澄んだ初夏の微風が吹く、藍色の夜。
市街の中心から外れた人家には、喧騒とは無縁の静寂が訪れる。
月灯りだけが煌々と耀く中、響くのは庭木が微かにそよぐ仄かな音ばかりで──まるで全てが眠りについているかのようだった。
けれど──その静謐に唯一、かさりかさりと動く影がある。
それはコギトエルゴスムに機械の脚が付いた、小型ダモクレス。
庭の一角に建っていた物置の、戸の隙間から中に侵入すると──埃を被る、ひとつの機械に這い寄っていた。
くすんだ鍵盤を持つそれは、電子ピアノ。
いつからそこに在るのかは判らない。ただ、鍵盤も筐体も既に壊れていて──置かれてから長い時間が経っていることは事実。
故に、もう音を鳴らすことはない筈だったもの。
だがその内部へと、小型ダモクレスは入り込んで。次には一体化し、変形。人型が鍵盤を吊り下げた姿形へと変貌していた。
動き出したその電子ピアノは──始めゆっくりと、その内に巧みにメロディを奏で出す。
美しい音色が響き始めると、それは足を動かして。一歩一歩と、外へと踏み出していった。
「集まって頂いて、ありがとうございます」
イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロス達へ説明を始めていた。
「本日はダモクレスの出現が予知されました」
曰く、人家の物置に旧い電子ピアノが置かれていたらしく──そこに小型ダモクレスが取り付いて変化してしまうようだ。
「このダモクレスは、人を探して動こうとするでしょう」
放っておけば、多くの人々の命が奪われてしまうことになる。
そうなる前に撃破をお願いします、と言った。
「戦場は人家の敷地内、庭の中となるでしょう」
広さは十分にあるので、戦うのに苦労はしないだろう。
人家やその周辺の人々は、警察によって事前に避難させられるため心配はいらない。戦いに集中できる環境でしょうと言った。
「嘗ては多くの曲を奏でられて……人のために綺麗な音色で唄っていたものでもあったのでしょう」
けれど敵であるならば、討たねばならないものでもあるから。
「ぜひ、撃破を成功させてくださいね」
イマジネイターはそう皆へ言葉を贈った。
参加者 | |
---|---|
立花・恵(翠の流星・e01060) |
空鳴・無月(宵星の蒼・e04245) |
ルピナス・ミラ(黒星と闇花・e07184) |
天音・迅(無銘の拳士・e11143) |
七隈・綴(断罪鉄拳・e20400) |
小柳・玲央(剣扇・e26293) |
副島・二郎(不屈の破片・e56537) |
ラグエル・アポリュオン(慈悲深き霧氷の狂刃・e79547) |
●旋律
薄暗闇のヴェールが降りた深い夜。
草木の仄かな揺れの間に、まるで聞くものを導くようなメロディが響いていた。
庭へ降りた立花・恵(翠の流星・e01060)は、その発信源へと灯りを向けて──そこに立つ人型の影を見遣る。
「壊れた電子ピアノか……」
ぽろん、ぽろん、と。
微かに古めいて、けれど美しい音色を発するそれは嘗ての楽器の──ダモクレス。
形を変えられ、目覚めさせられたその姿を副島・二郎(不屈の破片・e56537)は静かに見据えて呟いた。
「人を傷つけるのは本意ではなかろう……というのは、傲慢かもしれんが。少なくとも、本来の仕事ではなかろうな」
「そうだね」
ラグエル・アポリュオン(慈悲深き霧氷の狂刃・e79547)は頷きながら、こつりと戦いの間合いへ歩んで。
「壊れるまでは人を楽しませていたかもしれないモノ。それが、こんな形で復活してもね……」
残念だけれど、此方が講じる手は一つしかないのだと。
言って鞘から剣を抜けば──追随する天音・迅(無銘の拳士・e11143)もああ、と拳を軽く打ち鳴らす。
「音を出す術を失った楽器が再び動き出す、それだけなら悪くはないけどな。人命が損なわれるならその調べを断ち切るしかない」
だから、と。
靭やかな白翼で夜風を叩くと、一直線に加速しながら視線を前に遣る。
「行くぜ──雷!」
すると応えるライドキャリバーが、回転数を上げて唸りを聞かせながら、パネルに了解のアイコンを浮かべ──無数の弾丸を撒いていた。
ダモクレスの足元がその衝撃に穿たれると、直後に迅も肉迫。
「最初から、飛ばすぜ」
快活に言ってみせると拳を突き出し『刹那の悠久』。衝撃と共に時空停滞の概念を叩き付け──体感にして一瞬の内に連続の打突を見舞う。
一歩後退したダモクレスは、此方へ視線を向けて曲を奏でようとしたけれど。
「……させない」
そこへ眩い流星が舞い降りてくる。
幽かな声音と共に、竜翼で夜空より滑空して。星の彩を抱く槍へ冴え冴えとした冷気を纏わせる空鳴・無月(宵星の蒼・e04245)。
白色に明滅する零下の輝きに、星の如く尾を引かせて。『凍波槍』──突き降ろした一撃で鋭く人型の肩口を抉っていた。
弾ける光片にダモクレスがよろめくと、攻め手を継ぐのは柔らかな淑女──ルピナス・ミラ(黒星と闇花・e07184)。
「ここは任せてくださいね」
淑やかな声と共に、菫色の髪をふわりと波打たせるのは、周囲に濃密なエナジーを漂わせているため。
闇色を帯びたその陽炎は、一瞬後に鋭利な刃の形を取って。
「無限の剣よ。我が意思に従い、敵を切り刻みなさい!」
細指を差し向けると、その全てが敵へ降り注いだ。『暗黒剣の嵐』──滝のように襲いかかった刃が機械の躰へ無数の傷を刻みつける。
「さあ、この隙に!」
「了解しました」
ルピナスが碧の瞳を向けると、応えて両腕を伸ばすのが七隈・綴(断罪鉄拳・e20400)。
声音も敵を射抜く視線も、冷静に。
真っ直ぐに向けた手へ巡る光だけは眩く、強く。
「身体を巡る気よ、私の掌に集まり敵を吹き飛ばしなさい」
瞬間、気功が濃密なまでの輝きの塊となって夜闇を突き抜けた。『練気掌波』──着弾した金色の球は、深く胸部を抉って破片を散らせてゆく。
それでも鍵盤を守っていたダモクレスは、軽やかな輪舞曲を演奏した。
此方の動きをも奪ってしまうような旋律。小柳・玲央(剣扇・e26293)は深青の瞳を閉じて、それに短い時間、聴き入る。
「確かに、良い音だね」
叙情と愉しさを含んだ旋律で。その魅力だけは否定できるものではない──心に留めておきたいと、衒わず思えるほどに。
だから攻撃を以て阻害するでもなく。まずは星を唄うメロディを口遊むことで、夜空から加護を降ろして仲間を癒やし護ってゆく。
同時にラグエルもまた剣を翳し、天に無数の氷晶を燦めかせていた。
吹雪のように空で踊る輝きは、星座の形を成して冬の祝福を地に降ろす。吹き抜けてゆく快い冷風が、皆を蝕む苦痛を拭っていった。
「これで戦線は問題なさそうだね」
「……ならば、敵だな」
二郎が大きく畝らすのは、混沌の水。
腕を振るうと同時、それは流動しながら地を滑って機械の腕元へ絡みつく。『混沌の足枷』──逃れ得ぬ青黒色に絡みつかれたダモクレスは一瞬、自由を失った。
そこへ高々と跳んでいたのが、恵。
星が空を翔けるように、風を裂く速度で降下しながら。ひらりと翻って放つ苛烈な蹴撃で、ダモクレスを吹っ飛ばす。
「よし、頼むぜ!」
「……ん」
と、小さく返した無月は既に敵影に横並び。鮮烈に弾ける雷光を帯びさせて、星天鎗の鋭き刺突を繰り出していた。
脇腹を貫かれ、煽られたダモクレスを──待ち受けるのが綴。
「この電光石火の蹴りを、見切れますか?」
地を蹴って横回転を伴い、風をも置き去りにする回し蹴り。神速の一撃をダモクレスは避けられず、直撃を受けて地へ叩き付けられた。
●音色
一瞬の静謐が長三和音に消えてゆく。
音の凪を嫌うかのように、ダモクレスはよろめきながらも立ち上がり鍵盤に触れていた。
響く音色に、ルピナスはふと目を伏せる。
「わたくしも幼いころは、電子ピアノで練習もしていましたね」
心にふと旋律を思い浮かべた。それは時に美しく時に荘厳で、そして時に楽しいものだったろう。
「あのピアノも」
と、無月は仄かに声を紡ぐ。
「壊れる前は、きっと、その家の家族を楽しませてきた……んだと、思う……」
それが人を襲うようになってしまったのは哀しいし、故にこそそんなことをするダモクレスを、許せなくて。
「……人を襲う前に、眠らせてあげないと」
「そうですね」
綴も淀まず頷いていた。
「あの綺麗な音色は多くの人々を感動させたのでしょうけど。今は殺戮する機械ですから」
「ええ──可哀そうですが、破壊させてもらいます」
ルピナスは言いながら、強い意志を秘めてすらりと手を翳す。
「御業よ、敵を鷲掴みにしてしまいなさい!」
ぶわりと風が舞い立って、揺らめくのは清廉な花色に燿く御業。
羽ばたくように飛翔したその半透明が、ダモクレスへと巻き付いて動きを押し留めれば──天空からきらりとシルエットが輝いた。
それは大空で翻り、星を落とすように光を蹴り撃つ無月。一直線に落下したその衝撃が機械の腕を穿ってひしゃげさせた。
ダモクレスは動きに苦心しながら、それでも音を奏でるのを止めようとはしない。自らの証を消し去らぬように、音を伝えようとするように。
「壊れた電子ピアノが、こんな風になるなんてな」
恵は光の剣を具現しながらもふと声を零す。考えてみれば、ダモクレスが憑りつくのはこんな奴らばかりだと思いながら。
「自分たちが怨霊にでもなったつもりなのか? それにしては、ちょっとばかり見た目が派手だけどな……」
「あのダモクレスが何を考えているのかは判らないけれど」
と、ラグエルも変容してしまった機械の人型を見やりながら口を開いた。
「何であれ、音楽を凶行の手段にはさせたくないよ」
自身が音楽に携わることは殆どない。けれどアーティストの友人を持っていれば他人事だとは思えないし──。
(「私だって、ヴァリュキュリアの血が混じっているのだから──」)
考える程に、音楽にまつわるモノが悲しい事件を起こすことは阻止したいと、そう思う気持ちは強かった。
恵もその言葉に頷きながら奔り出して。
「そうだな。何より、夜中に楽器を鳴らすのは……近所迷惑甚だしいぜ!」
言葉と共に懐へ飛び込むと、刃を縦横に振るって連閃。光の斬線を連続で刻み込み体力を奪い去ってゆく。
ダモクレスはそれでも静かな夜想曲を奏でていた。
意識を奪う旋律によって、二郎は催眠に陥って。胴体のほぼ全て、そして四肢の一部を補う混沌の水を膨張させ、濁流のように溢れ出させる。
「──」
言葉も発さぬままに、二郎はその矛先を味方へ向けようとする、が。
同時にラグエルが天に魔力を昇らせて。さらさらと、白妙の細雪を降り注がせて──美しき零下の癒やしで心を醒まさせていた。
「……助かった」
二郎が言う頃には、前衛の面々にも不調は残らず。それを機に迅は前進し始めている。
後衛の立ち位置であるが故、敵との間合いは離れているが問題はない。雷との連携を磨きながら、同時に己をも鍛える目的を有しているから。
「先、突撃してくれ」
声を飛ばすと、ヘッドライトで照らしながら先行する雷が更に加速。焔を纏いながら体当たりを敢行し──直後に飛び退き射線を譲っていた。
そこで追いついた迅が降魔の拳。速度を乗せた打突でダモクレスを下がらせる。
「今がチャンスだ いけるぜ」
「はい、判りました」
同時、その敵を狙える位置にいた綴が頷いて接近していた。
ダモクレスは体勢を保ちながら、すぐに音を鳴らして反撃しようとする。だが綴は躊躇わず、握り込んだその拳に力を込めていた。
「させませんよ。私でも、やればできるのです!」
刹那、黄金色の魔力を棚引かせながら一打。振り抜く拳が精神の力をも威力と成して、ダモクレスの胸部を深々と貫いていく。
軋む音を零しながら、その人型は膝をつく。
それでも腕が動くなら、唄うのを止めはしないと。ぽろん、と踊るような旋律を弾き始めている。
その音色は前衛の体を蝕む、が。玲央はそれを叩きのめすでもなく、音に静やかな歌声を重ねていた。
「君の音を覚えるなら──観客でも舞手でもなくて、すぐにメロディを追えるほうが上達しそうだからね」
自身の歌はまだ日が浅い。舞を踊るよりも拙いと、自身でも判っている。
故にこそこうして、更なる音を知って、覚えて、仲間の為に自分のリズムを刻めるように──場数を踏んでいるのだ。
携えた刃は、抜かない。
今日共にある鉄塊剣は、自分自身が落ち着くための存在なのかもしれないと。思いながら紡ぐその聲が、確かに皆を癒やしていた。
ダモクレスは次の曲を奏でようとするが──。
「……そこまでだ」
二郎が許さず、至近へと滑り込んでいる。
ダモクレスも危機を感じて下がろうとした、けれど二郎は決して逃さない。
静かな相貌の奥にも、守るべき者を守る意志は確かに灯っているから。放つ拳で一打を加えると混沌の水を胎動させる。
瞬間、弾けたそれは爆破の如き衝撃を齎して。機械の体を内部から激しく貫いてゆく。
●静謐
鈍い音と共にダモクレスは倒れ込んでいた。
断続的に聞こえる硬質な響きは、躰の罅が広がりつつある証拠だ。それでも最後まで鍵盤に手を伸ばす人型を、玲央は見つめる。
ダモクレスに心はなかろうとも、それが音楽を愛し求める仕草に見えたから。
「出会いが違えば、きっと手を取れたかも」
なんてね、と。
まるで戯れのように呟いて一度首を振れば──二郎も敵へ歩み寄っていた。違った未来は訪れないという、その事実を知っているから。
「……もう一度、眠らせる」
それがこちらの仕事なのでな、と。
瞬間、振り抜く刃から強大な雷撃を放ち機械の躰を包み込む。
ダモクレスはそれでも這いながら立ち上がってくるが──無月は既に翔び立って。剛速で接近すると共に氷気を伴った槍で鍵盤を突いた。
乾いた音と共にピアノが壊れ始めると、ルピナスも星の如く煌めく小型のナイフを翳し。
「このナイフをご覧なさい、貴方のトラウマを想起させてあげます」
無音が渦巻く悪夢へと、機械の魂を放り込む。
「さあ、次の攻撃を」
「ああ」
ダモクレスが惑う隙に、応えたラグエルは小さく吐息を放って。凍気に燿く氷雪へと成長させながら躰を斬り裂いていった。
くずおれながらも、ダモクレスは欠けた鍵盤で狂詩曲を演奏する。
燃えるような熱き旋律へ──玲央もまた鮮やかに燃え盛らせた獄炎を見せていた。『炎振・治癒伝歌』──空気を震わせて聴かせる音色で、無月の傷を素早く拭ってみせる。
「あと少しかな」
「では、私が」
と、綴は眩しい魔力を揺蕩わせていた。
「真に自由なる力よ、仲間に癒しの時間を与えよ!」
夜が晴れる程の光量は、時間の感覚を変えてしまうようにくつろぎの感覚を与えて。残る傷を消し去り万全としていた。
「後は、反撃をするだけですね」
と、言った綴自身も即座に攻勢に移り気の塊を放つ。
その衝撃にバランスを崩したダモクレスへ──迅は頭上から肉迫していた。
「今だ!」
真っ直ぐに声を向けると、呼応した雷がそこへガトリングを掃射して釘付けにして。降下した迅が左右の打突と蹴り落としを一瞬の時間に込めて放っている。
吹き飛ぶ機械の躰へ、恵は闘気を纏い神風の速度で接近していた。
「これで、最後にするぜ」
抜き放つリボルバーで、零距離から射撃して。後方へ離脱するよう跳んでいる。
直後、穿たれた弾丸がその内部で炸裂。『スターダンス・ゼロインパクト』──星々が踊るかの如き光を瞬かせて、ダモクレスの命を破壊した。
幽かな風の吹く、静寂の夜が帰ってくる。
薄暗がりの中、消滅し始めるその残骸を二郎は見下ろしていた。
「……終わったか」
「みたいだな。弱い相手じゃなかったが──皆の力だ」
迅は言って見回し、労いの言葉を仲間にかけてゆく。
無月は小さく、ん、と頷きながら──光の欠片となってゆく嘗ての楽器を見つめる。
「ロンドにノクターン、ラプソディ……良い曲を弾いてもらえるはずだったのに、ね」
「ああ」
恵はくるくるとリボルバーを回してホルスターに収めながら、小さく応えた。
「壊れて、ずっと音が鳴らないまま捨てられるのと……こういう形でも音がもう一回出せたこと、こいつにとっての最期はどっちが幸せだったのかな」
無論、その答えがもう聞けないことは判っている。
「ま、考えても仕方ないよな」
だからゆるりと首を振って、周囲を見渡した。
草木に被害はないが、地面は多少荒れている。ルピナスはそこへ歩み修復作業を始めていた。
「せめて、庭だけは綺麗に保っておきましょうか」
「手伝いますよ」
言って綴も、ヒールをかけて地面を平坦に保ってゆく。
恵も作業に加わり、それが終われば歩み出した。
「ちょっとお騒がせしちゃったかな……ま、早めに帰ろうぜ」
「うん」
ラグエルも頷いて……一度戦場だった場所を振り返る。
「いつか弾けたらいいな」
人を楽しませてきたというのに、こんな結末を迎えたピアノへのせめてもの慰めに、と。覚えたメロディを思い浮かべながら。
皆が去ってゆくと、玲央もまた帰路へ向かって。
「──」
静かに諳んじる鼻歌は、特に気に入った輪舞曲。
形はなくなっても、旋律の記憶は消えない。だからそのメロディを夜空に昇らせながら、玲央はゆっくりと道を歩んでいった。
作者:崎田航輝 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2020年5月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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