花彩

作者:崎田航輝

 春の花が咲き始め、街に彩りが増える季節。
 柔らかな暖かさを含んだ風に、仄かな芳香を薫らすフラワーショップがあった。
 色彩豊かなその店は、生花だけでなく美しい色合いのハーバリウムも評判の品。新しい季節の花々を使った鮮やかなその数々に、人々も心を惹かれて手にとっている。
 店内で開かれるハーバリウムのワークショップもまた、人気の催し。この日も少なくない人々が、自分だけの色を作ってみようと制作体験に励んでいた。
 と──そんな花薫る軒に、無骨な巨躯が歩み寄る。
 そよ風を鎧の擦れる金属音で濁らせて、道をがしゃりがしゃりと乱暴に歩む罪人、エインヘリアル。
「嗚呼……命の匂いだ」
 まるでその先に自分の求めるものがあるというように、刃を抜いて硝子を叩き切ると──花に溢れる店内に踏み込んで、人々を切り捨ててゆく。
 悲鳴が響き渡り、色彩が死の赤に染められてゆく。その中で罪人はただ恍惚と、命を切り裂き続けていた。

「集まって頂きありがとうございます」
 イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロス達へ説明を始めていた。
 この日予知されたのは、エインヘリアルの出現だ。
「とある市街にて、賑わうフラワーショップがあるのですが……そこへ現れて虐殺を狙うようです」
 やってくるのはアスガルドで重罪を犯した犯罪者。コギトエルゴスム化の刑罰から解き放たれて送り込まれる、その新たな一人ということだろう。
「人々の命を守るために、撃破をお願いいたします」
 戦場は店の前。
 真っ直ぐに伸びる道となっているそこで、敵を待ち伏せる形となるだろう。
「今回は事前に避難が勧告されるので、こちらが到着する頃には人々も丁度逃げ終わっているはずです」
 こちらは敵を討つことに専念すればいいと言った。
「お店も守れるはずです。なので無事勝利できましたら……皆さんもお店に寄っていってはいかがでしょうか」
 生花の他、様々な色合いのハーバリウムが並んで人気だ。また、制作体験も催されており、無二のハーバリウムを作ることもできるといった。
「そんな楽しみのためにも……ぜひ撃破を成功させてきてくださいね」
 イマジネイターはそう言葉を結んだ。


参加者
落内・眠堂(指切り・e01178)
片白・芙蓉(兎晴らし・e02798)
ランドルフ・シュマイザー(白銀のスマイルキーパー・e14490)
天司・桜子(桜花絢爛・e20368)
天原・俊輝(偽りの銀・e28879)
エレス・ビルゴドレアム(揺蕩う幻影・e36308)
ヒルデガルダ・エメリッヒ(暁天の騎士・e66300)

■リプレイ

●迎撃
「花よ花!」
 春の風に華やかな芳香が薫りゆく。
 それに誘われるよう、道に降りたヒルデガルダ・エメリッヒ(暁天の騎士・e66300)は店先をぐっと覗き込んでいた。
「野ではなくひとところに集まるとヴァナディース様の御花みたいね。……ちょっとホームシックになっちゃいそうだけど……」
「本当に、綺麗ですね」
 エレス・ビルゴドレアム(揺蕩う幻影・e36308)も頬に手を当てて、垣間見える花々を眺めている。
「春が近づいてくると素敵な花々をみたくなるのは何故でしょうね」
「ハーバリウムも、綺麗だね。ゆっくりと見たいなぁ」
 天司・桜子(桜花絢爛・e20368)もこくりと頷き、桜色の瞳に瓶の数々を映していた。
 ヒルデガルダも頷きながら──それでも、視線を道に遣る。
「その前に……悪い奴がいるわね?」
「春の香りに誘われて余計なモンまでしゃしゃり出てきたか」
 と、ランドルフ・シュマイザー(白銀のスマイルキーパー・e14490)は毛並み豊かな躰で肩を竦める。
 見つめるその先、道に現れたのは巨躯の罪人エインヘリアル。此方の存在に気づくと、一歩一歩と剣を握って近づき始めていた。
 獣の如き瞳にあるのは獰猛な殺意。それを見据えてレフィナード・ルナティーク(黒翼・e39365)は静やかに瞑目している。
「花見に、というわけではなさそうですね」
「ちっとは風情のわかる奴かと思いきや、所詮はいつものCriminalってわけか」
 ランドルフは呆れたように首を振り、拳を打ち鳴らした。
「ま、とっとと御退場頂こうぜ!」
「ええ──不粋な客人にはおかえり願いましょうか」
 レフィナードは軽く地を蹴ると、包囲網を作るように罪人の横合いへ。同時に霊力を振り撒いて先ずは護りを整える。
 その間にランドルフが鋭い飛び蹴りを叩き込むと──たたらを踏んだ罪人は、欲望を顕にして睨みつけてきた。
「命の、匂いがする……」
「命を切り捨てる事を好む者が、命の匂いを感じ取れる、ですか。皮肉と言うべきか厄介と言うべきか」
 何れにせよ此処で止めますが、と。
 天原・俊輝(偽りの銀・e28879)は緩く首を振りながら何処までも冷静に。蔓を宙に踊らせて黄金の光を結実させ、眩い祝福で後方に護りを広げていく。
 同時に傍らに視線をやれば、娘たるビハインド──美雨がふわりと風を起こし、巨体の体勢を崩させていた。
 そこへ桜子が魔導書の頁を開くと、顕現するのは花吹雪。
「桜の花々よ、紅き炎となりてかの者を焼き尽くせ」
 刹那、舞い散る花弁が焔へと変わりゆく。『紅蓮桜』──吹き荒ぶ火炎が巨体を烈しく包み込んでいった。
 唸りながらも、罪人は振り払うように乱撃を放つ。が、ヒルデガルダがその衝撃の一端を受け止めて見せれば──。
「私の出番ね!」
 片白・芙蓉(兎晴らし・e02798)がひょこりと兎耳を揺らし、くるくると回っていた。
 瞬間、躍り出た光が仔兎のエネルギー体と成って仲間に飛びつく。『うさぎ派遣サービス』──淡く耀くその群れが、皆の傷をはみはみと食んで癒やしていた。
「あと少しだわ!」
「では、私が」
 と、後を引き取るのはエレス。淡く光るオーラを幻想の星空の如く燦めかせていた。
 その清廉な輝きが皆をいだくと、優しい心地と共に加護と癒やしを齎す。皆の体力が万全に保たれれば──。
「攻撃はお願いします」
「ああ」
 エレスに緩りと応えるのが落内・眠堂(指切り・e01178)。
 歩む仕草は何処か飄然ともしながら──指に挟む護符へ六花の模様を浮かべると、顕れる凍気は厳寒の凄絶さを持つ。
 微かに符を差し向けると、その氷棘舞う業風が巨体へ吹き付けられて──凍った血潮が舞い散った。
「次、頼むぜ」
「ええ!」
 頷くヒルデガルダも雷光を放って連撃。弾ける閃光に罪人がよろめけば、レフィナードは相棒のイヌワシを腕に留めていた。
「行きますよ」
 瞬間、腕を振るうように飛び立たせると──そのイヌワシは風を捲き込むように爪を奔らせ、巨体の全身を切り裂いていく。

●決着
 がしゃりと鎧を鳴らして罪人は膝をつく。
 零れるのは苦痛の呻き。ただ言葉には未だ殺意の本能を滲ませて。
「……死ぬのは、俺じゃない」
 花も人間も全てを切り裂いてやると、剣を強く握りしめていた。
 ヒルデガルダは小首を傾げてみせる。
「ホームにもいたタイプではあるけど……こういうエインヘリアルは本当に厄介ね」
「ええ、物騒な春の訪れだこと!」
 と、芙蓉もまた言いながら──それでもフフフと笑みすら垣間見せて。
「花の命にテンアゲするのはデウスエクスも同じと言うのね? でも、やることは変わらないわよ。……それ、天誅ゥー!」
 カチリとスイッチを押すと、七彩の輝きを帯びた兎型の煙を立ち昇らせる。
 その光が皆を鼓舞して力を与えていくと、エレスもこくりと言葉に頷いて。
「暖かく色づき始める季節を血の色で染めさせる訳にはいきませんから。無粋な敵から人々を護りましょう」
「当然だ!」
 応えるランドルフは紅の短刀を抜き放ち、巨躯へ肉迫。
「舞え曼珠沙華! 奴に相応しい『報い』を刻め!」
 刃を縦横に奔らせ、無数の傷を抉り込んだ。
 罪人は尚抗おうと剣を振り上げる、が。
「させないよ」
 明るい声音と共に蒼空に桜色が奔る。
 それは桜子が解き放つ、花を咲かす神聖なる枝。
「永劫桜花よ、敵を絡み取ってしまいなさい!」
 声に応じて撓ったそれは、巨体を強烈な力で締め付ける。ヒルデガルダがそこへ砲撃を放つと、巨躯は大きく吹き飛ばされた。
 それでもすぐに立ち上がり刺突を返してくる、が。
 俊輝が盾となって受け止めてみせると、直後にはエレスが手を差し伸べ、美しい靄の幻影を揺蕩わせている。
「少しだけ待っていて下さいね。これで癒やしてみせますから」
 薄い光を帯びたそれは、俊輝を纏って幻を見せる。『幻影覆癒』──非現実の像は、しかし強く精神に響いて形を持った癒やしを与えた。
 同時にぴょんと跳ねた芙蓉も、月の光を投げ下ろして治癒。
「さあ、梓紗も続いて!」
 と、芙蓉の言葉に『マカセナ!』とばかりに画面をぴかぴかさせるテレビウム、帝釈天・梓紗も光を照射し傷を消し去ってゆく。
「ありがとうございます」
 声を返した俊輝は素早く構成に移り連撃。刃を奔らせ巨躯の膚を裂いていた。
 罪人は血潮を溢れさせながらも剣を掲げる。だがレフィナードが既にその懐へと滑るように入っていた。
「無駄なことですよ」
 声音はあくまで静風のように。
 けれど咎人へ向ける視線の奥には、射抜くような鋭さを宿して。抜き放つ一刀で流麗な弧月を描き、苛烈な斬力で巨体の腹を捌いてゆく。
 血煙に喘ぎながら、罪人はゆるゆると手を伸ばした。
「……命、を……」
「花も人の命も、刈らせはしねえよ」
 仄かに柔い声音にも、零下の冷たさを交えて。眠堂がはらりと護符を翳していた。
「一色に染められるなんて願い下げだ。大人しくここで還ってもらおうか」
 ──我が御神の遣わせ給う徒よ。
 ──こなたの命に姿を示し、汝が猛々しき鼓吹を授け給え。
「急ぎ来れ。颶風狂瀾」
 詞が真白い符に壁雲を彩ると、奇跡を兆すその模様が嵐を吹き荒らす。『颶風招来』──怒濤の風威が罪人の剣を砕き、命を削っていった。
 膝をつく巨躯へ、桜子は容赦なく桃色の槌で砲撃。粉塵に包み込むと──。
「最後は、お願いするよ」
「ああ。喰らって爆ぜろッ! Snuffle野郎ッ!!」
 ランドルフが白銀の銃口から『バレットエクスプロージョン』。強烈な爆破を伴う魔弾を放ち、巨躯を千千に散らせてゆく。
「コギトの欠片も残さず逝きな。永遠に春なんざこねえ所に、な」
 言ってランドルフが銃を収めると、後に残ったのは煙だけだった。

●色彩
 花の薫りが満ちていた。
 一帯を修復して事後処理を済ませた番犬達は、フラワーショップへ訪れている。店内にも既に賑わいが戻り、皆が色彩を愉しんでいる。
「なるほど……聞いてはおりましたが綺麗なものですね」
 レフィナードは左右に視線を游ばせ、ハーバリウムを眺めていた。淡く、濃く、単色で、時に虹色に。ボトルに込められた色はどれも無二だ。
 それが作れると聞けば、参加しない手はなく。早速卓について作業をすることにした。
 そこでは丁度、眠堂も参加して椅子に座った所。
 レフィナードは笑みかけた。
「ハーバリウム作りですか?」
「ま、せっかくだからな。花には詳しくないから、どうすりゃ映えるかは判らないが」
 眠堂が応えると、レフィナードは早速花材を調達してくる。
「では共に作ってみましょう」
 元より花に詳しく、教師気質もあるレフィナードだ。眠堂に教えつつ自身も作業を並行することにした。
 眠堂はボトルに入れつつ花材を眺める。
「これがかすみ草か。色が随分沢山あるな」
「花弁が多くて小ぶりですから、どの花にも映えるのでしょう」
 レフィナードも自身のボトルに入れながら確かめる。小さな花がきらきらと見え、良い背景になりそうだ。
 それから華やかな紫陽花や美しいシルバーデージーを加える。眠堂はへえ、と感心を浮かべながらも、手際は淀みない。
 手先は器用だから作業に苦労はなく、詰めた花もしっかりと綺麗な形を保っていた。
 そこへオイルを入れて封をすれば完成。華美と言うより上品で、幽玄な色合いのものが出来上がる。
「これで終わりか。教えてくれて、ありがとな」
「いいえ。私にとっても勉強になりましたから」
 応えるレフィナードのものは、夜の海のような彩の一品。漂う花々が静かな雰囲気を作り出していた。
 そのほかにも幾つか、友人達へのお土産代わりにと、友愛を込めて小さなものを作る。
 そんな隣を眺めつつ、眠堂は周りの色彩達にも視線を巡らせて。
「良い経験になったな」
 呟いて、仄かに瞳を和らげていた。

 ワークショップの一角で、ランドルフも作業中。
「よし、Supremeな一品を作ってやるぜ!」
 花を握り、皆の見様見真似でボトルへと入れようとしていた。
 気合が入るのは、想い人へのプレゼントにしようと思っての事。ここぞとばかりに最高のものを作ろうと意気込んだ、が──。
「うおッ!」
 感情を入れ込み過ぎたばかりでなく、獣人の武骨な手には繊細な作業は中々容易ではなく。ぐしゃりと花を握りつぶしてしまうと、勢いでばしゃりと容器も倒れてしまう。
「ぎゃあああ! 毛皮にオイルがあッ!」
 そのまま慌てふためくと、ドミノ式に瓶が倒れてがちゃがちゃと大音量。
 大丈夫ですかと店員がタオルを持ってくるまで、つやつやの毛並みで消沈していた。
「……とりあえず、出来たが……」
 その後奮闘して何とか仕上がったが、美しいかどうかは今一判断できず。未だ春の遠そうな瞳で、ランドルフは揺れる花を見つめていた。

「まあ、こんな素敵なお花を頂けるのね……!」
 並ぶ生花の数々に、芙蓉はるんるんと跳ねる足取り。
 チューリップに撫子、ガーベラ。春の彩は鮮やかで芳しく、美しい。
 見回す桜子も、柔らかな笑顔を浮かべていた。
「わぁ、綺麗な花々が沢山並んでいるね。こういうのって心が癒されるよねー」
「ええ、本当に!」
 くるりと踊る芙蓉は上機嫌。
 花そのものも、花を買って帰るひとも、誰かにあげることも、その全てが好きだった。それはきっと大切な人が花を愛し、プレゼントにも花をくれる人だからだろう。
 だから嬉しげに一つ一つ花を見ていく。
 桜子はそんな芙蓉を覗き込んだ。
「どんな花を買うの?」
「フフフ。近所の子がね、小学校を卒業するから花束を探していたのっ」
 花の在る所笑顔あり。
 だから贈れるものを、と。芙蓉はフリージアにマーガレットと、可愛らしい花を束にして購入することにした。
「桜子はどうするの?」
「私も買っていこうかなぁ」
 と、桜子も花瓶に飾れるよう、アネモネやヒヤシンスを始め春の花を幾つかチョイスして買うことにする。
「後は、ワークショップの方も気になるなぁ」
「見ていきましょ!」
 と、芙蓉が移動すると、丁度エレスもそちらへ向かうところだった。
「エレス、ハーバリウム作り?」
「ええ。少し興味がありまして」
 芙蓉に応え、エレスは飾られているハーバリウムを見やる。
 置くだけで花の彩を楽しめる瓶。依頼などで家を空けることが多い自分でも、これなら問題なく飾ることができそうだと思ったのだ。
 エレスと共に、皆でワークショップの卓につくと──そのすぐ隣にはヒルデガルダ。三人をみとめると微笑みかけた。
「あら、皆も作るの? じゃあ一緒に作業しましょ」
 と、言うわけで皆で卓を囲い作業開始。色とりどりの花材を手にとり、イメージをそれぞれに固めていく。
 桜子が小さなスターチスやもこもことしたポアプランツ、桜の花弁で可愛らしい世界観を表現すると──ヒルデガルダも成程、と電球状の器を手にとって。
「ヴァナディース様みたいな虹色もいいけれど……今は地球の民なんだし、春らしい色でまとめるのも良いかも知れないわね」
 と、ミモザとハナカンザシで清らかな色合いを作ると、そこに桜の花を添えて。
 静かにオイルを入れて閉じると完成。柔らかな光を抱きながら春の香りを感じさせる、美しくも可憐な一品を仕上げた。
「うん。いい感じね」
「とても綺麗ですね」
 と、言うエレスもボトルへ花を入れていく。
 優しい白のかすみ草を多めに入れて、淡い景色を作ると──小さく丸いペッパーベリーを加え、ぽわりと浮かぶ泡のような表現。
 そこに仄かな色の花を入れ、幻想世界のような一品を完成させた。
「素敵な物が出来ました」
「皆、とってもすごいじゃない!」
 芙蓉は皆のハーバリウムを見て、嬉しそうな笑み。桜子もありがとう、と頷きつつ笑顔で見回した。
「楽しかったね」
「ええ……これは嵌ってしまうかもしれません」
 エレスも頷きつつ──ボトルの中の色彩を、今一度見つめていた。

 店内へ入った俊輝は、美雨が視線をあちこちにやっているのに気づく。
「おや美雨、どうしました。……ハーバリウムが欲しいのですか?」
 その目線を追って聞くと、美雨はこくりと返事。
 ならばと俊輝は早速歩み出した。
「何か、探してみましょうか」
 それから眺めつつ──ワークショップを見つけると、自分達で作るのも良さそうだと参加。共に卓についてボトルへ花を入れ始めた。
 靭やかなローズマリーに、金色が美しいミモザ。
 清廉な桜に、鮮やかなブルースター。
 花材は美雨が選んだもの。家に共に住む、家族同然の皆をイメージしたものだろう。
「ははあ、なるほど。これは良いですね」
 俊輝は感心混じりに作業を眺める。
 それぞれが邪魔にならぬように、同時に不思議な一体感を得るように。順番に入れてオイルで満たすと、優しく揺れる色彩が愉しげだった。
「きっと皆が見たら喜びますよ」
 言うと、美雨も微笑んで。出来上がった作品をそっと抱きしめていた。

作者:崎田航輝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年3月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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