ドレッドノート攻略戦

■第1ターン結果

●(2)サクラストライク防衛部隊
 ケルベロスウォー開始の号砲と共に、弩級ダモクレス『載霊機ドレッドノート』への突入に成功したケルベロス達は、量産型ダモクレスの大軍勢に対して侵攻を開始した。
 ドレッドノートの中心部、腰椎下部から攻め寄せたケルベロス達は、ドレットノート腰部の制圧を目指したのだ。

「さぁ、戦いの時間だ!」
 ケルベロス達の先陣として戦場を突き進むエフイー・ジーグ(森羅万象身使いし機人・e08173)は、敵防衛部隊の奮戦に、口角をあげた。
 手強い敵と戦う事は、彼にとっての楽しみでも在る。
 戦力的にはケルベロスが有利ではあったが、ダモクレス達も一歩も引く事無く立ち向かってくるのだ。
 そして、その中心には憤怒の炎を四肢に纏う一体のダモクレスがいたのだ。
 そのダモクレスに狙いを定め、エフイーが足を踏み出す。
「お前がここのボスだね! 鉄拳制裁だ!」
 そのダモクレス……防衛部隊指揮官機サクラストライクは、眼部のモノアイを動かして睨みつけ、
「その認識に誤りは無いぞ、ケルベロス。……サクラフレイム!」
 言うが早いか、憤怒の炎で周囲を薙ぎ払った。
 炎が戦場を埋め尽くすかに見えたサクラフレイムの炎、しかし、その炎の壁をものともせず、エフイー達がサクラストライクへと肉薄する。
「これが憤怒の炎? 地獄の業火に比べれば生ぬるいね」
 エフイーは、滅龍灼撃槌【ドラゴンブレイカー】を上段に振りかぶると、その鉄槌をサクラストライクに解き放つ。
 このエフイーの攻撃に続けとばかり、周囲の防衛部隊を掃討したケルベロス達もサクラストライクへと攻撃を集中させていった。
 その一撃一撃は、サクラストライクを滅ぼすには至らずも、被弾した攻撃は装甲を貫ぬき、サクラストライクを打ち据えた。
 だが、サクラストライクはその攻撃に耐え抜き、憤怒を秘めたモノアイでエフイーを睨みつけて言い放った。
「生ぬるいのはどちらだ? ケルベロス。これだけ撃ちこんでも我が炎は消えていないぞ?」
「強がりを言うね。でも、そういうのは嫌いじゃないな」
 エフイーは、そう言うと、サクラストライクの間合いに踏み込むと体を半回転に捻ると、抉り込むように電光石火の蹴りで、その腹部に重撃を与え、蹴り飛ばした。
「宇宙の彼方まで……ぶっとべ!!」
 このエフイーの会心の打撃は、サクラストライクの両手足の憤怒の炎さえも消し飛ばし吹き飛ばす威力を放ち、その命脈を断ち切っていく……。
「良い戦いだったよ。おいらの名は、エフイー。残り僅かな時間だと思うけど、覚えておいてくれるかな?」
 致命のダメージを受け倒れ付すサクラストライクにエフイーはそう言って手を差し伸べる。
 憤怒の炎の消えたサクラストライクは、モノアイを僅かに震わせながら、エフイーの手を掴んだ。
「定命の者の名など覚えても意味など無い……。が、意味の無い事をしてはいけないと言う事もないだろう。良い戦いだったぞ、エフイー」
 そう言葉を残して、サクラストライクは崩れ落ちる。
 サクラストライクの死を見取ったエフイーは、戦場職のくんせいにくを一口かじると、残りのくんせいにくをサクラストライクの残骸に備えて、戦場を後にした。
 理屈っぽい奴だったが、悪い奴ではなかったなと思いつつ……。

●(4)ブレイン・ハンター防衛部隊
 既に金糸雀師団の奇襲攻撃を受けて戦力を減少させていたブレイン・ハンター防衛部隊。攻撃を開始したケルベロス達は、部隊を率いる紅白の装甲を持つダモクレス『ブレイン・ハンター』との交戦に入っていた。

 ブレインハンターが手にした棒状の武器の先端にビームが斧の形を作り、ケルベロス達へと振り下ろされて来る。
 離れれば光線を撃ちだして来ることもあり、厄介な相手だとロイ・メイ(荒城の月・e06031)は思う。
「ビームの出力を切り替えることで遠近対応可能か。なかなか賢い戦い方をする」

 振り下ろされたビームアックスが、受け止めたケルベロスを切り裂いて床に亀裂を生む。後退するケルベロスと入れ替わるように飛び出したロイの手の中で、ナイフが閃いた。
 ロイはそのままブレイン・ハンターの横をすり抜け、後方にいたダモクレスを狙う。
 ロイに対応すべくダモクレス達が一瞬狙いを動かした隙に、後続のケルベロス達が敵陣を食い破るようにグラビティを叩き込んだ。
 爆発が生じ、何体ものダモクレスや残霊達が消し飛んでいく。
「陣形変更、戦線再構築……!!」
 ブレイン・ハンターからの指示に、配下の兵は即座に応じた。
 確かに良い隊長機ではあるのだろう。部隊の動きは悪くない。
「けれど、頭が幾ら賢くともね……皆が皆力をつけなければ……穴ができるのさ」
 戦線に飛び込んでからの数分間、飛来する銃弾、ビームの数々を凌ぎ切ったロイの前に残るのは、もはやブレイン・ハンターのみとなっていた。
「鉄砲玉が最後まで立っていられるようじゃね……」
 呟きと共に、ロイは展開されるブレイン・ハンターのビームシールドを潜り抜けた。
「我心より焦がれ望む。鞘無き追駆の剣よ、万物を喰らえ」
 無意識のままに繰り出される刃が、ブレイン・ハンターの装甲の隙間へと突き立てられた。刃はそのままに走り、装甲を抉り取るようにして紅白の機体を次々と切り裂いていく。
『獲得情報、他機への転送を』
「させないさ」
 言葉を中途で断ち切るように、露出された機械頭脳の中枢部へと刃が突き立てられる。それを最後に、ブレイン・ハンターは、しばし身を震わせたかと思うと爆散した。
「配下がもっと手強い連中なら厄介だったかも知れないけれど、残霊混じりじゃね……」
 消滅していくブレイン・ハンターの残骸にちらりと目を向け、ロイは次の戦場へ向けて歩き出した。

→有力敵一覧

→(2)サクラストライク防衛部隊(41勝4敗/戦力1500→0/制圧完了!)

→(3)メカニスィーヤ工作部隊(14勝2敗/戦力1500→780)

→(4)ブレイン・ハンター防衛部隊(26勝5敗/戦力1100→0/制圧完了!)

→重傷復活者一覧

→死亡者一覧

■有力敵一覧

有力敵 戦功点 現状

サクラストライク
800
(2)サクラストライク防衛部隊:Battle1にて、エフイー・ジーグ(森羅万象身使いし機人・e08173)に倒される。

ブレイン・ハンター
900
(4)ブレイン・ハンター防衛部隊:Battle1にて、ロイ・メイ(荒城の月・e06031)に倒される。

戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

戦闘結果を取得しています。しばらくお待ちください。