五月病事件~燃え尽きた心

作者:崎田航輝

 某大学に程近いアパート。
 春から新大学生として、一人暮らしを始める若者も多く入居しているそこで……。
 昼間から部屋で1人、だらだらと寝ている青年がいた。
『おーい、いるんだろー? 今日も授業あるぞー?』
 部屋の外から響くのは、青年の同級生の、新一年。
 大学のサークルで知り合って、意気投合し……四月の内は一緒にサークルに出たり、授業に出たりしていたのだが……。
 この青年が五月になり、突如部屋に引き篭もって出てこなくなったので、毎日尋ねてはノックをしているのだった。
「……」
 だが、青年は寝ているのか起きているのか、ぼうっとしている。
 ドンドン! とノックが鳴ると、一応反応するのだが……気怠そうにその場で横になるばかりである。
『おーい! 単位落とすぞ! それにさぁ、せめてサークルだけでも』
「単位、サークル……何だろう……そんなこと考える気がしないんだ……自分でもわからないけど……」
『何言ってんだ! ……おーい!』
 ドアの外から声は続いているが、青年は玄関から出ることはなく……そのまま目を閉じてしまうのだった。

「新年度から生活が変わった方も居られると思いますが……皆さんはお体、大丈夫ですか?」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)は集まったケルベロスたちに、そんなことを言った。
 それから改めて見回す。
「多くのケルベロスの方が調査した結果、どうやらこの時期に入り、五月病の病魔が大量に発生していることが分かりました」
 五月病とは文字通りのそれだ。
 放っておいても、すぐに命の危険があるものでは無いが……こじらせると、被害者の社会復帰が難しくなってしまうことが予想される。
 なので、ケルベロスがすぱっと解決しようということだ。
「皆さんには、この病魔を撃破して頂ければと思います」

 それでは詳細の説明を、とセリカは続ける。
「敵は、五月病の病魔1体。大学の新一年生の青年を、アパートにて倦怠状態にさせています」
 と言っても、眠っているわけではないので、アパートを訪ねれば普通に会うことはできる。
 五月病なので居留守を使われることもあるだろうが……そこは別段、鍵を壊したりして無理矢理押し入っても問題は無い。
「青年との接触後は、ウィッチドクターの方がいれば病魔を引き離して戦闘を行うことになります」
 ウィッチドクターがいなくても、医療機関に協力しているケルベロスのウィッチドクターが臨時で協力してくれることになるので、心配は要らないとのことだった。
 病魔の説明を、とセリカは続ける。
「五月病の病魔です。こちらのやる気を奪い、意識を酩酊させる攻撃を得意とします」
 攻撃方法は、『楽しくない』と語りかけてくる遠列催眠攻撃、『うまくいかない』と語りかけてくる近列催眠攻撃、『つまらない』と語りかけてくる近単催眠攻撃の3つだ。
「五月病は再発しやすいこともあるようですから……可能であれば撃破後、青年の話を聞いてみてあげて、少しでもフォローできれば良いかも知れませんね」
 病魔を倒して上で話を聞いてあげれば、青年も大丈夫だろう。
「大量に溢れた五月病……その一端を解決するためにも、是非、撃破を成功させて来てくださいね」


参加者
クロコ・ダイナスト(牙の折れし龍王・e00651)
アイラノレ・ビスッチカ(飛行船乗りの蒸気医師・e00770)
六条・深々見(喪失アポトーシス・e02781)
綾小路・鼓太郎(見習い神官・e03749)
ルリカ・ラディウス(破嬢・e11150)
水限・千咲(斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る・e22183)
浜本・英世(ドクター風・e34862)

■リプレイ

●召喚
 アパートへ到着したケルベロス達は、管理人を訪ねていた。
「すまないが、緊急の事態でね。ここの部屋の鍵をお借りしたいのだが」
 と、浜本・英世(ドクター風・e34862)が事情を説明していく。
 すると、話を理解した管理人はすぐに鍵を貸してくれた。皆はその足で、問題の青年の部屋の前へと移動する。
 扉の前に立ったカジミェシュ・タルノフスキー(機巧之翼・e17834)は、まずインターホンを鳴らした。
「……出ないようだな」
「よ、呼びかけてみましょうか」
 クロコ・ダイナスト(牙の折れし龍王・e00651)は、意を決して、静かな扉に声をかける。
「す、すみません! えと、五月病を満喫中にすみません! あ、あの……お話だけでも聞いてくれませんか!?」
『……誰かな……。今は、出られないよ……すみませんけど……』
 すると、中から気怠い声が返ってきた。
 ただ、それ以上の反応はない。
「友達の方が来ても駄目ということでしたから、仕方ないですね」
 綾小路・鼓太郎(見習い神官・e03749)が扉を見つめて言うと、アイラノレ・ビスッチカ(飛行船乗りの蒸気医師・e00770)は頷いて鍵を手にした。
「なら、入らせてもらうことにしましょうか」
 皆も頷き、鍵を開けてお邪魔することにした。
 中では、青年がねそべっている。
 エネルギーが吸い取られてしまったかのような、薄い表情で天井を見つめていた。
 と、その視界に水限・千咲(斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る・e22183)がにょきっと入り、のぞき込む。
「怠そうですね!」
「……まあ、怠いよ……」
 青年が緩く応えると、千咲は続けた。
「やる気とかぜんぜん湧きませんよね?」
「まあね……」
「それが、病魔の仕業なんです!」
 千咲が言うと、青年はゆっくりと目を向ける。その怪訝な顔に、英世も静かに告げた。
「自覚は無いかも知れないが。君は今、“病”に侵されているんだ。だから、救いに来た」
「……別にどこも悪いところなんて……」
「はいはい。とにかく助けるためだから、おにーさん。こっち行くよー」
 と、青年を起き上がらせるのはルリカ・ラディウス(破嬢・e11150)。とりあえず部屋から出すために、ずりりっと引っぱっていく。
 玄関から先は、青年はてこでも動こうとしなかったので……皆で担いで、部屋を出た。
 ルリカは、運ばれる最中もぼうっとしている青年を見て、言葉を零す。
「何だか、こっちまで脱力しそうになるのは気のせいかな」
「それも病魔を叩っ斬るまでの辛抱です!」
 一方、千咲はあくまで朗らかに言いつつ、青年を牽引していた。
「あ、皆、ご苦労様ー」
 皆が庭に出ると、そこで六条・深々見(喪失アポトーシス・e02781)が応える。
 深々見は周囲にいた人たちを念のために逃がし、庭を戦闘場所として整えていた。
「その人が患者かー……」
 引き籠り系女子として、気力のない青年を共感するようなしないような、何とも言えない眼差しで見つめる。
 アイラノレは、ええ、と応えて青年を座らせた。
「命の危険はまだないようですが――」
 そしてその背に手をあてる。
 施術黒衣Plaszcz lekarzaに魔力を巡らせ……薄もやのようなそれを掴んだ。
「――そこにいるのが病魔であるなら、我が敵です……!」
 瞬間、アイラノレは腕を引く。
 すると、霧が発散するような衝撃と共に――病魔が姿を現した。
「ありがとう、アイラ。……さて、いよいよお出でなすったか」
 アイラノレの傍らで、カジミェシュは出現したその影を見上げる。
 少女のような姿の病魔。
 アイラノレもまたそれを仰ぎ――その手にメスを構えた。
「こんにちは、病魔。治療の時間だ」

●激突
『怠い……』
 病魔は浮遊しつつ、様子を窺うように見回していた。
「ほんとに五月病の病魔がいたんだね……こうして見てみても、何だかこっちが驚いちゃうな」
 ルリカが何と無しに言うと、クロコもこくこくと頷いていた。
「そ、そうですね……でも、とにかく敵なら倒さないと……っ」
 言いつつ、クロコはまず青年を退避させていく。
「ああ、そうだな」
 と、それに頷くように、カジミェシュは霊力を纏わせた紙兵を散布していた。
「――鼓太郎」
「はい、カミルさん」
 直後、カジミェシュに呼応するように前に出るのは鼓太郎。まずは牽制代わりに日本刀・虚蒼月で軽く薙ぐと――。
「今です、アイラさん!」
 その鼓太郎の呼びかけに、アイラノレが応え、無数のメスを射出した。『ギアスカルペル:ゼンマ』――それが雨のように突き刺さると、塗布されていた麻酔薬が、病魔の体を蝕んでいく。
「ああ、これで治療しやすい」
「もっと痺れさせてあげてもいいかもね」
 と、魔力を集中するのはルリカだ。
 瞬間、深紅の花が吹雪のように舞う。『散華』――その赤々とした花嵐が病魔を取り巻くと、さらなる麻痺効果を生んだ。
「どう? だれてる君にはびりびりきたでしょ?」
『痺れる……もう動きたくない……』
 病魔はそれに顔を顰めていた。
 深々見は見上げながら、おー……と声を零す。
「なんだろう……この病魔、やっぱり若干、親近感を覚えないでもないかも……」
 ネトゲと惰眠が親友な深々見にとって、やはり近しいものも感じないではない。
 ただ、病魔もやられるばかりではないというように、薄もやを生んだ。
『……何もうまくいかないなら、じっとしてようよ……』
 精神を侵食するような言葉。それは衝撃を伴って、前衛を襲ったが……。
 同時、深々見も剣を手に取り、守護星座の力を行使していた。
「……まあでも、今外出てる分あたしのがマシかもね……うんうん」
 言いつつ、煌めくような光を放ち、前衛を癒していく。
 それでもまだ、催眠効果は完全には消えなかったが――そこにさらに、癒しの雨が注いだ。
 英世が天に昇らせたグラビティの力だ。それがもやを洗い流すように、仲間の意識を明瞭に保っていく。
「皆、大丈夫か?」
「ああ、ありがとう――では、今度はこちらから行くぞ!」
 と、応えるクロコは……己の中の勇壮な一面を表に出すように声を上げ、病魔に接近する。
 翼をはためかせて同高度に迫ると――鉄塊剣を大振りに、痛烈な殴打を与えた。
『痛……』
「殴られるのが嫌なら、今度は斬られてみてはどうでしょうか!」
 そこへ、千咲も地を蹴って肉迫。日本刀『斬撃空間』で弧を描き、鋭い剣撃を打ち込んでいく。
 宙へ後退した病魔は、傷を蓄積しながらも、再度口を開く。
『こんなつまらないことしてもしょうがないし……もう止めようよ……』
 それは音波のような指向性の衝撃となって、クロコへ飛来。ダメージと催眠を与えてくるが――。
「ほい、回復ー」
 すかさず深々見がサキュバスミストを展開し、即座に治癒。
 その間に、クロコは地獄化した右腕に凄まじい闘気を纏わせていた。
「その腑抜けた心に、我の闘気を、受けてみるがいい!」
 正面からの強烈な殴打、『龍王烈震撃』。その一撃が病魔を吹っ飛ばすと……そこへカジミェシュが疾駆していた。
「アイラ――いけるか」
「ええ、勿論です、カミル。鼓太郎さんも、畳みかけましょう」
「分かりました、支援しますっ!」
 アイラノレと鼓太郎が、それに応える。
 カジミェシュが【朧紅月】による苛烈な斬撃を叩き込むと、追随して、アイラノレが仕込みステッキで鋭い裂傷を与える。
 そこへ、鼓太郎が掌から巨大光弾を放ち――閃光と共に、病魔を一時、地に落とした。

●浄滅
 病魔は、弱った様子を見せつつも、再度宙へ浮き上がる。
『どうしてこんなこと……楽しくないよ……止めようよ……』
 そしてまたぶつぶつと、気力を奪うように呟き始めた。
 英世が、そこへライフルの銃口を向ける。
「私たちに差し伸べられる手があるうちは、差し伸べたいからね。その原因が病魔なら、それを取り除くまでだよ」
 瞬間、光の奔流を放ち、病魔の力を奪ってゆく。
 病魔はそれでも呟きを続けようとするが――そこにルリカが魔力光を撃ち、口元を微かに石化させた。
「もうちょっとだけ、静かにしてて欲しいかな」
「ナイスタイミングです!」
 同時、千咲が高々と跳び上がり、病魔に肉迫。宙で体を翻し、切り裂くような踵落としを喰らわせる。
『何しても楽しくないし……じっとしていればいいんだ……』
 病魔は再び地に激突しながらも、薄暗い音場を作り出していた。
 それは前衛を広く襲ってくる……と。
「カミル――!」
 そう声を零す、アイラノレの視線のすぐ先。
 最前に跳び出たカジミェシュが、アイラノレに飛ぶ筈であった衝撃までもを庇い、ダメージを受けきっていた。
「これ以上、傷つけさせはしないさ」
 直後、カジミェシュは気迫のシャウト。明滅する意識の中から、催眠を吹き飛ばすと――。
「カミルさん、もう少しだけ――そのまま押さえてて下さい!」
 敵が攻撃に集中する一瞬の間隙に、鼓太郎が跳躍。
 虚蒼月を縦横に振るい、『怨綾織不鳴太鼓』の連撃で病魔を打ち据える。
「やっぱり、これはサボる暇は無さそうだね……」
 と、深々見は呟きつつも、剣から星々の光を発散。
 前衛に光を降らせて、カジミェシュを含む前衛の状態を持ち直させた。
「ありがとうございます。――シェリ!」
 仲間達に礼を言うアイラノレは、手をのばし、ファミリアを差し向ける。
 飛び立ったナイチンゲールのシェリが、病魔を切り裂くと……同時にカジミェシュのミミック、ボハテルも跳んで噛みつき攻撃を喰らわせる。
 病魔が高度を落とすと、そこを、腕に炎をたたえたクロコが狙っていた。
「その体ごと、焼き尽くしてくれる!」
 発射された炎弾が病魔の体を穿っていく。
 一度間合いを取ろうとする病魔だが――そこに千咲が駆けた。
「逃がしませんよ! 悪は斬る! 斬る! 斬ります!」
 明るい声とは裏腹に、それらの感情とは独立したような、ただただ斬るという衝動が表に出たように――目にも留まらぬ速度で剣線を舞わせる。
『みんなでずっと……休んで、寝ていればいいのに……』
 全身を斬られた病魔はふらふらと浮遊していく。
 それを迎え撃つように、ルリカが、剣を掲げていた。
「休みは長いと嬉しいけど。やっぱりほどほどじゃないと……ね」
「その通りだね。病はそろそろ、消える頃合いだ」
 応える英世は、『冷酷! 切り裂く苦痛の歯車!』を行使。飛ばした刃で、病魔の意識を刈り取っていくと……。
 ルリカがそこへ、縦一閃。苛烈な剣撃で病魔を両断し、四散させた。

●明日へ
 荒れた箇所へヒールを施したケルベロス達は……青年と共に部屋へ戻り、話を聞くことにしていた。
 ありがとうございました、と皆に礼を言う青年は、体調自体は問題なく回復したようだったが……。
 どこか複雑そうに自分の部屋を見ている。
「高校の頃の部活とか、色々思い出してたら、あの時は良かったなって思うようになって……」
 それから何となく気怠さを覚えるようになったと、顧みるように語った。
「高校生活がとっても楽しかった反動なんですね……!」
 千咲が言うと、深々見もあー、と頷く。
「昔は良かったってのは年齢に関わらずあるもんだよね……分かる分かる」
「まあ、自分の現状を自覚すると、やる気が出なくなることは誰しもある。それが病巣となってしまったのかも知れないね」
 英世も言いつつ、部屋を見回す。
 飾られている写真には、友人と笑顔を浮かべる、高校時代の青年の姿があった。
「前に居た場所に帰りたい御気持ち、大変良く分かります。俺も、育った場所に戻れぬ身です」
 鼓太郎は静かに語る。
 鼓太郎には養い親と言える師匠達がいるが、御言い付けにより彼らの場所には戻れない身の上だ。だから毎日が、ホームシックだとも言える。
「それで暗い気持ちにならないのかい?」
 青年が言うと、鼓太郎は小さく首を振った。
「勿論なることはありますよ。それでも、今の目の前に広がる場所に、踏み出さなくては」
「……」
「私も母がいたころは、毎日がとっても楽しかったです」
 アイラノレは言葉を継ぐ。そして、カジミェシュと鼓太郎、大切な2人に視線をやった。
「でも、今にしかない楽しさがあります」
 それからまた青年に向く。
「あなたにもきっと、あると思うんです。高校にはないと思った楽しさ、ひとつも覚えはありませんか?」
「それは……」
「新しい友達もできたんでしょ?」
 深々見が言うと、青年は小さくだが……頷く。
「……昔の友達に、昔の出来事。思い出がそこにいっぱい詰まってるのは分かるんだ。でも、違う道に進んでもまた会えるよ」
 ルリカもちょっと部屋を眺めてから、そう声をかけた。
「そしたら今までの事を教えてあげて、キミもお友達から沢山お話を聞いて……またそこから話が広がるよ。その方がきっと楽しいよ?」
「うん。『昔』は無かった繋がり、それを味わえるのは『今』の特権だよきっと」
 深々見も言うと、青年は、そうかも知れないね、と言葉を零した。
「……でも、そんなふうにうまく行くか、不安だな」
「失われた日々を追うよりは、新しい日々を想った方がまだ、気持ちは楽だと思うぞ」
 カジミェシュがそう口を開くと……英世も頷く。
「君は多かれ少なかれ、将来を良くするために大学まで行っているのだろう? 過去と今を変えられずとも、その先を変える事は可能だよ。ゆっくりと、そのために動いていけばいいさ」
「そうですよ。あなたは受験という試練も乗り越えて、望んで今の場所に来たんでしょう。きっと、大丈夫ですよ」
「望んで、か……そうですね」
 何となく、少し前より、青年の目には前向きな光が宿っているようでもある。
 クロコも、自分の手をぎゅっと握り声をかけた。
「じ、自分を変えられるのは自分だけなんで……が、頑張ってみましょう……!」
「そうそう、大学生活だってまだ始まったばかりなんですからね!」
 千咲も、明るく笑いかけた。
 すると青年は立ち上がって……本当にありがとうございました、と再度皆に礼を言った。
「じゃあ、とりあえずは友達に連絡だけでもしてみたら? 心配してくれてたみたいだからさ」
 深々見の言葉にも、青年はわかりました、と応えていた。
 それを機に、ケルベロス達は青年に見送られ――アパートを出た。
「少しは元気になってくれてよかったかなー……」
 深々見は振り返りつつ言った。先の話が、自宅警備員として色々自分自身にも刺さることがあったので、微妙に悩む所もありつつ。
「五月病ってこわいですね……」
 クロコはちょっと眉尻を下げて呟く。
「わたしも新環境で増えだすリア充達と会うのが嫌になって外に出たくなくなることがありますけど……それも五月病なんでしょうか……。うぅ、違いますよね……」
 それには皆、何となく応えかねつつも――。
「とにかく解決できてよかったですね!」
 千咲が言えば、皆も頷き……帰還していくのだった。

作者:崎田航輝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年5月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
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