●ゲートに集まるデウスエクスたち
「螺旋忍軍の『彷徨えるゲート』。次に出現する位置がわかりました」
大きな体を慌ただしく動かして情報をまとめている中条・熊之助(ウェアライダーのヘリオライダー・en0080)は、集まったケルベロスたちに整理した情報を簡潔に伝えていく。
螺旋帝の血族・緋紗雨を智龍ゲドムガサラから守り切ったことにより得られたこの情報により、螺旋忍軍との決戦を行う事が可能となるだろう。
しかし、その予定地点には、最上忍軍が様々な勢力の戦力を集結させようとしていた。
「載霊機ドレッドノートの戦いで生き残ったダモクレスの残党、ザイフリートやイグニスの後釜を狙うエインヘリアルの王子とその私兵団、そして、屍隷兵の精兵も集められているようです」
彼らは最上忍軍が流した偽情報によって誘い出され、かつ、デウスエクス勢力同士が闘うことのないように牽制しあっているようだ。
「彼らを、防衛戦力として上手く利用することで、ゲートを守るつもりなのでしょう」
集まった軍勢は多数。
これを全て殲滅するためには、ケルベロスウォーを発動するしかなさそうだ。
「しかし、その前に行軍中の軍勢を襲撃して、主だった指揮官を撃破する事ができれば、敵勢力を弱体化させることができると思います」
多勢の相手に飛び込む戦いは危険も多くなるが、熊之助はどうか協力してほしいとケルベロスたちに依頼する。
「皆さんには、エインヘリアルの軍勢への強襲をお願いします」
エインヘリアルの軍勢は、第十一王子『マン・ハオウ』と、その私兵集団。
最上忍軍からの情報を得て、私兵団を率いる『ペンプ・オグ』以下、ユナン・ジス、ダウ・ガル、テイル・レイ、ペデル・ケイン、フウェフ・ディー、セイジュ・オー、エイジュ・ラディウス、ナウ・ソーン、デク・サムス、ユネク・シザリスといった歴戦のエインヘリアルが数百名のエインヘリアルの軍勢を率いているようだ。
「この状態で、有力なエインヘリアルを撃破するのはかなり難しいのですが、マン・ハオウ以下有力なエインヘリアル達は、背の低い美少女を特別視しており、そういった存在が目の前に現れれば、軍勢を待機させて自分達だけで突撃してきます」
この性質を利用して、有力なエインヘリアルを釣りだして各個撃破する。もしくは指揮官が出払ったエインヘリアルの軍勢を攻撃して数を減らすといった作戦が可能となるだろう。
「とはいえ、相手の戦力は分散したとしても強力ですので、こちらも上手く連携して当たると良いかもしれません」
激しい戦いになるのは間違いないが、目的は殲滅ではなく相手の戦力を削ることだ。
出来る限りの攻撃を行えばそれで十分といえるだろう。
「エインヘリアルの部隊は、紀伊山地の和歌山県側の伯母子岳を通って奈良を目指して進軍してきますので、山岳戦となるでしょう」
今回は敵が勢力圏を広げる中行われる奇襲作戦となるため、素早い行動で襲撃し、深追いしすぎずに素早く撤退する必要がある。
「引き際を見極めないと、敵勢力の中に取り残されることになってしまいます」
危険で重要な任務ではあるが、後に控える戦いを万全で戦うためにも、効率よく戦果を上げるのがベストだろう。
「皆さんのご活躍、期待しています」
熊之助の言葉にも、心なしか力が入っているように見えた。
参加者 | |
---|---|
結城・レオナルド(弱虫ヘラクレス・e00032) |
天崎・ケイ(地球人の降魔拳士・e00355) |
トリスタン・ブラッグ(ラスティウェッジ・e01246) |
リリウム・オルトレイン(星見る仔犬・e01775) |
山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918) |
アストラ・デュアプリズム(グッドナイト・e05909) |
ワーブ・シートン(とんでも田舎系灰色熊・e14774) |
軋峰・双吉(黒液双翼・e21069) |
●変態。現る
「リリウムさん達、大丈夫でしょうか」
広場を見下ろせる林の境目に陣取り、敵が現れるのを待つ結城・レオナルド(弱虫ヘラクレス・e00032)は、敵のエインヘリアルを誘い出そうとしているリリウム・オルトレイン(星見る仔犬・e01775)たちの事を心配する。
「色んな意味で恐ろしいエインヘリアルですからね……」
天崎・ケイ(地球人の降魔拳士・e00355)の言うように、彼らはただ強いだけの戦士ではなく、偏った性癖を持った変態だ。
今回はその性質を利用した作戦を実行することとなったのだが……。
「……」
大事な娘が囮となったトリスタン・ブラッグ(ラスティウェッジ・e01246)は、口を閉じたまま、内心そわそわしながら、じっとしていられずに周囲をうろうろと歩き続ける。
「いや、彼女達も立派なケルベロス。信じて待ちましょう」
そんな言葉がトリスタンの不安を和らげるとは思えない。
レオナルドは、やはり不安な自分を落ち着かせるためにそうつぶやいた。
「エインヘリアルの好きにはさせない為にも、ここできっちり戦力を落としておかないと、ね!」
沈みがちになる静寂の時を破るように、元気な声で仲間を鼓舞するのは山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918)。
ぐっとこぶしを握り気合を入れ直し、彼らと同じように抱える不安を笑顔の裏に引っ込めて、軋峰・双吉(黒液双翼・e21069)の背中をバンと叩く。
「こんな闘いイグニスへの通過点のつもりだったが、気に入らねぇタイプの敵だ。全力でやろーか」
来世で美少女に生まれ変わりたいと強く願う双吉にとって、彼らは相容れない。
「少女の敵は来世の俺の敵だ。ブッ飛ばすぜ」
双吉はそう言って腰に掛けたお面を見つめて拳を握りしめた。
「まぁ、おいら的に、ある程度片付けて、楽ななれるようにしておくですよぅ」
ワーブ・シートン(とんでも田舎系灰色熊・e14774)は、のほほんといつもどおりリラックスして広場を見下ろし、
「とりあえず今回はボクもロリ属性じゃなくなるかな?」
アストラ・デュアプリズム(グッドナイト・e05909)は、普段は背の低い美少女と思われること多いため、今回その範疇から外れてある意味嬉しく思っていた。
「……囮に何かあったみたいです。こちらはこちらで対処します……気をつけてください」
緊張感と気合とが交じり合う場は、不意に聞こえたその一言で弾け飛ぶ。
伝令を伝えに来た友軍の少女はその言葉だけを残し、音もなく去っていく。
「リリウム!」
同時に、トリスタンが娘の名を叫び、飛び出していきそうになる。
「待ってください!」
だが、それをレオナルドが静止し、首を横に振る。
ここで動いてしまっては、リリウムがこちらの居場所をわからなくなってしまうからだ。
(「怖い」)
レオナルドの足が震え始める。
デウスエクスと向き合うこと、そして、リリウムに何かあったのではという不安が恐怖となって彼を襲っていた。
「彼女達の頑張りを無駄にしないためにも頑張らなくては!」
それでもレオナルドは踏みとどまり、ざわめきだす森の奥へと目を光らせた。
「パパー!」
そして、その奥から飛び込んできた銀髪の少女の姿に、レオナルド、そしてトリスタンは安堵の顔を浮かべる。
「リリウム。良かった。大丈夫かい?」
パパの顔で優しく頭を撫でるトリスタンに、
「うん。パパの声が聞こえたから! おっきい変なおじちゃん、ものすごい速さで追っかけてきて。わたし、逃げるの頑張ったです」
少しだけ怯え、少しだけ疲れた顔をして、その背中に抱きついた。
ガサガサガサガサッ!
刹那、林のざわめきが大きくなり、
「ケモノっ娘ォッ! 大好きじゃああ!」
雄叫びのような大きな叫び声とともに、周りの木々をなぎ倒して現れたのは、ケモ耳大好きエイジュ・ラディウス。今回のターゲットだった。
●娘はやらん!
「ライオンさん……えいっ!」
リリウムはレオナルドの隙をついてたてがみを引っ張る。
「う、うう、羨ましくなんて、羨ましくなんて……!」
その微笑ましい姿に、エイジュ・ラディウスは顔を歪めて悔しそうにしていた。
「パパー、おじちゃんこわーい」
さらに、トリスタンの後ろに隠れながらどや顔で覗き込み、
「おお! お父様でしたか! これは失礼。私はエイジュ・ラディウスと……」
「あなたに名乗る名など無い。お父様などと言われる筋合いもありません」
トリスタンは娘を守るようにエイジュ・ラディウスの前に立ちはだかり、
「そんなことを言って。解ってますよ。娘を最愛の男に渡すのが寂しいということは」
噛み合わない主張をお互いに叫び続ける。
「どうして! どうして解っていただけないのですか! 知ってますよ。これは壮大な振りであると! ああ。お嬢さん。もう少し待っていてください必ず私の腕の中へ……」
などと、すっかり自分の世界に入り込んだエイジュ・ラディウスを取り囲むように、ケルベロスたちは戦闘態勢を整えると、
「そこまで言うのであれば、力づくで奪っていくのですね」
トリスタンはエイジュ・ラディウスにそう言い放ち、
「さぁ来い。地球人の一人……いや、七人くらい簡単だろう?」
自分の拳同士をぶつけてファイティングポーズを取りながら、更に挑発した。
「なるほど。それはわかりやすいですねお父様! では……遠慮なく全力で行かせていただきます!」
その言葉と同時に一斉に襲いかかるケルベロスたちに対し、エイジュ・ラディウスは一歩も退かずに迎え撃った。
「心静かに……」
言動も変態性も、そして実力も非常に危険な相手だ。
エイジュ・ラディウスの事をそう判断したレオナルドは、相手に呑まれないため、そしてリリウムに万が一のことがないようにするために、最初から全力で敵を殺しにかかる。
心臓から生まれる畏れの炎が彼の全身を揺らめかせ、生み出した陽炎によってその動きを視認できないものへと変え、
「――恐怖よ、今だけは静まれ!」
大太刀「稻羽白兎」を抜き放って高速の斬撃を連続して繰り出した……ように見えた。
炎が産んだ陽炎が、レオナルドが太刀を抜き放ち、切る動作を隠し、相手に攻撃の癖や予備動作を見せること無く、エイジュ・ラディウスの肩、そして腿に浅くはない傷跡を残す。
獣王無刃と呼ばれる彼の得意技だ。
だが、エイジュ・ラディウスは痛みを感じないのか、一切ひるまずに最後の斬撃を腕で受け止めると、
「人の恋路の邪魔は……させませんよ?」
反対の手でレオナルドの後頭部を掴み、顔を地面に叩きつけるように思いっきり振り下ろした。
「はい、そこまでだよ!」
更に追い打ちをかけようとするエイジュ・ラディウスだったが、その頭を踏みつけるように、涼子の足が突き刺さる。
頭を揺らすその攻撃に、エイジュ・ラディウスは、
「なんだ。貴様女か」
今頃気づいたのか驚いたように声を出す。
「そ、そうだよ。だったらどうしたのかな?」
そういう反応には慣れているのか、涼子は男性と間違われたことは気にもしなかったが、リリウムに対する反応を見て、自分に対しても変態的な反応をされるのではと不安がよぎる。
「ふっ」
だが、そんな不安は杞憂であるかのように、エイジュ・ラディウスは暗に眼中にないとしめすように鼻で笑った。
「まあ、そのほうがボクもやりやすいけどっ」
異常なまでに好意を持たれ、執拗に追い回されるのはやはり気分が悪かったため、涼子はホッとして、掛け声とともにエイジュ・ラディウスの懐に飛び込むと、バトルガントレットがめり込むほどに彼の鳩尾を強く殴り、
「かわせるかな? 地摺り焔鮫!」
続けざまに素早いキックで地面を擦るように下から上へ振り上げ、炎のグラビティがが獲物を喰らう鮫の如く地を這い足元を焦がす。
「これならどうかなっ?」
そして、足を止めたエイジュ・ラディウスの急所を狙って、グラビティ・チェインの力を乗せたミドルキックを放った。
「ババアが。調子にのるな!」
だが、エイジュ・ラディウスはその蹴りと衝撃を手で受け止め、ダメージを負いながらも涼子の足を掴み、
「ば、ババアって……あっ!」
流石にそう言われるのには耐性がない少女を力任せに投げ飛ばすのだった。
●勢いを止めろ
「色々とあるけどぉ、かなり手強いですよぅ!」
異常なまでの力でケルベロスたちを寄せ付けないエイジュ・ラディウスを止めるべく、ワーブは体を押し付けるくらいに密着し、力任せに拳を振るう。
「邪魔ですよ! とっとと消えてください!」
だが、その攻撃も大したダメージにはならず、エイジュ・ラディウスはワーブを引き剥がそうとする。
「おいらを倒そうなんて、簡単にはいかないですよぅ」
しかし、ワーブは獰猛な灰色熊の生命力をグラビティ化して、強引に傷を癒やすと、
「ともかくですよぅ、ガードしながら、前に進むんですよぅ」
再び殴り掛かる。
「しつこい男は嫌われますよ」
「邪魔するならぁ、こうですよぅ!!」
2人は何度となく振りほどき、また絡みつきを繰り返し、ケルベロスたちは体勢を立て直す時間を稼ぐことができた。
「涼子ちゃんかわいい、かわいい、美少女、マジ天使……っと」
ワーブがひたすら殴りかかっては傷を癒やす動きを繰り返している間に、アストラは両手に持ったスマホへ指先を向け、超高速でコメントを打ち続ける。
「弾幕薄いよ、なにやってんの!」
やがてそれは一人で作り上げる弾幕となり、落ち込んだ心や痛めた身体を癒すパワーとなる。
「たまにはやる気を見せないとだね」
そう言いながら、アストラはいつも通りにスマホの画面をひたすらタッチする。
バラージストリームと呼ばれる彼女のコメント打ちは、時には助言を、時には無意味なことを。そして時には煽りコメントを弾幕のように相手に送りつけ、慰めたりからかったりして、相手のパワーに変えるのだ。
「まだやれっだろ。お前はよ!」
一方、双吉はレオナルドの彼の影に分身を作り上げ、エイジュ・ラディウスの攻撃への身代わりにして、凌がせていた。
懸命に応戦するケルベロスたちだったが、エイジュ・ラディウスのリリウムへの想い? は強く、少しずつ、少しずつ彼女に向けて近づいていく。
「さすがは歴戦の戦士といったところですね。嗜好がアレなのが残念でなりません」
戦況を少し離れたところで分析しながら、時折相手の攻撃を封じるように動いていたケイは、
「では、次は私が。不躾ではありますが、お相手願いますよ」
異常とも言えるその力強さを突き崩そうと動き出す。
「あれは……単に好みのリリウムさんに夢中になって、後先考えずに力任せに動いている結果でしょう。だとすれば……」
その勢いを削いでしまえば、形成は逆転するだろう。そう考えたケイはエイジュ・ラディウスの正面から近づき、
「これは……切り札ですッ!」
妹の8歳時の写真をおもむろに取り出して、ばっ。と見せつける。
「むっ……!」
猫耳パジャマに身を包んだその写真に、ケモノ耳好きのエイジュ・ラディウスは素早く視線を写真に移して、
「なんだ……残念」
自分の趣味とは違うと残念がる。
「その一瞬が命取りです」
だが、その僅かな時間にケイはエイジュ・ラディウスの懐に潜り込み、
「鬼神の一撃……その身で受けてみますか?」
体内で練り上げた氣を掌にのせ、相手の胸に手をのせた瞬間、閃光と共に炸裂させる。
すると、それまでどんなに強い打撃にも足元をふらつかせなかったエイジュ・ラディウスが後ろに弾き飛ばされ、尻餅をついて倒れ込んだ。
「!!!」
エイジュ・ラディウスは声にならない声を発しながらすぐに起き上がってケイに向かって突進してくるが、
「貴方を包んでいた強い気は消し飛ばしました。もう……良いようにはやらせませんよ?」
疲れがたまったところに手痛い一撃を受けたため、先程までと比べて明らかにその勢いが落ちており、ケイは余裕を持ってその攻撃を捌き切った。
●美少女は最強!
「このえほんはとってもとっておきですよー!」
リリウムは絵本を開き、ボクシンググラブをはめた白くまさんを呼び出す。
絵本を媒介として、本の登場人物を呼び出す幻想パレードと呼ばれる技だ。
実体を持った白くまさんは一直線にエイジュ・ラディウスへと向かっていき、キレの有る動きで身体を8の字に揺すり、その反動を利用してパンチを連打する。
その攻撃のさなか、不意にリリウムの視線とエイジュ・ラディウスの視線が重なり、
「えいっ」
リリウムはにこっと微笑むと、
「えいっ、えいっえいっえいーっ」
白くまさんの真似をしてシャドーボクシングをしながら、エイジュ・ラディウスにパンチを繰り出す仕草を見せる。
「かっ、可愛いぞリリウムたん! げふっ」
その姿にエイジュ・ラディウスは心奪われ、ノックアウトされて仰向けに倒れた。
「なってねーぜ。少女ってのは襲うモンじゃなくて守るモンだ。ジェントルを学べ。そんで来世で活かすんだな」
幸せに包まれながらころんと転がったエイジュ・ラディウスに向け、双吉は男としての美少女への接し方を説くと、ブラックスライムを霧状に展開する。
「本願投影。シアター、展開ッ!!」
そしてそこに自らの『美少女転生願望』を映し出した。
霧のスクリーンに現れる、フワフワしたピンク髪をツインテールに束ねたアイドル然とした美少女の姿に、
「なんだ……ババアじゃないか」
最初、エイジュ・ラディウスはそっけない反応を示していた。
「ふっ。俺の理想の美少女には、年齢なんて関係ないんだぜ!」
だが、その姿が少しずつ若く、幼く変化していくと、
「おおおおおっ!!!!! こ、これはっ!!!!」
目の色を変え、幻影を抱きしめようと飛び起きる。
「それがお前の命取りだ。消えろ。来世の俺の敵が!」
その隙を狙いすまして、双吉は斬撃を繰り出し、致命的な傷を負わせた。
「こいつはあんたが仕留めるべきだ。最後は任せるぜ」
すでに勝負は決し、あとはとどめを刺すだけとなったところで、双吉はトリスタンを促す。
娘を怖い目に合わせ、さらにひどい目に合わせようとした男は、父親によって滅されるべきだ。
そんな想いにトリスタンは頷き、
「Deprived force type Grendel」
忌まわしき沼の巨人から奪い取った力を腕に宿し、毎夜1人ずつ食らうとされる邪悪な巨人の如く、凶悪な腕力を持った腕をただ振り下ろし。
Type Grendelと呼ばれるトリスタンの奥の手は、今日も1人の獲物を喰らいつくす。
「リリウム、よく頑張ったね」
そして敵がこと切れるのを確認すると、いつもの父親の笑顔に戻り、リリウムの頭をわっしゃわっしゃと撫で続け、
「ふう……なんとかなったかな。みんなお疲れ様!」
涼子の明るい言葉に、仲間たちは勝利を実感するのだった。
作者:きゅう |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年7月21日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 0
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