■第5ターン結果
●コクマ・シヴァルス
「我が名はアルヴィス! 全知を司りし大賢者なり!」
戦場の中心で、暴走したコクマ・シヴァルス(e04813)が剣を振り上げると、戦場のモザイク達と、ワイルドハントがその檄に応えるように、ケルベロスに襲い掛かる。
コクマからの命令に従って戦う、地獄の炎をまとったワイルドハント達は、攻め寄せるケルベロス達を、的確な陣形と防御によって迎え撃っていた。
「ふむ、奇襲攻撃のせいか、コクマの自意識が出ているな。……だが、このままでは、勝ち切れぬであるか?」
セツリュウ・エン(水風涼勇・e10750)は、このワイルドハント達の善戦が、コクマの指揮にある事を見抜き、その打開策を練る。
「打開策と言うても、指揮をする暇もない程に攻め立てるくらいしかできぬのだが……」
そう思いつつ、セツリュウは仲間と共に、コクマ目掛けて攻撃を重ねる。
倒せなくても良い、周囲に目をやれない程に、気を引ければ……。
その間にも、コクマを説得せんとする者達が、口々に声を掛けていった。
「おのれ! アスガルドの、神共め……っ!」
モザイクに包まれたままのコクマの口から声が漏れる。
襲い来るセツリュウ達が、アスガルド神にでも見えているのか。意味不明な言葉を叫びつつ、巨大化した水晶の刃を振り回す。
「コクマ、ケルベロスだ、助けに来た! 共に帰ろうぞ!」
暴走した上にモザイクの力を得て、尋常ならざる威力を持ったコクマの攻撃を、セツリュウは危ういところでいなしながら、コクマの動きを観察し続けた。
得られるのが、ほんの少しの情報であっても、コクマを説得しようとする仲間達の役に立てば……。
その甲斐もあったのか、セツリュウはコクマが女性ケルベロスに対して視線を多く向けて戦う傾向にある事に気づいた。
「だが、それがしを含め、反応をしない女子も居るようであるな?」
セツリュウは、その後も観察を続け、そして、確信した。
コクマは、豊満な女性ケルベロスの胸部に反応しているのだと。
「……おそらく、これが、救出の鍵になる筈である」
なにか全身の力が抜けるような感覚を覚えながら、セツリュウは、自らの胸部を一度見下ろした。
憮然としつつも、やや不機嫌に稲妻突きを繰り出し、モザイクに包まれたコクマの動きを封じ込める。
「それがしでは物足りぬようだがなっ……!」
ともあれ情報は情報だ。そう自分を納得させつつ、セツリュウは戦場から一旦撤退したのだった。
→有力敵一覧
→(5)チェシャ猫(3勝0敗/戦力470→320)
→(7)赤の王様(1勝0敗/戦力630→580)
→(9)コクマ・シヴァルス(21勝3敗/戦力1100→20)
→(10)ゼー・フラクトゥール(10勝1敗/戦力1200→690)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。