■第2ターン結果
●ハロウィンヘッド陽動部隊
「皆さ~ん。や~っておしまいなさいなぁ!」
ハロウィンヘッドの戦場へと足を踏み入れたケルベロス達を出迎えたのは、陽気で明るいハロウィンヘッドの号令であった。
ハロウィンヘッドの号令に従って、多種多様なダモクレス達が、踊るように軽やかにケルベロス達に向かってくる。
その間に、ハロウィンヘッドは派手なジェスチャーで、ケルベロス達を一人づつ指差していく。
「ひ~ふ~み~よ~。だいたい予測どおりにバラけてくれたようですねぇ」
そして、ケルベロスの勘定を終えたハロウィンヘッドは、ニンマリと笑みを浮かべながらこう続けた。
「全く、わたくしの神算鬼謀には惚れ惚れせざるをえません。まさに、完璧な結果、完璧な戦力分散です!」
そう言ってケラケラ笑い出したハロウィンヘッド目掛けて、フェルナ・トワイライト(黄昏の殲竜術師・e29888)が突っ込んだ。
「確かに、私達は、あなたの陽動に掛かったのかも知れませんね。ですが、あなたにはここで死んでもらいます……雑魚の殲滅は私の十八番。黄昏の魔導の真髄を見せてあげる……!」
フェルナは、パートナーの雪兎と共に、敵を駆逐してハロウィンヘッドへと肉薄する。
彼女の役割は、雪兎の止めの一撃を助けること……。
そして、目論見どおり雪兎の一撃が、ハロウィンヘッドへ致命の一撃として襲い掛かった。
フェルナの目の前で雪兎の必殺のレゾナンスグリードが放たれる!! だが……ハロウィンヘッドはその攻撃を見事に避けてしまった
「えっ、雪兎?」
ちょっと呆然として声をあげるフェルナ。
そのフェルナに雪兎の叫びが届く。
「フェルナ、続けて……!」
フェルナはすぐに頷いて、雪兎の攻撃を回避したハロウィンヘッドの前に回り込み、素早く詠唱を開始した。
『炎神の力を宿す獄炎の魔弓よ。黄昏の名のもとに命ずる、我に仇なす者に万象を砕く撃滅の一矢を放て。其は龍をも穿つ崩界の魔弾なり!』
詠唱が成立すると同時に、フェルナの竜滅魔法が完成し、その行為力のグラビティが、ハロウィンヘッドを消し飛ばした……。
消し飛ばした筈だった。
だが、ハロウィンヘッドは生きていた。
「いやぁ、なかなかお強い。ですが、わたくしも簡単には死にませんよ」
死の宿命を穿たれつつも、転がるようにして戦場を離脱していくハロウィンヘッドは、その様子は敗走であるはずなので、まるで勝ち誇っているかのようであった。
「この戦場の戦力は、ほぼ壊滅です。ですが、まだまだ陽動の役には立たせて貰いますよ。
あぁ、わたくしを殺すためだけに、どれだけ無駄な戦力がやってくるか。楽しみで仕方がありません。ケラケラケラ」
戦場のケルベロス達は、嘲笑と共に敗走するハロウィンヘッドを、悔しい思いで見送るしかなかった。
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→有力敵一覧
→(3)メカニスィーヤ工作部隊(9勝2敗/戦力780→310)
→(5)ハロウィンヘッド陽動部隊(31勝3敗/戦力1600→20)
→(7)アリスティナ殺戮部隊(21勝3敗/戦力1600→520)
→(21)メタルガールソルジャー・タイプS(3勝2敗/戦力1500→1330)
→(27)レイナGGG07(17勝3敗/戦力1400→520)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。