MELODY

作者:陸野蛍

●空っぽの宝石
 冷たい風が吹きつける、釧路湿原。
 その奥地で、獣毛のフードを被った女は、凍る様な笑みを浮かべる。
「そろそろ、あなたに働いてもらうわ。市街地に向かい、暴れてきなさい。あなたの美しい声があれば、すぐに終わるわ」
 笑みを浮かべながらティネコロカムイがそう言えば、彼女の前に跪いたピンク色の髪に宝石の様な瞳をした女性が静かに答える。
「かしこまりました。ティネコロカムイ様。あなたの御心のままに」
「あなた達はこの子を手助けしてあげて。この子の歌が聞けるのだから、良い役目でしょう?」
 ティネコロカムイがそう言えば、宙を泳ぐ怪魚達は『グギャグギャ』と声をあげる。
「それでは、行って参ります。ティネコロカムイ様に勝利の歌を……」
 そう言って女性は、静かにティネコロカムイに背を向ける。
 その宝石の様な瞳は輝きこそすれ、命の火は灯っていなかった……。

●悲しみの歌を歌えない様に……
「みんな、ティネコロカムイの活動が確認された。説明次第、釧路湿原に飛ぶぞ」
 ヘリポートに現れた雄大は寒いのか、厚手のジャンパーを羽織っている。
「ティネコロカムイの作戦は依然として変わらず、第二次侵略期以前に死亡したデウスエクスをサルベージして、釧路湿原に何らかの方法で移動し、釧路市街地を襲撃しようと言うものだ。みんなには、このサルベージされたデウスエクスの迎撃を行ってもらいたい」
 ティネコロカムイが何故、釧路にデウスエクスのサルベージ体を集めているのかは、未だに分かっていないが、平和に暮らす人々の為に釧路市街地を襲撃させる訳にはいかない。
「デウスエクスの侵攻経路は判明しているから、市街地と湿原の途中の平原で迎撃する様にしてくれ。家屋や一般人の被害は心配する必要は無く戦闘だけに集中出来るけど、肝心のティネコロカムイは既に姿を消している」
 人々の被害を恐れず戦闘出来るのはありがたいが、ティネコロカムイの足取りが一切掴めていないと言うのが、何とももどかしい。
「今回の撃破対象は女性型ダモクレスで識別名称『ピンクサファイア』歌を使ったグラビティを多用してくるタイプらしい。簡単に言うと、ケルベロスで言う所のミュージックファイターだな」
 外見はドレスを纏い長いピンクの髪、そしてピンクサファイアと呼ばれるに相応しい、宝石の様なピンクの瞳の可憐な女性の姿をしていると雄大は言う。
「グラビティとして使用する歌は、プレッシャー効果のある『荒れ狂うドラゴンの歌』、パラライズ効果のある『悲しみに揺れる人魚の歌』、催眠効果のある『夢見る少女の歌』の3つだな」
 どの歌も一度に複数人を捉える事が可能で、回避も難しいらしい。
 そして彼女以外にも、ティネコロカムイが付き従わせた、怪魚型死神が3体居るとのことだ。大した戦力ではないが、ヒールグラビティも使用可能とのことで、長期戦になる恐れがある。
「予知した限りだと、戦闘型って言うより人形の様な美しいダモクレスなんだよな。どういった経緯で戦闘に登用されて死んだかは分からないんだけど、こんな形で生き返らされて歌を歌う事を彼女はきっと望んでいなかったと思う。だから、彼女がもう一度眠りにつける様に……頼んだぜ、みんな!」
 柔らかに笑うと、雄大はヘリオンに駆けて行った。


参加者
岬守・響(シトゥンペカムイ・e00012)
星詠・唯覇(星々が奏でる唄・e00828)
ジョージ・スティーヴンス(偽歓の杯・e01183)
ソネット・マディエンティ(青鬼は哭かない・e01532)
ベルカント・ロンド(医者の不養生・e02171)
エンミィ・ハルケー(白黒・e09554)
天照・葵依(蒼天の剣・e15383)
久堂・悠月(悠久の光を背負うもの・e19633)

■リプレイ

●歌を奏でる人形
「ヘリオン、から飛び降りル、と、そこは釧路の平原、だっタ」
 釧路の広い平原を視界に入れながら、電子音が混じった不思議な声色で、エンミィ・ハルケー(白黒・e09554)が呟く。
「歌うダモクレスか。……歌が誰かを傷つけるかもしれないのならば……それは断じて見過ごせない、な」
 日々を歌い手として過ごしている、星詠・唯覇(星々が奏でる唄・e00828)には、歌が人を傷つけるかもしれないという事実はとても看過出来るものでは無かった。
 雄大の情報では、間もなく現れるダモクレスのサルベージ体は歌姫だと言う。
 何故、戦闘に登用されたのかは分からない。
 だが、死神の下僕となった歌姫は、その歌声で釧路市街を破壊しようとしている。
 その事実だけしか分からなくとも、集ったケルベロス達は彼女をもう一度眠らせなければならないと、固く心に誓っていた。
「……やれやれ、ようやく冬支度ができたと思ったら、更に寒い土地に飛ばされるとはな」
 厚手のモスグリーンのコートを羽織ってもなお冷たく感じる風を浴びながら、ジョージ・スティーヴンス(偽歓の杯・e01183)が愚痴る様に言えば、暗闇の先に青白く光りながら宙を泳ぐ魚を従えた歌姫の姿が見える。
「……そっちはそっちで、こんな寒い所で叩き起こされ……無理やり働かされて……全く、お互い災難なことだぜ」
 瞳を細めつつ言うと、ジョージは歪さを感じさせる青黒いオーラを発現させる。
「雑魚死神の監視付きか。どんな思惑があるかは分からんが、どうせ碌なことにはならんだろう……」
 首に下げたペンダントを『悠久斧グランリュミール』に変え、久堂・悠月(悠久の光を背負うもの・e19633)が強い意志を瞳に込めて死神達に言う。
「街の方には行かせない……ここで大人しくしていてもらうぜ!」
 悠月は言葉と共に巨大斧を振り被ると平原を駆ける。
「ごきげんよう、歌姫。……湿地の神の目的は……貴女も教えてはくれないのだろうね」
 岬守・響(シトゥンペカムイ・e00012)が、死神の後ろの虚ろな宝石の様な瞳でケルベロス達を見つめる『ピンクサファイア』に薄く微笑みながら尋ねる。
「機械仕掛けの歌姫……ダモクレスに生まれた貴女は、何の為に……どんな歌を紡いだのだろう……。興味は尽きないけど……始めようか。……貴女があるべき舞台はここじゃない」
 言い終えると雷と一体となった様な俊敏さで、響はまずピンクサファイアを護る怪魚に一撃を入れる。
「生きてた所で、結局はマキナクロスの操り人形……。……それでも……」
 体内の地獄の炎を愛剣『身削』に纏わせ、巨大な炎の大剣と成すと、ソネット・マディエンティ(青鬼は哭かない・e01532)はその巨大な炎で呑みこむ様に、怪魚達を横に薙ぐ。
「……人形として役目に殉ずることすら許されないってのは、たまったもんじゃないわよね。その鎖、断ち切ってあげる。……すぐに終わるわ」
 レプリカントとして『心』を持った今、自分はダモクレスでは無い。
 ダモクレスは嫌悪の対象と言っていい……それでも、元同胞という意識は完全には拭い去れない。
 だからこそ、偽りの生を持ってしまった歌姫を眠らせなければと、ソネットは考える。
 ソネットの言葉に答えた訳ではないだろう……唐突にピンクサファイアは、その美しい容貌に相応しい流麗な歌声を戦場に響かせる。
 人魚の悲しみを歌ったその歌は、さざ波の様にそれでいて荒れ狂う波の様にグラビティを孕んでケルベロス達を襲う。
 だがすぐに歌声の奔流にグラビティ・チェインを削られたケルベロス達の周囲に黒鎖の陣が敷かれると、黒耀の輝きでケルベロス達を癒していく。
「回復は任せてくれ! 苦楽を長く共にした、月詠と私のコンビネーション! しかと見るがいい!!」
 黒鎖『黒牙』を強く握り、仲間達の士気を高揚させる様に、天照・葵依(蒼天の剣・e15383)が力強く言う。
 葵依の傍らでは小さな白銀の東洋竜の姿をした葵依の相棒『月詠』が自らの属性を響に注ぎ、グラビティ・チェインの流れを正常に戻そうとしている。
「いいぞ月詠、癒しの手を休めるな! 敵に優位を渡してはならん!!」
「月明かりの下、湿原に響く美しい音色。……これが戦闘とは残念です」
 葵依とは対照的な声音で呟くと、ベルカント・ロンド(医者の不養生・e02171)は、手にしたロッドを掲げると雷の障壁を構築する。
「……大丈夫ですよ。貴女が居るべき舞台に私達がすぐに還してあげますから」
 ベルカントはそう言って、穏やかな微笑みをピンクサファイアに向けるのだった。

●空を泳ぐ死神
「……残念だが、俺は災難から誰かを救えるような、気の利いたタイプじゃないんでな」
 響に噛み付こうとした怪魚に自らの左腕を噛ませながら、ジョージは唇の端を上げる。
「せいぜい出来ることといえば……この呑気に泳いでる連中と、この災難をシェアするくらいのものさ」
 左腕から離れない怪魚に達人の域に達した一撃をジョーが打ち込めば、怪魚は耳障りな『グシャッ』と言う音を発て地に落ちるとズブズブと紫の液状になってグロテスクに溶けていく。
「ジョージ! すぐに癒してやる! 私達を信じろ!」
 叫ぶと同時に紙兵を守りの力に変え、葵依が仲間達に降り注がせれば、怪魚から与えられた噛み傷もゆっくりと消えていくが、ジョージは癒されていく感覚に何故か心の深潭が揺れ、ほんの一瞬……動きが止まる。
「ジョージ、さん、動きを止める、の駄目でス。すぐに、次に、移りましょウ。……煮ても焼いて、も、美味しく、なさそウ、ですシ」
 眠たげな瞳で抑揚無くそう言うと、エンミィは熊の髪飾りの付いた白髪にそっと手をやる。
「アルくん、ビーム」
『汎用クマの顔型血戦兵器・アルクトス』のつぶらな瞳から放たれる、その愛らしさと相反した強力な破壊光線は、怪魚に命中すると貫通し、平原を焼く。
「其の行く末に朱き光を灯せ」
 暗闇に幾つもの赤い星を灯す様に光を出現させると、ベルカントは激しく明滅させ、怪魚達の動きを鈍らせる。
「月明かりというライトもある。変なオーディエンスも数匹……ここがコンサート会場だ、機械の歌姫さんよ。尤も……」
 疾風の如き速さで刃の鋭さを持った蹴りを怪魚に放つと悠月は逆手に大斧を持ち。
「オーディエンスは、すぐに消えて居なくなるけどな!」
「歌姫の歌で感動する様な奴らでもないしね」
 凶器と化したバールを力強く怪魚に叩き込みながら、響も言う。
「……飽きもせずに何度も何度も。……例え神々でも、命を好きに弄ぶものではないよ。絶対に……」
 怪魚達の背後に居るであろう死神を想い、誰に言うでもなく響は呟く。
「死神に死なんぞくれてやるつもりはない。消え失せろ」
『躯錆』の刀身に空に浮かぶ月を映し、美しい弧を描きながら怪魚を切り裂き、ソネットは冷たく言う。
「死神が理解出来るのはこういう歌だけだろう……? 夢の続きでも見てるがいいさ。……堕ちるようにな」
 唯覇が紡ぐ激しい子守唄は、聞いた者を内側から侵食する子守唄……。
「最悪の子守歌、だろう?」
 唯覇が問いかけた時には死神は、宙を漂うグラビティも保てず地に落ちていた。
(「……割り切れぬものだ、この憎しみは」)
 地に落ちた死神を見て感じるのは、憎悪。
 かつて故郷を滅ぼした死神の呪いの鎖はけして緩むことなく、唯覇の心を締め上げ続けている。
(「いつになったら終われるだろう……否、奴らを倒さなければ終われない、よな」)
 その時、相棒のテレビウム『カラン』がディスプレイをフラッシュさせると、唯覇を庇う様に前に躍り出た。
 ピンクサファイアの猛る竜の歌が戦場に響いたのだ。
 葵依がすぐに黒鎖の陣を敷き直す。
「何故でしょウ……。ピンクサファイアさんの、歌。泣いている様ニ、聞こえまス……」
 エンミィの身体の中にある『心』が何故かそう感じていた……。

●眠りを求めた歌姫
「コア・イグニション 《動力炉点火》。悠久の光を今ここに……こいつは効くぜ! ブラストグロウッ!!」
 悠久斧グランリュミエールに備わった動力炉を起動させ、自身の力を上昇させると、悠月は展開した魔方陣と共に強烈な一撃を最後の死神に降り下ろした。
「よし、死神は全て消えた! さあここからが本番だ。覚悟は良いな?」
 ピンクサファイアに宣言する様に葵依が言えば、ピンクサファイアは答える様に夜空に夢を馳せる少女の歌を歌いあげる。
「甘く見るなよ、その程度の攻撃、通させるものか! 蔦を司る申の神よ! 今こそ白雪に咲き添いて、枯れたる苦界を潤わさん! いざや聞こし召せ蔦ノ花神!!」
 神器たる『黒牙』の力を葵依が解放すれば『黒牙』は天照大御神の加護を受け、周囲に癒しの花を咲かせ、あらゆる災いを取り払う。
 その合間を縫って唯覇が流星の如き蹴りを決めれば、ソネットの炎の剣がピンクサファイアの桃色のドレスごと美しい身体を切り裂く。
 響の雷を纏わせたバールがピンクサファイアの肩を抉った次の瞬間、ジョージがピンクサファイアの身体を抑え込む様に動いていた。
「……獲物にも休暇をとらせてやるべきだろ?」
 ピンクサファイアの首筋に右手を当てると、残った左手と両足でピンクサファイアをジョージは打ちのめしていく。
 ジョージの身体が離れると、エンミィは螺旋の力を氷結の力に変え解き放つ。
「おや。よく見たら……髪の色、お揃いですね?」
 柔らかく微笑むと、ベルカントはドラゴニックハンマーを『砲撃形態』に変形させ、竜砲弾を発射する。
 避ける事の敵わない散弾の雨がピンクサファイアのドレスに幾つもの穴を作る。
 ハンマーを持つベルカントのピンクブロンドの柔らかい髪が釧路の寒風に舞い踊っていた。
「声も見た目も美しいのに、人を傷付けることしかできないとは物悲しい……。今宵限りの逢瀬、せめて安らかに眠らせてあげるのもケルベロスの仕事、ですよね」
「それがケルベロスの役目なら、憎むべき死神から与えられた命、俺達が終わらせてやる。さぁ、眠れ……歌姫よ」
 それが唯一出来る葬送であるかのように、唯覇は力の限り子守唄を熱唱する。
「『自分の意志に殉ずる』のが人間のあるべき生であるなら『与えられた使命に殉ずる』のが機械、人形としての生……。貴女は人形……操り糸を断ち切ってあげる事だけが私達に出来ることよ」
 刀を一閃させながら、あくまで静かに自分達が出来るのはそれだけだからと、ピンクサファイアから瞳を離す事無く、ソネットは言う。
「美しい月明かりに見守られ、静かに眠ると良い、機械仕掛けの歌姫よ」
 仲間達に幾度目かの紙兵を散布しながら、葵依がそう口にする。
「星空の下に綺麗な歌声……絶好のシチュエーションだったってのにな……こんな状況じゃなければよ!」
 悠月が力の限り振り下ろした大斧はピンクサファイアの左腕をドレスの袖口から切り離す。
 それでも痛みの声もあげずピンクサファイアは機械的に……だが、美しい旋律をその口元から発し続ける。
 その姿に、悠月の瞳は少しだけ切なげに細められる。
「これで聞き納めだな。厄介だったが……良い歌だったぜ。……ゆっくりとお休み……ピンクサファイア」
 その表情を誰にも見られない様に俯きながら言うと、悠月はバックステップの要領で後ろに下がる。
「……さて、素晴らしすぎて聞くに堪えないその歌も、そろそろ止めてもらいたいもんだ」
 ジョージはナイフを逆手に持つと瞬きの間に幾本もの傷をピンクサファイアに付ける。
「……終幕と行こうぜ、互いにな」
「仲間、を守ル。それ、がディフェンダー、のお仕事でス。けれど、貴女の歌声は、身体では無ク、……心が、痛かったでス」
 髪飾りから破壊光線を撃ち出しながら、無機質な声音で……それでもそれが本心だと伝わる様にエンミィは呟く。
「美しい歌声に美しい容姿、けれど……貴女は今一度眠るべきなんです。大丈夫ですよ、もう二度と貴女の眠りが妨げられることはありませんから」
 彼女は心から美しいと思った……歌声もこのような場所でなければ聞き惚れたかもしれない……けれど、彼女の生きるべき時間はもう終わっている……。
 優しげな笑みを浮かべながら、ベルカントは雷を走らせる。
「ただ歌わされるだけの歌なんて、私は聴きたくない……。あんたの役目はもう終わり。……だから、もう休め」
 ソネットの地獄の炎がピンクサファイアを包み込むとピンクサファイアが一瞬だけ微笑んだように、唯覇には見えた。
(「……死神の与えた生が終わるのが嬉しいのか?」)
 ピンクサファイアの笑みの真意が分からないまま、唯覇は時をも凍らせる弾丸を時を超えて蘇った歌姫に放つ。
 ピンクサファイアの歌声が消えていく中、アイヌ民族に伝わる叙事詩が戦場に響く。
「斬り裂き、廻れ。神宿る剣」
 謡われ喚ばれた神の剣が響の手の中に収まると、呪われたピンクサファイアの歌そのものを断ち斬る様に振り下ろされる。
 湿地の神に与えられし命は、岬を守る神の一太刀で終わりを告げた……。

●時を待つカムイ
「大きな動きをせず、こうして暗躍している様子……非常に不気味だ」
 ピンクサファイアが二度と戦場で歌う事が無い様に祈りを捧げていた響の耳に唯覇の呟きが聞こえて来る。
「杞憂であれば良いが……な」
 その言葉を、その場に居るケルベロス達は誰一人として否定する事が出来なかった。
 大斧をペンダントに戻し首元に掛けていた悠月も、手の平の中の得物を想わず強く握り締める。
 柔らかに笑うベルカントにも、表情を一切変えないソネットにも死神の……ティネコロカムイの真意は分からない。
 ティネコロカムイに全てを奪われた響ですら、ティネコロカムイの本当の目的を知る事が出来ないでいるのだから……。
 一陣の風が吹く中、小さな歌声が平原に響いた。
 それは、ジョージの口元から漏れる歌姫が歌っていたメロディ。
 誰に聞かせるでも無く、感傷に浸るでも無く……ジョージは耳に残った歌声を口ずさむ。
「ピンクサファイアさん。もし生きて、定命化していたラ、あの綺麗な歌声で地球の皆に元気、を届けル、素敵な友人に……なれていタ、かも」
 美しかった彼女の歌声を思い出し、自身もピンクサファイアの旋律を口にしようとするエンミィ。
 けれどその歌声は流麗とは言えず……。
「あ……難し、イ」
 エンミィは少しだけ眉をひそめるのだった……。

作者:陸野蛍 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年12月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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