雪花譚

作者:小鳥遊彩羽

 一面の銀世界。
 白一色で塗り潰された森の中を、一人の少年――桐野・洸也(きりの・こうや)が歩いていた。
 少年の他に、人の姿はない。少年はたった一人で、森の中にいた。
 辿ってきた足跡も、降る雪によって緩やかに隠され、まるで少年を世界から隠そうとしているかのよう。
 そうして、どれくらい歩いていただろう。森の一角で少年は足を止め、真っ白な息を吐き出した。
「……雪の女王様、どうか僕を遠い所に連れて行ってください」
 願うように紡がれる言葉。けれど、その声に応えて少年の前に現れたのは、彼が求めていた『雪の女王』ではなく――。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』にとても興味があります」
 ――第五の魔女・アウゲイアスはそう囁いて、少年の胸を貫いた鍵を引き抜いた。
 そうして、崩れ落ちた少年の傍らに。
 白く美しい雪の女王が生まれ落ちたのだった――。

●雪花譚
「俺もどこか遠くに行ってしまいたいなって思ったことがないわけではないから、何となく彼の気持ちがわかるような気はする、かな」
 だからといって、罪のない命をデウスエクスに奪わせるわけにはいかない。
 トキサ・ツキシロ(蒼昊のヘリオライダー・en0055)はそうして、いつものようにその場に集ったケルベロス達へと説明を始めた。
 不思議な物事に対する強い『興味』。その『興味』を抱いた人がドリームイーターに襲われ、『興味』を奪われてしまうという事件。
 奪われた『興味』を元にして現実となったドリームイーターを討伐し、『興味』を奪われた人を助けて欲しいとヘリオライダーの青年は続ける。
「雪の女王のドリームイーター、なんて、冬らしい感じはするけれど、まさか本当に出るとはねぇ」
 それは、ルーチェ・ベルカント(深潭・e00804)の予見が切っ掛けだった。
 敵のドリームイーターは、雪色のドレスを纏った女の姿をしている。
 所々に雪の結晶めいたモチーフが散りばめられ、文字通り、雪の女王と呼ぶに相応しい風貌だろう。
「このドリームイーターは例によって、自分のことを信じていたり、噂をしている人に引き寄せられる性質がある。だから、そう言った話をした後に、この『興味』を奪われた少年――洸也君が言ったように、『連れて行って欲しい』と願えば姿を見せるはずだよ。噂話については、雪の女王そのものについてとか、雪や冬にまつわる想い出とか……になるのかな」
 そう言って、トキサは考えるような間を挟んだ。
「ちなみに、洸也君が興味を持つ切っ掛けとなった雪の女王は、気に入った相手を氷漬けにして、どこかへと連れ去ってしまうんだそうだよ」
 あまり難しく考えずに色々と想像を巡らせてみて欲しいと添えて、ヘリオライダーの青年は一連の説明を終える。
「彼が何を想って雪の女王を求めたのかまではわからないけれど、だからと言って見過ごすわけにもいかないからね。……頼んだよ」
「こんな寒い中倒れていたら、風邪を引いてしまうかもしれないからねぇ。早めに倒して、助けてあげようね」
 ルーチェはそう言って、同胞達へ穏やかな笑みを向けてみせた。


参加者
ジョルディ・クレイグ(黒影の重騎士・e00466)
ルーチェ・ベルカント(深潭・e00804)
ネーロ・ベルカント(月影セレナータ・e01605)
山田・太郎(が眠たそうにこちらを見ている・e10100)
シーレン・ネー(玄刃之風・e13079)
アニー・ヘイズフォッグ(動物擬き・e14507)
砂星・イノリ(ヤマイヌ・e16912)
ユエ・シュエファ(月雪花・e34170)

■リプレイ

 ケルベロス達の目の前に、どこまでも続く白い森が広がっていた。
「この森に女王の城があったりするのかな。雪遊びは子供の頃によくやったねぇ、ネーロ」
「うん、そうだね。雪遊び、楽しかったなぁ……」
 どこか懐かしげに目を細めるルーチェ・ベルカント(深潭・e00804)に、ネーロ・ベルカント(月影セレナータ・e01605)が笑って頷いてみせる。
「知っているかい? 女王様は雪の有る所には現れるんだよ。だから、連れ去られないように気を付けないとね」
 周囲を警戒するように時折見やりつつ、そう語るのはシーレン・ネー(玄刃之風・e13079)だ。
 女王に連れ去られたその行く先に、果たして幸せはあるのだろうか。それは、シーレンにはわからないけれど。
 それよりも今、一面の銀世界にシーレンの心は踊っていた。雪玉を転がしたり、投げたくなってしまったり――つまりは、雪で遊びたいということなのだが、今がそれをしてもいい時ではないこともちゃんとわかっている。
 全てが終わったら、楽しめばいいことだ。そのためには、一刻も早く雪の女王――ドリームイーターを倒さなければならない。
 レプリカントとしての自覚を得てまだ一年余りのジョルディ・クレイグ(黒影の重騎士・e00466)は、いまだ人間の美醜というものに疎いという自覚を持っていた。けれども、夢喰いに囚われた少年が焦がれ願うほどの者なれば真に美しい存在なのであろう――と、雪の女王についての想像を膨らませてもいた。
「もし俺に『本当の美しさ』を教えてくれるなら……連れて行かれるのも止む無し、か」
 果たして女王は、何を与えてくれるのだろう。そんな想いを巡らせながら、ジョルディは女王が現れるのを静かに待っていた。
「雪の女王、ですか」
 雪というものには少し思うところがあるけれど、まずは無事に『彼』を助けなければならない。ユエ・シュエファ(月雪花・e34170)が想うのは、この森のどこかで雪と共に眠る一人の少年と、そして――。
「……雪を見ていると、懐かしい気持ちになりますね。僕のシュエファという名は漢字を当てると『雪花』になりますから」
「雪花と書いてシュエファと読むんだ! ユエの名前は綺麗だね」
 緩く笑って、アニー・ヘイズフォッグ(動物擬き・e14507)は雪花とユエの名をなぞる。それから、自身も用意してきた噂話を唇に乗せた。
「雪の女王か、自分は読んだことはないけど、名前くらいなら聞いたことがある!」
 とても綺麗な女王だと聞いている。それほどまでに綺麗だというのなら、お目にかかってみたい――そう、アニーは純粋に思う。
「どんな所につれて行ってくれるのだろう? やはり女王のお供はトナカイとか鹿だろうか?」
 雪の女王と言うくらいだから、寒さに強いお供に違いない――想像の翼を彼方まで羽ばたかせるアニーは、両腕を広げ空を見上げながら、願うように紡いだ。
「連れて行ってくれるなら、どこか遠くに連れて行ってほしいな。――雪の女王、自分は貴女についてもっと知りたいんだ!」
 アニーの願いを聴きながら、真っ白な雪を一掬い、人の熱で容易く溶けてしまう儚き白にそっと唇を寄せて、ルーチェもまた願う。
「……僕を、貴女の元へ連れていって」
 その願いに寄り添うように、ネーロは吐き出す白い息に声を乗せる。
「どこか遠くに行けたら、もっと楽しいことあるかな」
 ――不意に、風が渦を巻き、降る雪を連れて踊るようにケルベロス達の元へやってきた。
「さあ、雪花譚を語ろうか。――ご覧、女王さまがいらっしゃるよ」
 歌うような芝居がかった口調で、砂星・イノリ(ヤマイヌ・e16912)が皆を呼ぶ。
 ケルベロス達の言葉と想いに呼ばれ、彼らの前に現れたのは、雪色のドレスを纏った一人の女だった。
 全身に散りばめられた、雪の結晶を象った装飾。所々に散るモザイクは、紛れもなくその女がドリームイーターであることを示している。ケルベロス達を見つめる青い瞳は、氷のような冷たさか、あるいは包み込むような慈愛か。
「白雪のかんばせ、氷の眼差し、なんて美しいんだろう。女王さま、どうか私も連れて行ってください。心ごと凍りつかせて、あなたのお傍に置いてください」
 女王の前に跪き、頭を垂れてから氷の眼差しを見上げるイノリ。雪の女王の瞳が、心なしか満足気に細められた――ように見えた、次の瞬間。
「……なんてね」
 べ、と小さく舌を出し、イノリは山犬に相応しい俊敏な動きで後方へと下がった。
「雪の女王……否、人を惑わす魔女か!」
 代わりに動いたのは黒い影。唸る風のように女王との距離を詰めたジョルディが、鉄塊の如き巨大な刃を持つ漆黒の戦斧に自らの地獄の紫炎を纏わせ、叩きつけたのだ。
「我が嘴と爪を以て、貴様を破断する!」
 衝撃に、女王が風を切るような悲鳴を上げた。雪一色だったドレスに炎が纏わりつき、それが、戦いの始まりを告げる光となった。
 その時、誘き出しの役目は仲間達に任せ、戦いに備えて一人気を落ち着かせていた山田・太郎(が眠たそうにこちらを見ている・e10100)が閉じていた目を開き、雪の女王の姿を捉えた。
 雪積もる森の中、雪の女王が相手というのは風情のある戦いとも言えるだろう。しかし、相手がいかに美しかろうが、それこそ醜悪なオークであろうが、斬り捨てることに変わりはない。
「山田真刀流派、山田太郎――推して参る」
 敵はただ滅するのみ。その信念と共に太郎は刃を構え、女王の元へと駆けた。振るう刃が纏うのは『死』の力。首筋目掛けて振り下ろされた鎌が、女王の肩口を斬り裂いた。
 立て続けに攻撃を浴びせられ、女王の顔が怒りに歪む。それを微笑んで見つめながら、翼を仕舞ったルーチェが静かに語り掛ける。
「さて、お互いに自己紹介が済んだところで、僕とも一戦お相手願えるかい、女王様? ……物言わぬ氷漬けよりも、君を楽しませてあげるよ」
 ルーチェはそっと、ネーロへ右手を差し伸べた。ネーロも心得ていたのか、同じように右手を伸ばし、手の甲を触れ合わせた。
 ささやかな儀式を終えた二人は、揃って女王へと向き直る。
 先に飛び出したのはルーチェだ。戦斧に刻まれたルーンを発動させ、淡い光の呪力を纏う刃を振り下ろす。
「……ねえ、雪の女王さま。俺のことも、どこか遠くへ連れて行ってほしいな……なんて」
 後方から翔けたネーロが女王へ刻みつけるのは重力を乗せた蹴り。衝撃に零れた星とモザイクが散って煌めいて、女王が小さく呻くのが聞こえた。
(「遠いところに連れて行ってほしい、か」)
 ネーロの胸の内にふと過る、まだ見ぬ少年の想い。彼の願いの意図まではわからない、けれど――。
「ルーチェが行かないなら、俺も行かない。……誰も連れて行かせないよ。覚悟してね、女王様」
 女王の周りを取り巻く雪が、そのまま凍えるほどの寒さを伴ってケルベロス達へと降り注いだ。前衛を襲ったそれは、ディフェンダーのジョルディとユエが、それぞれルーチェと太郎に向けられた分も肩代わりすることで最小限に抑えた。
「大丈夫だよ! ボクがいる限り、誰も倒れさせたりなんてしないから!」
 凍てついた空気を祓ったのは、後方から届けられたイノリの歌だ。
 それは、立ち止まらず戦い続ける者達の歌。
 味方の心を、魂を震わせ、癒しと守りを齎す歌だ。
 風が静けさを取り戻した次の瞬間、シーレンがリズミカルな動きでくるりと身体を捻り、エアシューズから生み出した炎と共に女王の元へ飛び込んだ。雪を斬り裂いて纏った炎の蹴りが、女王を強く打つ。
「既に炎で焼かれているようですが、ご気分は如何ですか、女王様?」
 そう言って、ユエは自らに御業を宿す。
 けれど、それは更なる炎を増やすものではなく――。
 半透明の御業が女王の細い身体を鷲掴みにし、確かな縛めを齎した。

 繰り返される攻防の中、女王が翳した手に雪が吸い込まれていく。
 それは見る間に煌めきを帯びた透明な氷のレイピアとなって、守り手達が動くよりも先に太郎を貫いた。
「……っ!」
 スナイパーのポジションから繰り出されたことで想定以上の威力を伴った強烈な一撃に、太郎はすぐさま『喰らった』魂を己に憑依させ、『魔人』へとその身を変じさせる。
 全身に浮かぶ禍々しい呪紋。そこにイノリが澄んだ歌声を重ねた。
 星の輝きに、導きに、託して歌う、イノリの願いと『祈り』。
 込められた想いが優しく響いて、心を奮い立たせる。
(「キミはどうして、連れ去ってほしかったの?」)
 願いを奪われてしまった少年を、イノリは想う。
 迷子はとても寂しい。だから早く迎えに行きたい。
 ――足跡も隠されてしまうような雪の中を一人彷徨うなんて、悲しすぎるから。
「あれ、溶けるのかな……?」
「溶けたら水になったりしないかな?」
 ふと思い浮かんだ疑問を口にしたネーロに、のんびりとした様子でルーチェが応じる。
 その答えを確かめるべくネーロの掌から放たれた竜の幻影が、女王を業火で包み込んだ。
 炎に巻かれ呪詛のような悲鳴を上げる女王へ、戦斧を手に高々と跳躍したルーチェが続け様に空からの一撃を見舞う。
 女王の『氷』は、どうやら炎で溶けるというわけではなさそうだったが――。
「……そういえば氷漬けにして、あとはどうするつもりなんだろうね? 観賞用?」
「ん~……カキ氷、とか?」
 再び別の疑問を口にするネーロと、同じようにのんびりと応じるルーチェは、ふと昔読んだ絵本の中の雪の女王を思い出していた。
 この先で眠る『彼』が何故願ったのかは、興味はないけれど。
(「……どんな願いも、他力本願は必ず後悔するものだよ」)
 ケルベロス達の攻撃によりモザイクが散り、夢から生まれた女王の姿が少しずつ薄れ始めていた。
「貴女のことをもっと教えてほしい、雪の女王。さあ、共に踊ろう!」
 女王へと向けられるアニーの声は、無邪気で純粋なものだった。
 仲間達の守りの壁を厚く築き上げた後、大地を駆ける獣にも似た軽やかな身のこなしで女王の背後へと回り込んだアニーが、縛霊手の掌から巨大な光弾を撃ち出して女王の動きを鈍らせる。
 風が鳴くような声を上げ、氷の雨を降らせる女王。
「重騎士の本分は守りに有り! 然して攻撃は最大の防御なり! ――滾る心が魂燃やし! 地獄の炎が悪を討つ!」
 そこに、身を挺したジョルディが力強い声を響かせながら自身のリミッターを解き放ち、全身を地獄に変えて雪の女王へ全霊を込めてぶつかっていく。
「偽りの夢は、そろそろお終いにしましょう。……ね、女王様?」
 女王の攻撃の前に盾として同じく身を投げ出したユエが、降魔の一撃を放って女王の命へと喰らいつく。
「俺の拳に、二の太刀は要らない」
 続けて踏み込んだのは太郎だった。己が半身の背後に隠された虚脱の腕が、繰り出された刹那瞬時にして鋭さを帯び、夢喰いの虚を貫いた。
「一緒に遊べたらよかったのにね。でも、デウスエクスとは仲良く遊べないからね」
 そう言って地を蹴ったシーレンが縦にくるりと回って、流星の煌めきと重力を宿した蹴りで女王の動きを確実に封じる。
「クルーン、行こう」
 イノリは静かに、自らが纏う銀色のドレス――オウガメタルの名を呼んだ。
 声に応えて澄んだ音が響き、オウガメタルから光り輝く粒子が放出されて前衛陣へと降り注ぐ。
 秘められた力を呼び起こす燦然たる輝きは、雪の中に灯る星の道導。
 ――イスラーフィールの奏でる音色は、すぐそこに。
 ネーロの謳うかのような高らかな声に呼応して浮かび上がった裁きの光が、彷徨える夢喰いを浄化せんと襲いかかる。
 はらはらと、降る雪のようにモザイクを落とし始めた雪の女王へ、ルーチェは静かに微笑んだ。
「深潭へ堕ちてお出で――」
 漆黒のナイフが仮初めの命を捕らえて星と月を描き、黎明を導いて宵闇に光を灯す。
 瞬いた光が消え去った時、そこにはもう、夢の名残さえ残っていなかった。

 白い世界に、ヒールの淡い光が灯る。
 呼ぶ声に薄っすらと目を開けた少年――桐野・洸也は、自身を囲むケルベロス達の姿に不思議そうに目を瞬かせた。
(「雪で眠ると気持ち良いのかな? ……ううん」)
 シーレンは目覚めた少年を見つめながらふとそう考えて、小さく首を横に振る。
 雪はとても冷たくて寒くて、大切な温もりまで奪われてしまいそうな、そんな気がした。
「……わっ」
 少年の口から驚いたような声が零れたのは、白い犬の姿を取ったイノリがぴったりと身を寄せたから。
 雪の中、冷え切った身体に少しでもこの温もりを分けてあげたくて。くんくんと鳴きながら案じるように寄り添えば、そっと伸ばされた少年の腕が柔らかな毛並みに触れた。
「大丈夫? 寒くない? ……良ければ、これ」
 と、ネーロが持参していた温かなお茶を渡す。
「ありがとうございます、あの……」
「おはよう、少年。突然だけど自分達はケルベロスだ。……君は、連れて行ってほしかったのだろうけれど、――」
 微睡みから覚めたばかりで状況がよく飲み込めていないらしい少年に、アニーが軽く事情を説明する。
 自分が助けられたのだと知り、申し訳なさそうに頭を下げる洸也に、ジョルディが静かに告げる。
「何が有ったか知らぬし、知っても力になれぬかも知れん。だが、命だけは……捨ててはならぬ」
「辛いこと、苦しいこと、生きていればあると思います。でもどうか、逃げ出さないで。きっと今のあなたは雪に埋もれてしまった冬の花。春になればきっと綺麗に咲き誇るはずです」
 ユエもまた、遠い故郷へと束の間想いを馳せながら、少年へと想いを添えた。
 洸也は肩を震わせて、ありがとうございます、と再度頭を下げる。ケルベロス達の想いに触れたことで、一度は凍りついた少年の心が溶けたのはきっと、間違いないだろう。
 すっかり雪が上がった空を見上げ、今夜はよく眠れそうだと太郎は思う。
「自分で困難を打破する力のある人は、女王でも氷漬けにはできないのだろうねぇ。……なぁんて」
 ふふ、とどこか悪戯っぽく微笑んで、ルーチェは傍らの弟を呼んだ。
「さてネーロ、僕らも風邪をひく前に帰ろうか」
 ――雪の女王よりもずっと美しい、雪のように清らかで大切な人の笑顔が待つ、『二人きり』の我が家へ。

 やがて深い雪に幾つもの足跡を残し、ケルベロス達は少年を連れて来た道を戻っていく。
 明日へ、その先へ続く道を、それぞれの帰るべき場所へ。

作者:小鳥遊彩羽 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年12月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。