■第2ターン結果
魔竜結界によってゲートを守る2体の魔竜、ハート・バイターとアポクリファ・セラフィム。ゲートの東西にいる魔竜達を撃破するため、ケルベロス達は戦力を2分割した。
『むぅ、こやつら……押し通る気か!』
『───!!』
ドラグナー達を率いる柱の古老・アトランテスが瞠目し、破滅竜フレアヴェインは忘我の淵で暴れ回る。戦力を二分したケルベロスは、東西を守るドラゴン勢力を充分に削っていた。
「充分に士気が上がっている今なら、突っ切ることもできますね」
蒼鴉師団のケルベロス達はそう理解していた。
戦場を突っ切ることができれば、アトランテスやフレアヴェインをわざわざ倒す必要もない。
「重傷者も少ないわけではないからな」
最初のヴォルカノンテストードとの激突だけで、100名に迫る重傷者が出ている。
この調子は終盤にはどうなっていることか。
「しっかし、面白みのない島だなぁ」
戦闘を終えたクロウ・リトルラウンド(ストレイキャリバー・e37937)は、火山の斜面から島を見下ろす。クロウ達から見える範囲でも、島の上面に人工物は見当たらない。
「オフロードレースには良いかもしれないけどさ」
力あるドラゴン達の存在や、ゲートが火山口の内部という立地から、防衛設備など必要ないのは確かだろう。
しかしドラグナーや竜牙兵、オークといった配下種族のための居住施設なども見当たらないのは、過去に現れた『ゲート』を鑑みても多少不自然ではあった。ドラゴンが配下のことなど考えていないと考えればそれまでだが。
「まあ、あちこちに拠点を設けてるみたいだしね……」
竜十字島自体、相当に大きな島ではあるが、ドラゴンの巨体と配下の数を考えると、それらが居住するにはやや狭い。
「天の怒り、神の雷よ! 我が呼びかけに答えよ! ケラウノス!!」
ウィッカ・アルマンダイン(魔導の探究者・e02707)の放った神雷が、触手を伸ばさんとしていたオーク、飛来した竜牙兵をまとめて殲滅する。
「敵戦力も、それ程ではありませんね」
大阪に相当数を送っているのがやはり大きい、とウィッカは判断する。
大阪城への牽制攻撃でも大幅に数を削ることが出来ていたようだが、本来島にいる者達の大多数を占める下級の配下種族は、もはや今のケルベロス達ならば一蹴できる。
「とはいえ、ゲートを守る魔竜結界は厄介ですね」
今回、島に残っている魔竜3体に対し、攻略に必要な地点は2か所で済んだ。が、
「生存している魔竜は、12体でしたね……」
単純に魔竜の数とイコールというわけではないにしても、多くの魔竜が島に不在の今が、ゲート破壊の最大の好機であることは間違いないのだろう。
→有力敵一覧
→(3)柱の古老・アトランテス(21勝4敗/戦力1400→310)
→(4)破滅竜フレアヴェイン(21勝4敗/戦力1300→210)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。