクスの軍勢は、いまだ鎌倉駅にまで進出して来ておらず、ケルベロス達は間もなく、この二地点を制圧することに成功した。
「では、こちらも行くか!」
 奇襲攻撃に打って出る。
 敵が態勢を整えないうち、奇襲攻撃に向かう残り3つの師団のケルベロス達が城塞の奥へと進出していく。
 敵がまだ態勢を整えて切っていない今が、奇襲攻撃の最後のチャンスだった。

●ドラゴンズネスト
『龍口明神社』の周辺一帯が変化したドラゴンズネスト。
 元々、この神社周辺に集結していたデウスエクス「ドラゴン」の軍勢は、城塞の中枢であるこの場所を早々に抑えていた。
 既に竜牙兵やオーク達は、城の下方へと進出し始めていた。
 ケルベロス達の視線の先には、炎を纏う巨大なドラゴンの姿があった。
「ドラゴンは、あの1体だけかな?」
「他にもドラゴンっぽいのは道中で見たけど、あれは多分ドラグナーかな?」
 ノーフィア・アステローペ (黒曜牙竜・e00720)の言葉に応じながら、メイザース・リドルテイカー (夢紡ぎの騙り部・e01026)は応じながら敵が放って来た竜語魔法の炎の攻撃を回避する。
 どうやってこれだけの数をかき集めたものか、ドラゴンの配下達の戦力は豊富だ。
『目障りな者達が入り込んでいるな。始末しろ』
「メギドラス様のために!!」
 ドラゴンを称えるように唱和した竜牙兵達が牙形態に変形。白馬師団のケルベロス達へと竜牙兵が一斉に飛来、オークやドラグナーがそれに続く。
 襲い来る敵勢を、ケルベロス達のグラビティが迎え撃つ。
「我、流るるものの簒奪者にして不滅なるものの捕食者なり。然れば我は求め訴えたり、奪え、ただその闇が欲する儘に!」
 ノーフィアの詠唱と共に漆黒の球体が現れ、飛来せんとした竜牙兵の一体を捉え、消滅させる。
 それでも、敵の勢いは衰えを知らない。
「難所だね。流石にドラゴンが直接率いているだけあって、士気が高い……」
 苦戦を強いられるケルベロス達の耳に、城塞の下方へと突進していくオーク達の姿が映る。
「ジョシコウセイのカオリィィィ! 高校目指せェェ!!」
「……別の要因もあるみたいだけど」
 思わず呆れ混じりに呟くが、あれで帰り道が塞がれては元も子もない。
 白馬師団は、デウスエクスの軍勢をいなしつつ、戦力を漸減しながら撤退していく。

●湘南モノレール回廊
 ザイフリートが解放した攻性植物達は短時間のうちに繁い茂り、湘南モノレール回廊を塞ぐように広がっていた。
「棒に沿って伸びる朝顔のようですね」
 朝顔に牙は無いし噛み付いて来ないでしょうが、などと思いながら、風峰・恵 (地球人の刀剣士・e00989)は迫る攻性植物の蔦を斬り捨てる。
 あえて鎌倉市城塞の形成に巻き込まれることで、強引に回廊へと攻め入った金糸雀師団。
 放たれた攻性植物は、さほどの時間を掛けずに彼らを発見し、戦闘へと突入していた。
 一人が発見されてしまえば、後はなし崩しに戦闘状態に突入だ。
「まあ、攻性植物達はケルベロスだから狙って来てるわけじゃない気がしますけどね」
 ドラゴンズネストにいるドラゴン達への牽制の意味もあるのだろう。
 そう思ううち、上空からの連絡が届く。
 ヘリオンや上空の輸送機から飛び降りる形で、空中部隊のケルベロス達がこの回廊の天井へ降り立ったのだ。
「足元も敵ですから、気をつけて下さい!」
 トランシーバーに警告する恵への、無線機越しに大弓・言葉(ナチュラル擬態少女・e00431)の言葉が届く。
『了解。ところで、このレールに巻き付いてる中に、凄い強いの混じってるんだけど……!!』
「?」
 師団のケルベロス達が、レールを這って来る攻性植物を改めて見る。  そのうち一本に力がみなぎったかと思うとレールの砕ける音が響き、回廊全体を揺らすようにして巨大攻性植物が身をもたげる。
『BRRRRRAAAAAAAAAAAA!!』
 巨大攻性植物の咆哮が、ケルベロス達ごと回廊を揺らした。
「他の攻性植物もいる状況で、あれの相手をする気にはなりませんね。一時後退しましょう」

●モザイク落とし計画
『来たれ、来たれ、来たれ』
『我等の世界、ジュエルジグラットの欠片たるモザイクよ』
『地球に墜ちよ。地球を使い、世界の欠落を満たせ』

「何か凄いこと言ってないか、ドリームイーター達」
 グラディウス・レイソン(護る為の力・e01063)は、通信越しに聞こえたドリームイーター達の詠唱に眉を寄せた。
 鎌倉市の引き剥がされた地表から現れたモザイクキャッスル。
 そこに集結したドリームイーター達が、何を狙っているのかを調査するべく、黄鮫師団の偵察部隊は城へと乗り込んでいた。
 外部ではケルベロス達がモザイクキャッスルごと壊さんという勢いで攻撃を繰り出し、誘い出される形でモザイクキャッスルから出撃して来たドリームイーター達と交戦中だが、出撃したのはごく一部に過ぎないらしい。
 残りの者達は城内で、何かの儀式を行っているようだった。
 儀式というよりは、ただ懇願しているのかも知れないが。
「目的は、ドリームイーター達の本国、ジュエルジグラットを地球につなげることか……?」 「ゲートは地球の何処かに、既にあるはずだが」
 グラディウスとボル・クレイ (宝石喰い・e05266)は、揃って首を傾げた。
「何にしても、ろくなことではなさそうだね」
「直接ここを叩くか……もしくは、この城塞ごと崩壊させてしまえば、問題は無かろう」
 偵察班に撤収するよう伝え、彼らの撤退を確認すると黄鮫師団は撤退していく。
 ドリームイーター達の目的を確認できたのは、大きな成果であると言えただろう。

 そして、ケルベロス達は制圧した鎌倉駅へと集結する。
 全世界の人々が見守る中、鎌倉奪還戦は本番を迎えようとしていた。

師団ファースト
アタック
結果
黒猫師団 (12)奇襲 奇襲により「(12)江ノ島電鉄回廊」の戦力が250減少!
この奇襲を受け、ダモクレスは江ノ島駅にいた戦力の一部を(13)へ移動させた模様です。
(12)の敵戦力が上記に加えて追加で350減少し、その分だけ(13)の敵戦力が増加します。
銀狐師団 救護準備 ケルベロス全体の重傷死亡率が8%低下!
 大船駅城門外に救護本部、鎌倉駅回廊に最初の救護分所を設置しました。城塞が崩壊した場合、近くの本部も無事では済まないため、一般人を救助した際は、市外へ移動させます(自動で行われます)。
灰色狼師団 テンション
アップ
敵戦力600以下の戦場を無視可能に!(紫揚羽師団と合算)
三師団合同での広報・イベント企画に参画しました。
白馬師団 (10)奇襲 奇襲により「(10)ドラゴンズネスト」の戦力が200減少!
ドラゴンネストにいるドラゴンの名は「メギドラス」。
現状でも強力だが、完全復活はしていない。
オーク、竜牙兵、ドラグナーは全て、このドラゴンの配下。
蒼鴉師団 応援募集 各ターンの重傷からの復活率が「22%」に上昇!
三師団合同での広報・イベント企画に参画しました。
金糸雀師団 (11)奇襲 奇襲により「(11)鎌倉モノレール回廊」の戦力が150減少! 巨大攻性植物の存在を確認しました。奇襲攻撃で交戦した敵のうち、メギドラスに次ぐ強さです。
紫揚羽師団 テンション
アップ
敵戦力600までスルー可能に!(灰色狼師団と合算)
三師団合同での広報・イベント企画に参画しました。
緋色蜂師団 (15)奇襲 奇襲により「(15)虹の城ビフレスト」の戦力が100減少!
ヘリオンや輸送機を利用しての攻撃を敢行。ヴァルキュリア飛行部隊と交戦しました。(15)敵戦力中のヴァルキュリアの割合が低下します。
黄鮫師団 (14)奇襲 「(14)モザイクキャッスル」の戦力が200減少!
モザイクキャッスルのドリームイーター達は、ジュエルジグラットと地球を接続する実験を行っている……?