「貴方たちは、ランプが作られているところを見たことがありますか」
薄暗闇の中、ミス・バタフライは、配下の螺旋忍軍2体を見下ろしていた。
「一口にランプと言っても、一つ一つがデザイン性や機能性など、匠の技によって考えられているようですよ」
それを聞く配下の両名は、主の言葉に黙して頷くだけである。
1体は道化師、もう1体は細面の軽業師といった風貌の螺旋忍軍だ。
ミス・バタフライはその2体に続ける。
「そこで、貴方たちに使命です。この街に、ランプを作っている職人がいるそうです。その男性に接触し、仕事内容を確認・習得。そのあとで、殺害しなさい」
「……了解しました、ミス・バタフライ。一見、意味の無いこの事件も――巡り巡って、地球の支配権を大きく揺るがす事になるのでしょう」
2体はそこでようやく口を開くと、従順に頷き、その場から下がる。
そして闇の中に消えるように、去っていった。
「きらきらと燈るランプ。ココロまで、照らしてくれるようです、ね」
リリー・ヴェル(君追ミュゲット・e15729)が言葉とともに持つランプを見て、イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)も頷いていた。
「ええ。単に灯りといっても、手作りだと千差万別で、素敵ですね」
それから、改めてケルベロスを見回していた。
「集まっていただいて、ありがとうございます。今回の事件は、リリー・ヴェルさんの情報で判明した――ミス・バタフライによるものです」
以前より続く、珍しい職業を持つ一般人を狙った事件だ。
今回はランプを作る職人の男性を狙ったものになるという。
「その男性の元に螺旋忍軍が現れて……仕事内容を習得したあとに、殺してしまうという目的があるようです」
これを阻止せねば、男性が殺されてしまうだけでなく、巡り巡ってケルベロスにとって不利な状況までもが発生する可能性が高い。
「そこで皆さんには、この螺旋忍軍の撃破を、お願いします」
作戦詳細を、とイマジネイターは続ける。
「敵は、螺旋忍軍2体です。場所は、長野県内にある工房になります」
そこへ赴き、職人の男性を警護して、現れた螺旋忍軍と戦うのが目的である。
なお、事前に職人を退避させてしまうと、敵が別の対象を選ぶことになってしまい……結果的に被害を防げない。
「そこで、事件の3日前から職人さんに接触して頂いて……ランプ制作の仕事を教えて貰ってください」
見習いに見える程度の技術を習得出来れば、螺旋忍軍の狙いを自分達に変えさせることができ、安全に戦えるだろうと言った。
「デザインを考えたり、実際にランプを作ったり、というおシゴト、ですね」
リリーが言うと、イマジネイターは頷く。
「ええ。主に小さいものから中くらいのサイズのものがメインです。ガラスであったり、麻やレース、竹など、様々な材料を駆使したデザイン性の高いランプが特徴のようですね」
一点ものの美しいランプが売りの工房である。
仕事のメインは材料の選定からテーマやデザインを決め、ランプの覆い部分などを造り形にしていく、というところだろう。
「どんな灯りを表現したいか、ということを考えてみると良いかもしれませんね」
敵の標的になることに成功したら、外に誘い出すなどして、有利な状況で戦闘を始める事が出来るはずだと言った。
「螺旋忍軍は、道化師風の個体が日本刀、軽業師の個体がエアシューズを装備しています」
囮作戦が上手くいけば先手が取れるはずなので、頑張ってみて下さいと言った。
リリーは小さく口を開く。
「灯りも、ショクニンさまも。守ってみせましょう、ね」
「ええ、是非、頑張ってきてくださいね」
イマジネイターはそう言葉を結んだ。
参加者 | |
---|---|
カーム・コンフィデンス(静かなる自信と共に・e00126) |
ベルフェゴール・ヴァーミリオン(未来への種・e00211) |
ワルゼロム・ワルゼー(枢機卿・e00300) |
シア・アレクサンドラ(キボウノウタヒメ・e02607) |
シィラ・シェルヴィー(白銀令嬢・e03490) |
椿木・旭矢(雷の手指・e22146) |
ドゥーグン・エイラードッティル(鶏鳴を翔る・e25823) |
ルシウス・サルヴァ(悪喰・e37003) |
●入門
長野県のランプ工房。
その作業場に、ケルベロス達は入ってきていた。
既に、職人の男性には事情を説明し、修行することを了承してもらっている。
「では、改めて、よろしくお願いいたしますね」
職人を前に、ドゥーグン・エイラードッティル(鶏鳴を翔る・e25823)は丁寧な物腰で一礼していた。
職人も、こちらこそよろしくお願いしますと礼を返す。
そうして、早速修行に取り掛かることになっていた。
ここでのランプ制作は、求められる光量やシチュエーションにより、灯りの種類や大きさ、デザインを決めていく工程から始まる。
「ドゥーグン殿はどのようなデザインにするのだ?」
卓についたドゥーグンに聞くのはワルゼロム・ワルゼー(枢機卿・e00300)。ワルゼーは職人に教えを受けつつデザイン画を描いていた。
「わたくしは、キキョウをモチーフに作ってみようかと思っています」
微笑むドゥーグンは、デザイン構想は出来上がっている。
それは、花のようなランプだ。材料の候補となる布を裁断し始めると、手先が器用なことも手伝って、早々と完成品を想像させる花が出来つつあった。
ワルゼロムの方は、吊るすタイプのレトロなデザインを想定していた。
「さて、如何にして魅力的な輝きを作るか……」
シンプルなシルエットな故に、ワルゼロムはしばし、そこに飾る材料を吟味していた。
皆も、徐々に実作へと入っていく。
ベルフェゴール・ヴァーミリオン(未来への種・e00211)は、少し金属的な色合いの覆いを作っている。
「これが上手く作れればいいけど……」
「あら、ベルフェゴール様のもの、とても素敵になりそうですわ」
呟くベルフェゴールへ、朗らかに言うのはシア・アレクサンドラ(キボウノウタヒメ・e02607)。
「少し不思議な世界観で、完成品が楽しみですわ」
シアが見るベルフェゴールのものは、苔なども配置して、内部にひとつの世界ができているような作りだった。
「……そっちは、すごく機械的で……いいね……」
一方、ベルフェゴールが視線をやる、シアのものは、金属色がより強い。
材料は針金や歯車で、それを組み合わせ独特の美しさを作り出している。作業自体、教えに従い丁寧にこなしていることもあり、ランプとしての機能面も問題はなかった。
「皆、いいものができそうだな」
と、呟く椿木・旭矢(雷の手指・e22146)は、材料の真鍮を叩いていた。
和室に合うランプが目的だが、和素材では何となく芸がないと思ってのことだ。茶室でも使えるものを念頭に、無骨でもなく華美でもない、そんなデザインが出来上がりつつあった。
旭矢は横を見る。
「でも、和の素材もそうやって活かすことができると綺麗だな」
「ありがとうございます。これがきちんと形になればいいのですけど」
清楚な微笑みで応えるのはシィラ・シェルヴィー(白銀令嬢・e03490)。
ランプを囲うように曲げるのは、竹。それで優美な曲線を作り出していた。
だけでなくレースを蔦のように絡ませ、アンティークな雰囲気を演出している。扱いの難しい材料も多いが、そこは逐一職人に教えを請い、丹念に仕上げていた。
「扉は、こんな感じかしら」
呟きつつ、カーム・コンフィデンス(静かなる自信と共に・e00126)は成形したすりガラスを組み合わせている。
仄白い、星を連想させるデザインのランプだ。扉となるよう金具を付けて、正面を開閉し光源を出し入れできる形にしてある。
内側は透け感のある青や紺。さらに銀箔などを加え、扉を開くと夜空が広がるような見た目になっていた。
「とても凝っていて綺麗だね」
隣で作業をするルシウス・サルヴァ(悪喰・e37003)は、それを眺めて言う。
カームはそちらを見て返した。
「あなたのガラスも、綺麗よ」
ルシウスのランプもまた、ガラスを使ったものだ。
こちらは金属の器に凹凸ガラスを配置していくデザインになっている。
テーマは、ブルーハワイのかき氷。炎のブレスでガラスを形作りつつ、積み上げていくそれは、まさに氷のようだ。
食べ物のこだわりが強く、元々器用でもあるので、作業はどんどん進む。
「……本物食べたくなってきた」
その間、空腹に悩まされたりしつつも、修練を続けていく。
「仕事とはいえ、こういうことをするのは、楽しくもあり大変でもありますね」
シィラが言うとドゥーグンは頷いた。
「ええ。ミス・バタフライの狙いは未だ分かりませんが、それでも今は、わたくし達に出来ることをいたしましょう」
●完成
ケルベロス達は、研鑽に邁進した。
そうして試作なども続け、2日が経つ頃には、一応の完成品といえるものが出来るまでになっていた。
工房には、皆が作ったランプが美しく灯っている。
職人はそれを一つ一つ改めて見ていった。
「とても独創的で、一点ものとしていいですね」
と、手に取るのはベルフェゴールのランプ。
それはテラリウム風で、未来的な中に緑が垣間見えるデザインだ。美しさを前面に、というよりは、オリジナリティのある芸術品という風合いになっている。
「……とりあえず、出来上がってよかったよ」
ベルフェゴールは無表情ながらもそんなふうに言う。それからシアの作った物を見た。
「……こっちも、他にない感じになってるね……」
「やっと、イメージ通りにできたという感じですの」
応えるシアのランプは、スチームパンク風。
部品も上手く組み上がり、点灯するとそれらが反射して銀や銅の金属的な光を生んでいた。
ドゥーグンのものは、キキョウをモチーフにした青紫のランプ。眩いものではなく、夜にそっと寄り添うような、静かな明かりを灯すものだった。
「皆様のものほどでは、無いかもしれませんけれど」
「いいや、充分に良くできているではないか。此方も上手くできたと思うがな!」
そう笑んでみせるワルゼロムのランプは、初日につくった形に、色とりどりのモザイクを張った美しい作品になっていた。
明かりを灯せば、見る角度に寄って光の異なる楽しいものでもあった。
旭矢もまた、真鍮のランプが形になっている。
光が邪魔にならず、それでいてふと目にしたときにほっとできるような、過不足のない美しいデザインだ。
(「派手すぎず、はしゃぎすぎず、かといって固くなりすぎず、自然体で。それがあの人に足りてない所だからな」)
と、思うのは、これを贈る予定の親戚の姉貴分のこと。
「直接言うと恨まれそうだし。これで伝われば、いいけどな……」
考えつつ、暫し旭矢は完成品を眺めていた。
シィラも、竹とレースのランプを仕上げている。
その形は、鳥籠。どこにでも置けるような、お洒落で可愛い一品だった。
「そちらのものも、造りが細かくて素敵ですね」
「ありがとう。 あなたのものこそ、とっても可愛いわ」
応えるのはカーム。
カーム自身の星型ランプは、一層美しく完成されていた。
ランプの内側から扉裏にかけて銀色が流れ、天の川が見える演出になっている。全体の色味も洗練され、明かりを灯すことで大小様々の星々が煌めくようだった。
夜空に深みと透明感を加える幻想世界を表現し、消灯時にはシンプルな見た目で隠れた星の姿を想起させる。幾通りにも楽しめる美術品という風合いだ。
職人は次にルシウスの作品を見る。
「ユニークでかつ、綺麗でいいですね」
「本職の方に言ってもらえるなら、頑張った甲斐があったかな」
その、ルシウスのかき氷ランプもほぼ仕上がりの状態だ。
ガラスに磨きをかけ、見事にきらきらと光るブルーハワイかき氷になっている。暗い中で灯すと、突如かき氷が顕現したかのような不思議な感覚が味わえるのだった。
「実際、大変だったね。でも、こうして一つ一つ苦労して作るからこそ、綺麗なんだろうね」
ルシウスの言葉に皆は頷く。
それから最後のその時まで、技術の向上に力を注いだ。
●作戦
そして、計3日が経った、最終日。
その昼、予知通り工房に螺旋忍軍が訪ねてきていた。
ケルベロス達は、皆が腕を認められてはいたものの、そのうち旭矢とカームが囮役として応対。師事してきた螺旋忍軍2体と共に、暫しの間作業も行った。
その後、タイミングを計って、旭矢は螺旋忍軍を外へ連れ出す。
「材料が外なんだ」
「こっちよ。すぐに着くからね」
カームも言って、共に外へ歩く。
その先でケルベロス達が潜んでいる事も知らず、螺旋忍軍は言われたとおりについてきた。
「? ここに材料が……?」
そうして、野外の開けた場所にまで来て、螺旋忍軍は初めて不審げに見回したのだった。
だが、そのときには既に遅い。
「申し訳ありませんが、ここには御座いませんよ」
瞬間、物陰から飛び出たドゥーグンが、グラビティを集中。螺旋忍軍2体の足元へ爆破攻撃を喰らわせていた。
ふらつく道化師は瞠目している。
「くっ……もしや、ケルベロスか!」
「その通りだ。さあ、お相手願おうか」
応えるように、眼前で薙ぎ払うような格闘攻撃を加えるのは旭矢。それもまた2体を巻き込み、後退させる。
この間に、ワルゼロムはオウガメタルから銀粒子を発散、味方の知覚を高めていた。
「これで少しは助力になるかのう」
「では、わたくしも支援させていただきますわ」
次いで、シアは愛用のギターで『哀シミノ戦士ノ歌』を演奏。流麗な歌声を響かせて前衛の耐性を増している。
「じゃあ、これで万全ね」
さらに、カームがそこへケルベロスチェインを繰り、魔法陣を展開。前衛の防御力をも飛躍的に高め、戦闘態勢を整えた。
螺旋忍軍は、憎らしげに見回している。
「おのれ、もう少しで技術を奪えたものを……」
「人の心を癒すランプの技術を、悪巧みになど、使わせません」
シィラが言葉を返すと、ルシウスも頷いた。
「そうだね。人の為になる物を作っている、そんな人を殺させるわけには、いかないよ」
言葉と同時、ルシウスは角、翼、尾を現し、ゴーグルを装着。豪速で敵へ肉迫し、炎を灯した如意棒で、素早く2体を打ち据えた。
シィラは『Bad Beat!』を行使。茨の棘の如き電極針をばら撒き、たたらを踏んでいた2体を麻痺させてゆく。
道化師はそれに唸りつつも、手裏剣を構えていた。
が、その手元へ、ベルフェゴールが弓を構え、矢を放つ。
「……やらせないよ」
言葉通り、矢は道化師の腕に突き刺さり、手裏剣を取り落とさせた。
軽業師の方は、ドゥーグンが巨大蛇を幻視させる『瞳持つ杖』を行使し、動きを抑えている。
その横を縫い、旭矢が道化師へ飛び蹴りをうち当てると、ルシウスは連撃を与えるように、如意棒で激しい刺突。
その衝撃で、道化師を打ち砕いた。
●決着
敵の残りは、軽業師1体となっていた。こちらに視線を走らせ、悔しげに呻いている。
「こんなはずでは……」
「我らの作戦勝ちというところだの」
ワルゼロムは、抜け目なく後衛にもオウガ粒子を纏わせて、防備の態勢を固めつつ言った。
「まだ、負けと決まったわけではない!」
すると、軽業師はこちらへと駆け込んでくる。
が、そこへワルゼロムのシャーマンズゴースト、タルタロン帝が接近。爪撃を繰り出して後退させた。
ベルフェゴールはリボルバーを構えている。
「……このまま、畳み掛けようか」
「はい、連撃で行きましょう」
シィラが応えると、ベルフェゴールは同時にマズルフラッシュを閃かせ、敵腹部を射撃。
流血し立ち止まった軽業師へ、シィラは距離を詰める。
自己の存在証明の為に戦う、その凛とした振る舞いのままに、至近で体を回転。銃把で同腹部に痛打を与えた。
「痛みと拒絶の味は如何?」
「……まだ、だ!」
軽業師も踏みとどまり、風を伴う回し蹴り。前衛に広く衝撃波を喰らわせてきた。
だが、その直後に、仲間を取り巻く光の渦があった。
シアの生み出した、治癒の力の銀粒子。それが前衛に浸透すると、体力を治癒していく。
「攻撃しても、すぐに回復してみせますわ」
「ええ。これで、仕上げよ」
カームも同時、回復の魔法陣を描き出している。そこから現れる煌々とした光が、前衛の体力を持ち直させていた。
この間、カームのボクスドラゴン、ユルはブレス攻撃を浴びせ、軽業師に傷を刻んでいる。
「ありがとう、ユル。……灯りも職人さんも、必ず守りましょう」
カームの言葉に、皆も改めて声を返し、再び攻勢へ。
ドゥーグンは高速で軽業師へと飛来し、如意棒で縦一閃に打撃を加えた。
「この勝負は、わたくし達が勝たせて頂きますわね」
「……まだ、負けてはいない!」
軽業師は反抗して蹴撃を試みる。
それを、旭矢が斧で受け止めた。
「こちらも、力比べならば負けないぞ」
瞬間、返す刀で、旭矢は斧で苛烈な斬撃を叩き込む。
「今度こそ、終わりにしようか」
言って上方から滑空するのはルシウスだ。
敵の姿を見据えるその姿に普段の緩さはない。逆に、ゴーグルの奥の瞳に静かな闘志を燃やし、一直線に舞い降りていく。
「……そうだね、そろそろ、おしまいにしよう」
応えるベルフェゴールは、幻影のミサイルを大量に放っている。同時、自身も軽業師へ踏み込み、剣撃。
その『幻剣舞』で無数のダメージを与えていくと、ルシウスも丁度、軽業師へ降下。
体を翻しての、強烈な回し蹴りで、一撃。脳天から、螺旋忍軍を撃破した。
「終わったわね。皆、お疲れさま」
戦闘後。カームの言葉に皆は息をつく。
「作戦がうまくいってよかったですわね!」
シアの明るい声に、皆も頷いていた。
ベルフェゴールはそれから、周囲を見回す。
「……じゃあ、ヒールしようか。それから……職人さんの方も……」
その言葉を機に、皆は現場を修復。
工房で職人の無事も確認し、晴れて数日に渡る作戦の終了を見ていた。
「技術のご指導、ありがとうございました」
工房にて、ドゥーグンは改めて職人に礼を言う。
職人も、こちらこそ命を守っていただいてありがとうございますと、丁寧に頭を下げていた。
「苦労もあったけど楽しくて、いい経験だったね」
ルシウスが言えば、皆も再度頷く。
ワルゼロムは、皆が作ったランプを眺めている。
「せっかくであるし、もう少し皆でこれらを見ていってもいいかのう」
「わたしも思っていました。皆さんの、どれも綺麗で」
シィラも応え、皆で暫し、自身達の作品を鑑賞する。
それが終わると、ランプを持ち帰るものはそれぞれ、手に取った。
「では、帰ろうか」
旭矢が言うと、皆は、そのうちに工房の外へ。職人にも見送られながら、街へと歩きだす。
職人と仕事、全てを守ることが出来たケルベロス達は、平和な空のもと、三々五々に散っていく。
そうしてそれぞれの帰る場所へと、去っていくのだった。
作者:崎田航輝 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年7月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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