社交の踊り手

作者:崎田航輝

「貴方たちは、社交ダンスというものを知っていますか」
 薄暗い空間の中で、ミス・バタフライは2体の螺旋忍軍を見下ろしていた。
 1体は道化師、もう1体は軽業師のような格好をした螺旋忍軍だ。
「ペアで踊るダンスで、古い時代から社交に用いられて来たそうですよ」
 2体は、ダンスについては詳しく無さそうだが……主の言葉にだけは、熱心に耳を傾けている。
 それを見ながら、ミス・バタフライは続けた。
「そこで、貴方たちに使命です。人々にこの踊りを教える、社交ダンス講師という者がいるらしいので――その者に接触し、仕事内容を確認・習得。そのあとで、殺害しなさい」
「……了解しました、ミス・バタフライ」
 2体は静かに応える。
「一見、意味の無いこの事件も――巡り巡って、地球の支配権を大きく揺るがす事になるのでしょう」
 そのまま、闇の中に下がっていくと……音もなく去っていった。

「社交ダンス……綺麗な格好をして、踊って……何だか優雅で、楽しそうですね」
 イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)は資料を眺めつつ、そんな言葉を零していた。
 それから改めて、ケルベロス達を見回す。
「集まって頂き、ありがとうございます。今回の事件は――螺旋忍軍、ミス・バタフライの起こすものです」
 以前より散見されている、珍しい職業を持つ一般人を狙った事件だ。
 今回はその新たな一件であり……社交ダンスの講師を狙ったものになるという。
「螺旋忍軍は、講師さんから仕事内容を習得したあとに、殺してしまおうという目的があるようです」
 これを阻止せねば、巡り巡ってケルベロスにとって不利な状況が発生する可能性が高い。
「そこで皆さんには、この螺旋忍軍の撃破を、お願いします」

 作戦詳細を、とイマジネイターは続ける。
「敵は、螺旋忍軍2体です。場所は、東京都内にあるダンススタジオとなります」
 ダンス講師の自宅を兼ねている建物であり、そのワンフロアがスタジオとなっているという場所だ。
 ここで講師を警護し、現れた螺旋忍軍と戦うのが目的だといった。
 なお、事前に講師を退避させると、別の対象が狙われてしまい、結果的に被害を防げない。
「なので、皆さんには、事件の3日前から講師さんに接触して頂き……ダンス講師の仕事を教えて貰ってください」
 ある程度の仕事が出来れば、螺旋忍軍の狙いを自分達に変えさせることができるだろうといった。
 講師の仕事に必要なのは、やはりダンスの技術。
 教える技術も大事だが、ある程度上手く踊れないと螺旋忍軍を騙しにくくなるので、踊りの練習は重要視した方がいいでしょうと言った。
「ダンスにも種類があるようなので、ひとつに決めて集中的に練習すれば、3日でも何とかなるかも知れません」
 ワルツやタンゴ、ルンバなど、自分に合ったものを練習してみてください、と言った。
 標的になることに成功したら、敵を外に誘い出すなどして、有利な状況で戦闘を始める事が出来るはずだ。
「では、螺旋忍軍の説明を。道化師風の1体は螺旋手裏剣を、軽業師風の1体はエアシューズを装備しています」
 作戦が上手くいっていれば確実に先手が取れるので、頑張ってみて下さいと言った。
「皆で楽しんで、素敵な空間を作れる……そんなダンスを、無碍にして欲しくはありません」
 それを守るためにも、是非作戦を成功させてきてくださいね、とイマジネイターは言葉を結んだ。


参加者
メリルディ・ファーレン(陽だまりのふわふわ綿菓子・e00015)
倉田・柚子(サキュバスアーマリー・e00552)
カロン・カロン(フォーリング・e00628)
ヴィンセント・ヴォルフ(銀灰の隠者・e11266)
鏑木・郁(傷だらけのヒーロー・e15512)
ルカ・フルミネ(レプリカントの刀剣士・e29392)
八点鐘・あこ(にゃージックファイター・e36004)
ユーデッカ・フルコト(威信高吟・e37749)

■リプレイ

●入門
 ケルベロス達は、ダンススタジオへとやってきていた。
「それじゃあ、よろしくお願いするね」
 メリルディ・ファーレン(陽だまりのふわふわ綿菓子・e00015)が改めて言うと……講師2人は、こちらこそ、と丁寧に応える。
 既に講師の2人には事情を説明し、協力を約束してもらっているのだった。
 そして皆は──早速、練習へ入る。
 倉田・柚子(サキュバスアーマリー・e00552)は、広いフロアを見回した。
「社交ダンスは初めてです。最初はどうすればいいのでしょうか?」
「うん、私も経験ないから、全体の基本から教えてほしいなー」
 と、ルカ・フルミネ(レプリカントの刀剣士・e29392)も続けた。
 講師達は頷き、まずは皆でペアを組ませた。
 それから、基本のホールドの姿勢を教えていく。
 男女役それぞれで対称になり、手の添え方も違うことなど、必要なことを習っていくと……その後で、個々の踊りに入る段となった。
 柚子は男性講師と組んで、スローフォックストロットの練習を始めている。
 軽やかに遊歩するようなフェザーステップと、女性のテクニカルなターンも特徴的な、ゆったりとしたダンスだ。
 簡単ではないが、スローテンポの振り付けは、見た目に美しい。
「中々難しいですね。頑張って覚えないと」
 そう、柚子がステップの確認をする横では……。
 メリルディが女性講師と組んでワルツを踊っている。
「こう、でいいのかな──?」
 と、順向きのターンと逆向きのターンを決めてみせるメリルディ。
 事前にある程度知識を蓄えてきたこともあり、順応は早く……雅な三拍子のステップをぐんぐん吸収していた。
 2人が一息ついたところで、八点鐘・あこ(にゃージックファイター・e36004)が声をかける。
「お疲れさまなのです! 今の踊りの確認をしますか?」
 と、2人に見せるのはビデオカメラ。いつでも踊りを見返せるように、練習風景を撮影していたのだった。
 柚子は頷いて、覗き込む。
「ありがとうございます。これなら問題点もすぐ見つかりそうですね」
「飲み物も、飲むか?」
 言って、ドリンクを差し出すのはユーデッカ・フルコト(威信高吟・e37749)。こちらも皆の練習の最中に準備していたものだ。
「皆も、他にも何かあったら言ってくれ」
「ありがとう、助かるよ」
 そうユーデッカに応えたのは鏑木・郁(傷だらけのヒーロー・e15512)。
 こちらは、ヴィンセント・ヴォルフ(銀灰の隠者・e11266)と組んで、共にジャイブの練習をしている。
「見ていたら楽しそうだったけど。こうして踊ってみても、楽しい、かも」
「うん、そうだな」
 長い髪を束ね、女性役を務めるヴィンセントに合わせ……郁も細かなステップを踏む。
 それは明るいリズムと早めのテンポで踊る、運動量のあるダンス。
 行っては戻る、フォラーウェイロックのステップを繰り返しつつ……ヴィンセントは郁との踊りに楽しげだ。
「大人しいのより、案外向いてるかも?」
「アクティブなものを選んで、正解だったかもな」
 郁は応え、ヴィンセントについていく。適宜講師からの教授も受けつつ、2人は一生懸命に、踊りを習得していった。
「じゃあ、こっちもよろしく。シャルウィダンス? なぁんてね」
 と、その横で、講師とホールドの姿勢を取っているのはカロン・カロン(フォーリング・e00628)。
 踊るのは、クイックステップ。アップテンポな音楽に、フロアを巡る運動量と、走る形に近いような速いステップがあるダンスだ。
「確かに、これは難しいわね。でも、私も素早い動きには自信があるのよぅ? 猫だもの」
 カロンは、始めは慣れぬ様子を見せながらも……ゆっくりとステップを確認してから、徐々に音楽に乗っていく。
 その背筋はピンと伸び、目線は確り前を向き──段々と形になっていっていた。
 ルカは、女性講師と組んで、タンゴに取り組んでいる。
「力強さは足りないかもだけど──」
 言いながらも、一歩一歩ステップを確認しつつ、動く。
 ホールドの姿勢も特徴的なダンスだが、それも含めて、動作のキレでカバーするように……静と動の動きを重視。
 一つ一つ振り付けを覚えていき──段々と、情熱的なその踊りを、自分のものにしていった。

●習熟
 初日から真剣に、練習に打ち込んだケルベロス達は……。
 着実な上達を見せ、2日目以降には、音楽に合わせて通しで踊ることが出来るようになっていた。
 ヴィンセントと郁はフロアの中、跳ねるようなジャイブのステップを踏んでいる。
 互いの移動を伴うチェンジオブプレイスから……アメリカンスピン。
 ヴィンセントがくるりと回って、郁の手を握る、そのステップもよどみなかった。
 踊りながら、ヴィンセントはふと、2人の恋人のことを話す。
「桜とひなみくはこういうの好きかな」
「ひなは、多分、好きなんじゃないかな」
 郁が応えると、ヴィンセントは思いついたように言った。
「今度、ダンスパーティとか、誘ってみる?」
「改まった場所だと緊張するかもな。でも、それもいいかも知れない」
 郁は少し楽しみというように……一層、感情を乗せて踊りを続けた。
 一方、タンゴを習うルカも、独特のキレのあるステップを覚えてきていた。
「少しは、自分らしい部分も入れられるようになってきた、かな……」
「ええ、とてもお上手ですよ」
 講師が一緒に踊りつつ言う。
 実際、基本のウォークから、速度のある動きと滑らかな停止につながるクローズドプロムナードも、問題なく決めて見せていた。
「わー、カロンさんも上手だねー!」
 と、休憩に入ったルカが見るのはカロン。
 カロンのクイックステップも、かなりの技術の向上を見せている。
「教えるからには私がしっかり覚えないといけないしねぇ。それに──堂々としてれば間違っても誤魔化せると思うわ!」
 そんな風に応えるカロンは、回転量の多いナチュラルスピンターンから、浮遊するようなシャッセ。
 そしてまたフロアを横切るような移動量のステップと──素早い振り付けを次々こなしていた。
「次はわたしたちだね。早いうちに、完成させたいね」
 と、次に講師と組むのはメリルディ。
「ええ」
 それに頷き、もう1人の講師と組むのは柚子。
 そして2人は、それぞれにワルツとスローフォックストロットを踊り始めた。
 休憩中もワルツを聴き、イメージトレーニングを欠かさなかったメリルディは……リズム感に関してはかなりの完成度だ。
 さらに、クウォーターターンやナチュラルターンなど、ワルツに特有の優美なターンの連続も、うまくこなしていく。
 柚子のステップもまた、巧みになっている。
 穏やかな風のような、ウィーブのステップもゆったりとクリアし……最後まで涼やかな踊りだった。
 皆が休憩に入ったところで、ユーデッカはドリンクを供しつつ……。
 自身も一応基礎を学ぼうと、講師に教えを請うていた。
「まあ、何者にも屈さないわたしだ。当然、ダンスのステップも完璧に──」
「あ、そのステップ少し違います」
「……くっ!」
 講師の指摘に、ユーデッカが早々に悔しげな顔を浮かべていると……。
「いい感じの潜伏場所見つけたのです! 戦闘にも使えそうな場所なのです!」
 そう言って、あこが外から帰ってくる。
 作戦のための事前の準備を、着々と整えていたのだった。
 ユーデッカは気を取り直して、自身も外に向かうことにした。
「では、戦闘時の人払いの準備も済ませようか」
「あ! 待ってください! あこも行くのです!」
 すると、あこもそれに同行していく。
 それぞれが準備を進め──最後のその時まで、出来ることをやっていく。

●遂行
 そして、3日が経った最終日。
 予知通り、スタジオへと、螺旋忍軍が訪ねてきていた。
 ケルベロス達は、講師とともにその2体に応対。
 種々のダンスを見せると、螺旋人軍も疑うこともなく入門を申し出て──その2体を、すぐに弟子にすることに成功していた。
 そして、ある程度ダンスを教えたところで……マネージャーに扮するユーデッカが口を開く。
「おふたりとも、とても筋が良いですね」
「そうねぇ。先生達ともう一段上のレッスン、受けてみる?」
 さらに、カロンもそう言うと──螺旋忍軍は、是非にとばかり、食いついた。
 そうして、そのまま皆に導かれ、野外の平坦な場所へと歩いてきたのだった。
「ここでダンスを……?」
 そのあたりで、ようやく螺旋忍軍も怪しがる素振りをする。
 が、そのときにはもう遅い。
「悪いですが、ここは戦場なのですよ!」
 ばさりと植え込みから出てきた虎──あこが、獣人へと戻り、ハウリング。その咆哮で2体に衝撃を与えていたのだった。
「ぐっ……!?」
 螺旋忍軍が驚愕し、たたらを踏んでいると──。
「こちとらコレが本業でね。さ、始めよっか。特別レッスン」
 ルカも宣言すると同時に、足に炎を宿らせる。
「どっちのダッシュが熱いか、比べてみる?」
 瞬間、軽業師へと疾駆し──言いながらも、敵に攻撃の隙も与えず、炎の蹴撃を喰らわせていた。
 2体は、ようやく事態を把握したように見回している。
「貴様ら、ケルベロスか──! 騙していたのか……!?」
「兵は詭道なり、というやつだな」
 応えつつも、ユーデッカも軽業師へと肉迫。
 その長い脚を、刃物のように振り回し……鋭い蹴りを叩き込んでいた。
「あと少しで、技術を盗めたものを──」
 軽業師がふらつきながらも零すと、メリルディは少し首を傾げてみせる。
「踊りの技術を持ち帰って、どういう狙いがあるのかな? ミス・バタフライって」
「……貴様らの知るところではないッ」
 軽業師は蹴りを放とうと、駆けてくるが……。
「そう。まあ、何であれ、こんなことは阻止するけどね」
 メリルディは油断なく、『粉砂糖雨』を行使している。
 すると撒かれた粉砂糖が、軽業師の動きを鈍らせた。
「その通りだ。人を傷つけるというなら、こっちは全力で守る、それだけだ」
 郁が言葉とともにヒールドローンを展開し、前衛の防護を固めていくと──。
「ヴィンス──」
「うん。わかってる……任せて」
 郁に呼応するように、ヴィンセントが跳躍。
 的確に敵の隙を見抜き、体を翻すと同時……痛烈な踵落としを喰らわせた。
 そこへ、柚子も横合いから接近。鎧装を纏った脚部で一撃を打ち込み、骨を砕いていく。
「まだだ……ッ」
 螺旋忍軍は、反撃に蹴りを打とうとするが……。
「あなたが見るべきは私ではありませんよ」
 柚子が言葉とともに、間合いを取っていた。
「さっき教えたでしょ?」
 と、代わりに言って、夜色の魔蠍を召喚していたのはカロン。
「確り背筋を伸ばして、前を見ないと……一瞬で終わっちゃうわよ?」
 蠍は毒針を撃ち、軽業師の全身を猛毒で蝕む。『蠍の心臓』──その力が、軽業師の体を内部から破壊し……生命を喰らい尽くした。

●決着
「馬鹿な……」
 残り1体となった螺旋忍軍は、愕然としたように見回している。
 だが、すぐに手裏剣を構え直した。
「……使命を果たすまでは死ねぬッ」
 そうして手裏剣を放とうとしてくるが……。
「こっちだって、負けるつもりはないよ。──ケルス!」
 瞬間、メリルディが手を伸ばす。
 すると蔓薔薇にも似た攻性植物が、蔓を飛ばした。豪速で飛来したそれは、螺旋忍軍の体に巻き付き、締め上げていく。
「次、お願いするね」
「了解しました」
 と、メリルディに応えるように、柚子が妖精弓を構えている。
 そこに番えた矢に、薄発光するグラビティを込めると……強く弓弦を引いて発射。高速で撃ち出されたそれが、螺旋忍軍の腹部を貫き、血を散らせていく。
 地に落ちた螺旋忍軍は、それでも起き上がりざまに手裏剣を投擲。ヴィンセントに向けて、回転力の篭った一撃を飛ばしてくるが──。
「──やらせないさ」
 手裏剣が宙で弾かれる。
 跳躍した郁が、衝撃を体で庇い受けていたのだ。
「郁、ありがとう。……もう、攻撃なんて、させない」
 ヴィンセントは郁の背へ、言いながら……魔力を高めている。
 まばゆい光とともに、召喚するのは氷の精霊。そこから落ちる『氷精の涙』が……螺旋忍軍の体表を凍結させていった。
 郁もそのまま弾丸をばら撒き、螺旋忍軍を吹っ飛ばしていく。
「回復はおまかせ下さいなのです!」
 と、この間に、あこが『鯖缶』を空間に喚び出していた。
 その鯖缶が空中に立ち消えたかと思うと──キラキラと光が注ぎ、郁の体力を回復させていく。
「ついでに、ベルも頼むのです!」
 さらに、あこの声に反応して、ウイングキャットのベルももふりと体を動かして、回復の光を施していった。
「ではカイロは攻撃をお願いしますね」
 柚子が言うと、柚子のウイングキャット、カイロはひっかき攻撃で螺旋忍軍を追い立ててゆく。
 螺旋忍軍は、逃げ回るように間合いを取るが……。
「ちょこまか動かないでくれ、面倒だ」
 ユーデッカが、大槌をぶん回して、そこから砲弾を発射。肩上の長さの髪をたなびかせつつ、煙を上げて螺旋忍軍を転倒させた。
 カロンが、それを見下ろす。
「どう? 私たちとのダンスは楽しかったかしらぁ?」
「……おの、れ……」
 螺旋忍軍は、起き上がり攻撃を試みようとするが──。
 カロンは間隙を作らず、回し蹴りを打ち込み、螺旋忍軍を宙へ飛ばす。
 ルカがそれに、指先に雷撃を湛えて狙いを定めていた。
「忍者って雷出せるの? ──ま、どうでもいいかな、そのままシビれろっ!」
 瞬間、稲妻が弾けるように、衝撃となって螺旋忍軍を包む。
 その力、『兵装・陣雷』の直撃を受け……螺旋忍軍は、光に飲み込まれるように四散し、消滅した。

「終わったな。皆、お疲れさま」
 戦闘後、ユーデッカが言うと、皆は頷いて息をついていた。
「無事に済んでよかった。とりあえず、必要なところだけ修復していくか」
 と、郁の言葉を機に、皆も周辺をヒール。風景の美観も取り戻した。
 それから、改めてスタジオへと戻る。
 講師は無事で皆を出迎え……守って頂きありがとうございました、と礼を言った。
「こちらこそ、手間を掛けさせたな」
 ユーデッカはそれに返すように、丁寧に言葉をかける。
「また同じことが起こらないとも限らないし、気をつけてほしい。もちろん、私達もまた何かあれば協力しよう」
 その言葉に、講師もまた、頭を下げているのだった。
「色々と、勉強になったね」
 メリルディが言うと、柚子も頷く。
「そうですね。今後も、また何かに役立てられるかもしれませんね」
 それには、皆もまた、頷いているのだった。
「では、そろそろ帰るのです!」
 あこが言うと、皆もスタジオから出て外へ。
 講師にも見送られつつ、歩き出し……三々五々、それぞれの帰る場所へと帰還していくのだった。

作者:崎田航輝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年7月1日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。