■第4ターン結果
●破滅竜フレアヴェイン
『GYYYYYYYYYYYYY!!』
火山口を東側斜面。ケルベロス達の頭上から、強烈な咆哮が響く。
破滅竜フレアヴェインは、斜面に沿うように飛翔すると、炎をまき散らしていく。
「なんとも、派手なことね」
橘・芍薬(アイアンメイデン・e01125)は、既に残り少なくなった配下種族へと、フェアリーレイピアを振るっていく。
その切っ先に貫かれた敵が消え去る間にも、フレアヴェインはケルベロス達へと炎を浴びせかけていた。
既に幾度となく炎を受けた斜面は、熱が漂っている。
人々が思う、典型的な破滅をもたらす竜のイメージと近しい存在と言えたかも知れない。
「必ずドラゴン達を倒して、吉報を持ち帰らないとね」
配下種族のことなど目にもくれずに暴れ回るフレアヴェインは、空中で反転し、眼下の敵へと急降下と共に炎を浴びせかけんとする。
そのフレアヴェインへと、芍薬はタイミングを合わせ、跳躍した。
「お帰りなさいませご主人様……何てね!!」
戻って来たドラゴンの顔面へと、冷気を噴出するドラゴニックハンマーが直撃した。
超重量の巨体が、飛翔する力そのままに山の斜面へと激突する。
「逃がさないで!!」
飛んだり浮いたりする者達を飛ばすと、面倒なことになるのは分かり切っている。
芍薬の声に、配下種族を駆逐したケルベロス達は火力を集中させていく。
そして、
「エネルギー充填率……100%! いくわよ、火葬(インシネレイト)!」
熱エネルギーを帯びた芍薬の掌からフレアヴェインの体内へ、強烈な熱エネルギーが送り込まれる。一瞬の後、熱エネルギーは破滅竜の体内で炸裂した。
「破滅竜フレアヴェイン、口程にもないわね」
内から吹き飛び、崩壊していくドラゴンの姿に、芍薬はそう勝利を宣言するのだった。
●魔竜アポクリファ・セラフィム
魔竜結界を張る魔竜2体の片割れ、魔竜アポクリファ・セラフィムに猛攻を仕掛けていた。
アポクリファ・セラフィムの周囲には、直接の配下であるアーマ・ケルビムをはじめとしたドラゴン達が結集し、抵抗を見せている。
熊本滅竜戦で、ドラゴンオーブの力によって魔竜として『孵化』して、およそ10か月。
魔竜アポクリファ・セラフィムの力は、熊本戦で危惧されていたように、時を経て一段と高まっていた。デウスエクス、それも元より強力なドラゴンであることを考えれば、異常なまでの成長ぶりとすら言えただろう。
だが、空を泳ぐ蛇竜に対するケルベロス達もまた、その力を確実に増している。
「ノル、頼んだ!!」
「任せて!」
ノル・キサラギ(銀花・e01639)が牽制の一撃を入れる隙に、グレッグ・ロックハート(浅き夢見じ・e23784)は翼を広げ、天を舞う熾天使の名を持つ蛇竜へと飛翔した。
翼から放たれた聖なる光が、グレッグの足へと移る。
空中で身をくねらせるアポクリファ・セラフィムへと、輝きを伴って蹴撃は繰り出された。
光を帯びた蹴撃が、蛇竜の額へと突き刺さる。墜落したアポクリファ・セラフィムは、しかしすぐに地を這い、高速で撤退していく。
追撃せんとする
「浅かったか? いや……」
奴の決意が為したものか、とグレッグは呟く。
仲間を思うドラゴン達は、侮りがたい相手だ。
「だが、俺達はお前達より欲張りだからな。何も失わず守り抜き勝ってみせる」
→有力敵一覧
→(3)柱の古老・アトランテス(1勝1敗/戦力150→90)
→(4)破滅竜フレアヴェイン(2勝1敗/戦力90→0/制圧完了!)
→(5)ジルニトラ(2勝0敗/戦力570→470)
→(6)ギュルヴガ(1勝0敗/戦力530→480)
→(7)魔竜ハート・バイター(3勝5敗/戦力1550→1350)
→(8)魔竜アポクリファ・セラフィム(24勝7敗/戦力1550→280)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。