バレンタイン許せない奴を許さない奴絶対許さない明王

作者:さわま


 2月14日、バレンタインデー。
 その日に向けて、とあるデパートではバレンタインデーフェアが開かれていた。
 1階の大きな売り場に色とりどりのチョコレートが用意され、大切な人へ贈るプレゼントに思いをめぐらせる女性客の姿がそこにあった。
 と、何かに気づいた女性客が悲鳴をあげた。
「ヒャッハー! リア充め、バレンタインはぶち壊しだぁ!」
 奇声をあげ売り場へと雪崩れ込む男たち。
 男たちはショーケースを破壊し、ワゴンをひっくり返し、チョコレートを踏みにじる。
 男たちの怒声に女性客や店員の悲鳴。
 瞬く間に売り場は阿鼻叫喚のるつぼと化した。
 そんな混乱の渦中。
 暴れる男たちの中に異形の怪物――ビルシャナがいた。
「醜い本性を抑えてはなりません。感情の爆発の先に悟りと救済があるのです」
 このビルシャナに扇動され、男たちは理性を失い暴れていたのだった。
 穏やかな表情で暴れる男たちを見守っていたビルシャナだったが、突然表情が一変する。
「ヌォオオオ!? 彼らの救済の邪魔は絶対許さん!!」
 ビルシャナの視線の先には、勇敢にも暴れる男たちを止めようとする店員の姿があった。
 憤怒の表情のビルシャナが店員目掛けて閃光を放つ。
 平和なデパートに惨劇が訪れた。
 

「一条・雄太(一条ノックダウン・e02180)殿の悪い予感が的中したようだ。バレンタインに暴れる者を助長するビルシャナの出現が確認された」
 山田・ゴロウ(ドワーフのヘリオライダー・en0072)の言葉に雄太が舌打ちする。
「バレンタインにチョコを貰う当てが無く鬱憤の溜まっていた連中が、ビルシャナに煽られて暴れるっていうのかよ。迷惑な話だぜ」
「ビルシャナと鬱憤の溜まった男たちは、とあるデパートで行われていたバレンタインフェアの売り場を襲撃する。その襲撃を阻止し、ビルシャナの撃破をお願いしたい」
 
 詳しい状況の説明をゴロウは続ける。
「暴れる男たちは5人。バレンタインに対して持っていたちょっとした妬みや怒りをビルシャナによって増幅させられ、冷静な判断が出来なくなっている状態だ」
 男たちは特殊な力の無い一般人である。当然ながらビルシャナとの戦闘に巻き込んでしまえば死亡する可能性が高い。
「襲撃当初はビルシャナは売り場や一般人に手を出したりしないんだよな?」
 雄太の確認にうなずくゴロウ。
「最初ビルシャナは男たちが暴れる様子を満足そうに見ているだけだ。しかし、男たちが暴れるのを誰かが阻止しようとすると、その行為に怒ったビルシャナも暴れ出す。
 男たちの説得も可能なのだが説得を試みればビルシャナが暴れ出す事になる。その為、説得のチャンスはおそらく1回のみ、しかもビルシャナが説得に気づいて暴れ出す前のごく限られた時間に可能な事でなければ難しいだろう」
 ビルシャナが暴れ出す、もしくはビルシャナに戦闘をしかけるような事になれば、男たちも邪魔者を排除しようとケルベロスたちに襲いかかる事になる。
 そうなれば惨事は避けられない。
「随分と厳しい条件だな」
「普通のやり方ではかなり難しいだろう。しかし、男たちは感情に流されて冷静さを失っているだけだ。一瞬でも構わないので彼らの妬みや怒りを吹き飛ばすだけのインパクトを与える事さえできれば、正気に戻す事も可能なはずだ」
 ゴロウの言葉に雄太が思案顔を見せる。
「インパクト……か」
「ビルシャナ自身は格段強かったり、特殊な攻撃を仕掛けてくるような事は無い。標準的な個体といえよう」
 戦闘に専念できる状況で、油断さえしなけば後れをとる相手では無いとゴロウはいう。
 
「貴殿らであればきっと大丈夫だと信じている。……どうかよろしくお願いしますだよ」


参加者
鉋原・ヒノト(駆炎陣・e00023)
クィル・リカ(星還・e00189)
繰空・千歳(すずあめ・e00639)
一条・雄太(一条ノックダウン・e02180)
黒斑・物九郎(ナインライヴス・e04856)
エルピス・メリィメロウ(がうがう・e16084)
ユエ・シュエファ(月雪花・e34170)

■リプレイ


 男たちの前に恥じらう3人の女の子がいた。
「逞しい姿に一目ぼれでした」
「あの……、これ、どうぞ」
「良かったら受け取ってください!」
 ――デパートでバレンタインに暴れていたら、女の子から告白された。
 もうアレである。俺たちにもモテ期到来とかそんな感じのアレだった。
 可愛くラッピングされた袋をこちらに押し付けてくるウェアライダーの女の子A。
「……よかった」
 袋を受け取ると女の子Aはホッとため息をついた……めっちゃいじらしい。
「あっ、渡しちゃったわ、恥ずかしい……っ」
 レプリカントらしき女の子Bが両頬に手を当てモジモジしていた。彼女は3人の中では一番年上。そんな大人のお姉さんが少女のように頬を染め恥じらっているのだ……すごく良い。
 女の子AとBの後ろからこっちの様子をチラチラと伺うドラゴニアンの女の子C。奥手なのかチョコを渡しに来た時もちょっとアワアワしてて……一生懸命さがベリーナイスだった。
 こんな可愛い女の子たちにチョコを貰えるとは、なんと幸せなことか。
 さっきまでとは世界が違って見えた。キラキラと輝いていた。
「それじゃあ、失礼しますね」
「えっ?」
 気が付くと女の子たちは居なくなっていた。困惑する男たちに別の一団が近づいてくる。
「おーおー兄さん方よう、見せ付けてくれるじゃニャーですか」
「バレンタインぶち壊すとか言っておきながらチョコを貰うとはどういうことなんだよー」
「チョコ……羨ましい」
 ウェアライダーの少年3人組だった。
「そんなので非リア代表気取りとか喧嘩売ってるんスかウラー!」
 ちょっとガラと頭の悪そうな猫耳少年Aが叫ぶ。
「俺なんて一度も貰ったことないんだぜー、抜け駆けかよー」
 生意気そうな狐耳少年B。セリフがちょっと棒読みに聞こえるが、目には涙を溜めているのでそれは気のせいだろう。
「チョコ……」
 一番年下の虎耳少年Cはじっと袋に目を向けていた。
 こうやって他人から明らさまに羨ましがられると悪い気はしないものだ。持つ者と持たざる者、勝者と敗者、リアと非リアの境界をありありと感じさせてくれる。
「マジカヨ。チョコ売り場でまで告白とかマジ萎えるわ……心が折れたぜ、ポッキリとよ」
 暗い声に振り向くと、orzのポーズでうなだれた青年がいた。
 ……すごく可哀想な感じだった。
 もう先ほどまでの怒りとか妬みとか完全に吹っ飛んでいた。チョコを貰った幸せと、貰えない者への哀れみ。そんなものが男たちの心に満ちていた。
「ほう。チョコを貰ったのか。おめでとう」
 突然後ろから声をかけられ振り向くと、黒ずくめのコートの男が立っていた。
 コートの男はガッと肩を掴むと顔を近づけてくる。
「本当に良かったなぁ……」
 祝福の言葉を述べながら顔が笑っていない。それに目がすごく怖い、人でも殺してるんじゃ無いのかという目つきだった。
「ああ、怒ってないとも。この裏切り者、とも思ってない。羨ましいよ……死ぬほどなぁ!」
 ……殺される!
 生存本能が告げていた。とっさに黒ずくめの男の手をはねのけ、逃げようと身を捻る。
「うわぁ、デウスエクスだぁ!!」
 男たちの視界に飛び込んできたのは怒りの形相でこちらに駆けてくるビルシャナだった。
 かくして暴れていた男たちは一目散にその場から逃げていった。


 さて、この一連の成り行き。全てはビルシャナの魔の手から男たちを解放するためにケルベロスが打った芝居だったのだ。
 男たちが暴れるよりも少し前のこと。
「ここはやはりトリケラトプス……」
「却下ですでよ!!」
 チョココロネを手に残念そうな一条・雄太(一条ノックダウン・e02180)と強い拒絶を示す黒斑・物九郎(ナインライヴス・e04856)。
「なら汚れ役はクィル1人か……」
 雄太の視線の先。クィル・リカ(星還・e00189)は黒いゴスロリ服に身を包んでいた。
 汚れ役、というのもクィルは男なのだ。今回、メンバーに女性が少なかった事もありクィルが女性役をやる事になったのだった。
「これで男だとはバレないと思うわ」
 クィルに軽いメイクを施した繰空・千歳(すずあめ・e00639)が満足そうに頷く。
 クィルは女装に嫌がる素振りも無く、作戦に必要ならと淡々と受け入れた様子だった。
「それ、あの時に着させられたやつか? リティアがすげえ喜んでたよな!」
 クィルの服装に思い出したように鉋原・ヒノト(駆炎陣・e00023)がポンと手を叩いた。
「はい、全身タイツとか褌とかじゃなくて本当に助かりました」
 クィルから飛び出た言葉に千歳は思わず目をパチクリさせる。
「あー、少し変だけど団員想いの良いヤツなんで……」
 ヒノトの口から出た女性の事であろうか?
 千歳の様子に雄太が苦笑いを浮かべると、ヒノトとクィルもコクコクと頷いた。

「チョコが三千円……バレンタインとはこういうものなのですか?」
 ショーケースの中の高級チョコレートを見ていたユエ・シュエファ(月雪花・e34170)が隣のフューリー・レッドライト(赤光・e33477)へと顔を向ける。
「……どうだろうな?」
 その質問にフューリーも首を捻る。故郷にバレンタインの風習が無く、イマイチどういうものか理解出来ていないユエと、目つきの悪さと口数の少なさから女性に怖がられる事も多くバレンタインに馴染みの薄いフューリーであった。
「このチョコは昔オオカミの王様が三千匹の子供オオカミに配ったチョコなの。だから三千円するのよ」
 ひょっこり現れたエルピス・メリィメロウ(がうがう・e16084)が2人に言った。
「そういう事でしたか」
「うそうそ。ふふふのふー」
 ニッコリと笑うエルピスに騙されたユエが顔を赤らめる。
「大切な人に贈るなら三千円は高く無いの。でも、好きって気持ちがこもってればバレンタインチョコに値段なんて関係ないの。これは本当なのよ」
 顔を見合わせるユエとフューリーに、エルピスがふふふのふーと目を細めた。


「バレンタイン許せない奴を許さない奴絶対許さん!」
「こっちは『バレンタイン許せない奴を許さない奴絶対許さない明王を許さないケルベロス』ですでよウラー!」
 憤怒の表情で突っ込んでくるビルシャナに少年Aもとい物九郎が啖呵を切る。
(「許せない奴を許さない奴を許さない明王を許さない???」)
 黒ずくめの男……ではなくフューリーがそのやり取りに首を捻った。
「残念だったな!」
 orzの青年こと雄太が巨大なハンマーを取り出し敵へと叩きつける。確かな手応えを感じた雄太であるが、何かに気づき慌ててハンマーから手を放した。
 次の瞬間。ビルシャナの発した閃光がハンマーを吹き飛ばし、その勢いのままクィルへと向かい宙を走る。
 着弾し眩い光を放つ閃光。やがて光が収まると中から漆黒の大剣が姿を現わした。それは『赤光』の名を持つフューリーの愛剣だ。フューリーが間一髪クィルを庇ったのであった。
「今だ、畳み掛けろ!」
 フューリーの声に背中からクィルが飛び出していく。
 クィルの包帯を巻いた右手から覗く爪が硬質化し、すれ違い様に敵を切り裂く。
 と、続いて獣の爪が疾風のように敵に襲いかかり、赤く染まった羽毛が空中を舞った。
「エルピス!」
 左手を獣のそれに変化させクィルからのコンビネーションを決めたヒノトが鋭く叫ぶ。
「がうっ!」
 四つ足から跳び上がったエルピスが鋭い回し蹴りを敵へと炸裂させた。


 ビルシャナが手にした鐘を鳴り響かせる。すると、ヒノトが突然その場にうずくまった。
「うぅ……ッウワァ!?」
 その鐘の音は聞いた者のトラウマを刺激する。頭を抱え悶えるヒノト。
 ――リン、リン。
 ヒノトの耳が鐘の音とは別の澄んだ鈴の音を捉える。
 咄嗟に顔を上げるヒノト。目の前に千歳の妹分のミミックの鈴が、ヒノトを庇うように立ち、その両脇の鈴を鳴らしていた。
 そして次の瞬間、濃厚な花の香りが鼻腔をくすぐる。
「ヒノト、カバーは任せてね」
 香りと共に聞こえた千歳の優しい声。次いで千歳の攻性植物がその淡いピンクの花弁から金色の光を放ちヒノトを癒す。
 立ち上がり鈴と一緒に元気に敵へと向かっていくヒノトにメイン回復役を担うユエはプランを変更する。
 今は回復よりも攻撃だ。
「精霊よ、その力を示せ――『絡絞樹』」
 ユエが杖を振るうと、床から無数の木の根が飛び出す。戦場に張り巡らせた木の根は、敵へと巻き付きその身体を締め付けた。
「ウラー、ブチのめしてやりまさァ!」
 身動き取れない敵に対し、物九郎が蹴る殴る目潰し金的と情け無用のケンカ殺法をお見舞いする。その拳には『竜頭』という特殊な呪紋が仕込んであり、ハンマーか何かで殴られるような重さと威力があった。
「ヘイヘイ一条くん、きっちり決めてくださいや!」
 物九郎が顔をボコボコに腫らしたビルシャナを周囲に張り巡らされた根へと振る。
 根がしなり、プロレスのロープのように敵がはじきかえされた。
「伝説になった虎の一撃、見せてやる!」
 敵に向け大きく跳んだ雄太が空中で旋回する。
「『虎尾脚(サヤマスペシャル)』!」
 渾身の空中回し蹴りが炸裂、ビルシャナが床に倒れ伏す。
「バ、バレンタイン……」
「お前はなにも分かってねぇ! バレンタインをぶっ潰したらな! もしかしたら、万に一つでも本命が貰えるかもしれないっていう最後の希望まで潰してしまうんだよ!」
 それは雄太の魂の叫びであった。


 フューリーの昂ぶる心に呼応し、漆黒の大剣に刻まれた紋様が光を放ち炎を纏う。
「――灰塵一閃」
 振り下ろした一撃は地面ごと敵を吹き飛ばした。
 空中へと投げ出された敵をエルピスが睨みつける。
「『ぐるるー(コッチニクルナ)』!」
 嘘つき狼の威嚇が空中で姿勢を立て直そうとしたビルシャナの動きを止めた。
 その敵の眼下から冷たい冷気が漂う。地上に目を向ければクィルとヒノトの周囲に魔力が満ちているのが見えた。
「咲き裂け氷、舞い散れ水華――」
 クィルの周囲に浮かんだ光り輝く水華が次第に白く凍りついていく。
 やがて氷の花弁は咲き裂け、美しき水華が次々と舞い散り、氷る一筋を生み出す。
「集え、冱てし白藍の穿氷よ!」
 一方、ヒノトの周りには細かい氷片が渦巻き飛び交い、次第にそれらはファミリアロッドの先端で鋭い穿氷を形成していった。
「『氷舞水華(コオリマウミズノハナ)』」
「『フロイズフィジオール』!」
 氷る一筋と白藍の穿氷。それらに撃ち抜かれたビルシャナが地面へと落下する。
「十万億土の彼方まで! 根こそぎブチのめしてやりまさァ!!」
 そのビルシャナの眼前に物九郎が出現。驚いた敵が最後の力を振り絞って身を捻った先に物九郎の拳が『既に』あった。
「『決戦奥義・猫目時計崩し改メ(ニャンオクロック・アジャスト)』でさァ!」
 物九郎のラッシュが次々と炸裂する。ガードしようにも、それも予め見えているかのように物九郎の拳はガードをすり抜けていった。
 落下開始から僅か1秒。半死半生のビルシャナが地面へと倒れ伏していた。
「あなたにもバレンタインを、お礼はいらないわ」
 千歳がガトリングガンに変形した機械腕を突きつける。
「『飴色幻想曲(アメイロファンタジア)』」
 そして飴玉のようにカラフルな弾丸がビルシャナの命を吹き消した。


「これで大体はヒールで修復できましたね」
「……そうだな」
 ユエの言葉にフューリーが頷く。激しい戦闘でボロボロになった売り場にユエとフューリーはヒールによる修復を行っていたのだ。
「お疲れ様」
 背後からの千歳の声。振り向いた2人に袋が差し出される。
「中身はうちのお店の飴よ。バレンタインに飴も悪くないでしょう?」
 ユエが袋の中を覗き込むと、色とりどりの宝石のような飴玉があった。
「義理はいらねぇ! 俺が欲しいのは本命なんだよ!」
 ユエの物と同じ袋を手にした雄太が何か叫んでいた。千歳は仲間全員にプレゼントを用意していたようだった。
「義理?」
「恋人にあげる用では無いけどね。でも一緒に戦った皆への感謝の気持ちは本当よ」
 首を傾げたユエに千歳が苦笑する。
「ありがたく頂こう」
 フューリーの顔に微かに笑みが浮かんだような気がした。
「ヒノトさん、目……痒いんですか?」
 目をしきりに擦っていたヒノトをクィルが心配そうに見る。
「芝居の時に目薬を差し過ぎたみたいだ。すげえ痒い」
 ヒノトが目をシパシパさせる。
「ヒノト、大丈夫? ワタシにできる事、ある?」
 エルピスもヒノトの顔を心配そうに覗きこむ。
「両手に花とは羨ましい限りじゃニャーですか!」
「ヒノト……お前もか!」
 物九郎と雄太がその様子を遠目に眺めて大きなため息をつく。
 実際はクィルは男友達であるしエルピスも信頼する仲間を心配しているだけといった感じであるのだが、思春期真っ盛りの物九郎と雄太からすればそう見えなくもないのだろう。

「先生……チョコレートが欲しいです」
「諦めたらそこでバレンタイン終了ですでよ!」
 ケルベロスたちのバレンタインはまだ終わらないのだ。

作者:さわま 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年2月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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