幸せキャンドル

作者:波多蜜花

 闇夜の中で踊る蝶を遊ばせている奇術師めいた女が口を開く。
「あなた達に使命を与えます」
「なんなりとお申し付け下さいませ、ミス・バタフライ」
 ミス・バタフライの声に答えたのは可愛らしい少女の声。
「この先の海辺に、キャンドルを作る事を生業とする人間が居るようです。その人間と接触し、その仕事内容を確認……そうね、可能ならば習得してきなさい。用済みになった人間は殺しておしまい、グラビティ・チェインは略奪してもしなくても構わないわ」
「了解しました、ミス・バタフライ。一見、意味の無いこの事件も、巡り巡って、地球の支配権を大きく揺るがす事になるのですね」
 可愛らしい少年の声がそれに答えた。
「その通りよ、ライム。さぁチェリーと共においきなさい!」
 ミス・バタフライの声を合図に、ライムと呼ばれた少年とチェリーと呼ばれた少女は夜の街へと飛び出していった。


「またミス・バタフライが現れたんよ」
 信濃・撫子(撫子繚乱のヘリオライダー・en0223)が集まったケルベロス達に撫子がそう告げる。
「ミス・バタフライが狙うんはキャンドル作家の青年や」
 ミス・バタフライが起こそうとしている事件は、直接的には大した事件にはならない。けれど、それは巡り巡って大きな影響を起こしかねないのだという。
「キャンドル作家の青年の名前はユウト、この青年を狙ってミス・バタフライの配下である2人の螺旋忍軍が現れるんよ。仕事の情報を得たり習得すると、その後でユウトを殺してしまう……いつものパターンやねぇ」
 一瞬眉根を寄せた撫子が、分厚い手帳を捲る音が響く。
「残念やけど、先に避難させてしもたら螺旋忍軍の2人は違う人を狙う事になるからな、それはさせたれへん。皆には螺旋忍軍が来る3日前に行ってもろて、ユウトに仕事を教えてもらうんがええと思うわ」
 それによって囮として螺旋忍軍の狙いを自分達に変えさせる事ができるかもしれないと撫子が頷く。
「今回はキャンドル作家のユウトには事前に説明してあるよってな、色々教えてもらってくるとええんよ」
 ただし、囮として成功させるには見習い程度の力は必要となる為、真面目に修行する必要があるだろう。
「敵は螺旋忍軍2体、女の方は螺旋手裏剣を男の方は日本刀を愛用してるみたいや、使ってくるグラビティもそれに相当するもんやろね」
 ユウトが住居兼工房としているのは海の近くで、道を挟んで少し歩けばすぐ海なのだと言う。
「囮になって海の方に誘い出すんが一番手っ取り早いやろねぇ、浜辺も冬やっちゅーのもあって人気もあらへんみたいやよって」
 元々、人が遊びに来るような浜辺ではないのだと言う。ただ、浜辺には貝殻やシーグラス等が流れ着くのでユウトはよく行くようだが。
「上手いこと囮になれたら、技術を教える修行やなんやって理由付けて、自分らが有利な状況で戦闘を始める事もできるんちゃうやろか」
 パタンと手帳を閉じて、撫子が視線を上げる。
「折角やしな、キャンドル作るんも楽しんできたらええと思うよ。せやけど、きちんとお仕事の方も頼むで?」
 微笑んだ撫子がヘリオンに向かうと、ケルベロス達もその後に続いた。
 


参加者
アルベルト・アリスメンディ(ソウルスクレイパー・e06154)
リューデ・ロストワード(鷽憑き・e06168)
彼方・悠乃(永遠のひとかけら・e07456)
アニマリア・スノーフレーク(疑惑の十一歳児・e16108)
夜尺・テレジア(偽りの聖女・e21642)
巴江・國景(墨染櫻・e22226)
英桃・亮(竜却・e26826)
篠咲・美優(目指す剣の頂き・e30931)

■リプレイ

●キャンドルを作ろう
「本当に海が近いんだね!」
 波の音を聞きながら、アルベルト・アリスメンディ(ソウルスクレイパー・e06154)が冬の海に視線を向ける。その横でリューデ・ロストワード(鷽憑き・e06168)が白いダウンのジッパーを上げた。寒そうにするリューデにアルベルトが笑うと、アニマリア・スノーフレーク(疑惑の十一歳児・e16108)が白い家を指で示す。
「あのお宅でしょうか?」
「周囲に住宅のない白い家……あちらで間違い無さそうです」
 彼方・悠乃(永遠のひとかけら・e07456)がそう頷くと、ケルベロス達は今回の護衛対象であるキャンドル作家、ユウトの元へ向かった。表札を確認して呼び鈴を鳴らすと、中から人の良さそうな青年が顔を出す。
「いらっしゃい、待ってたよ。……ケルベロスの皆さんでいいんだよね?」
 そう言って首を傾げたユウトに、巴江・國景(墨染櫻・e22226)が静かに答える。
「ええ、既にお話がいっているかと思いますが、私達はケルベロスです。3日間よろしくお願いします」
 國景が頭を下げると、他のケルベロス達も同じ様に軽く頭を下げた。
「こちらこそ。さ、入って」
 案内されたのは作業場として改築された1階のスペースで、大きい机と何脚かの椅子が用意されていた。聞けば、キャンドル教室も開いているのだと言う。
「うわあ、綺麗なキャンドルです……!」
 ボクスドラゴンのコマを連れた夜尺・テレジア(偽りの聖女・e21642)が棚に並べられた幾つものキャンドルを見て感嘆の声を上げる。
「そこにあるのは全部僕が作った物だよ。キャンドルを作るのはそんなに難しい事じゃない、乱暴に言ってしまえば蝋を溶かして型に入れて固めればできてしまう。けど、それだけじゃなくて人の目を楽しませる物を僕は作りたいと思っているんだ」
 だから君達にもそんなキャンドルを作ってもらえたらと、ユウトが笑った。
「はい、3日間よろしくお願いしますね!」
「銀細工業を営む身としてもこういった工芸品には興味があってね、任務ではあるけれど教えてもらえるのはとても楽しみだ」
 篠咲・美優(目指す剣の頂き・e30931)と英桃・亮(竜却・e26826)の言葉にユウトが嬉しそうに頷いて、全員が席に着いたのを確認するとホワイトボードの前に立って基本的なキャンドルの作り方の説明を始めた。
「さて次は皆がどんなキャンドルを作りたいかなんだけど、希望はあるかな?」
「それなら私は緑の炎色反応のキャンドルを作りたいです」
 悠乃が笑顔を浮かべて言う。それに続いて、アニマリアが華やかなキラキラしたキャンドルを作りたいと言えば、ユウトがジェルキャンドルがいいと思うよと答える。
「僕は蜜蝋キャンドルが作りたいなあ!」
「……俺も」
 アルベルトとリューデが目の前にあるた花の形をした蜜蝋キャンドルを眺めて言うと、美優がふわりと優しい香りがするキャンドルを手にして、
「私はアロマキャンドルを教えて欲しいわ、前から興味があったの」
 と、微笑んだ。
「一口にキャンドルって言っても、色々あるんだな……どれも捨て難いけれど、俺はフローティングキャンドルが気になるね」
「私も、それを作ってみたいです! その、触れるのも初めてなのですが、頑張りますので……!」
「私も浮き蝋燭をご教授賜りたく……」
 亮とテレジア、そして國景が水に浮かぶ蝋燭を希望する。その全てにユウトは笑顔で任せてと言うと、楽しげに材料を用意し始める。それはケルベロス達の3日間の修行の始まりでもあった。

●それぞれのキャンドル修行
 1日目はどうやって作るのか、という簡単であり重要な部分となる作業をみっちりと仕込まれた。蜜蝋キャンドルを希望したアルベルトとリューデは蜜蝋を溶かし、作品イメージの色を付けたりパーツの作り方等をしっかりと教えてもらい、炎色反応のキャンドルを希望した悠乃は化ホウ酸の量を調整したりと学の実験さながらだ。
 アロマキャンドルは比較的作り方が簡単だということで、香りを決めて、それに合わせた容器や色にしようと美優がデザインを考えていた。ジェルキャンドルにしたアニマリアも同じで、試しにひとつ作った後どんなキラキラした物にしようかと目の前に置かれた材料を見ながら色鉛筆を走らせる。
 フローティングキャンドルを作るテレジアと國景、亮は自分の作りたいイメージをユウトに伝えて、それをどう作り上げるかを考えていた。一般的な丸い物を作るのであれば簡単で手間も掛からないけれど、それでは面白くないからねとはユウトの言葉だ。
 テレジアは丸い物に模様を付ける事にし、國景は薄墨色をした桜の形をした物を希望する。亮はそれならば、と浮かべる器に拘る事にした。
 作りたいと思った物をデザインする、それはとても楽しく穏やかなひと時で、気が付けば夕方になっていたほど。その日はユウトが用意してくれた温かな夕食を頂いて、早めの就寝となったのだった。
 翌日、修行2日目の朝は全員で朝ご飯の準備を手伝って、朝の9時にはキャンドル修行が再開された。
「なんだかニホンでいう修学旅行みたいだよね! リューデ!」
「そうだな……こういうのも悪くない」
 楽しそうに笑うアルベルトにリューデが頷く、朝ご飯に出されたフレンチトーストが好みの味だったようで、どことなく嬉しそうだ。2人で隣り合って座ると、アルベルトは赤と黄色と青、薄灰と淡桃を混ぜた蜜蝋を縦に半々になるようにマグカップ程の大きさの型へと流し込んだ。思うような形と色の配合になるようにと表情は真剣だ。
 リューデも赤と青の蜜蝋を作り、羽のような形にして1枚ずつパラフィン紙にスプーンで広げていく。そして固まる前に指先で形を整えて、1つずつ張り合わせていった。
「もう少し……ここを細くして……」
 悠乃が炎の色と大きさを変化させ、まるで踊っているかのような炎を作り出そうと試行錯誤していると、ユウトが配合量を少し変更するといい、と助言をくれた。
「ありがとうございます、やってみます」
「うん、色々試してみるといいよ。悠乃さんは化学が好きなのかい?」
「ええ、私が作ろうとしているのは緑の極端な色彩と不安定な燃焼という本来の蝋燭の在り方とは真逆の品です。けれど、学び、工夫する事で知識は応用できる。見て楽しむ為というまったく違う事にも使える……それを表してみたくて」
 真剣な表情の悠乃に、ユウトが完成したキャンドルを楽しみにしているねと微笑んだ。
「華やかなキャンドル……銀のキラキラを入れて……」
 アニマリアが思い馳せるのは、白い雪の大地。終わりを告げる白銀の六花が総てを包み込む、懐かしく寒く美しく寂寥に満ちたあの山――。
「はっ!? ああー、難しいですね……華やかなの作りたかったのになー」
 昔に体験した情景にトリップしてしまったのか、どこか寂しさが残る物になってしまった。これはこれで美しいのだけれど、作りたかった物とは違うと、アニマリアはもう1度とジェルキャンドルを作りだした。
「これもいい香り……これもいいし、迷ってしまうわ」
 どの香りにするのか2種類に絞ったけれど、どちらも好みの香りで甲乙付け難いと美優が頭を悩ましていると、ユウトがどっちも作ってみたら? と声を掛ける。
「いいの? じゃあやってみるわね!」
 リラックス効果のあるラベンダーとフレンチバニラ、それぞれに合うようなキャンドルをと美優が蝋を溶かしていく。フローティングキャンドルに挑戦する3人はそれぞれ作りたい物に挑戦していた。
「この白いキャンドルに……こうやって……」
 蝋に溶けないペーストを絞りながら模様を描いているのはテレジアだ。感性のままに手を動かして青い小鳥や十字架の絵柄をキャンドルに施している。
「これを……こうするといいかな?」
 亮はキャンドルを浮かべる器に注目し、円柱の硝子筒に薄藍から紫紺に移り変わる水を張ると、白く細い糸を漂わせる。それは空を渡る雲のようで、どこか和風な雰囲気を醸し出していた。
 溶かしたキャンドルの蝋に一滴の墨を入れ、花びらの形になるようにスプーンで掬ってパラフィン紙に落とす。それは彼岸にいる人へ届くようにと國景の願いが込められた花びら。納得がいくまで何度も同じ作業を繰り返していく。
「私に出来ることは……これくらいなのです」
 その眼差しはどこか悲しげにも見えた。
 そして螺旋忍軍がやってくる日の朝、それぞれが一番上手くできたと思えるキャンドルをユウトに見せる日。アルベルトが見せたのはキャンドルの赤と青と黄色側に金剛鸚哥、薄灰と淡桃色側に鷽の彫刻がされた物。リューデは赤と青と黄色の羽根を円柱のキャンドルに丁寧に貼り付けた、アルベルトの翼のようなキャンドル。お互いの作品を見て、2人が優しげな笑みを浮かべている。
 悠乃は試行錯誤の末に、火を灯せば緑色の灯りが踊っているように見えるキャンドルを作り出していた。アニマリアは銀色のキラキラしたフレークや雪の結晶を模した物、細かく刻んだ色とりどりのジェルがちりばめられた美しいジェルキャンドルをユウトに見せた。美優は空き瓶にラベンダーのドライフラワーを入れて見た目も綺麗なアロマキャンドルを、テレジアは色々描いた中の1つで青い鳥を描いたキャンドルを披露する。
 亮は硝子筒に琥珀色の薄い円のキャンドルを浮かべ、火を点ける。それは未だ薄暗い空の地平線を一直線に彩る、夜明けの光のよう。國景が出したのは白い器の上、水に浮かぶ薄墨色の桜の花その物のようなキャンドルだった。
 螺旋忍軍が来る前にユウトに買出しに出掛けてもらうと、1時間もしない内に2人組みの少年少女が訪ねて来た。それは聞いていた螺旋忍軍と一致していて、囮として残ったアルベルトとリューデが僅かに目配せをする。教えを請う2人に色々なキャンドルを見せた後、リューデが言った。
「海の素材を利用したキャンドル作りのために材料を拾いに行く」
「海モチーフの時は、やっぱり海の色とか色々見て学んだ方がいいし、ね!」
 アルベルトも言葉を重ねると、螺旋忍軍の2人は疑うことなく海へと向かう。その後ろをアルベルトとリューデがキャンドルの作り方の話をしながら付いていくと、言われたとおりにチェリーもライムも砂浜にしゃがんで貝殻を拾い出す。
 それはケルベロス達にとって絶好の好機だった。

●浜辺にて
 最初に動いたのは隠れていた悠乃で、少女……チェリーの背中に向けて時をも凍らせる弾丸を撃ち放った。間髪入れずにアニマリアが今は無き故郷の教会にあった大きな十字架を純銀とグラビティで強化した、叩き潰す為に生まれ変わった武器、『ロザリオ【シルバーペイン】』を砲撃形態に変形させて竜砲弾をぶちかます。
「な、え――!?」
 避けられぬ不意打ちの攻撃にチェリーが何が起こったのかわからないという顔で振り返ると、亮が自身を地獄の炎で覆い尽くすのが見えた。
「ケルベロス、か!!」
 テレジアが前衛に向けてカラフルな爆発を発生させると、今までテレジアの持つ箱に隠れていたボクスドラゴンのコマが飛び出しボクスブレスを吐き出す。その横を國景がたんっと一息に飛び出すと、手にした武器に地獄の炎を纏わせてチェリーへと叩き付けた。
「不意打ちとは恐れ入るな!」
 いまだ態勢が立て直せずにいるライムが叫ぶけれど、アルベルトのブラックスライムが鋭い槍のようにチェリーの身体を貫いていく。それを見定めていたかのようにリューデが仄かにペンタスの香りをさせながらバトルオーラに地獄の炎を載せて叩き込むと、砂地から立てずにいるチェリーへ、美優がエアシューズに炎を纏わせて重い蹴りを放った。
 チェリーが態勢を立て直す前に倒す、悠乃がその決意を持ってチェリーを見る。
「見ていました。今、そこにいるあなたを」
 一瞬先の未来を見ることで回避困難な一撃『刹那の瞳(セツナノヒトミ)』を放つと、チェリーが砂浜に倒れこんだ。
「おのれ、よくもチェリーを!!」
 ライムが日本刀の鞘を抜いて吼える。
「お互いの事情があるのでしょう? ただ、それだけです」
 ライムがぐっと唇を噛締めるのを見ながら、アニマリアが自身の赤い翼から放たれた赤い光をロザリオ【シルバーペイン】』に集めていく。
「陽光浴びる高き峰よ、凍てつく山の影巫が命ず、我が前に立ち塞がる者を穿ち、砕け!」
 言葉と共にライムに打ち込めば、亮が掌を自身の心臓へと当てた。
「祈れ、地の果てで」
 亮の捧げた心臓が燃える。焔が揺れた瞬間、砂地に掌を押し当てれば闇色の竜が轟く咆哮を上げて全てを喰らい尽くすかのようにライムに襲い掛かかると、テレジアが祈るようにブレイブマインを仲間へと放つ。
「往生際が悪いですよ」
 一閃した蹴りはまるで天翔る流星のように美しかった。
「お生憎様だけど、大人しく倒される気はない!」
 ライムがケルベロス達を睨みつけると、流れるような動きで日本刀を振るい、薙ぎ払うかのようにアルベルトとリューデへダメージを与える。
「これくらい何てことないよ! リューデは? いける?」
「当たり前だ」
 リューデが頷くのを見て、アルベルトがお返しとばかりに抑え込んでいた心を解放する。
「さあ、命のやりとりをしよう!」
 ただ赤い色を求めるように『Soulscraper(ソウルスクレイパー)』を発動すると、リューデが『静寂の獄(セイジャクノゴク)』を放った。
「堕ちろ」
 2人の息の合ったコンビネーションはライムを翻弄し、ダメージを与えていく。
「罪もない人を狙うだなんて……こんなことをして……貴方の刀、泣いてるわ!」
 同じ刀の使い手として許す事ができない、美優がそう叫ぶとライムが唇の端で笑った。
「刀なんて、ただの道具だよ!」
「違うわ! その証拠、見せてあげる!」
 美優が2振りの刀を振るう。その斬撃はライムを空間ごと斬り捨てた。そしてそれは、ライムが見た最後の風景となったのだった。

●柔らかな光
 負傷した者のヒールを済ませて、ユウトの家へ戻る。皆の後ろを歩くアルベルトが、
「デウスエクスにも天国ってあるのかな? あるなら一緒に天国に行けるといい、ね?」
 と、リューデに呟く。
「さあな……此処は冷える、早く戻るぞ」
 浜辺に灯してきた2つのキャンドルを思い返し、リューデがそう答えた。ユウトの家に戻ると、既にユウトが戻ってきていてケルベロス達は無事に終わったとユウトへ告げる。
「守ってくれてありがとう。それに君達と過ごした3日間で、新しいイメージも沸いたよ」
「こちらこそ、キャンドルの作り方を教えてくれて、どうもね」
 亮が微笑んで頭を軽く下げると、他のケルベロス達も同じ様に礼を述べた。作ったキャンドルは良かったら持って帰ってねと言われ、8人はそれぞれが作った心の籠もったキャンドルを手にして帰路へ就くのだった。

作者:波多蜜花 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年12月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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