鎌倉奪還戦

■第5ターン結果

●路電合体グレート江ノ電(未完成)
 黒猫師団が存在を確認していた、路面電車型ダモクレス。
 その正体は、路電合体グレート江ノ電である!!
 今、回廊となった江ノ電江ノ島駅の工場へと攻め込んだケルベロス達は、そこに朝と同じ列車型ダモクレスの姿を目撃していた。
 江ノ電本来の色と違う、くすんだ色に染まった姿は、どこか物悲しさを感じさせる。
「というか、ただの路面電車の車両そのもののように見えますが……合体はどうしたのでございますか?」
 首を傾げる御崎・隼人(影法師は嗤う・e03302)。
 その疑問に答える声は、江ノ電の音声案内に似た女性のような電子音声だ。
「お客様に、ご説明を申し上げます。当列車の目的は、資源回収となっております。そのため、合体機能の完成は、優先度を低く設定されております。現在、合体機能は未実装となっております。ご期待に沿えず、申し訳ございませんが、悪しからずご了承ください」
 律儀に説明して来るグレート江ノ電(未完成)。
 その音声案内が終わると、グレート(以下略)の車体が空中に浮かぶ。
 電磁仮想レールを用い、一気に加速した路面電車は、こちらを轢こうとして来る。
 自分達を列車事故の犠牲者にしようとするのは止めて欲しい。それが、ケルベロス達の専らの感想であった。
 この物理的にもネジのずれていかねない機械の相手をしたくないという周囲のケルベロス達の視線に押され、隼人が代表して主張する。
「路面電車を主張するのなら、レールの存在を無視して空中浮遊するのは止めていただきたいのでございますが」
「申し訳ありません。列車による轢殺は多くの人命を奪う有効な攻撃であるとのデータがあります」
「それ色々間違ってるでございますよ」
 ツッコミ代わりのグラビティが集中し、爆炎の中に列車は消え去る。
 だが、ケルベロス達は爆炎の中で割れた床の下に消えた列車が、再び現れるであろうことを予感していた。

●電鉄ブレイン
 ケルベロス達は、手薄になった『工場』の奥へと攻め入っていた。
「この施設、江ノ島駅にあった『工場』であろうが……ダモクレスの目的は何なのだ?」
 八江・國綱(もののふ童子・e01696)が疑問を口にする。
 『工場』では、資源の選別が行われていたという。
「……まさか、本当にそれだけが目的なのではあるまいな」
 國綱が自問した、その時だった。
 壁の一角が動き、機械が次々と組み上がったかと思うと、その機械の塊は明白な攻撃の意志を持って動き出す。
 さらに次々と現れるのは、奇襲時にも目撃されていた、ダモクレスの軍勢だ。
「侵入者、ケルベロス。敵性体を『工場』より排除する」
 ダモクレスの軍勢の力は、侮れるものではなかった。
 ここまでの戦いを駆け抜けて来たルベロス達も、退けられ、撤退を余儀なくされる。
「だが、お主は切らせてもらおう」
 國綱は刀を振り抜くと、『工場』の中枢たる電鉄ブレインへと斬りかかる。
 電鉄ブレインが素早く機械を組み換え、回避を図るが、國綱はコア部位のあるパーツを素早く見切ると、二刀を宙に放り投げた。
「隠術……伊吹」
 國綱の拳が、ダモクレスのコア部位を強打。
 纏った風の力が、パーツを吹き飛ばす。
『損傷、甚大。修復に、移ル……。江ノ島ベーストノ、合流手段、模索……』
 壁に呑み込まれるようにして消えていく
「江ノ島ベースとの合流、か。どうやら、ここのダモクレス達は末端だな」
 見切りをつけると、國綱は工場から撤退していくのだった。

→有力敵一覧

→(8)天空鶴岡八幡宮(7勝2敗/戦力550→200)

→(11)湘南モノレール回廊(11勝6敗/戦力1350→800)

→(12)江ノ電回廊(8勝6敗/戦力550→150)

→(14)モザイクキャッスル(14勝2敗/戦力1800→1100)

→(15)虹の城ビフレスト(21勝12敗/戦力2500→1450)

→重傷復活者一覧

→死亡者一覧

■有力敵一覧

有力敵 戦功点 現状

電鉄ブレイン
540
(12)江ノ電回廊:Battle1にて、八江・國綱(もののふ童子・e01696)に死の宿命を付与される。

路電合体グレート江ノ電(未完成)
500
(12)江ノ電回廊:Battle5にて、御崎・隼人(影法師は嗤う・e03302)に死の宿命を付与される。

戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

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