なぜだ? 神戸で納豆専門店

作者:秋津透

「なぜだ……なぜ、神戸の人は納豆を食べないんだ?」
 兵庫県神戸市の裏街、戸口に『閉店』と書いた紙が貼られた小さな店舗の奥で、一人の青年が頭を抱えて唸っていた。
 そして彼は、いきなり立ち上がり、納豆が盛られた丼を手にして叫ぶ。
「納豆は、こんなに美味しいのに! 栄養もあるのに! 身体にもいいのに! なぜだ! なぜ、誰も食べにこない! なぜ売れない!」
 滂沱と涙を流しながら、青年はがつがつと丼の納豆をすすりこむ。そして再び座りこむと、はあ、と大きく溜息をつく。
「やはり、いきなり神戸というのは無謀だったか……名古屋、いや静岡あたりで様子を見るべきだったか……ぐはっ!」
 不意に背中から胸を大きな鍵で貫かれ、青年は意識を失って崩れ倒れる。しかし、貫かれた傷から出血はなく、青年が死ぬこともない。
 そして、十二人のドリームイーターの魔女集団「パッチワーク」の魔女の一人、第十の魔女・ゲリュオンが、美しい容貌にどこか狂ったような不気味な笑みを浮かべて呟く。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『後悔』を奪わせてもらいましょう」
 そう言ってゲリュオンは、青年を貫いた鍵を引き抜く。
 すると青年の傍らに、青年……が、持っていた丼に手足が生えたようなドリームイーターが出現する。丼の中身は、特徴のある臭気からすると納豆らしいが、モザイクがかかっていてよくわからない。
「納豆を~、喰うべし! 喰うべし! 喰うべし!」
 出現したドリームイーターは、妙な節をつけて叫ぶ。そして、既にゲリュオンの姿は、そこにはなかった。

「えーと、例によって自分の店舗を潰してしまった人の後悔を具現化させるドリームイーターが出現したようです。現場は兵庫県神戸市。お客がほとんど来なくて潰れてしまった納豆専門店『納豆大好き屋』だそうです」
 ヘリオライダーの高御倉・康(たかみくら・こう)が、何とも微妙な表情で告げる。
「納豆好きな方には申し訳ないんですが、僕は正直、苦手で……しかも、関東とかならともかく、神戸で……どうして、納豆専門店なんか開く気になったんでしょうね? まあ、店を出して潰してしまった本人はドリームイーターに後悔を奪われて昏倒中ですから、事件を解決するまで聞くわけにもいきませんが」
 そう言いながら、康はプロジェクターに地図と画像を出す。
「現場はここ、神戸市といっても繁華街ど真ん中ではなく、かなり外れの方です。住宅地の裏街という感じで、普通なら喫茶店とか居酒屋とかがあるような場所ですかね」
 そこでどうして納豆専門店なんだ、と呟いたが、康は説明を続ける。
「到着は深夜です。その少し前にドリームイーターが出現し、店は営業を再開していますが、お客さんは入っていません。おそらく戦闘中にも入ってこないと思いますが、念のためキープアウトテープでも貼っておけば万全でしょう。ドリームイーターは店長然として振る舞い、入ってきた人に納豆を勧めますが、姿はこんなです」
 そう言って康は、丼に手足のドリームイーターの姿を描いた画像を出す。
「店に入ってすぐ戦闘してもいいですし、納豆を食べてから戦闘しても構いません。ただ、出された納豆を快食して褒めてやると、ドリームイーターは喜んで、少し弱くなるようです。また、ドリームイーターを喜ばせてから倒すと、意識を取り戻した被害者も『後悔の気持ちが薄れて、前向きに頑張ろうという気持ちになれる』ようです。余裕があれば、そして納豆がお好きなら、試してみて損はないと思います」
 僕にはできませんが、と、康は肩をすくめる。
「ドリームイーターの能力はわかりませんが、飛ばしてくるモザイクが納豆臭いとか、傷を直すモザイクが粘って糸を引くとか、まあ、その程度ではないかと思います」
 そう言って、康は肩をすくめる。
「正直、今回のケースは、潰れない方がおかしいだろ、と、僕なんかは思いますが、それでもドリームイーターに後悔を奪われて目覚めることもできないというのは酷いと思いますし、まして新たな犠牲者が出るような事態は看過できません。どうかよろしく、解決お願いいたします」


参加者
クローチェ・テンナンバー(キープアライブ・e00890)
橘・芍薬(アイアンメイデン・e01125)
タクティ・ハーロット(重力喰水晶・e06699)
マイア・ヴェルナテッド(咲き乱れる結晶華・e14079)
西院・玉緒(深淵ノ緋・e15589)
龍身寺・繚花(ドラゴニアンの鎧装騎兵・e20728)
サロメ・シャノワーヌ(ラフェームイデアーレ・e23957)
楸・奏(銀狼の騎士・e31513)

■リプレイ

●今、炸裂する納豆愛!?
「ふぅん、ここかぁ」
 兵庫県神戸市郊外の、深夜の住宅街。ヘリオライダーに指定された店舗の前に立って、橘・芍薬(アイアンメイデン・e01125)が呟いた。
 その店は『納豆専門店 納豆大好き屋』という看板を掲げ、煌々と灯りはついているものの、扉に貼られた『閉店』と書かれた紙は剥がしていない。
「神戸だと納豆ウケナイんデス? 納豆おいしいデスケドネ! 専門店でも、需要があるところに出せば結構うまくいけそうデスケド」
 クローチェ・テンナンバー(キープアライブ・e00890)が軽い口調で言い、龍身寺・繚花(ドラゴニアンの鎧装騎兵・e20728)がおっとりとうなずく。
「そうね、納豆は普通に美味しいと思うけどね~。関西辺りだと苦手な人が多いみたいだから、ちょっと店の場所が厳しかったかしらね?」
「随分とチャレンジャーな店主なのは確かだが……その後悔、私達が心を満たして希望に変えてあげようか」
 男装の麗人、という形容がぴったり嵌るサロメ・シャノワーヌ(ラフェームイデアーレ・e23957)が爽やかに告げ、芍薬が苦笑混じりに応じる。
「そういえば、西の人ってあんまり納豆食べないんだっけ? 敢えて、ここで納豆専門店開いたのも大した度胸ね」
 そう言って、芍薬は軽く肩をすくめる。
「まあ、私 納豆は嫌いじゃないし、納豆楽しんで店長も助けて、ついでにドリームイーターもぶっ飛ばして行くわよ!」
「納豆ね……。普段は洋食がメインだし、あまりなじみがないわねぇ」
 というか、メニューもだけどこんな繁華街でも無いところで店を開いてもねえ、と、マイア・ヴェルナテッド(咲き乱れる結晶華・e14079)が軽く眉を寄せる。
「私は防具特性で姿を隠して、気絶している店長を安全な場所へ運ぶわ。ドリームイーターを引きつけておく方、よろしくお願いするわね」
「ええ、任せておいて」
 悪戯っぽいというにはあまりに妖艶な笑顔で、西院・玉緒(深淵ノ緋・e15589)が応じる。そして楸・奏(銀狼の騎士・e31513)が、生真面目な口調で確認する。
「店長さんの救出はマイアさんに、人払いのキープアウトテープはタクティさんにお願いする、ということで間違いないですよね? 私たちは、準備が整うまで納豆をいただいて、美味しいですよと褒めてドリームイーターを喜ばせてあげると」
「あ、ああ、それで間違いないんだぜ」
 マイアと玉緒、二人の露出過剰な巨乳美女に見とれていたタクティ・ハーロット(重力喰水晶・e06699)が、ちょっとどぎまぎしたような表情で応じ、キープアウトテープを取り出す。
「よし、それじゃ行ってみよーか!」
 威勢良く言い放ち、芍薬が店の表扉を押し開ける。
「こんにちはー! 美味しい納豆、堪能しに来たわよー!」
「おおおおおー! いらっしゃいませー!」
 カウンターに椅子が並ぶ拵えの狭い店舗の奥から、丼に手足が生えたような奇怪な姿のドリームイーターが飛び出してくる。
「当店では、北海道産の小粒納豆専用大豆を使用し、絶妙な炊き加減によって小粒でありながらもしっかりとした大豆の甘味と食感を感じられる納豆に仕上げました! ささ、どうぞお召し上がりください!」
 とても嬉しそうに言いながら、ドリームイーターは丼に納豆を盛り、調味料と薬味を小分けにしたケースを添え、席に着いたケルベロスたちの前に並べる。
 すると奏が、控え目な口調で告げる。
「あの、済みません。納豆、量控え目でお願いします」
「かしこまりました。では、小茶椀盛りで」
 そう言って、ドリームイーターは丼の一つを小ぶりの飯茶碗に替え、納豆を盛る。
 すると、表にキープアウトテープを貼ってきたタクティが、店に入ってきて告げる。
「すまない、もう一個丼納豆追加いいかな? だぜ」
「もちろんですとも! どうぞ、そちらにお掛けください」
 嬉々としてドリームイーターが告げ、席に着いたタクティの前に丼納豆と薬味ケースを出す。
 すると玉緒が、甘い口調でドリームイーターに尋ねかけた。
「家だと、うま味調味料に卵黄。それに、めんつゆをかけるのだけど……どれもないみたいね」
「……申し訳ありません。できる限り、納得のいくものを選んで揃えたのですが、及びませんでしたか」
 恐縮するドリームイーターに、玉緒はふふ、と笑って告げる。
「いいのよ。今日は、違う食べ方を試すとしましょうか。一推しの食べ方、わたしに教えてくれる?」
「そうですね……今、伺ったお話ですと、比較的マイルドな味付けをお好みのように思えます。こちら特製タレに、少々砂糖を加えてみてはいかがでしょうか」
 誠心誠意という感じで、ドリームイーターは応じる。
 するとクローチェが、いきなり突拍子もない声をあげる。
「オー! 卵ないデスか!? それはグレート残念! ワタクシ、卵とネギでよくまぜまぜして納豆食べるの、とても好きデス!」
「申し訳ありません。卵を置くことも考えたのですが、納豆に合う上質で納得のいく卵を揃えるとなると、コスト的に力及ばず……」
 無念そうに告げ、ドリームイーターは頭を下げる。
「上質の卵には及びませんが、こちら特製タレに少し砂糖を加えていただくと、卵を加えた味に似たマイルドな風味をお楽しみいただけるかと思います。よろしければお試しください」
「わっかりまシタ! さっそくお試しシマース!」
 ノリよく応じて、クローチェは特製タレと少量の砂糖、ネギを丼に投じ、納豆を混ぜる。
「納豆はこの混ぜ混ぜする作業も楽しいのデス! いつもより多く混ぜておりマスヨ!」
「ああ、何でも、四百回程度混ぜるのが一番美味しいらしいね」
 こちらは砂糖なし、タレだけ入れて念入りにかき混ぜながら、サロメが応じる。
 すると芍薬が、小さく苦笑してドリームイーターに尋ねる。
「私は、あまり混ぜずに食べるのが好きなんだけど、そういうのって邪道なのかしらね?」
「とんでもありません、お客様が美味しいと思う食べ方をしていただくのが一番、味覚に邪道などありません」
 ドリームイーターは、大真面目に答える。
「ただ、いろいろ試したうえで、これが好みだとおっしゃるなら良いのですが、他を試さずに、これの食べ方はこうと決めつけてしまうのは、もったいないなぁと思うことはあります……納豆に限った話ではありませんが」
「……流石、専門店を開く程の事はあるわ」
 玉緒が感心したような口調で告げ、色っぽい流し眼でドリームイーターを見やる。
「さぞかし、納豆の事に詳しいのでしょう。色々聞きたいのだけど、良いかしら? あなたの事も……ね」
 そう言って、玉緒は豊かな胸を殊更に強調するようなポーズをとる。ドリームイーターは、何しろ丼に手足なので動揺したかどうかよくわからないが、タクティとクローチェの男性陣二人は、妙に勢いよく丼納豆をかっこむ。
「おかわりデス! やっぱり納豆はいいデスヨネ! 体にもいいし、ねばねば美味しいデス!」
「うん、まあ納豆だしね。普通に美味しいよねだぜ」
 しかし、美味いとは言えここまで盛ってある納豆はそうそう見ねぇなぁだぜ、と、タクティは言葉には出さずに続ける。
 それを、やたら回数混ぜた上で、早くも喰い尽しておかわりって、クローチェの奴、いったいどんな速度で喰ってるんだだぜ?
 などと思いつつも、タクティの視線はクローチェではなく、玉緒の爆乳をちら見するのであった。  

●夢の終焉
「納豆は、とても美味しいです」
 小茶椀に盛られた納豆を糸で豆が見えなくなるまで良ーく練って、トロトロになったところに特製タレと紫蘇を入れた奏が、真面目な口調で告げる。
「でも、正直なところ、納豆のみは食事としては辛いです。ご飯があるといいと思うのですが……納豆のみなのは何かこだわりがあるのですか?」
「そうねえ。どうせなら、ご飯と一緒にいただけるなら、もっと人が集まったかも」
 繚花がおっとりと続け、ドリームイーターは恐縮して頭を下げる。
「申し訳ありません。当初は、ご飯も用意するはずだったのですが、卵と同じく上質で納得のいくご飯を用意するには、予想以上にコストがかかり……更に、ご飯を出すなら納豆茶漬けを出さない手はないが、その場合の掛け汁は茶か白湯か出汁湯か、などと考え始めてしまったため、収拾がつかなくなってしまいました」
「あらまあ」
 こだわり過ぎて身動き取れなくなってしまったのね、と、繚花がころころと笑う。
「でも、ご飯出すなら、納豆茶漬けを出したいって気持ちはわかるなあ。冬は熱々、夏は冷汁で……あれは、良いものよ」
 芍薬が言った時、開いていた事務室のドアが閉まり、マイアが姿を現す。
(「避難完了、か……」)
 呟いて、芍薬は周囲を見回す。さすがに全員、マイアが戻ったことには気が付いたようで、納豆を残している者は……四杯目のおかわりに取りかかっていたクローチェを含め、皆、素早くかきこむ。これができるのが納豆のいいところ、と、芍薬は内心苦笑する。
 そして玉緒が、眼鏡をくいっとあげて立ち上がる。
「……ふふ、遊んであげるわ。腹ごなしってヤツね。当然、付き合ってくれるのでしょう?」
「は?」
 ドリームイーターは、あっけにとられた様子で棒立ちになる。
 そこへ奏が、律儀に告げる。
「あの、頑張っているところ申し訳ありませんが、店長さんの為にも倒させて貰います」
「……倒す、ですか?」
 尋ね返すドリームイーターに、芍薬が愛銃『キス&クライ』を抜いて銃弾を叩き込む。
「どわあっ!」
「自覚がないようだけど、貴方は魔女に造られた仮初めの存在……貴方が立っている限り、貴方の元になった存在、この店を企画した人は立ち上がれない」
 淡々とした口調で、芍薬が告げる。
「とはいえ、納豆は美味しかったし、貴方の接客は上々だったわ。誇りを持って消えなさい」
「……魔女に造られた……仮初めの……」
 呟きながら、ドリームイーターは武器となる鍵をどこからともなく取り出して構える。
 そこへ芍薬のサーヴァント、テレビウムの『九十九』が打ち掛かる。
「くっ、これは……」
「私たちはケルベロス。貴方は、自覚がないとしてもデウスエクス。相容れないわ」
 冷淡に告げながらマイアは黄金の果実をかざし、味方前列にステータス異常への耐性を施す。
 そしてタクティが身体を覆うオウガメタルを鋼の鬼と化し、鋼の拳をドリームイーターに叩きつける。
「ああ、納豆は美味かった。あんたは立派な、納豆専門店店長だっただぜ」
「……お褒めにあずかり……光栄です……」
 呟きながら、ドリームイーターは丼の中からモザイクを溢れさせ、自身の傷を覆う。
「戦わねばならない宿命……おぼろげにわかるような気もしますが、しかし、お客様に手をあげることなどできない、できません!」
 傷を塞ぎきることができす、ドリームイーターはよろめきながら叫ぶ。
「大事な……大事なお客様……開店以来初めての、お客様! 納豆を美味しく召し上がってくださった、素晴らしいお客様に、攻撃など!」
(「うーん、これ、丼手足の異形だからいいけど、人間の姿してたら攻撃しずらいかもだぜ?」) 
 タクティは声に出さずに呟き、そのサーヴァント、ミミックの『ミミック』がドリームイーターの足にがぶりと噛みつく。
「長く苦しめては、可哀想ですね」
 呟いた繚花が、まさに電光石火の速度で稲妻を帯びた突きを繰り出す。続いて彼女のサーヴァント、ボクスドラゴンの『小黄龍』が強烈なブレスを吐く。
「デハ、全力いきマス! Loading ”GLIDING” subsystem! 行きマスヨ!  ハイパータックルデス!」
 クローチェが何の屈託もなく、必殺技『Subsystem ”GLIDING”(グライディング)』を炸裂させ、丼にばきっと亀裂が走る。
「あら? もう瀕死? もたもたしてると潰れちゃう?」
 予定変更ね、と、玉緒は必殺技『終焉ノ刻(シュウエンノトキ)』を発動させる。
「あなたと遊ぶの、もう飽きちゃった……わけじゃないけど、この技見せないで終わられてもね。これで綺麗に終わりにしましょう。……じゃあね」
 言い放って、玉緒はジャケットを脱ぎ、振りまわして情熱的、挑発的な舞いを見せつける。そして、髪の毛を依り代に巨大な御業の半身を降ろし、その拳により相手を殴りつけ、深い闇へと誘う。
「ぐわっ!」
 必殺技をまともにくらったドリームイーターは、真っ二つに割れて霧散するか……と思いきや、鍵を杖のようについて踏み止まる。
「……凌駕した?」
「そんなはずはないわ。フィニッシュかけてるもの」
 単純に削りきれなかったのね、と、玉緒はふんと鼻を鳴らしてサロメを見やる。
「とどめお願い。綺麗にやってね」
「ええ、姫のお望みのままに」
 百戦錬磨のはずの玉緒が、おもわずどきりとするような笑みを返すと、サロメは思い入れたっぷりに、瀕死のドリームイーターに告げる。
「よく頑張ったね。だけど、もう、いいんだ。おやすみ」
 武器なんて、キミには似合わない、と、丼に手足の異形ドリームイーターに向かい、サロメは魔力を秘めた瞳で見つめ、情感の籠った投げキスを放つ。 
 これぞ【恋愛魔法】『金の交錯(キンノコウサク)』老若男女聖魔を問わず、一撃で落して魅了するという、スタイリッシュ・サキュバスサロメの恐るべき必殺技である。
「ああ……」
 吐息のような声を残し、ドリームイーターは今度こそ真っ二つに割れて霧散する。
 その最期を見据え、奏が呟いた。
「夢の時間は終わりです」

作者:秋津透 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年11月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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