血のクリスマス事件~滅多切りジングルベル

作者:黄秦


「クリスマスが大変なの」 
 安月・更紗は焦った風で傘をくるくる回した。模様の金魚も忙しなく泳いで見える。
「リヴァーレ・トレッツァー(通りすがりのおにいさん・e22026)さんたちの調査によって、最近起きてるVRゲーム型ダモクレスの事件が、だいしんりゃくきの地球で『血のクリスマス』と呼ばれる大ぎゃくしゃちゅをっ」
 舌を噛んだらしい。
「……昔の地球で、大虐殺を引き起こした、侵略型超巨大ダモクレス、『ゴッドサンタ』復活の予兆だってわかったのー!! ばばーん!」
 効果音を口で言ってみたらしい。

 更紗によると、VRゲーム機型ダモクレスは、ゴッドサンタの配下によって、少し早いクリスマスプレゼントとして子供たちに届けられたもののようだ。
 更に『ゴッドサンタ』は、クリスマスを楽しみにする人々を血祭りに上げる事で、自らが復活するグラビティ・チェインを得ようと動き出したのだという。
「しゅーげきが発生するのは、12月24日の午前中なの。
 これが成功して、グラビティ・チェインがゴッドサンタの元に集まっちゃったら、クリスマスの夜にゴッドサンタが完全復活! しちゃって、世界が大破壊されてしまうの!
 だから、止めるために、皆の力が必要なの」


 『ゴッドサンタ』の配下として実際に襲撃を行うのは、『ヴィクトリーサンタ』と『ヴァンガードレイン』という2体ひと組の量産型ダモクレスだ。
 彼らは12月24日の早朝に、日本各地に一斉に現れ、クリスマスを楽しみにしている人々を襲ってグラビティ・チェインを奪い取ろうとしているという。

「この血まみれたちは、ある街の教会で行われるクリスマス会に現れるみたいなの。
 大道芸人さんが芸をしたり、子供たちが劇をしたり、バザーなんかも出してて、地域の人がたくさん集まるの。
 みんなには避難しておいてもらうし、建物もヒールすればいいって話だから、血まみれサンタたちを遠慮なくこてんぱんにしちゃってなの!」
 ファイティングポーズをとりつつ説明する更紗。
 敵の戦闘力は、ヴァンガードレインとヴィクトリーサンタの2体でケルベロス8人と互角程度らしい。
 ヴァンガードレインは、角から放つ電撃攻撃を得意としている。
 ヴィクトリーサンタは、大きな袋型のミサイルポッドから、プレゼントの形をしたミサイルを死ぬほど発射する。
 両手に持ったジングルベルは実はチェーンソー剣ですさまじい音を立てながら斬りつけてくる。


「ゴッドサンタが封印されてるのは、東京でクリスマスパーティが開かれてる場所なの。もし復活しちゃったら大惨事なの! 大変の大変なの!
 本当のサンタさんが来てくれなくなっちゃって、更紗はプレゼントもらえなくなっちゃうの! そんなのイヤー!!」
 わりと欲望に忠実な更紗。
「でもね、復活を阻止出来たら、グラビティ・チェインが無くなったゴッドサンタをやっつけるチャンスがあるかもしれないの。
 だから、皆、素敵なクリスマスをみんなが無事過ごせるように、ダモクレスをやっつけてください、なの。よろしくお願いします! なの」
 更紗がプレゼントもらえるためにも、とさりげなく付け加え、ぺこりとお辞儀をする更紗であった。


参加者
シル・ウィンディア(蒼風の精霊術士・e00695)
リノ・ツァイディン(旅の魔法蹴士・e00833)
木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・e02879)
機理原・真理(フォートレスガール・e08508)
鏑木・郁(傷だらけのヒーロー・e15512)
レイリア・スカーレット(鮮血の魔女・e24721)
ユーシス・ボールドウィン(ウェアライダーの鹵獲術士・e32288)

■リプレイ

  今日はクリスマス・イブ。
 ケルベロスたちは誰もいない教会で、サンタクロースを待っている。


 その教会では、クリスマス会が行われるはずだった。現に庭の中央に聳えるモミノキにはとりどりのオーナメントやお菓子が吊り下げられ、てっぺんにはきらきら星が輝いている。
 教会も飾り付けられ、並んだテントにはバザーの品が搬入されて置かれている。小さいながら大道芸を披露するためのステージが設えられ、準備は万端だ。
 しかし、今この場にケルベロス以外の人影はいない。みな、避難しているらだ。
 ひゅうと冷たい風が吹いて、教会の壁をよじ登るサンタクロースのオ―ナメントを揺らした。
「クリスマスは大好きな人と過ごす日なのです。それを滅茶苦茶に、しかもサンタさんの格好でするなんて……絶対に止めるですよ」
 梯子にしがみついて揺れるサンタを見つめて、機理原・真理(フォートレスガール・e08508)は呟いた。

 ジャンジャン、ジャンジャン、ジャンガラガン、ジャンガラガン!!
 ホッホホー!!!

 彼方から、ジングルベルと言うには、あまりにも大きく、あまりに不快な音色が響き渡った。
「来おったか」
 赤熊手を手にレッドレーク・レッドレッド(赤熊手・e04650)は立ち上がる。
 やって来たのは、サンタのまがい物。ダモクレスである『ヴィクトリーサンタ』と『ヴァンガードレイン』だ。
 鋼鉄のトナカイに大きな袋を乗せて、デストロイなサンタは街にやって来た。歩いて。
 大袋はミサイルポッド、中のプレゼントはなんでもかんでも吹っ飛ばすミサイルだ。
 両手に持って打ち鳴らすベルは、無数の刃が生えたチェーンソー剣。
(「折角のイブに面倒くさいやつらだな……」)
 木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・e02879)胡乱な目を向けている。
「悪いことするサンタにはお仕置きしないと……だね!」
 リノ・ツァイディン(旅の魔法蹴士・e00833)はキャスケットを被りなおして気合を入れる。彼のボクスドラゴン『オロシ』が、ふわりと飛んだ。

 ホォ――ッホッッホッホ――――――――ッッッッ!!!!

 待ちうけるケルベロスたちを認識した、ヴィクトリーサンタが吼えた。……いや笑ったのか。壊れたスピーカーが音割れしているような耳を塞ぎたくなる大音声だ。
 トナカイ型のダモクレス、ヴァンガードレインの鋼の大角が雷を帯びて激しく輝き始めた。


 ヴァンガードレインの角に収束した雷光を解放する。稲妻は走り、あるいは地を這って誰彼構わず襲いかかった。
 同時に、ヴィクトリーサンタは背負ってきた大袋の口をあけ放った。現れたのは、ミサイルの射出口。袋のあちこちにも同じように穴が開く。
 ホッホー、プレゼント・フォー・ユー! 
 何とも言えない電子音でそう叫べば、プレゼントの形をしたミサイルが一斉に射出される。
 雷光とミサイルの嬉しくないプレゼントは、レッドレークと真理が走り出て、一身に受け止める。
 辺り構わず放たれる爆撃は周囲の建物にも襲いかかり、綺麗に飾り付けられたクリスマスツリーを焼いてしまう。
「こらぁっ! もう許さないんだからねっ!」
 怒ったシル・ウィンディア(蒼風の精霊術士・e00695)がは、重力を跳び蹴りをヴァンガードレインへ炸裂させ、蹴り飛ばした。
「だいじょぶ、まだこれからだよ」
 リノが空に展開した魔法円から光の雨が降り注いだ。慈雨が雷に打たれた傷を癒し、感覚を研ぎ澄まさせる。
 ウタが高らかに歌い上げる命の賛歌は、ケルベロスたちの魂を奮い立たせ、サンタの雑音から心身を護る。

 ケルベロスたちの反撃が始まる。まず狙うのは、ヴァンガードレインだ。
 レッドレークは『赤熊手』を振り上げ、地面が割れる程に強く打ち据えた。衝撃と共に砕かれた大地が鋭く尖った石巖の刃となってヴァンガードレインを貫く。ヴァンガードレインは跳ね飛んで躱そうとして叶わず、石の刃は鉄の胴をも突き破った。機械仕掛けの内部が剥き出しになり、穿たれてショートした配線が、流れる血の代わりに火花を散らしていた。
 その一方でヴィクトリーサンタを放置しておくはずもない。
 真理はプライド・ワンを駆り、炎を纏って突撃する。燃え上がったサンタへ、チェーンソー剣を振りかざし、真紅のサンタボディをズタズタに引き裂いた。
「全力で倒す! ゴッドサンタの復活も止めて見せる!」
 鏑木・郁(傷だらけのヒーロー・e15512)は両手に武器を持ち、誰よりも前に飛び出した。高速演算によって弾きだした弱点に、正確に、大きな一撃を叩き込む。
「さあ、次は貴様が斬り裂かれる番だ」
 レイリア・スカーレット(鮮血の魔女・e24721)は稲妻を帯びたゲシュタルトグレイブで超高速の突きを何度も浴びせた。機械トナカイは角で受けるが、正確な連打を受けきれず、神経回路を麻痺させた。
「紛い物のダモクレスはお断りね……クリスマスに降るのは雪だけで充分よ」
 ユーシス・ボールドウィン(ウェアライダーの鹵獲術士・e32288)はダモクレス達の次の攻撃に備え、攻性植物を「収穫形態」に変化させた。聖なる光が眩く包み込んで、雷への抵抗力を高めた。

 右に左に跳ねまわり、放電して暴れまわるヴァンガードレインは厄介だ。人々は避難しているとは言え、建物に被害が出るのは如何ともしがたかった。
 オロシは飛んでトナカイにくっつき、仲間たちに向けられた電撃から庇う。
 ホッホーイ! どうにも癇に障る音声を発して、ヴィクトリーサンタはベル型チェーンソー剣を起動する。両腕を掲げて交差させ、刃同士を噛みあわせてまた騒音を出す。
「く……黙れっ!!!」
 耳を塞いでも直接脳に響く嫌な音攻撃に、レイリアの守りが崩れた。
 その間隙を縫って跳躍するヴィクトリーサンタ。己の衣装より赤いモノをまき散らさんと振り下ろす一撃を、レッドレークが赤熊手で受ける。二つの武器が激しく鍔迫り合って、互いを削った。
 郁は決して敵から離れない。あえて間合いを詰め、近距離から魔法光線を照射する。その威力は、機械の獣をして恐れを感じさせるのか。怯えたように、後ろへ跳ぶ。
 その肢がズシリと重くなってたたらを踏む。シルのペトリフィケイションで、ヴァンガードレインの脚が石化したのだ。
 黄金の果実、光の雨、ウタのケルベロスチェインで描いた守護星座。数多の輝きが癒しをもたらしている。それは、こんな状況でなければ、クリスマスに相応しい幻想的な輝きと言えた。
 赤熊手を振るってサンタを押し戻したレッドレーク。
「今日は「イヴ」の朝だぞ。夜半まで……と言わず来世紀頃まで寝ていろ!」
 叫びざま、渾身の力で熊手を地に叩きつける。その熱い気迫は、溶岩となって噴き上がる。
 ホッホー! と笑うサンタは溶岩に溶かされ焦がされていた。
 そうしている間にも、ケルベロスたちは互いの位置を確かめ合い、陣形を整える。決して逃しはしない構えだ。
 真理はキャリバーで駆け巡り、なんども激しいスピンを繰り返してはサンタとトナカイを轢き潰す。自身はドローンの群を呼ぶ。
「私のドローン、守るだけじゃないのですよ……!」
 その言葉通り、陣形を組んだドローンは、味方の攻撃を補佐するように動いて破壊力を高めた。
「配下がこの程度では、ゴッドサンタとやらの力もたかが知れているな」
 ドローンの援護を受けてレイリアは、光の翼を暴走させ、全身を「光の粒子」に変えて突撃する。
 ヴァンガードレインは既にかなりの動きを制限されている。加えてユーシスのケルベロスチェインが襲い掛かり締め上げていては、光の突撃を躱せるはずもない。
 烈槍の一撃を真っ向から食らって、ヴァンガードレインは粉々に粉砕されたのだった。
 

 トナカイ……ヴァンガードレインを撃破したケルベロスたちは即座に次の標的に移った。
 配下を失ったヴィクトリーサンタが逃亡せぬように、迅速に包囲していく。
 表情のないダモクレスと言え、逃げ道を塞がれ、首を回して周囲を窺う様子は、いかにも困惑して見えた。
「所詮は紛い物。ガラクタらしく、無様に逃げるか」
 たった今トナカイを貫いたゲシュタルトグレイブを突き付け、レイリアは挑発する。

 ホッホー! ヴィクトリーサンタはベル型チェーンソーをくるりと器用に回して構える。そして殺人的な音色かき鳴らして襲いかかってきた。
 凄まじい音量で鼓膜を破られそうだった。その一撃は受け止めようとした槍の穂先を弾いて唸り、肉を抉られる。
「……あぐっ」
 ふざけた見た目と技だが、その破壊力は侮れない。痛みと共に騒音が頭の中でわんわんと響いておかしくなりそうだ。
 遠く近くウタの声がする。未来と希望を紡ぐ歌は、削られたあれやこれを優しく癒していた。
「ここで確実に仕留める……喰らい尽くせ!」
 吼える郁の身体から黒煙が噴き上がった。グラビティ・チェインを黒炎纏う獣と具現化させ、ヴィクトリーサンタへと放つ。跳びかかる獣は、ダモクレスの鋼鉄の身体もものすることなく喉笛に食らいつき、その魂ごと焼き焦がした。――このダモクレスに魂があるのかは謎だったけれど。
 破壊され、剥き出しになった傷口を、レイリアの絶空斬を捻じ込み押し広げる。
 子供たちの夢と希望を打ち砕く、まがい物のサンタなど早急に退場させるべし、だ。
(「それにしても、いい子でケルベロス業をがんばるおばちゃん達には、サンタさんからのプレゼントはないのかしら?」)
 子供たちのためにがんばるおばちゃん、ユーシスだけど、ちょっとだけそんな風にも思っちゃったりする。
 だってクリスマスだもの。

 ホッホッホ――ー!

 その時、癇に障る好々爺ヴォイスをあげながら、ヴィクトリーサンタが大袋の口を開いた。放たれるプレゼント型ミサイルが無軌道に飛び交い爆撃する。
「あっ、ちょ、爆発物はノーサンキューよっ!」
 なんか無駄にファンシーな包装のプレゼント(ミサイル)が慌てるユーシスへと迫る。
 だがそのプレゼント(ミサイル)はオロシが飛び込み、がっしりと受け止めた。勢いを殺しきれず、ミサイルごとすっ飛んだオロシは、壁に激突して気絶してしまった。
「あっ! オロシ!?」
 キュウと目を回すオロシを見て、さしものリノも怒りに震えた。
「もう、怒ったぞっ! いくよ、ネギ、シソ!」
 彼の召喚に応じて2体のファミリアは融合し、「幻影合成獣」と成して放つ。幻影の魔獣は唸り声をあげて機械仕掛けのサンタへ襲いかかった。
「ターゲット、ロック……一気に撃ち抜くよっ!!」
 リノの攻撃に合わせ、シルが精霊収束砲を撃つ。四属の精霊エネルギーは、色彩の輝線を描いて砲弾となって魔獣と共に飛んだ。
 幻影の獣に食らいつかれ精霊の集中砲火を浴びたヴィクトリーサンタの半身を崩壊させた。
 捩れ取れかけた腕を軋ませてベルを鳴らすサンタ、レッドレークが赤熊手でヴィクトリーサンタの首を跳ね飛ばした。

 ホッホ……ホ…………。

 うざったい好々爺笑いがやっと沈黙した。この機を逃すなど有り得ないだろう。
 郁は体内のグラビティチェインを燃えあがらせ、拳に乗せて叩きつけた。
 レイリアの槍は雷気を迸らせ、さらに鋭さを増しては無慈悲の連撃でヴィクトリーサンタを破壊していく。
「『理に背く者共よ……大地より飛び立つ雷竜に穿たれるがよい!』 」
 ユーシスの詠唱。同時にヴィクトリーサンタの足元の地面から電光が奔った。
 首を失ったヴィクトリーサンタにそれが認識できただろうか。天へと翻る雷光と共に、幻影のドラゴンが顕現した。戦場にこれまでに発したどれよりも凄まじい光量の稲妻を纏い、竜はヴィクトリーサンタを大きく開いた咢に捕えて噛み砕いた。
「今日のプレゼントは、全部返品させて貰うです!」
 真理のミサイルポッドが全門開いた。真っ二つとなり、空に舞うヴィクトリーサンタをミサイルの嵐が襲う。
 往生際悪くサンタはベルを鳴らそうと腕を振り上げる。だが、ベルへとミサイルが着弾し、爆砕する。ジャラン、ガランと鳴ったのが最後だ。
 続いて腕を、頭を、足を、反対の腕を、真理のミサイルは破壊していく。
 天高く昇って消えていくドラゴンと逆に、サンタクロースの残骸はばらばらと地に落ちた。
「おっと」
 最後のあがきのように落ちて来たチェーンソーの刃を、レッドレークは赤熊手で弾き飛ばしたのだった。


 こうして、偽サンタとの戦いは終わった。
「……しかし、なんでサンタだったんだろうなあ」
 別にいいけど、いいんだけど。なんとなく疑問がぬぐえないウタだ。
「ダモクレスも変なもの作る時多いよね~」
 リノもうんうんと頷く。ダモクレス達の残骸に答えがあるはずもない。
「……クリスマス会の邪魔だ。片づけてしまおう」
 レイリアはそういってさっさと残骸を片づけ始める。
「そうそう! 早く片づけてクリスマスを楽しまなくちゃ!」
 大好きなあの子と一緒に過ごす夜が待っているから、シルは張り切っている。
 癒しの願いを込めた、ウタの、ユーシスの歌が教会に響く。真理のドローンが飛び回りあちこち修復していった。
 壊された教会もモミノキも、若干ファンタジックになりつつ元の形を取り戻していった。

 避難していた人々も戻り、無事にクリスマス会は再開された。
 賑やかなクリスマスソングが流れ、人々の楽しげに笑いあう、楽しいクリスマスが戻って来たのだ。
 大袋を背負ったサンタクロースがホッホッホと笑いながら教会中を歩き回った時は、ケルベロスたちもドキリとしたけれど。
 彼はちゃんとサンタクロースで、子供たちに本物のプレゼントを配っていた。リノもお菓子の詰め合わせをもらってご満悦だ。
(「……私もプレゼント、欲しいのです」)
 真理がこっそり呟いていた。
 大道芸人の妙技を堪能するレッドレーク。この後はバザーを覗いてみるつもりだ。掘り出し物を探すのも、こんな時の楽しみの一つだ。

 教会の鐘が鳴る。荘厳で美しい音色が響き渡った。
 今宵、誰とっても素敵なクリスマス・イブになりますように。優しく微笑む聖母に祈る。
「みんなに、Merry Christmas!」
 


作者:黄秦 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年12月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 0
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