■第3ターン結果
載霊機ドレッドノートは山間部を南下して秋田県に入り、それからほどなくして岩手県に入ろうとしている。
事前に予測されていた通り、東北自動車道に近い経路だ。
『弩級』を誇る機械巨人の通った後には、その一歩ごとに足跡が刻み込まれていく。
一歩一歩が大きいためゆっくりと動いているようにも見えるが、その実、時速30km前後の速度を出している。その震動を感じながら、ケルベロス達は載霊機ドレッドノート体内での戦いを続けていく。
だが、広大な載霊機ドレッドノートの体内に展開したダモクレス部隊の防衛網は、ケルベロス達の進撃を食い止めつつあった。
●ハロウィンヘッド陽動部隊
「ようこそ皆さん、いらっしゃいませ~」
ハロウィンヘッドは、戦場に到着した200名以上のケルベロス達に、親しげに出迎えの挨拶をしてみせた。
「先ほどの戦いで戦力は殆ど残っていないので、大したおもてなしはできませんけれど、どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ」
ハロウィンヘッドは、とても満足そうに微笑んでいる。
「この敵は、ナゼ、こんな事を言う?」
ミーシャ・クライバーン(トリガーブレード・e24765)は、敵であるケルベロスの到来を楽しげに出迎えるハロウィンヘッドの態度に疑問を感じて、小首を傾げて周囲のケルベロスに問う。
問われたケルベロスは、苦虫を噛み潰したようにハロウィンヘッドを睨みつけながら「奴の望みどおりの展開という事だろうさ」と吐き捨てた。
戦力は圧倒的であった。
残敵掃討というも愚か、戦力の殆どを磨り潰された戦場に、有力な戦力を多く投入してしまった事にケルベロス達は苛立っていたのだろう。
だが、ここでハロウィンヘッドを見逃せば、更に戦場が混乱して指揮系統が乱れる危険性がある。ここで禍根を断つ事こそが、今できる最善の行動の一つだった。
「だいたいわかった。つまり、こいつが悪いということだな?」
一般常識に疎いミーシャだが、善悪の区別はつく。
そして、ハロウィンヘッドの笑顔が悪意によるものなのは見間違えようもない。
これ以上戦力分散を繰り返せば、最悪の事態もありえるかもしれない……その危機感で戦ったケルベロス達は、瞬く間に戦場を制圧していった。
戦闘は一方的であり、予定通りの勝利がケルベロスにもたらされるのは必然だった。
そして、
「これが、望みとおりなのだろう? では、狩らせて貰うぞ」
「どうぞどうぞ」
ミーシャの簒奪者の鎌『叢雲牙』が死の力をまとって振り下ろされ、一振りの元にその首を切り落とし、戦場は完全に制圧されたのだった。
だが、切り落とされ地面を転がるハロウィンヘッドの頭部は、最期まで笑い顔のままであった。
→有力敵一覧
→(3)メカニスィーヤ工作部隊(4勝1敗/戦力310→100)
→(5)ハロウィンヘッド陽動部隊(4勝2敗/戦力20→0/制圧完了!)
→(6)あずさ実験部隊(2勝1敗/戦力1600→1490)
→(7)アリスティナ殺戮部隊(6勝1敗/戦力520→210)
→(8)シュヴァロイド・ゼブル(5勝1敗/戦力1700→1440)
→(10)智の門番アゾート(3勝1敗/戦力1700→1540)
→(11)シン・オブ・スロース(34勝3敗/戦力1900→170)
→(12)英霊機タロマティア(3勝1敗/戦力2500→2340)
→(21)メタルガールソルジャー・タイプS(1勝1敗/戦力1330→1270)
→(27)レイナGGG07(3勝1敗/戦力520→360)
→(28)マルミGGG03(16勝1敗/戦力1500→690)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。