■第2ターン結果
●知性無きローカストの群れ
暴殖要塞アポルオンの下層部、ケルベロス達が救護本部を置いた由來八幡宮のすぐ上には、グラビティ・チェインの喪失によって、知性を喪った下級ローカストの群れが展開されていた。
ケルベロス達の正面に布陣している彼らが、正面決戦を挑むための戦力などでは無いという事は、ケルベロス達もすぐに分かった。
『ギギギギギ!!』
『ジョ……エイ……』
『ミュルミミミ!!』
異様な声を発しながら、暴殖要塞アポルオンに生える木々やアスファルトすらも食い漁る彼らの姿は、ローカストが本来持ち合わせた暴殖の性質を色濃く表しているように見えた。
共食いを始めていないのはせめてもの救いか。
そして、知性無き下級ローカストの意識は、そして食欲は、近づいて来るケルベロス達へも向けられる。
ローカスト達はケルベロス達のことを、そうと認識してはいないだろう。
だが、グラビティ・チェインを内包した地球の住民たるケルベロス達は、彼らからすれば立派な『ごちそう』だ。
食欲と本能のままに盲目的に襲い掛かって来る彼らの勢いは、一度はケルベロス達を押し戻しすらした。
「けど、二度は無いよね」
春琉・欄(ミョルニア・e24766)の手が地面に触れると、暴殖要塞アポルオンの土中に含まれる鉱物が反応、巨大な城壁が具現化した。
知性無きローカスト達は突進し、それを噛み破らんとする。
「大地の化身を簡単には崩せないよ! みんなもいるしね」
無闇に堅固な壁に噛り付き、それを破ろうとしている知性無きローカスト達へ、ケルベロス達の攻撃が突き刺さり、ローカスト達はバタバタと倒れていく。
「ここの連中は、完全に足止め用の捨て駒か」
かつて知性無きローカストを利用していたネフィリアのような指揮官すらいない。
陸奥・昌親(護国の撃鉄・e13604)はそれを改めて認識しながら、なおも襲い掛かって来るローカストの懐へと飛び込んだ。
ローカストが肘から伸ばした刃は、彼の影にしか届かない。
「雪国に咲く桜を見せてやる。……今こそ狂い咲け、氷桜ッ!!」
手にした銃の引き金を続けざまに引き絞る。
連射された弾丸は、ローカストの堅固な胸甲を貫き、体内で氷の魔力を弾けさせた。
たちまちに生まれるのは、巨大な氷の枝垂れ桜。
その幹を飾る不気味なオブジェの如き姿となって、ローカストが絶命する。
「こちらは、これでなんとかなりましたね~」
翼をはためかせて舞い降りてくるマチルダ・ベッカー(普通の女子大生・e09332)の放った熾炎業炎砲が、ローカストの1体を紅蓮の炎に包みこむ。
「しかし、なんという有様だ……」
昌親は戦いの終わった戦場を見やった。
勝利は喜ばしいが、これだけの命を使い捨てて、ローカストは何を得ようというのか。そして自分達の勝利の先にあるものは──。
だが、全てはこの戦いに勝利を収めてから考えるべきことであろう。
暴殖要塞アポルオンの中腹に至ったケルベロス達。
その前に立ちはだかるローカスト達の、個々の戦闘力はさらに増しつつあった。
→有力敵一覧
→(2)知性無きローカストの群れ(8勝7敗/戦力150→0/制圧完了!)
→(3)ヘラルド先遣隊(9勝3敗/戦力1350→900)
→(5)傭蜂集団(17勝4敗/戦力1750→900)
→(6)ヘルクレスト侵略部隊(6勝2敗/戦力1900→1600)
→(7)ストリックラー・キラー(4勝2敗/戦力1800→1600)
→(8)ナイト・シーカー(30勝6敗/戦力2000→500)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。