■第4ターン結果
●(19)金狐忍者屋敷
ケルベロス達の攻撃により、螺旋忍軍が集っていた金狐忍者屋敷の戦力は残り僅かとなっていた。
螺旋忍軍達を統率していた『鎖縛の狐』ゴールドフォックスは、ケルベロス達を忍者屋敷の最奥で迎え撃つ。
「お母様……」
「来たか、愛弟子」
シフカ・ヴェルランド(血濡れの白鳥・e11532)とゴールドフォックス、かつての師弟は互いを認識したことを確認するように呼び合うと、それぞれの構えを取った。
シフカは白鎖と白刃、対するゴールドフォックスは両腕に巻き付けた鎖を地へと垂らし、術を発動させるための印を結ぶ。
再会したら敵として戦う。
その約束を果たす時が来た今、互いに語る言葉も持ち合わせてはいない。
ケルベロスと螺旋忍軍、忍びの術を操る者同士として決着をつけるのだ。
「鎖縛螺旋地獄!」
その名の通り、金色に輝くゴールドフォックス鎖が伸びると、ケルベロス達を絡め取らんとするように蠢く。
「鎖に囚われるな!」
シフカが仲間達に警告を飛ばすと同時、生き残りの螺旋忍軍も一斉に動き出していた。
「砂漠のキツネですカ! ではインド人の力を見せてあげマス!!」
秘密結社オリュンポスの一員であるチャダール・シンヨーガ(インドからの刺客・e31668)は、奇妙な姿勢で踊るように跳躍した。
鋭く息を吸い込み、そして吐き出すと、黄色い霧が向かって来る忍者達を包み込んだ。スパイスの香りに包まれて昏倒する部下たちの姿に、ゴールドフォックスは顔をしかめる。
「毒霧の術か?」
「これこそは我ガ祖国ノ味デース!!」
「お前のインドの味は人が死ぬようなものでいいのか……?」
側にいた結社の大首領(の影武者)が胡乱げに問うてくるのを無視し、さらに霧を吹き出すチャダール。相手に呑まれまいとするかのように、ゴールドフォックスはさらに鎖を展開していく。
戦いの中で忍者屋敷は次第にその形を失い、崩れ去っていく。多くの螺旋忍軍が倒れ、しかし崩落する建物の影から伸びるゴールドフォックスの鎖は、ケルベロスの肉体を束縛しては引きちぎらんとして来る。
だが、相手もまた傷ついていることをチャダールは見逃さない。
「手強い女性ですネ。ならば今こそ、私の怒りを力に変えるトキ───!」
回転と共に跳躍しながら、片腕に装着したパイルバンカーを勢いよく叩き込んでいく。
「ジパングのカリー、許せマセン!! この怒りのパワーで、あなたを倒しマス!」
完全なる八つ当たりの怒りと共に、パイルバンカーの先端がゴールドフォックスの何重にも束ねた鎖を突き破る。
「ふぉーーー!! インディラーーー!! パワァーーー!?」
胸を貫かれたゴールドフォックスは一瞬シフカの方に目を向ける。金色の光が弾けると、そこには何も残されてはいなかった。
大阪城に残っていた螺旋忍軍勢力は、これで完全に潰えた。
そして、ムシュフシュの森の戦力を大幅に削ったことで、ケルベロスはユグドラシルゲートへの攻撃を可能とする。
だが、ユグドラシルゲートの戦力は強大だ。
ケルベロス・ウォーの時間は半分を過ぎた。
残された時間の中で最大の戦果をあげるべく、ケルベロス達は戦いに挑んでいく。
→有力敵一覧
→(2)要塞ヤルンヴィド(0勝1敗/戦力1490→1480)
→(3)ハール軍残党(1勝0敗/戦力800→750)
→(4)大阪城地上攻性植物軍(1勝1敗/戦力500→440)
→(6)屍隷兵実験場(1勝0敗/戦力600→550)
→(7)ドリーム学校空間(0勝1敗/戦力740→730)
→(8)ファンガス地帯(0勝1敗/戦力750→740)
→(10)ニーズヘッグ地帯(0勝1敗/戦力1220→1210)
→(12)ドリーム直角迷宮(0勝1敗/戦力900→890)
→(13)カンギ戦士団防衛線(6勝2敗/戦力410→90)
→(15)邪樹竜の森(0勝1敗/戦力830→820)
→(18)白猿宝物殿(2勝0敗/戦力600→500)
→(19)金狐忍者屋敷(2勝1敗/戦力100→0/制圧完了!)
→(23)ムシュフシュ樹海(18勝3敗/戦力1200→270)
→(31)大阪城地下港(0勝1敗/戦力910→900)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。