宿縁邂逅~うつしみの忍び

作者:きゅう

●標的はケルベロス
「よく来たTYPE-10……いや、向こうでの呼び名のほうが良いかな?」
 シルクハットを被った紳士、アダムス男爵は螺旋忍軍の少女の気配を感じ取り、ゆっくりと彼女に視線を向ける。
「男爵アダムスが、新たなる使命を伝える」
 力のある言葉に、TYPE-10と呼ばれた少女は頭を垂れ、続く指令に耳を傾ける。
「地獄の番犬を称するケルベロスを、殺害或いは捕縛せよ」
 胸元を強調するようにひらいたライダースーツを纏った少女は言葉を発さずに小さく頷く。
「お前の主人とは話がついている。思う存分暴れてくるがいい」
 その言葉が終わるやいなや、少女の姿は煙のように消え去り、即座に任務を開始するのだった。

「キミの姿を見ると、ボクは無性に機嫌が悪くなるよ」
 行きつけのおにぎり屋で塩おにぎりを買った帰り道。
 山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918)は人の気配が無くなった公園に現れた敵、TYPE-10を前に不快感を隠さなかった。
「それはボクのセリフだよ! キミはなんてムカつく奴なんだ!」
 涼子とよく似た声、口調でしゃべるその少女は、涼子と同じ形のバトルガントレットを身につけ、髪型や雰囲気なども一部を除いて瓜二つ。
 お互い相手が自分の姿に見えるため、自分に対するネガティブな気持ちが相手への嫌悪となって現れる。
「今日は、逃がさないよ。そこだっ!」
 涼子は握った拳をTYPE-10に向けて振り下ろす。
 ガキィン!
 バトルガントレットから響く金属音。TYPE-10もまた、バトルガントレットで拳を振り下ろしてきたのだ。
 しばらく拳を撃ちあう2人。力はほぼ互角か、やや涼子の方が強いように見えたが、
「ほらほらっ、ガードがお留守だよ!」
 スピードに関しては圧倒的にTYPE-10が優勢で、涼子は手数の差で押し切られてしまう。
「ま、負けないよ!」
 傷つきながらも必死に応戦する涼子だが、TYPE-10の強烈なアッパーカットが彼女の顎を的確に捉え、涼子は弾き飛ばされ、宙を舞うのだった。

●狙われた涼子を救え!
「山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918)さんが、宿敵であるデウスエクスの襲撃を受けることが予知されました」
 中条・熊之助(ウェアライダーのヘリオライダー・en0080)は携帯電話を片手にせわしなく動きながら集まったケルベロスたちに状況を説明する。
 連絡を取ろうと試みていたが、彼女からの返答は得られなかったようだ。
「一刻の猶予もありません。涼子さんが無事なうちに、なんとか救援に向かってください」
 熊之助は携帯電話をしまって予知の状況の説明を続けた。
「敵は、TYPE-10と呼ばれる螺旋忍軍です」
 姿形は涼子によく似ており、装備している武器はバトルガントレットの二刀流がメインのようだ。
「力よりもスピードを活かした戦い方が得意で、螺旋忍者が使う忍術も用います」
 ただ、彼女自身の力はケルベロス1人のものを凌ぐため、簡単に倒せる敵ではないだろう。
「襲撃場所は涼子さんの自宅近くの公園です。人払いなどは必要ありませんが、いつ涼子さんが倒れてしまうかわからない状況ですので、行動は迅速にお願い致します」
 仮に、今回の作戦を成功させてしまうと、味をしめたデウスエクス達が同様の作戦で我々を苦しめようとするに違いない。
「涼子さんを無事に救出し、ケルベロスを襲撃しても無駄だという事を敵にわからせてあげてください」
 熊之助はそう言うと、ケルベロスたちに頭を下げた。


参加者
ペトラ・クライシュテルス(血染めのバーベナ・e00334)
セティーリア・アシュレイン(破魔の死天使・e00831)
六連星・こすも(ヤクトフロイライン・e02758)
山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918)
因幡・白兎(ジビエって呼ばないで・e05145)
朝倉・くしな(鬼龍の求道者・e06286)
ロディ・マーシャル(ホットロッド・e09476)
シマツ・ロクドウ(ナイトバード・e24895)

■リプレイ

●闇への誘い
「一緒に来てもらいたいから降参しなよ、殺さないからさ?」
 自分とうり二つの螺旋忍軍、TYPE-10に後ろから羽交い絞めされるように抱きかかえられた山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918)は、これまた自分とそっくりな声に囁かれ、
「ほら、降参したいよーって、言ってごらん?」
 涼子は思考がぼやけ、まるで自分が降参してしまったかのように感じ始める。
 慌てて首を振りそれを否定する涼子だったが、TYPE-10は慌てずじっくりと囁き続け、彼女を堕としにかかろうとしていた。
 ――黄泉がえりしは奈落の住民。
「!!」
 2人以外は誰もいないはずのその空間を震わせる小さな声がTYPE-10の鼓膜に響き、それを感じ取った彼女は声のする方へ振り返る。
「泉より這い出した裏切りの亡者よ、生前より背負いし業に従い、同胞を引きずり落とせ――っ!」
 彼女の視線の先には、涼子目掛けてまっしぐらに駆けつけるペトラ・クライシュテルス(血染めのバーベナ・e00334)が、呪文を詠唱する姿があった。
 TYPE-10は彼女の放つ攻撃を避けようと身構え、前後左右どの方角へも素早く動けるよう備える。
「そんなんじゃ、アタシの技はかわせないわぁ」
 だが、ペトラは不敵に微笑むと、TYPE-10の足元にピンク色の魔法陣を発現させ、地面に対して絶妙なバランス感覚で力をこめていた彼女の足に亡者たちの腕がしがみつく。
 ペトラの放つ奈落からの呼び声・改は、サキュパスの快楽エネルギーをピンク色の魔法陣にこめ、裏切りの罪で仲間に討たれた亡者たちを死者の泉から呼び出し、相手の脚にしがみつかせて攻撃する技だ。
「こんなもの!」
 不意を突かれて足を地面に引きずり込まれそうになるTYPE-10だったが、すぐに落ち着きを取り戻して抜け出そうとする。
「うふふ。まだ終わりじゃないわよぉ?」
 しかし、ペトラはさらに石化の魔力を放ち、TYPE-10の脚を絡みつく亡者たちの腕ごとガッチガチに固めていき、
「涼子ちゃん! 助けに来たわよぉ!」
 ぼんやり空を見上げる涼子に呼びかけ、朦朧としている意識を呼び戻そうとした。
「加勢するぜ、涼子!」
 さらに後ろから駆け付けたロディ・マーシャル(ホットロッド・e09476)は彼女の『ダチ』として、彼女を助けるために、
「涼子さんは私にとって大切な仲間です!! 失うわけにはいきません!!」
 セティーリア・アシュレイン(破魔の死天使・e00831)は旅団の大切な仲間を救うため、普段のクールな印象とは真逆に感情を爆発させ、
「待ち構えたところ迎撃ってのが僕の得意スタイルなんだけどなあ」
 どちらかというと正攻法よりも搦め手で相手を嵌める戦い方が好みの因幡・白兎(ジビエって呼ばないで・e05145)は、そういいつつも、
「こうなったら、もうなりふり構ってられない! 仲間は、守る!」
 切迫した状況では四の五の言っていられないとばかりに、仲間を助けるために足を速める。
「涼子には仲間がたくさんでうらやましいね。だけど……」
 だが、3人が涼子を助ける前に、重くなったにもかかわらず相変わらず素早い動きを見せるTYPE-10が涼子に手を伸ばし、
「それじゃお姫様は貰っていくよ。大丈夫、まだ殺しはしないからさ!」
 抱きかかえてにやりと笑った。
 ――ドカーン!
 しかしその次の瞬間、謎の爆発でTYPE-10の体はのけぞり、実は涼子をかばい、身代わりに抱きかかえられていた六連星・こすも(ヤクトフロイライン・e02758)が、涼子を守るように彼女の前に立ちはだかる。
「残念。そこはあたしよ」
 こすもは体に身につけた火器を全開にして至近距離からの砲撃で追撃し、爆音と重量感のある弾丸で彼女を釘付けにし、
「咲き誇れ。コズミックフラワー!」
 さらに光の粒子を美しい花のような形で展開し、無数の光弾となった花びらが舞うようにTYPE-10に襲い掛かる。
「涼子ちゃん! 大丈夫?」
 こすもは深追いはせずに涼子を抱きかかえるといったん距離を置き、ほっぺをふにふにした。
「ん……」
 ぼーっとしていた涼子はこすもの声に反応し、
「よかった!」
 こすもは明るい声で安堵し、涼子のほっぺから手を離した。
「みんなごめん!」
 我に返った涼子は素早く状況を把握しながら、近くで心配そうにしていた仲間たちにお礼を言い、
「じゃあいくよ!」
 彼女の代わりに宿敵と戦っている仲間たちを見て、戦線に復帰するのだった。

●あっち側? こっち側?
 涼子とともに戦線に復帰したこすもは、涼子とTYPE-10をじーーっと凝視して、見比べていた。
「瓜二つじゃない一部って……! 胸? 胸なの?」
 髪型や身長、声までそっくりな2人だったが、唯一決定的に違う部分にこすもの視線は吸い込まれ、
「涼子ちゃん……あなたはやっぱりこっち側だよね。一緒にあの偽乳……じゃなくて偽物をやっつけようね」
 妙な連帯感を涼子に植え付けようとしながら、あっち側の人間は敵とばかりに燃え上がる。
「そうか!」
 一方、あっち側に属するであろう朝倉・くしな(鬼龍の求道者・e06286)は違う見解を示し、
「瓜二つの二人。私の見立てではスタイルがいいおにぎりさんは、隠れ巨乳! さらし派!」
 自分たちの派閥の仲間だという仮説を立て、
「これは是非確かめなくては……」
 と、怪しい視線を涼子に向けて微笑むと、
「鬼竜人くしな、参らせて頂きます」
 TYPE-10の方を向き、敵意の視線を向けた。
「相手の狙いは1人でもケルベロスを倒すことでしょう……でしたら、こちらは誰も倒させるわけにはいきません!」
 敵の真意は定かではないが、くしなはそう考えて仲間たちに指示を出しながらお互いがお互いを守りあえるような戦い方を試みる。
「どうも、山之内さんとTYPE-10さん。シマツです」
 シマツ・ロクドウ(ナイトバード・e24895)はそんなくしなの作戦をフォローすべく、TYPE-10の矛先を予測しながら的確に癒しの力を降り注がせる。
「防護します」
 涼子とTYPE-10の間に不可視の盾を出現させてスピードに乗ったTYPE-10の攻撃を防ぐと、
「展開します」
 時折広範囲へ癒しの力を飛ばして攻撃直後に癒しきれなかった傷を消し去っていく。
「よく知った忍術を使いますね。その術は……こうでしょうか」
 淡々と、笑顔を崩さずに敵の攻撃を受けた分だけヒールを繰り返すシマツに、TYPE-10は少しずつ焦れはじめ、
「増やします」
 それを冷静に感じ取ったシマツは涼子を狙う大振りの一撃を狙って涼子を分身させ、攻撃を空振りさせる。
「今です」
 そして、TYPE-10の体が泳いだ一瞬の隙を見逃さず、仲間たちに攻勢を強めるように指示を出した。
「いくら速かろうが、本物を捉えられなきゃ意味が無いよ!」
 その声に白兎が反応してTYPE-10の懐に潜りこみ、
「ちょこまかとっ!」
 振り払おうと振るわれた拳を紙一重で受け流すと、
「この薬は傷にとっても効くんだ。とってもね」
 微笑みながら彼女の胸元に手を伸ばし、先祖代々から伝わり、改良され続けた秘薬を相手の傷に塗りつける。
「!?!?!?!?」
 まるで海水を浴びせられ、太陽や風に晒されたような激痛が豊かな胸を襲い、TYPE-10は胸元を抑えて苦しそうに屈みこむ。
「いい気味ね! 偽乳!」
 こすもはその様子に愉悦の笑顔を浮かべて苦しみ揺れる彼女を睨み付け、
「これは……おにぎりさんもきっと、こんな魅惑の谷間をお持ちなはず……!」
 くしなは涼子が実はTYPE-10のように巨乳で、今のような悩ましげなポーズをとる姿を見たいと願った。

●逃がすわけには……
「そろそろ潮時か……」
 もともと1対1での襲撃を想定していたTYPE-10は、複数のケルベロスたちに畳みかけられて深手を負ったため、まずは生き延びることを選択し、フェイントを入れて逃走路を確保しようと動き始める。
「このまま逃がすわけにはいきません! ジビエさん、背後に回り込んでください!」
 それを素早く察知し、ここで逃がしてしまうと憂いを残すと感じたくしなは絶対にこの場でけりをつけるべきだと判断して、白兎に声を掛けながら多少強引に包囲網を作り上げようとする。
「逃がさないだって? 無理だね!」
 周囲の逃げ道を塞がれていくTYPE-10は、それでも余裕の表情で不敵に笑うと、
「そらっ、そらっ!」
 一瞬の間にくしなの懐に潜りこみ、固く握られたバトルガントレットの拳が彼女のみぞおちを捉える。
「負けま、せん!」
 だが、それと同時にくしなも竜の爪でTYPE-10の胸元で掠め、
「殴り合いなら歓迎です。お相手します!」
 拳というよりは指先で相手の急所を貫く技で応戦する。
「小賢しいよっ」
 TYPE-10は素早く、かつ力のある拳でくしなの爪を弾き飛ばして一気に押し込む。しかし、
「鬼龍伝承の型! 我らが使命は守る事。守るべきを守るためならば、時にその心すら、『鬼』と化す! 我が魂の奥底より、目覚めよ! 『狂鬼』!」
 くしなの力ある言葉が彼女の龍の血族の力を解放し、頭部の角を彼女が憧れる英雄「狂鬼」のものへと変え、その力が周囲の仲間たちの鬼力を高め、勇気と力を与えると、
「おにぎりさん、あとはお任せします」
 涼子に向けて微笑み、雷光をまとった体でTYPE-10の繰り出す攻撃を作り出した盾で防いつつ、肉薄して逃げ場を塞いだ。
「不意打ちなんて卑怯です、絶対に涼子さんを守ります!」
 セティーリアはTYPE-10の背後から、翼から溢れる破魔の光を刃に変えて放ち、
「破魔の翼よ、紅刃となれ。死天の怒りを受けるがいい!!」
 紅き光羽の刃が降り注がせ、彼女のスーツの背中に無数の傷を刻む。
 彼女の得意技、破魔翼の羽刃雨は狙った獲物を逃さず、確実に弱らせていった。
「涼子さん、私達が全力で援護します! あいつを、倒して下さい!!」
 セティーリアは戦線に戻りつつも今一つ精彩を欠く涼子に発破をかけるように、いつもの涼しげな顔を崩して叫び、
「よく見な、涼子。まだあいつがお前自身に見えるか?」
 ロディもまた、涼子に呼びかけながら、消防車型アームドフォート『ファイヤー炎神』のラダー型の砲塔をTYPE-10に向け、
「ターゲットロック! 奔れ、青い流星!」
 冷凍ビームを放って足元を凍りつかせたのち、ダメージよりもそこに足止めすることを優先するような射撃を繰り返して彼女を釘付けにする。
「くぅ、このっ……だけど、まだだよ!」
 2人の猛攻に防戦一方になるTYPE-10。
 しかし、それでもなお、その動きにはキレがあり、徐々にではあるがケルベロスたちの包囲網を抜けつつあった。

●宿敵とおにぎりと
「まだよ!」
 ペトラの呼び出した亡者の腕がTYPE-10の脚を必死に抑えこみ、
「今度は! 負けないんだよ!」
 自らの頬をバチンと叩いて気合を入れなおした涼子が、その隙を突いて拳を伸ばし、インパクトの瞬間に指を突き出して、仲間たちが執拗に責めた胸元を激しく責める。
「くはっ! やるね涼子、でもっ」
 TYPE-10は一瞬動きを止めるがすぐに立ち直り、涼子の動きと全く同じ様に拳を突き出し、彼女の胸元に指を突き立てて追撃しようとする動きを止める。
「アハハ、またくるよ! 今度は捕まえてあの人の所に届けてあげるからさ!」
 その間に涼子の後ろに回りこんだTYPE-10はそう言い残してケルベロスたちの包囲をするりと抜けだした。
「くうぅ……」
 涼子は動かない体をもどかしく思いながら、懸命に全身に力をこめる。
「もう1発分くらいは時間を稼ぐぜ! ぶっとばしてやりな! そうすりゃお前がもっと強くなったって証明になるんだからさ」
 ぱぁん。ロディは涼子の背中を叩いて鼓舞すると、ファイヤー炎神の出力を全開にして援護射撃を行い、
「貴方の思いをぶつけて下さい!! 私は貴方を失いたくない!! 宿敵であるあいつに、ありったけの力をぶつけて下さい!!」
 セティーリアの放つ気咬弾がTYPE-10の視界を遮るように飛び交い、炸裂した。
「……逃がさないよ!」
 涼子は体内に蓄積した気を両脚に集め、爆発的な加速で敵の懐に飛び込もうとする。
「その技は読んでいたよ! 残念だったね!」
 しかし、TYPE-10はその技、涼子の瞬地拳を読みきり、彼女が近づくのと同時に大きくバックステップして間合いを取るが、拳を振るう涼子の姿はふっと掻き消える。
「涼子、今だよ」
 それは白兎が作りだした分身だったのだ。
「くそっ!」
 飛びのいた先に飛び込んでくる涼子に、TYPE-10は脚を限界まで伸ばして更に後ろに下がり、涼子の攻撃をかわす。
「増やしました」
 だが、それもフェイク。シマツが作った分身も再び煙のように消え、
「瞬地拳!!」
 三人目の、本物の涼子が瞬間移動したかのようにTYPE-10の懐に潜り込み、すべての力と想いをこめた拳を叩き込む。
「ああああぁぁぁぁ……っ、おかあ……さ……」
 派手な爆発音とともに、TYPE-10は涼子の渾身の一撃受けて地面に叩きつけられ、そのまま力を失った人形のように動かなくなった。
「……新しい戦いの予感……なのかな……」
 その始終を瞳に焼き付け、涼子はポツリと呟きながら、様々な思いを噛み締め、
「なんとも面倒そうな敵が出てきたね。次も何か仕掛けてこなきゃいいけど」
 白兎は涼子の肩にぽん。と手をおいて微笑みかける。
「でも今は……やっとおにぎり食べられるよ!」
 涼子は白兎に微笑み返してから、いつもの様に明るく元気に振る舞うのだった。
「涼子の行きつけのおにぎり屋、まだやってるかな?」
 ロディは涼子の塩おにぎりが入った袋を手渡し、
「まだやってるのなら、みんなで晩ごはんはおにぎりにしましょおか!」
「いいね、おにぎりおにぎりー!」
 ペトラとこすももおにぎり屋に興味を持って涼子の方を見つめる。
「じゃあ、みんなで買いに行こー!」
 涼子は仲間たちの笑顔に嬉しくなり、拳を突き上げておにぎり屋へと案内するのだった。

作者:きゅう 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年6月16日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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