ハイレグババアの悪夢

作者:雷紋寺音弥

●潰れた茶店
 小さな町の片隅に、ひっそりと佇む和風茶屋。だが、かつては街道沿いの茶店として、人々で賑わっていた頃の面影は既にない。
「うぅ……な、何故じゃ! いったい、儂の何が悪かったと言うのじゃぁっ!!」
 すっかり寂れた茶店の中で、大粒の涙を流しながら床を叩く老婆が一人。その格好は、こんな寒い季節にも関わらず、何故か際どいハイレグの水着姿であり。
「折角、『めいど喫茶』なるものに対抗して『水着茶屋』を始めたというのに……どうして誰も来なくなってしまったのじゃぁぁぁっ!!」
 そう、老婆が拳を振り上げて叫んだところで、彼女の背中を巨大な鍵が貫いた。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『後悔』を奪わせてもらいましょう」
 第十の魔女・ゲリュオン。彼女が茶店から去った後には、水着姿のまま床に倒れた老婆の似姿をした、ドリームイーターだけが佇んでいた。

●斬新な営業?
「うぅ……いくらメイド喫茶に対抗するためとはいえ……こんな店はないっす……あんまりっす……」
 その日、ケルベロス達の前に現れた黒瀬・ダンテ(オラトリオのヘリオライダー・en0004)は、何やら見てはいけない物体を見てしまったという表情で語り出した。
「空鳴・無月(宵闇の蒼・e04245)さんの懸念していた、ハイレグ水着お婆さんの悪夢が現実の物となったみたいっすね……。自分の茶店が潰れたことを後悔していた老婦人が、ドリームイーターに襲われて、その『後悔』を奪われたっす」
 だが、問題なのは、その茶店が潰れた原因であるとダンテは告げた。なんでも、茶店を経営していた婆さんは、最近流行りのメイド喫茶に対抗して『水着茶店』なるものへと経営方針を変更したらしい。
「まあ、そこまで聞いたら、普通は綺麗な水着のお姉さんが接客してくれる店だって思うっすよね……。でも……実際は、ハイレグ水着を着た店主の老婦人が接客してくれるだけだったみたいっす……」
 ダンテの乾いた笑いだけが辺りに響く。そりゃ、そんな店では潰れて当然だ。婆さんのハイレグを見ながら茶を飲むとか、どんなカオスな茶店だよ。
「そういうわけで……皆さんには、その店に行ってドリームイーターを撃破して欲しいっす。お客さんはいないっすから、いきなり乗り込んで戦うのも、しばらくサービスを受けてから戦うのも自由っす」
 ちなみに、サービスを受けて心から楽しんでやると、ドリームイーターは戦闘力が減少する。また、敵を満足させてから倒した場合、意識を取り戻した被害者も、何故か後悔の念が薄れて前向きな気持ちになるようだ。
「戦闘になると、敵はモザイクの茶菓子を飛ばして来たり、モザイク化した水着で相手を飲み込もうとして来たりするっす。茶菓子は美味しそうに見えるっすけど、当たっただけで幻覚が見えたり身体が痺れたりするから注意が必要っすね」
 少しばかり斜め上な発想に至ってしまった婆さんだが、できることなら色々な意味で助けてやって欲しい。そう言って、ダンテは改めてケルベロス達に依頼した。


参加者
ガナッシュ・ランカース(マスター番長・e02563)
空鳴・無月(宵闇の蒼・e04245)
霖道・裁一(残機数無限で警備する羽サバト・e04479)
ミント・ハーバルガーデン(眠れる薔薇姫・e05471)
春花・春撫(屠竜系アイドル・e09155)
寺乃宮・綾成(本に生きる・e17243)
アレス・アストレア(ヴァルキュリアの自称勇者・e24690)
天原・俊輝(レプリカントの刀剣士・e28879)

■リプレイ

●ハイレグ茶店
 下町風情の漂う街道沿いに、古くから座する老舗の茶屋。だが、そんな風流な場所へ向かうケルベロス達の、足取りはどこか重たかった。
「……なんで、自分から、ハイレグを着ようとか、思っちゃったんだろう」
 そもそも、根本から色々と間違っている気がしてならないと、空鳴・無月(宵闇の蒼・e04245)は溜息一つ。そんな彼女の言葉に同調しつつ、ガナッシュ・ランカース(マスター番長・e02563)も頷いていた。
「いやもう何と言うか……何をどう間違えたらこうなるのか、さっぱり分からん。むしろ聞いてみたいわい」
 まあ、実際は聞いたところで後悔しかしそうにないので、黙っていた方が得策だろう。というか、『後悔』の念より生まれしドリームイーターが、他人に更なる『後悔』の念を抱かせようとは、なんとも罪深い存在である。
「きっと年食って発想までボケたんでしょうね。時の流れは残酷である」
 霖道・裁一(残機数無限で警備する羽サバト・e04479)が、ズバッと辛口な感想を述べていたが、それはそれ。ここで愚痴をこぼしているだけでは、事件は解決できないのだから。
 とりあえず、まずは店主のサービスを受けることで、少しでも敵を弱体化させねば。意を決し、ケルベロス達が店の戸を開けると……果たして、そこに待っていたのは、モザイクのハイレグ水着を纏った婆さんであった。
「おやまあ、いらっしゃい。ささ、こちらへどうぞ……」
 何の疑いも持たず、ハイレグ婆さんのドリームイーターがケルベロス達を店内へと案内する。婆さんの存在以外は普通の茶店なのだが、その婆さんの格好が格好だけに、どう見てもカオスな店である。
「な、なんだと……!? お婆さんが水着で接待……その発想は、ありませんでした!!」
 水着の美少女が接待してくれる店だとばかり思っていたアレス・アストレア(ヴァルキュリアの自称勇者・e24690)が、婆さんの姿を見て思わず驚嘆の声を上げていた。が、それでも何を勘違いしたのか、妙に納得はしていたが。
「老いては益々、壮なるべしという言葉を聞いたことがあります。なるほど……まさにその格好は、勇者的に言うとビキニアーマーとかの戦装束なのですね!」
 いや、何をどう考えたら、そんな発想に辿り着くんだよ!
 思わず、どこかから突っ込みの声が聞こえて来そうだったが、これも敵の弱体化に、一役買っていると思えば良いか。
「いやー、また斬新な試みですね! こんな店、他にはありませんよ」
「本当に、素敵ですよ」
 天原・俊輝(レプリカントの刀剣士・e28879)とミント・ハーバルガーデン(眠れる薔薇姫・e05471)の二人が、とりあえず無難な言葉を選んで婆さんを誉めていた。が、寺乃宮・綾成(本に生きる・e17243)だけは過去に遭遇した婆さんだけのアイドルグループのことを思い出し、なんとも嫌な既視感に襲われていた。
「ハイレグババア……すっげーデジャヴ……」
 あの時も、ステージ衣装姿でノリノリな婆さん達に、危うく圧倒されるところだった。今回は説得こそ不要だが、しかし婆さんの姿は格段にカオス度が上がっているため、油断したら最後になると不安しかない。
「え、えと、なんだか色々と間違えてる気もしますけど、精いっぱい頑張って働いていたお店なんですよね」
 だから、せめて後悔だけでも消してやりたい。そう言って、春花・春撫(屠竜系アイドル・e09155)が覚悟を決める。
 ハイレグ水着を着た婆さんによる水着茶店。果たして、そこで行われるサービスとは、いったいどのようなものなのだろう。

●スペシャルメニュー
 ハイレグ姿の婆さんに勧められるがままに、店内の座敷に通されたケルベロス達。だが、顔では平静を装っているものの、内心は不安でいっぱいだった。
(「……変なサービスとか、しないよね? するとしても、男性陣の方に、行きそうだけど……。カッコいい男性、好きそうだし……」)
 先程から、無月は婆さんを方を気にして、チラチラと視線を送っている。もしやとは思うが、単に水着姿で接客するだけでなく、変態的な何かが飛び出すのではないだろうかと気が気でない。
「ふ、普通に割烹着とかなら、どこか懐かしくていいと思うんですけど……。でも、そういうことじゃないのかな? うぅ……下手なことを言ってもあれだし……」
 目の前に出された緑茶を前に、春撫もまた何と反応して良いやら解らない表情で、言葉を選びながら困惑していた。
 湯呑に注がれたのは、紛れもない緑茶だ。見た目も臭いも、至って普通。が、それでも婆さんの格好が格好なだけに、どうしても一口目を飲む勇気が湧かない。ともすれば、何か変な物でも混ざっているのではあるまいかと、要らぬ不安が頭を掠める。
 それでも、ここで退いてサービスを受けねば、色々な意味で強力過ぎるままの敵と戦わねばならない。意を決して、まずはミントが無難な方向で注文してみた。
「とりあえず、何かお勧めのお茶菓子とかあれば、それを頂きたいと思います」
「ほぅ……お勧め、とな? それなら、この茶饅頭でも召し上がるとよいぞ」
 店の奥から、ハイレグ姿の婆さんが茶饅頭を持って来た。こちらも、どう見ても普通の茶饅頭である。まあ、中に何が入っているのか不明なのが少々怖いが……じっと饅頭を見つめていた無月が、とうとう一口食べてみた。
「……あ、でも、お茶と饅頭は、すごくおいしいかも。お店の雰囲気も、和風の良さが感じられるし……」
 意外なことに、緑茶も饅頭も普通の味だった。だが、何もしなければ素朴な和風テイストの茶店を楽しめたはずなのに、婆さんの格好が酷過ぎて、全てをブチ壊しにしてしまっていた。
「この冬の寒さに負けないハイレグ姿見ると、元気を分けてもらえたかのようですね!」
「谷間見せつけやがって自信あんのか? ……もっとすげぇサービス、あるんだろ?」
 こうなれば、もうヤケクソとばかりに、婆さんにカマを掛けてみる裁一と綾成の二人。案の定、その言葉を聞いた婆さんは、どこか意味深な笑みを浮かべて。
「ひょっひょっひょ……凄いサービス、とな? それでは……当店特製の、『すぺしゃるめにゅー』をご賞味していただこうかのぅ?」
 今まで、どこか和やかだった店の空気が、一瞬にして肌寒くなった。
 これはヤバい。本能的な直感が、彼らに警鐘を鳴らしている。が、こちらから言い出してしまった以上、今さら撤回もできないわけで。
「いや、後悔するのは判っている。じゃが、あえて受けるぞい、後悔役に立たずじゃ」
「グダグダ言うのも性に合わねえし楽しんでやるさ。てめえも楽しめや、なァ、マンゴー」
 その場に勢いに任せてガナッシュが覚悟を決め、綾成が自らのシャーマンズゴーストに同意を求めた。もっと、肝心のシャーマンズゴーストは、どうにも微妙な反応だったが。
「ほぉれ、これが当店の『すぺしゃるめにゅー』じゃ!」
 いつの間にか、婆さんが巨大な何かをドカッとケルベロス達の目の前に置いた。その物体を見た全員が、思わず両目を丸くした。
「こ、これは……!?」
「うん……ただの……クリーム餡蜜、だよね? ……ちょっと大き過ぎるけど」
 あまりの巨大さに息を飲んでいるアレスの隣で、無月が淡々とした口調で述べている。そう、婆さんが店の奥から持って来たのは、どう考えても成人男性三人分はありそうな、特大サイズのクリーム餡蜜だった。
「おや、どうしたのじゃ? ははぁ……さては、儂に食べさせてもらうのを待っておるのじゃな? 仕方がないの♪」
 調子に乗った婆さんが、モザイクなハイレグ姿のまま綾成の隣に腰かける。そのまま、スプーンで餡蜜をすくって食べさせようとするが、正直なところ、これはご遠慮願いたい。
「ほれ、早う口をあ~んと開けんか」
「い、いや……さすがに、俺にゃ勿体ねえ。コイツに教えてやってくれ」
 背筋に薄ら寒いものを感じ、綾成は思わず自分のシャーマンズゴーストに婆さんのサービスを押し付けた。その隙に、他の者達が一斉に餡蜜を取り分けて、それぞれ綺麗に平らげてしまった。
「サービスも実に充実した内容でした! では、そのお礼も兼ねて、お代は討伐でお支払いしましょう!」
 いただくものをいただいたところで、アレスが長剣を片手に立ち上がる。これ以上、婆さんが妙なことをする前に、偽物にはさっさと御退場願おうと。

●魅惑のサービス
 潰れた茶屋の店内に、大小様々な和菓子が乱れ飛ぶ。戦闘に突入したことで、温厚な店主の婆さんから一変し、ドリームイーターはハイレグババアの本性を露わにしてケルベロス達へと攻撃を仕掛けてきた。
 飛来する串団子や饅頭の雨。だが、それらの攻撃は予想に反して威力も低く、効果の程もいまひとつ。
「どうやら、頑張ってサービスを受けた甲斐があったようですね」
 ビハインドの美雨と共に、前後から挟撃を仕掛ける俊輝。空の霊力を帯びた鋭い蹴りが、斬撃の如くババアの脇腹を斬り刻み。
「お主、この店の婆さんの『後悔』から生まれたそうじゃのう? ならば、これを見て自らの過ちを思い出すがよい!」
 ナイフの刀身にババアの黒歴史を写し出し、ガナッシュがこれ見よがしに見せつける。
「ひぃっ! や、やめんか! 儂の店が……店がぁぁぁっ!!」
 どうやら、店が潰れた際の記憶まで引き付いでいたのか、それがトラウマになっていた模様。まあ、そもそも店主の『後悔』から生まれた存在なので、当然と言えば当然だが。
「頼むぜ、マンゴー。そのまま、ババアの気を引いていてくれ……」
 シャーマンズゴーストに祈りを捧げさせつつ、綾成が爆破スイッチを押してハイレグババアを吹っ飛ばした。正直、あんなゲテモノには、できれば触れることなく倒したかった。
「お、おのれぇ……。こうなれば、お主等には至高にして究極のサービスとやらを見せてくれるわ!」
 だが、弱体化したとて、敵は腐ってもデウスエクス。満身創痍になりながらも、ハイレグババアは最期の力を振り絞り、そのままモザイクの水着を肥大化させて襲い掛かって来た。
「……っ! な、なぜ、こっちに……!?」
 仲間を庇う位置にいたのが災いしてか、居合わせた俊輝がババアの水着に飲み込まれて行く。強引に脱出しようとするが、しかし水着の吸引力は凄まじい。
「ほ~れ、どうじゃ? 至高の女体を、余すところなく味わうがよいぞ?」
 胸元に俊輝をホールドしたまま、ババアが薄気味悪い笑みを浮かべて言った。なんというか、これは酷い。折角、美味しい和菓子や餡蜜を食べたばかりだというのに、その全てを吐き戻してしまいそうだ。
「響け、払暁の音色!」
 このままでは酷過ぎると、春撫が祈りを込めて三味線の弦を弾く。響き渡る音色の力で辛うじて水着から脱出した俊輝だったが、その目は完全に死んでいた。
「サービスにはサービスを! なんだか! 大サービスできそうな気がします!」
 こんなゲテモノを生み出したゲリュオンに、ハイレグ水着を着せる罰ゲームを与えてやりたい。そんな自らの心の叫びを拳に込めて、ババアに叩き付ける裁一。痛烈な一撃がババアの鳩尾に炸裂し、思わずババアが腰をかがめて丸くなり。
「……貫け、雷よ」
「ほげぇぇぇっ! し、尻がぁぁぁっ!!」
 無月の繰り出した槍先がババアの尻に突き刺さり、強烈な電撃がババアの全身を駆け巡った。
「さぁ、この攻撃でも受けて、そのまま倒れてしまいなさい」
 未だに身体を曲げて固まっているババアの尻に、ミントが流星の如き鋭さを持った跳び蹴りを見舞った。その攻撃でババアの身体が宙を舞い、吹っ飛んだ先には武器を構えたアレスの姿が。
「これが勇者の力です!」
 煌めく光を纏った長剣を、アレスは横薙ぎにフルスイング! 光輝の残滓を散らせながら、ババアはハイレグ諸共に、茶店の中で霧散した。

●普通が一番
 戦いの終わった店内にて。
 押入れの奥から店主である本物の婆さんを引っ張り出し、ケルベロス達は改めて彼女に告げていた。もっとも、婆さんの格好が格好だけに、無月や春撫はどうしても目を合わせることができず。
「あと……えっと……頑張れば、いつかきっと、繁盛するよ……」
「な、なんて言えばいいのかな……。とりあえず、水着は止めた方がいいかな……なんて」
 どうにも良い言葉が浮かばず、無難な励ましをするのが精一杯。だが、代わりに奇抜なアイデアを勧めたことで、また店が潰れても困るわけで。
「やはり、若い娘さんもいると、勇者としては更に満足したんですけどね」
 率直な感想を述べるアレスだったが、しかし現実は残酷である。今、この店は婆さん一人で切り盛りしている上に、アルバイトを雇うだけの余裕もない。
「無理して水着で接客するのではなく、純粋なお菓子の味で勝負、が良いと思います」
 結局、最後は普通が一番ということで、ミントが上手く纏めて収めた。実際、婆さんの格好は抜きにして、お茶も和菓子も味は悪くなかったのである。
「人には向き不向きあるってことで。あ、普通にお茶欲しいです」
 ついでに、裁一がドサクサに紛れて茶を頼んでいたが、それはそれ。あんな酷い敵と戦わされたのだから、口直しの一杯でも欲しいところ。
「……あー…ひどい目に合いましたね。衝撃的過ぎて三途の川の向こう側で娘が手を振っているのが見えましたよ……」
「はぁ……若いキレーな姉ちゃんの店に行きてえ……」
 そんな中、主に今回の被害者である綾成と俊輝が、どこか遠くを見るような目で呟いていた。
 これでまた、思い出したくないトラウマのページが増えてしまった。できることなら、さっさと酒でも飲んで忘れた方がよさそうだ。
「それにしても、かなり昔にこんな感じの変態老人を見た気がするのう。あれは、どこじゃったろうな……」
 去り際に、何やら意味深な台詞を残し、ガナッシュは記憶の彼方に残る変態老人のことを思い出していた。
 できることなら、こんな敵とは金輪際関わりたくないと思うのだが……それでも出会ってしまうことがある辺り、運命とは解らないものであると。

作者:雷紋寺音弥 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年11月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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