■第6ターン結果
●『終末機巧』ラグナロク
ダモクレスの最終拠点である晴海埠頭要塞も、ケルベロスの猛攻により、その殆どが制圧下に置かれている。
築地城壁及び月島城塞からの増援は途絶えてはいないが、もはや、焼け石に水の状態だ。
ラグナロクは、残る戦力は、自らの拠点であり、儀式の中心でもあるバックヤードに集め、最後の抵抗を行おうと、待ち構えていた。
戦いの趨勢は、決まりつつある。
だが、後の無いダモクレスもまた、一所懸命に拠点の防衛に全力を尽くし、互いに死力を尽くす激戦となる。
「フハハハ! 我が名は秘密結社オリュンポスが大首領!!」
ウリクセス・ウーティス(オリュンポス大首領の影武者・e44502)が虚無球体を弓矢の如く討ち放てば、
『ならば、我も退く事はできぬ。マキナクロスは我らが本星、この地は既に、我らが本星の一部なのだ。お前達に奪われるわけにはいかぬ』
ラグナロクが剛腕を振るう。
「悪の秘密結社としてどちらが真の悪であるか教えてやろう」
『お前達ケルベロスは、我らの力の源であったグラビティ・チェインを独占している。我らは、お前達に奪われたものを取り返そうとしているだけなのだ』
……と語り合う言葉だけを聞けば、ウリクセスが悪で、ラグナロクが善であるようにも見えるが、真実は逆である。
悪の秘密結社の大首領を名乗るウリクセスこそが、正義のケルベロスなのだ。
ラグナロクの発言は、彼らダモクレスに都合の良い一面を切り取ったものでしかなかった。
「さぁ、天に地に人に……遍く世界に我が威光を轟かせようか!!」
『どうやら、会話をする気は無いようだな。ならば、拳で語るまで』
「元より、そのつもりだ。射通せ! 我が虚無の力よ!!」
その言葉と共に、大いなる灼焔そのものと化したラグナロクから迸った火焔縛鎖が放たれ、戦場が灼熱に染まった。
返す刀で放たれたケルベロス達の集中砲火がラグナロクを穿ち、ウリクセスが正体隠しの仮面の位置を微妙に修正して格好良いポーズを取り、命の削り合いというべき、激しい戦いが、繰り広げられる。
だが、戦力が枯渇していたダモクレス軍に勝機は残されていなかった。
そして、戦いの決着を飾ったのは、ウリクセスの射て貫く十二斧だ。
「射通せ! 我が虚無の力よ!!」
秘密結社オリュンポスの精神を体現するかに見える12の球体が虚空に浮かび上がる12の穴を次々と経由し、ラグナロクに降り注ぐ。
「この東京湾は、秘密結社オリュンポスのものだ!」
ウリクセスの勝利宣言と共に、『終末機巧』ラグナロクは熱を失い、バックヤードの拠点と共にボロボロと崩れ、東京湾のマキナクロス化もゆっくりと解除されていく……。
ここに、五大巧による終末機巧大戦は、完全に終わりを迎えたのだった。
なお、秘密結社オリュンポスが東京湾を制圧したという事実は一切ございません。
→有力敵一覧
→(2)築地城壁(0勝1敗/戦力730→720)
→(3)月島城壁(0勝1敗/戦力870→860)
→(5)汐留城壁(0勝1敗/戦力1110→1100)
→(6)晴海埠頭要塞(9勝2敗/戦力210→0/制圧完了!)
→(11)京葉工業地域(0勝1敗/戦力910→900)
→(12)品川城壁(0勝1敗/戦力790→780)
→(13)石油化学コンビナート群(0勝1敗/戦力870→860)
→(19)東京湾アクアブリッジ(1勝0敗/戦力730→680)
→(21)川崎港(0勝1敗/戦力700→690)
→(22)宝瓶宮創神の間(23勝6敗/戦力1500→290)
→(23)木更津港(0勝1敗/戦力780→770)
→(28)富津岬(0勝1敗/戦力670→660)
→(31)観音崎灯台(1勝0敗/戦力580→530)
→(32)新舞子海水浴場(0勝1敗/戦力510→500)
→(37)三浦海岸海水浴場(0勝1敗/戦力1150→1140)
→(38)金谷港(1勝0敗/戦力750→700)
→(41)宮川湾(2勝1敗/戦力1250→1140)
→(42)大房岬(7勝3敗/戦力650→270)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。