月夜を泳ぐ

作者:崎田航輝

 緩やかな波の音が静かに響く海辺。
 夏風に揺れる水面は星月を映してきらきらと煌めいて。空も濃密な藍色が遠くで水平線と溶け合い、世界を深海色に染めるようだった。
 静寂の美観──その片隅、岩礁の間に転がっている人工物がある。
 それはビニールのような生地と、軽い樹脂のフレーム、そして動力から成る飛行船型のラジコン。
 表面には鯨のようなデザインが描かれていて──膨らませて動かせば、小さな鯨が空を泳ぐように見えるものだ。
 ただ、それは既に生地が破け、フレームも折れて壊れてしまっている。
 おそらく遊んでいる内に岩礁に落ちて、そのまま見つからずに放置されたのだろう。今では岩の間で、誰にも見つからず風に晒されるばかりだった。
 ──けれど。
 そこへかさりかさりと動く、小さな影がある。
 それはコギトエルゴスムに機械の脚が付いた、小型ダモクレス。
 岩場の間を抜け、そのラジコンに辿り着くと……取り付いて一体化。ほつれもなくなった表面を膨らませ──巨大化してふわりと浮かびだしていた。
 海に似た夜空を泳ぐ、それは確かに鯨のようで。
 ふわふわと回遊するように動いたそのダモクレスは──岩礁を飛び越え、人々の住む町へと向かってゆく。

「集まって頂いて、ありがとうございます」
 空に星の煌めく、夜半のヘリポート。
 イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロス達へ説明を始めていた。
「本日はダモクレスの出現が予知されました」
 曰く、海辺にて放置されていたラジコンがあったらしく──そこに小型ダモクレスが取り付いて変化してしまうようだ。
「このダモクレスは、近くの市街地を目指そうとするでしょう」
 放っておけば、多くの人々の命が奪われてしまう。
 そうなる前に撃破をお願いします、と言った。
「戦場は浜辺となるでしょう」
 広く、平坦な砂浜が続いている場所だ。岩礁地帯から飛んでくる敵を、こちらは迎え討つ形となるだろう。
 近辺には一般人の姿は無く、戦いに集中できる環境だと言った。
 嘗ては人と共にあった機械ではあるだろう、けれど敵となった以上は討たねばならないものでもあるから。
「ぜひ、撃破を成功させてくださいね」
 イマジネイターはそう皆へ言葉を贈った。


参加者
蒼天翼・真琴(秘めたる思いを持つ小さき騎士・e01526)
オペレッタ・アルマ(ワルツ・e01617)
キルロイ・エルクード(ブレードランナー・e01850)
カシス・フィオライト(龍の息吹・e21716)
リィナ・アイリス(もふきゅばす・e28939)
霧山・和希(碧眼の渡鴉・e34973)
伊礼・慧子(花無き臺・e41144)
青凪・六花(暖かい氷の心・e83746)

■リプレイ

●青宵
 水面のような星が煌めいて、銀河のような海が輝く夜。
 柔らかな砂浜に降り立ったオペレッタ・アルマ(ワルツ・e01617)は、くるりと舞うように廻りながら景色を眺めている。
 ──静謐、波の音。
 深いブルーのインクを滲ませたような世界。この光景を言語化するのならば。
「──よい夜です、ね」
「……うん。……闇夜に、照らされてる海も、綺麗なの」
 リィナ・アイリス(もふきゅばす・e28939)もふんわりと声を零して見回していた。
 揺れる海面が、深い青を反射して昏く眩く瞬いて。涼やかな風が膚に心地良く、優しい夢を見ているようだから。
「ずっと、いたくなるね」
「ええ」
 オペレッタは頷きながらも──ゆらり、と。
 そんな藍空を泳ぐ影を見つけている。
「夜をたゆたうアナタは何を、うたうのでしょう?」
 するとまるで声に応えるかのように、細く夜に響く聲が聞こえた。
 それはふわりと漂うように飛んで、浜へ影を落とす──。
「捨てられたラジコンか」
 青凪・六花(暖かい氷の心・e83746)はこがねの瞳で上方にその姿を捉えて呟く。
 歩み出しながら、蒼天翼・真琴(秘めたる思いを持つ小さき騎士・e01526)もほんのりと吐息していた。
「相変わらず、ダモクレスは悪い意味で朽ちた機械をリサイクルしているな」
「見た目は、素敵なのですけどね」
 濃い青色と鯨を象った流線を見つめて、伊礼・慧子(花無き臺・e41144)は声を零す。
 ぷかぷかと浮かぶ姿は、のどかさを感じさせて。あれでも元の大きさから変容してはいるけれど。
「本物のクジラは大きくておっかないですが。親しみの湧くサイズであれば、こんなに可愛いのですね」
「だが、ダモクレスには違いない」
 言って踏み出すキルロイ・エルクード(ブレードランナー・e01850)は、戦いの態勢を取りながら視線を上げる。
 紛れもない敵として、濁りない殺意を向けるように。
「廃品回収の時間だ。この星に殺人機械の居場所はない──イカれた機械は黙ってスクラップにでもなるんだな」
 その敵意を察知したろうか、回遊する鯨は躰を僅かにくねらせ此方に目線を向けた。次には攻撃を始めようとするが──。
「悪いけど、初手は譲らないよ」
 青の世界に紅の翼が翔ける。
 地を蹴って、カシス・フィオライト(龍の息吹・e21716)が大きく飛び立っていた。竜翼で夜風を縫い、轟と羽ばたけば一瞬後には鯨と同高度、否、さらにその頭上。
「まずはその機動力を、奪ってあげるよ」
 言いながら躰を翻し、ふわりと藍髪を星月に煌めかせ。撓る足を叩きつけて強烈な初撃を与えていく。
「よし、これで次の攻撃を」
「──ええ」
 静かな声音で応え、奔るのは霧山・和希(碧眼の渡鴉・e34973)。
 風に乗るように、音もなく跳躍すると──沈むように下方へ揺らいでいた鯨の上方へ。刹那繰り出す蹴撃は、鋭く容赦なく。突き下ろすように機械の躰を打ち据えた。
 高度を落としながらも、鯨は光を降らせて反撃する、が。
 前面にいでて壁となった真琴が、左腕で防御。零れた血の雫によって無数の符を赤く染め──自身の周囲へと浮かばせていた。
「じゃあ、遣り返させてもらうぞ」
 瞬間、発動された符術は森羅万象へ働きかける。
 『血誓命符・源』──風が唸り、大地が揺れて。世界が襲いかかるように滂沱の衝撃が鯨を押し流す。
 その隙に慧子は殺戮衝動を発露。黒き靄を揺らめかすように、冷えた感覚で魂に破魔の力を与えながら治癒を兼ねていた。
「後はお願いします」
「ええ、もちろんです」
 応えるオペレッタは爪先を軸に、優美に回転しながら掌より花風を零す。ひらひらと舞い踊る花吹雪は、艶めく色彩と芳香で皆の苦痛を取り払った。
 時を同じく、リィナも可憐な扇をふわりと操っている。
 仲間も、海の平和も守るために。
「今回も、頑張っちゃうよーっ!」
 揺らめく幻は残像となって能力を増幅させていた。
 その祝福を宿されたキルロイは敵を見つめて──間近から呪いの力を込めた視線を送り込むことで、鯨を不可視の戒めで縛り上げていく。
 鯨は藻掻くように大きく身じろいだ、が、そこへ真っ直ぐに駆けていく鮮やかな氷色の影が一人。
 奔る軌跡に淡い冷気を棚引かせ、地を踏んで高々と跳び上がる六花。
「少しジッとしていなさい!」
 空の深青に映える、明るい水色のツインテールを靡かせて。くるくると回転して速度をつけると一撃、鋭利な踵落としで鯨を地へ打ち下ろす。

●海空
 星が遮られ、夜天の明るさと暗さが明滅する。
 鯨はすぐに空へ戻るよう、ふわりふわりと上方へ泳いでいた。
 シルエットを縁取る逆光が、それを鯨そのもののように思わせて。響く啼き声にも、ラジコンだったという面影は薄く。
「もう元には戻らないんだね」
 六花は仰いで呟く。
 何かが違えば、あの玩具はきっと敵になる運命ではなかったのだと思うから、それが心残りになるような気持ちで。
「ラジコンも修理すれば結構長い間使えるのにね」
 そうであれば、命は得ずとも生きながらえたのかもしれないと。
 その言葉に、和希も僅かにだけ瞳を伏せている。
 違う未来もあったことだろう。けれどあの鯨はもう変わってしまった。嘗ては誰かの玩具として楽しまれていたのだろう存在が、凶行に奔る兵器へと。
 それが和希には悲しく、そして不快に感じる。
 故にこそ和希は武器を取り、静かに戦いの意志を見せるのだ。
 カシスもまたゆらりと宙へと浮かび上がって。
「ラジコン、俺も昔はよく遊んだけど」
 だからあの存在に対しても思い入れがないわけじゃないけれど──それが退く理由になりはしないから。
「ダモクレスとなったからには被害が出る前に倒してしまおうね」
 地面に風を叩きつけるように、強く羽ばたいて上方へ猛加速。一瞬で鯨へと迫りながら脚に煌々と焔を灯していた。
 紅と蒼を交えた艷やかな炎。それを下方から吹き上げるように。
「これで、焼き尽くしてあげるからね!」
 宙返りしながら蹴り上げて、灼熱で機械の躰を包み込んでゆく。
 飛び散る火の粉の中で、鯨はまるで悲鳴のような声を響かせて身を畝らせた。六花はそこへそっと腕を伸ばし、冷気を手へ収束する。
「傷を治りにくくしてあげるよ」
 氷の結晶の如き美しい形をとったそれは、瞬間、弾丸のように飛来。鯨の躰へ突き刺さると内部へ魔力を融解させて生命力を蝕んだ。
 鯨は抗うように震え、大きく声を轟かせてくる。
 けれど此方を体へ作用するその呪縛に、慧子はすぐに手を翳して。
「今、癒やします……!」
 翠の光を纏った木の葉を抱く、魔法の樹木を大地より伸ばしていた。
 幹を生らせ、爽風を生み出すそれは『ステルスツリー』。鮮やかに舞う木の葉が声を阻み、皆を優しく撫ぜていくように──穏やかな心地を運んで治癒を齎す。
「これで、あと少しです」
「うん。それなら、私が、やっておくね」
 ほわりと、柔らかな花の咲く声音で応えるのはリィナ。そっと胸に手を当てて、瞳を閉じると──微かな光を帯びた芳香が生まれた。
 『ハジメテの想い』──甘い匂いと艷やかさを思わせる香り、二つは仲間を思う純な心とフェロモンが入り混じって生まれた濃密な癒やし。
 仲間を包むそれが、傷を治しながら守りの加護も与えれば。
「……和希くん、攻撃は、お願いするの」
 向けられたリィナの声に、小さく頷く和希が既に銃口を敵へ向けている。
 元より迷いはない。
 相貌にも仕草にも温度はないけれど、見据える瞳には狂気にも似た色を宿して──射撃。零下の衝撃で鯨の体を撃ち抜き高度を落とさせた。
 鯨は宙を後退して一度間合いを取ろうとする、が。
「見逃すと思うか」
 慈悲のない声音で、キルロイが直下から見上げていた。
 真上に向けたフロントサイトに鯨を収め、一撃。弾丸を放って体を構成する枠の一端をへし折ると、大きくバランスを崩したその躰へ跳んでいた。
 そのまま零距離に迫り、抜き放つのは鋭い刃。しゃらりと刃先を鋭く奔らせると、薔薇を描くように斬閃を刻みつけて無数の傷を与えていた。
 地面にまで墜ちてきた鯨は、それでも抗うように体当たりを敢行する。だが慧子が素早く滑り込んで防御してみせれば──。
 さらりさらり、と。
 砂浜をたゆたうように、アン・ドゥ・トロワと、踊るように──オペレッタが靭やかに手を伸ばして光の花を咲かせゆく。
 零れたその輝きは、治癒のオーラとなって慧子に溶け込み温かな癒やしを齎す。
「これできっと、もう大丈夫です」
「じゃあ、反撃に出るよ」
 真琴はひらりと空に舞い上がる。
 符で翼を隠して、見えぬ状態のまま。空を自由に動くように風を蹴って──離れ始めていた鯨へと上方から狙いを定める。
 瞬間、真っ直ぐに向けた指から放つのは、蒼く渦巻く冷気の魔力。その塊を魔弾と成して撃ち放つと──氷花を散らせながら鯨を穿ち貫いていった。

●静風
 ゆらゆらと青色が揺れる。
 鯨はもう満足に飛ぶ事も出来ず、浜の上を不安定に漂うばかりとなっていた。
 だから啼く声も一層強く聞こえるようで。オペレッタは耳を澄ますように目を閉じながら、小さく口を開く。
「どうして、アナタはうたいますか?」
 ──誰をよんでいるのでしょう。何をよんでいるのでしょう。
 思うほどに、回遊する様も高らかに響くその声も──。
(「まるで、“ここにいる”と、示しているようで」)
 自分が思ったわけではない筈。なのに、その感覚に不思議と記憶がある気がして。
(「壊れて置きざりにされるのは──いや、です……」)
 どうしてそう感じるかは判らない。
 そんな記憶〈データ〉なんて存在しないのに。それでも強く響く、冷たい、寂しい声だと感じたのだ。
 だからオペレッタは、応えるように旋律をなぞって『murmurer』。声音を重ねるようにやわく美しく唄う。
 鯨は自身の心を暴かれたかのように、声と動きを止めて惑う。その一瞬に、真琴は鯨の横合いへと翔び込んでいた。
「遅い」
 その飛翔の速度に、鯨の対応は遅れる。
 まして真琴も始めから一切の油断もない。
 ここできっちりと息の根を止めるつもりだから。グローブの甲にある小さなドーム、その中に閉じ込めた蒼い炎で夜空に光の流線を描くように──素早く翻って一撃、苛烈な打突を加えていく。
 後方へ煽られながらも、鯨は自己を癒やして生き永らえようとした。だが、直後には六花がカシスと目を合わせて。
「行きましょうか」
「うん」
 二人で二つの方向から挟むように走り込む。
 冷気を凝集させたオーラを拳に湛え、細かな雪片を棚引かすのは六花。左方からその腕を大きく振りかぶると──。
「音速を超える拳を、食らえー!」
 風を破る程の速度を以て打撃を叩き込み、加護の一端を粉砕した。
 そこへタイミングよく、曲線を描きながら宙を滑るのがカシス。きらりと研ぎ澄ませた爪で抉り込む一撃を加え、鯨の力を削ぎ落としてゆく。
 相手が再び弱まればカシスは連撃。エナジー状の光剣を無数に創造して──。
「さぁ、断罪の時間だよ」
 その全てを鯨へ注がせる。『断罪の千剣』──隙間もない衝撃の雨が、機械の躰へ突き刺さっていった。
 体力を保つ事も叶わず、鯨はただ攻めるしかない。だが声も魔力も失って、残った力で放つ体当たりは真琴が悠々防御。
 直後にはリィナが癒やしのミストを与えてその傷を消し去ってゆく。
 戦線に憂いが残らぬと見れば、リィナもまた攻勢。淡い紅月を浮かべるように、仄かな色合いの魔法球を鯨へ撃ち込んでゆくと。
「もう少し、なの」
「一気に、畳み掛けていくことにしましょう」
 応える慧子もまた鯨へ疾駆して至近に入り込んでいた。まだ原形を保っている、その生地をふたたび裂くのは気が引けるけれど。
「ここがきっと効率良いと思うので──」
 呟きながらも連閃。冷気に冴えた刃で影を伴う斬撃を見舞い、躰を引き裂いてゆく。
 骨組みが折れ、膚を斬られた鯨は壊れ始めてゆく。
 キルロイはそこへ一切の慈悲を乗せず、銃弾を放っていた。
 それは『罪人を抉る銀弾』──犯した罪が多いほどに痛みを増させる、業の一弾。鯨は如何な反応も返さないけれど、その威力は確実に命に罅を入れていった。
「最後は任せる」
 銃口を下げたキルロイの、言葉に頷き手を突き出すのは和希。瞬間、昏い光を湛える異形を蠢かせて──幾つもの蒼い魔法剣を産み落とさせる。
「終わりだ」
 和希が声と意志を差し向ければ、それが禍々しく揺らめいて殺到。『蒼褪めた刃』──呪詛を含んだ切先が抉り、蝕み、鯨を破壊した。

 砂浜に静かな波音が帰ってくる。
 風に髪を揺らしながら、真琴は戦いの態勢を解いていた。
「よし。問題なく倒せたな」
「──、ええ」
 オペレッタはそっと目を閉じて、啼く声のなくなった静寂を感じ取る。
 そこはもう、穏やかな涼しさに満ちるばかりで。残るのは、僅かな鯨の残骸だけだった。
 和希はそれをひとつひとつ拾い集めてゆく。
「……」
 ダモクレス自体は討つべき存在だ。
 けれど基にされたラジコンにはきっと何の罪もない。
 もしかしたら、そのまま忘れ去られ朽ち果てるだけだったのかも知れないけれど──それでも和希は失われたラジコンを少しばかり悼んだ。
 慧子はその様子を暫し見つめている。
 ラジコンで遊ぶというのは、どんな気持ちなのだろうと、それが人と共に在った頃を想像するように。
 それを飛ばす気持ちは、結局うまくは想像できないけれど……でも人が何かに夢を託す気持ちは少しは分かる。
 自分が飛べない種族だから、自由に飛ばせるもので遊ぶのは楽しそうだ、と。そんな風に思って、空へと視線を向けていた。
 そうして浜に敵の残滓もなくなれば──。
「お疲れさん。皆、戦いでは色々助かった」
 キルロイは軽く手を上げると、皆を労いながら歩き出す。そうして横目で夜の海を眺めながら、帰路の方向へと去っていった。
 リィナもゆっくりと歩みを始めて、海を眺めていく。
 青色に星を映す美しい水面。夜の海は初めてだから、静かになったその景色を瞳に焼き付けておきたかったのだ。
「……きれい」
 そうして呟くほどに、きらきらと海が光って。まるでリィナの声に応えるように、心に残る光景を見せてくれるようだった。
 カシスと六花は暫し、浜から空を仰いでいる。
「ここは空気が綺麗だね」
「そうね。星がよく見えるわ」
 六花は瞳に無数の煌めきを映した。
 こと座にわし座、へびつかい座。煌々と眩い程の夏の星座が、よく見える時節になってきた事を実感する。
「天の川も、空の真ん中を通ってるみたいだ」
 カシスも中天近くを仰いで、その光の帯を見つめた。美しい季節、美しい空と海を護れた事は、素直に喜べるから。
「あっちの星は──」
 六花もまた同じ心で。空を指でなぞるように、その輝きを楽しんでいた。

作者:崎田航輝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年7月6日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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