●黒き翼は光を求め
絶壁の近く。太陽は高く昇っている。その太陽を、幸人は仰いだ。
「……よく晴れているな。太陽も綺麗だ。この明るい太陽の光なら、きっと現れてくれるに違いない。住んでいる場所もこの辺りの筈だし。それにしても、光を喰らう蝙蝠か……。大きいって聞いているけれど……どの位なんだろう。光を浴びたその姿はどんな姿なんだろう。太陽の中を飛ぶ蝙蝠か……不思議だな……」
海に当たって反射して光が煌めく。太陽は眩く輝いていた。
そんな幸人の前に、第五の魔女・アウゲイアスが現れると、手に持った鍵で、彼の心臓を一突きにした。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』にとても興味があります」
幸人は崩れ落ち、意識を失う。そこから巨大な蝙蝠の姿をしたドリームイーターが現れたのだった。
●ヘリオライダーより
「稀に真逆な事って起きたりするんだよね」
そう言うと、デュアル・サーペント(陽だまり猫のヘリオライダー・en0190)は、ケルベロス達に話を始めた。
「あのね、不思議な物事に強い『興味』を持って、実際に調査している人がドリームイーターに襲われる事件が発生しているんだ。そして、ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)の予知した通りの事件が起こってしまったようなんだ。奪われた『興味』によって生まれたドリームイーターが事件を起こす前に、みんなに撃破して欲しい。無事に撃破出来たら、被害者の人も目を覚ましてくれるよ」
デュアルは状況の説明を続ける。
「時間は、太陽が一番高く昇る日中。場所は、海が一望できる絶壁に近い所だよ。戦う場所としては危険だから、ある程度は離れておいた方が良いと思う。だけど、絶壁から余り離れすぎると、ドリームイーターに遭遇できなくなるかもしれないから、そこは考慮しておく必要があるね。後は……このドリームイーターは『自分が何者か』と問うような行為をしてくるんだ。それで、正しく対応出来なければ、その人を殺してしまう。だけど、このドリームイーターは、自分の事を信じていたり、噂している人がいると、その人の方に引き寄せられる性質があるから、それを上手く利用すれば有利に戦えると思うよ」
デュアルの話を聞いていたミーミア・リーン(笑顔のお菓子伝道師・en0094)は、不思議そうな顔をする。
「何だか変わった蝙蝠さんなのね? とっても気になるの! でも、ドリームイーターだし、大きいし……暴れたら凄く危険だと思うの。みんなも一緒に戦うのよ!」
参加者 | |
---|---|
ヴァジュラ・ヴリトラハン(戦獄龍・e01638) |
エリヤ・シャルトリュー(籠越しの太陽・e01913) |
ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339) |
上野・零(フンワリ・e05125) |
アクレッサス・リュジー(葉不見花不見・e12802) |
五十嵐・崇仁(わん公・e27210) |
チェシャ・シュレディンガー(確率上の灰色猫・e27314) |
ルル・アルマク(ひなたの詩・e33236) |
●黒き翼は光を求め
場所は絶壁の近く。太陽はとても美しく輝いていた。
今回の作戦は誘き寄せる側と、出現場所に待機する側に分けた作戦だ。ドリームイーターが現れたら、そこに奇襲をかけたい。
招き寄せ班はビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)、チェシャ・シュレディンガー(確率上の灰色猫・e27314)、ミーミア・リーン(笑顔のお菓子伝道師・en0094)の三名。待機班は、ヴァジュラ・ヴリトラハン(戦獄龍・e01638)、エリヤ・シャルトリュー(籠越しの太陽・e01913)、上野・零(フンワリ・e05125)、アクレッサス・リュジー(葉不見花不見・e12802)、五十嵐・崇仁(わん公・e27210)、ルル・アルマク(ひなたの詩・e33236)の六名だ。
エリヤが、まず出現場所の絶壁と周囲の状況、それから、呼び出せた時に、安全に戦闘が出来そうな場所を、飛行して確認する。
「大体この辺かな?」
確認した場所を照らし合わせて、エリヤは待機班に知らせる。そして、自らも隠密気流を使って、身を潜めた。
(「光の中を飛び、光を食らう蝙蝠か。きっと、綺麗な黒の影ができるのだろうね」)
現れる蝙蝠に思いを馳せながら。
(「太陽光を喰らうとは面白い。光合成の究極系なのかも知れんが、何にせよ興味は尽きん」)
同じく身を潜めながら、そう思うのはヴァジュラ。今回の蝙蝠の生態にも興味はあるのだが、寧ろそれ以上に興味を持っているのは、その戦闘力だ。難敵である事を信じている、そういう信じ方をしている。それに今日は、ビーツーから貰った鎧、陽龍装を装備しているので余計に気合が入っているのだ。
(「巨大な蝙蝠か……敵じゃなければすごくロマンがあってわくわくするんだがなぁ」)
そう思うのはアクレッサス。身を潜めている今は、溺愛しているボクスドラゴンのはこを、気休めだとしても大切にコートの裾に隠している。
(「光を好む蝙蝠とはまた奇妙なものですね。……無害であれば綺麗なんでしょうが」)
ジャーマン・シェパードの姿になっている崇仁もそう思う。匍匐前進で警戒は怠らない。
(「光を喰らう蝙蝠なんて不思議だなあ。すごく大きいし、なんだかまるで夜の闇みたいだ。不思議で面白いけど悪ささせるわけにはいかないものな!」)
ルルは、未知の存在に興味深々。とはいえ、悪さをさせる訳にはいかない、と心を新たにする。隠密気流で気配を隠す傍には、フェネック姿のファミリアが寄り添っていた。
今回はビーツーの友人達である、リサ・ギャラッハ、フレア・ガンスレイブ、ガルフ・ウォールド、藤堂・十字。それから、双子の弟、エリヤを心配してやって来たエリオット・シャルトリュー、そして、パッチワークの魔女達の事件に興味があり、調査に訪れている村雨・柚月も、手伝いに来てくれている。戦力としては申し分ない所。
後は、招き寄せ班の成功の有無になってくるのだが……招き寄せ班に、ミーミアが混ざっているのが若干、不安だ。何でも信じやすい性格なのだが、今回のドリームイーターに対しての理解がどこまで追いついているのかが怪しいからである。
そんな不安要素を抱えつつ、招き寄せ班も行動を開始する。絶壁の近くを散策するようにチェシャ、ビーツー、ボクス、ミーミア、シフォンの三人と二匹で開始する。
「そう言えばこんな噂知ってるかしら?」
そうチェシャが話を振り出す。
「ええっと……確か、おっきな蝙蝠ちゃんがいるってお話なの」
「そうだ。太陽の光を喰らう蝙蝠、らしいな」
怪しげなミーミアの言葉を、ビーツーが肯定する。
「太陽の光を喰らうというのは……どのような光景なのだろうな」
そう言って、ビーツーは太陽を見上げる。
「黒い翼を持つ者として、是非拝見したいところだ」
ビーツーは黒い翼のドラゴニアン。同じ黒い翼を持つ者として共感めいたものを抱くと同時に、他者に危害を加えるのは見過ごせないのだが、今は信じているような素振りを見せなくてはならないのが大変な所だ。
ただ、今一つ、噂の度合いが低いのか、上手く現れてくれない。
しかし、少し時間を置いてから、空から黒い大きな影が太陽の光を覆い隠すように……待機場所の方へと現れた。巨大な漆黒の蝙蝠だ。そして、巨大な蝙蝠は地上に降りてくると、ぐるりと周囲を見渡す。……そう、待機班の方がドリームイーターに対する興味が強かったからだ。自らを信じたり興味を持ってくれていた人を探しているらしいのだが、待機班は身を潜めている為に分かりづらいらしい。そもそも、この問いは『興味』を持つ者に行われるので、より強い興味の方へと惹かれているようだ。
しかし、ここへ先に現れるのは想定外だった。予定通り奇襲をかけるように戦えるかが怪しくなってきたからだ。確かに、返答は待機班が引き受ける事になっているのと、こちらへ誘導するのが招き寄せ班の担当だから、大幅に作戦変更が変わる訳ではないのだが、別の意味では、待機班の興味が強かったから寄って来るように現れた訳で、招き寄せ班だけでは足りなかった、という事。担当班の配分が上手くいったとは言えない。
「あ、あれ! あれがもしかして噂の……!」
慌てて、チェシャが自分達へと興味を持ってくれるように、離れていた距離から少しずつ近づいていく。それに習い、興味深々を装ったビーツーと本当に興味津々のミーミアが追っていった。
すると、周囲を探していた巨大な蝙蝠は、無事にチェシャやビーツーを見つけて、彼らに向かって問いを投げかける。
「我は如何なる存在だと思うだろうか」
重厚なその声は、漆黒の蝙蝠らしくもあり、威厳のある問いかけだ。
予定が多少狂ったが、直ぐに待機班は巨大な蝙蝠を取り巻くように飛び出し、次々と回答を投げつける。
「蝙蝠」
「……光を喰らう蝙蝠」
「黒の中の黒」
「我が愛しの敵よと答えよう。黒より黒く、光に落ちる影、太陽の中を飛ぶ者」
前者はエリヤとアクレッサス、次は零と崇仁、その次がビーツー、そして最後はヴァジュラ。正解的には零達だが、他もほぼ正解に近い。そして、ヴァジュラの答えは敵と呼ばれているものの、称賛の方が高く、色々と巨大蝙蝠は戸惑ったようだが、大体満足する答えが得られたようだった。その為か、こちらに対して攻撃を仕掛けてくる気配が無い。
……つまり、奇襲をしかけるのならば今だ。
●巨大蝙蝠型ドリームイーター
最初に攻撃を繰り出すのはヴァジュラ。戦闘態勢に入っていない相手なので、強力な一撃を加えに入る。
「怒りて焔、吼えては嵐、我が一撃は滅びなり」
ヴァジュラは剣圧により生じた暴風と、吹き出す地獄の炎をドリームイーターへと叩き付けた。
続いて、零はエクスカリバールを構えてからドリームイーターへ向かって投げつける。しかし、まだ本格的に戦闘態勢に入っていなかったドリームイーターだが、命中率も影響したのだろうが、エクスカリバールは空をきった。
「……やっぱり蝙蝠、簡単には当てさせてくれないか」
悔しい所だが、味方の支援を期待するしかない。それに、仲間達も今の攻撃の様子を見て、奇襲でも与える事の出来ない攻撃に警戒心をより高めてくれたようだ。
崇仁の放つ蔓草がドリームイーターを何とか捕える事に成功する。そこに、エリヤとルルがオーラの弾丸を続けて撃ち放った。
アクレッサスは、オウガメタルからオウガ粒子を放って零達の神経を研ぎ澄ませ、はこは崇仁に属性インストールを行い、護りを固める。
ドリームイーターが体勢を立て直し、翼を羽ばたかせると高速でヴァジュラに突っ込んだ。身体の大きいヴァジュラだが、巨体からの高速攻撃には耐えきれず吹き飛ばされる。
「ボクス、頼むぞ」
ビーツーの言葉にボクスは頷くとヴァジュラの元へと急ぎ、回復に入る。一方のビーツーは、直ぐにドラゴニックハンマーを変形させて砲弾をドリームイーターへと叩き込んだ。
「支援するよ、みんな頑張って!」
チェシャは零達に身に纏うオウガメタルからオウガ粒子を放って、その神経を研ぎ澄ませていく。
「ヴァジュラちゃん、元気になるの!」
ミーミアがヴァジュラへと施術を行い、彼の体力を回復させる。そして、重ねる様にシフォンが聖なる加護の力を彼らへと送り、また、サポートの力で零達の命中率や攻撃力、回復、足止め等の応援も加わった。
ドリームイーターは大きく翼をはためかし始めた。自らの漆黒と太陽の光を混ぜ合わせる様に。それが不思議な光を生み出して、見る物の目を奪うものへと編み上げていく。それは零の心を奪っていった。
「その動き、封じさせてもらう」
ビーツーの煌めきを放つ重い蹴りがドリームイーターに叩き込まれる。ボクスの方は白橙色の炎を光らせながらチェシャへと属性インストールを行った。続いてヴァジュラは硬化した爪で攻撃にかかるが、巨体ながら翼を上手く使うドリームイーターは上手く後方に飛び距離を取ることでかわす。
「なかなか、一筋縄ではいかない相手だな。それこそ戦いがいがある!」
攻撃が避けられたものの、却ってそれがヴァジュラの闘志を燃やす結果となった。
「……お返しだ」
零は何とか意識を保たせ、攻撃に移る。
「――この身を焦すは豪の焔――彼の身を貫くは紅蓮の刃――地球の核から溢れて轟け―― 逃げ場なき焔の地獄――燃やし尽くせ――ッ!」
小さな呟きと動きを交え、自らの魔力を極限まで高める。そして、地球の溶岩と同じ物質を呼び出すと紅蓮の竜巻へと変え、ドリームイーターを炎で染め上げた。
崇仁とアクレッサスは、オウガメタルからオウガ粒子を放ち、ヴァジュラ達の命中力を更に高める。攻撃の要であるヴァジュラと零の攻撃は確実性が大事だ。素早い相手を捕えられる程の集中力が重要な鍵なのだから。一方、チェシャは、金色の輝きでエリヤ達に護りの力を与え、はこがドリームイーターへとブレスを吐いた。
エリヤの御業がドリームイーターを捕えると、そこにルルのドラゴニックハンマーによる砲弾が叩き込まれ、シフォンが引っ掻く。
「零ちゃん、頑張るの!」
ミーミアは零に雷の力を使って、彼の力を底上げしていった。
不利だと感じたのか、ドリームイーターは漆黒の翼を広げる。太陽の光が漆黒の翼に当たると、キラキラと輝き、それが溶ける様に漆黒の中に吸収されていく。
(「……不思議な蝙蝠だなぁ……」)
そう思うのは零だけでなく、他のケルベロス達もそうだ。もしかしたら、他にも方法があるのかもしれないが、太陽の光がその漆黒の翼へと吸収されていく様は、とても不思議なものを感じさせるのだ。
「面白いものを見せて貰った。だが、俺達も負けん!」
ヴァジュラが大剣を振るう。生まれる暴風に地獄の炎、それを共に叩き付ける暴風龍焔鎧嵐武がドリームイーターへと放たれた。続き、ビーツーのドラゴニックハンマーが凍結を伴う重く激しい一撃を与える。更に、ボクスのブレスがドリームイーターを襲った。
零は緑の粘菌を呼び出す。そして、黒い手袋をつけている両腕で、それを投げ飛ばすようにぶつけた。
「避ける暇など与えませんよ。先ずは脚から頂きましょうか」
崇仁はグラビティチェインを練り込んだ鋭い牙を用いて、ドリームイーターの翼を狙って喰らいつく。アクレッサスはヴァジュラ達に雷による壁を創り上げ、はこはタックルによる攻撃を与え、チェシャのエクスカリバールがドリームイーターへと叩き込まれた。
ドリームイーターは再び翼を羽ばたかせる。渦巻き編み込まれるのは光と闇の風。余りにも不思議な世界。次はアクレッサスを狙うが、それをはこが庇った。
「はこ、ありがとう!」
大切なはこが守ってくれた事がアクレッサスには心から嬉しい。
「《我が邪眼》《影を縫う魔女》《仇なす者の躰を穿て、影を穿て。重ねて命ず、突き刺せ、引き裂け》」
エリヤは、自らのローブに織り込まれた魔術回路から針状の影の塊を出現させると、ドリームイーターへ針の雨を降らせ、縫いとめる。続いてルルが、重い蹴りをドリームイーターへと放った。
「次はビーツーちゃん!」
ミーミアの雷の力がビーツーの力を高めていく。それを受けたビーツーは最後の一撃を与えるべく構えた。
「……重なる火の真価、炎が持つ力を、存分に味わうといい」
ビーツーの炎が超高温のエネルギー球を武器の先端へと生成する。ビーツーは、その武器でドリームイーターの急所を突き刺し、内側から焼き焦がした。
そして、その一撃により、巨大な蝙蝠のドリームイーターは、今度は自らが太陽の光になったかの様に、強い光を放ち消えていったのだった。
●ピクニックを楽しもう!
戦闘で傷ついた部分をヒールしてから、ピクニックを楽しむ事になる。優しい日差しに、海の香りがする場所。のんびり楽しむには、とても良い場所だ。
十字が持って来てくれたタオルで戦いを終えたケルベロス達は一休みすると、持ってきたお弁当等を広げる。
「折角ミーミアちゃんが差し入れ持ってきてくれたんだし、皆で食べましょ♪」
チェシャの言葉に、他のケルベロス達も持ってきたお弁当などを広げていく。
ミーミアはサンドウィッチと林檎や蜜柑等の果物、アクレッサスは唐揚げとポテトサラダ、零の温かい飲み物に、ルルの甘いお菓子、崇仁のビーフジャーキー、そしてフレアの大量のサンドウィッチ。大食いのヴァジュラやお世話になっている零、ビーツー、チェシャにも沢山振る舞いたいのでフレアは限界量まで持ってきたのだ。
楽しいピクニックが始まる。
「喰うぞー!」
「ヴァジュラさん、嬉しそうですね」
張り切っているヴァジュラにリサは微笑む。
「ビーツーさん、チェシャさん達もお疲れ様です。存分に召し上がってくださいね」
「ああ、ありがとう」
フレアに勧められて、ビーツー達も彼女が頑張って大量に作ったサンドウィッチを頂く事にした。
ボクスとはこは楽しそうにしていて、ビーツーもアクレッサスも嬉しい。
「……皆でピクニックするのもいいかもなぁ」
零は表情には出ていないものの、ほっこりとしている。美味しいものを食べて、景色のいい場所を楽しんで、共に戦った仲間達と友人達と賑やかに過ごす……。これはこれで素敵な過ごし方だと思った。
ビーツー達の友人であるガルフは、ビーツーに貰った秋色のタータン柄のストールを着けて、端っこの方で控えめにピクニックを楽しんでいる。
双子のエリオットとエリヤものんびり過ごしていた。呑気で過保護な兄、エリオットと冷静なエリヤは対照的だけれど、仲が良いのは傍目にもよく分かる。
「楽しそうで良かった」
弟が楽しそうにしている事が嬉しいエリオット。そんなエリオットの言葉に、エリヤは呆れた声を出す。
「兄さん、そんなに心配しなくてもいいよ」
「ちゃんとやってるか兄ちゃんは心配でな」
やっぱり返ってくるのは、過保護で心配性な言葉。
「……過保護。まあ、助かるから良いけど」
「過保護じゃねぇし……多分」
そんなやり取りを楽しむ二人。何だかんだ言いつつ、エリヤはエリオットに感謝しているのだから。
崇仁は、動物変身でジャーマン・シェパード姿になり、日向ぼっこをして気持ちよさそうにしている。太陽の光は日向ぼっこに最適な温度と日差しだった。
「ルルちゃん! ルルちゃんがくれたお菓子、とっても美味しいの!」
「そう言って貰えると嬉しいな!」
お菓子大好きオラトリオ、ミーミアがルルに話しかけてくる。
「僕、自然が大好きなんだ! 本当に良い景色だよ」
「こういう場所でのピクニックって楽しいの。ミーミアのお弁当も食べてね!」
「うん、ありがとう」
楽しそうなルルとミーミアの傍では、ルルのフェネック姿のファミリアにシフォンが挨拶している。
太陽の下、気持ちのいい風、素敵な景色。美味しいお弁当を食べながらのピクニック。
素敵な休息を楽しんで過ごす。優しい太陽の日差しを感じながら――。
作者:白鳥美鳥 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年11月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 8/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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