パッチワークハロウィン~橙揺れた夜のはて

作者:菖蒲

 ハッピー、ハロウィン!!

 朗々と歌い上げるように人々は言う。日本の風土は何だって楽しい祭りに変化させた。
 手作りの看板と、空になったペットボトルが転がっている。児童館の一室で行われていたパーティーも潮目を迎え、片付けは明日だと『抜け殻』が取り残されていた。
 ぱこん、とペットボトルを蹴ったのは鮮やかな緑を纏った女。艶やかな唇を飾る新緑色のルージュは蠱惑的な雰囲気を感じさせた。
「私が失っていた『服従』の心は満たされた。あぁ――服従し、働く。なんと甘美なる事か」
 その唇は、狂喜に震える様にぬめりと動く。濡れた瞳は歓喜に濡れ、モザイクと化した胸を抑えた女はゆっくりと目を伏せる。
「魔女の力が最も高まる夜――これを、『カンギ様』のために使わずとしてなんとするか!
 第十一の魔女・ヘスペリデスが、その役目を果たすとしよう。黄金の林檎からハロウィンに相応しい『植物』を生み出そう」
 女の声は僅かに上擦る。ハロウィンという日に生み出されるのは『カンギ様』がため。
 ハロウィンの魔力を集め、捧げよと『服従』の魔女は杖を振る。
「人間共の夢の残滓と黄金の林檎より生まれしハロウィンボムモドキよ。人間共を食い散らかすがいい」
 彼女は服従の魔女――主人が為に生み出す甘いお菓子は、力を求める様に躰を撓らせた。
 

「ハロウィンパーティー楽しかったですね!」
 瞳を輝かせる笹島・ねむ(ウェアライダーのヘリオライダー・en0003)は両の手にお菓子を抱え、ぎゅっと抱きしめる。
「これも、これもおいしそう……はっ、そうじゃなかったです!
 新しい動きをお知らせしようと思ってました! 聞いてくださいね」
 へらりと笑うねむは、辰・麟太郎(臥煙斎・e02039)の情報を伝えると意気込む。
 ハロウィンパーティーが終わったころを見計らい、夢の残滓と黄金の林檎でパッチワークの魔女が『攻性植物』を生み出すというものだ。
「えっとですね、動き出したのは第十一の魔女・ヘスペリデスです!
 んと、このままだとハロウィンパーティーを楽しんだ人たちがもぐもぐされちゃうかもしれません!」
 顔色を悪くしたねむはお菓子みたいになっちゃいますと頭を大きく振った。
 折角の楽しいハロウィンだ。それを血色に染めるのは何としても避けたい。
 キャンディを手にしたままのねむは「あのですね、この児童館の少し向こう側に公園があるんですが、その辺りに出現します!」と大雑把な地図を広げた。
 子供マップと書かれたそれに沿ってねむはキャンディをステック代わりに器用に誘導してゆく。
「それでですね、3メートルくらいの大きな感じで、爆弾をぼーんって撃ったりですね、蔓でビンタしたりしてきます!」
 ファンシーな南瓜生物はファンシーな攻撃を繰り出すのだという。
 ねむはファンシーだからと侮るべからずと念を押す様に「つよいです!」と告げた。
「ヘスペリデスさん、んん、難しいお名前ですね……!
 ヘスペリデスさんが攻性植物さんを武器に、うーん、逆ですか?
 わかりませんが、楽しいハロウィンは楽しいで終わらせましょう! ね!」
 耳をぺこりと折ったねむは楽しい夜をもっと堪能したいのだとその瞳で懇願した。


参加者
八王子・東西南北(ヒキコモゴミニート・e00658)
ロベリア・エカルラート(花言葉は悪意・e01329)
アニー・ヘイズフォッグ(動物擬き・e14507)
尾神・秋津彦(走狗・e18742)
狗塚・潤平(青天白日・e19493)
ローデッド・クレメインス(灰は灰に・e27083)
霧島・迅龍(機龍の凱歌・e28704)
リリー・リー(輝石の花・e28999)

■リプレイ


 とんとん、と爪先が音立てる。橙色のドレスを纏い、ポシェットの中にパワーストーンを詰め込んだリリー・リー(輝石の花・e28999)の銀髪が秋風に煽られる。
 足元で楽し気な様子を見せたリネットは、リリーの手にしっかりと握られた『虹色bomb』ににゃあと鳴いて見せる。橙色と南瓜に彩られた宴は実りの秋を祝い、死人を悼み『悪い魔女』から身を護るために行われた。
 しきたりに則って、楽しいハロウィンを謳歌する少女の背を追いかけて、フードをくいと引っ張ったアニー・ヘイズフォッグ(動物擬き・e14507)が陽の色の瞳を煌めかせる。路地裏の猫集会に参加するような足取りで、がらくたを飾ったナイフで街灯りを反射する。小鹿を思わせた衣服の下に隠した氷の肌を指でなぞって、『仮装』を纏った動物擬きは「ハッピーハロウィンだね」と無邪気に笑みを溢して見せた。
 街に吹く風は乾いて冷たい。子供は帰って寝る時間と言わんばかりに点滅する公園の明かりを見上げ、秋色の髪先を風に遊ばせた尾神・秋津彦(走狗・e18742)は小さな身震いを見せる。
「冷えますな……」
 幼さを感じさせたかんばせに、毅然とした笑みを乗せて秋津彦は身の丈ほどの大太刀を背負い込む。膝の丈まである武装羽織をしっかりと着込む秋津彦の視線が止まったのは人気無い公園に蠢く一つの大きな影。
 木々が作り出す影よりもなお靭やかで、闇の色を感じさせるそれは風に逆らい揺れている。ぞぞ、と耳朶を伝っていく『音』は何者かを引き摺った音だろうか。
「無粋な音だね?」
 人食い狼の格好をして、赤ずきんの少女と顔を見合わせるロベリア・エカルラート(花言葉は悪意・e01329)は何処か苛立ったようにエメラルドグリーンのリボンを風に揺らす。双子の姉の表情を推し量ることはできないが、ロベリアは不快だとそのかんばせにしっかりと乗せていた。
 赤い頭巾のイリスはふわりと舞い、前線を警戒するように漂っている。イリスと呼ぶロベリアの声音に小さな頷きを漏らした彼女は『妹』が苛立っていることがよく分かるのだろう。
「せっかくのハロウィンだったのに、余韻が台無しだよ。この無粋な音も、影も―――」
「『宴もたけなわ』っつーやつだぜ魔女さんよ」
 ヘリオライダーから聞いたパッチワークの話。魔女から身を護るハロウィンにこうして姿を現すとは偶然にしては出来すぎる。地面を踏みしめ、エクスカリバールを振るい上げる狗塚・潤平(青天白日・e19493)の口元に笑みが滲む。
 靭やかに滑り込んだ狗は牙を覗かせ着流しを風に翻す。天に吠えるが如く、飛び込んだ彼の眼前に出鱈目な植物が根を張っていた。「でけぇ」と思わず漏らすのも合点がいく――リリーが二人すっぽりと収まってしまいそうな身の丈を持つ南瓜。南瓜頭を花となる部分に生やし蔓には硬い南瓜を撓らせる。
「これまた立派な南瓜だね……」
 草を加えた番長然としたカプリチオの尻尾が僅かに揺れたことを確認し霧島・迅龍(機龍の凱歌・e28704)は頬を掻く。南瓜――ハロウィンボムモドキが頭上で破裂音を響かせ、脳を激しく揺さぶった。
「ッ、ハロウィンもリア充イベントってことで某集団の爆破対象だったっけ……?」
 疑問符さえも浮かんでしまうその姿。悪戯っ子の様に笑った南瓜の顔が点灯する街灯に照らされて恐怖すら感じさせる。短い兎の耳を僅かに揺らし、音の大きさに不機嫌を滲ませたローデッド・クレメインス(灰は灰に・e27083)は冷えた空気に白い息と共に焔を吐き出し「うるせェ」と呟いた。
「あァくそ、あれこれ考えんのは苦手だ。兎に角、今はオマエをぶっ飛ばす他ねェな」
 どろりと溶ける貪欲が牙の如く南瓜を襲う。跳ね上がったローデッドのポケットから零れ落ちた怨讐は、こんな夜でも甘さを感じさせた。炸裂した焔の気配を受け止めた兎の背後から顔を出した少女は小さく瞬く。
「この子も『ハロウィン擬き』なのかな?」
 ――今日は宴の夜だから。興が乗るまで、踊り続けて。
 楽し気なアニーの隣で青ざめた八王子・東西南北(ヒキコモゴミニート・e00658)だけは今日という日を引き籠って過ごさなかったことを後悔するように頭を抱えた。
「くちゅん、」


 東西南北は人知れず危機に瀕していた。それは、折角のハロウィンだからと大人気アニメ『文豪ストレイキャット』のコスプレを行ったこではない。きっと、文ストと略すのだろうと察せられるそのアニメの書生コスプレで足元が覚束ないという不安があるからではない。
(「小脇に抱えている薄い本を仲間に見られたらどうするんですか!」)
 21歳の健康な男子だ。サキュバスだ。健全なオタクなのだ。――薄い本を手にしていたって責められることはない。しかし、ここは戦場なのだ。
 既視感を感じさせる青いテレビウムがリリーと共に陣形を組んでいる現実に打ちひしがれながらも彼は量の手を震わせる。
(「小金井、コミュ力高すぎやしません……? ボクはこんなに困っているのに」)
 それでも、ケルベロス。敵が目の前にいるならばハロウィンの平和(と薄い本)を護らずにはいられなかった。日本刀を翻し、刃は月を描く。
「こうなったら一秒でも早く構成植物を倒すしかありません」
「わわ、とってもやる気で元気なの!」
 純白の翼を揺らしたリリーが「リィもがんばるの!」と輝石の如き瞳を煌めかせる。リネットと小金井と共に癒しを送るために爪弾く弓。鏃によって祝福を送った彼女はハロウィンを楽しむようにステップを踏んだ。
 その体に祝福を纏い、アニーはゆっくり歩を進める。息をする事勿れ――それは獲物を狙った強者の如く。
(「息を潜めて――――……」)
 ワニは、水の中で獲物を狙い、口を開く。そろりと忍び寄ったアニーの牙に南瓜がその身をくねらせる。命中率は悪くはない。巨躯は『狙いを定めやすい』が、攻撃一撃一撃が痛打となる事が実感される。
 ならばこそ、秋津彦はその動きを堰き止める。雷撃纏った刃を抜き取り、獣の如く地面を踏んだ。固い土が僅かに盛り上がり、彼の動きと共に蹴り上げられた。
「遅いであります」
 南瓜がアニーに気を取られているならば、『天狗』は自由に舞うだけだ。まるで舞踊の如く、流水の様に刃をふるった秋津彦の口元に浮かぶ笑みにその身を揺らした潤平が「俺も!」と犬歯を見せる。
「喧嘩は相手が強ければ強いほどに燃え上がる! 相手にとって不足なし! 行くぜ!」
 走りこんで行く潤平を狙った破裂の音に「かーくん」と穏やかに告げた迅龍はガトリングガンを構える。彼の胡桃色の瞳に見つめられた翼猫は承ったと言うように仰々しく頷いた。
 応援団の如く、規則正しい動きを見せるカプリチオの引っ掻きに叫びをあげたハロウィンボムモドキ。
 前線で戦うアニーの前へと滑り込んだローデッドはその破裂を直に受け、思わず血潮を吐き出した。
「『服従』の魔女――服従してる相手の為にグラビティを、なァ……?」
 カンギ様。その名前がどのようなものか想像がつかないとローデッドは呻く。うまく纏まらない考えは眼前の攻勢植物が騒がしくもずるりと引きずる音を立てるかではないか。
 兎の耳が立ち上がり苛立ちを見せた彼が地面を蹴り上げ跳ね上がる。薄氷の閉ざされた瞳が開かれ、失くした歌声を補う様に漏れた焔が灰と霞んだ。
「――テメェらの欲しい侭に喰わせるのが癪なのは勿論だが。
 他人のオタノシミに首つっこもうとしたんだ。そんな輩は蹴られて当然、ってもんだろ?」
「楽しい楽しいハロウィンに『トリックオアトリート』って言うにはやりすぎだぜ? 魔女サン」
 悪戯するなら、こちらだって。硬い地面を蹴り乍ら飛び上がったローデッドの肩口に手をついて潤平がハロウィンボムモドキの顔を目指す。
 押し上げられる様に殻が宙に浮きあがり、飛行体験だといわんばかりに量の手を広げた潤平が攻勢植物を『殴る』――「やるじゃァねェか」と喉で笑ったローデッドに彼は楽しげに笑って見せた。
「極道ってのは『先手必勝』。負ける訳にゃいかねーんだよ!」
 狗の言葉に兎は口許で笑みを見せる。二人に負けじと力を込めて、アニーが地面を滑りゆく。焔を孕んで飛び上がり猫の様に靭やかに蹴り飛ばした攻勢植物の硬さに怯みもせずに彼女は瞬いた。
「こっちこそ、負けないよ!」
「その通り。ガンガン行ってみようか!」
 ギィ―――――ン、と。鼓膜を刺激する金属音が響き渡る。駆動するチェーンソーを抱え上げ、ロベリアが口元に笑みを浮かべる。
 ステップを踏む様に向かうは攻勢植物。切り倒さんとその凶刃が振り翳された。
 上空で破裂音を立てたそれに目を見張り、その背を鼓舞した小金井にほっと東西南北が胸を撫で下ろす。
「……そ、そんなグロおいしそうな外見してたって騙されませんよ。
 攻性植物なんてサラダにもならないゲテモノ食いだって相場は決まってるんですからねっ!」
「粉々に砕いてジューサーにかけるであります」
 びしりと指さした東西南北の言葉に、共に秋津彦は首を傾げて合点がいったように走り出す。
 その手にした大太刀が振り翳され、影を落とす。破裂するならとその身を盾とする東西南北は『アニメ』の通りに跳ね上がり、原作中のセリフを渾身のキメ顔で告げるのだった。


 剣劇を以て道を切り開く――迅龍が朗々と歌い上げた戦歌は仲間たちを鼓舞してゆく。穏やかな彼からは想像も付かない力強い歌声はケルベロス達の四肢を動かす力を与えてゆく。
「相手も弱ってきたよ。皆、今だよ!」
 保護者としてより仲間たちを見ておこう。年端の行かない少年少女と戦場を共にする以上、迅龍はしっかりと心に留めていたのだろう。
 それ故、後方から見まわした戦況が決定的な好機を見いだせた。
「世界の中心東西南北ここに在り!」
 両の腕に力を込めて――薄い本を落とさぬように東西南北はこれでもかと踏み込んだ。袖口がはためき、手にした鎖が焔を纏う。
 フェニクスを想像させた焔の儘に、追い打ちをかけんと飛び込む東西南北の頭の上を飛び越えでリリーは「いくのー!」と振り仰いだ。
「リリーパンチ!」
「これで終わりにしようじゃないか!」
 東西南北の焔と『リリーパンチ』に怯んだハロウィンボムンモドキ。
 こんなに楽しい華やぐ夜を邪魔するならば――ロベリアは許しはしないとチェーンソーを掻き鳴らす。金属同士が擦れ合い、響いた音を追いかけながら口元にゆったりと笑みを溢した彼女は一歩、一歩と踊る様に飛び込んだ。
 赤ずきんは『人食い狼』の腹を捌いてしまうのだから、ロベリアが捌くのはお手の物。
 響く破裂音に耳を劈かれる気がしてアニーがパーカーの耳をぴょこりと抑える。
「みんな、大丈夫かい?」
「だ、大丈夫であります。しぶとい相手でありますな……!」
 相手が弱り切っていることは分かる。それでも尚、強い抵抗があるのは命のやり取りをしているからだとしっかりと理解していた。
 秋津彦がその背を奪うように飛び上がり、敵を撹乱して見せればハロウィンボムモドキが思わず目を回す――それが勝機だ。
「今であります!」
「言ったろ? ――デカブツは蹴り易いんだってな。さァ、砕けちまいなァ!」
 体から抜けてゆく血潮に構うことなく、飛び上がったローデッドが攻勢植物を蹴り上げる。ぶつかり合う音と共に削り取られた南瓜の一片に「うまそう」と冗句めいた潤平が焔を纏い拳を突き上げた。
「お天道様に顔向けろ。逃げるな。そしてその身にしっかり刻め。
 ――――これが狗塚組の生き様だ!! 砕け散れ!」


「楽しいハロウィンなの!」
 平穏の訪れた公園でリリーは嬉しそうにくるくると回る。彼女の仕草に合わせたリネットはハロウィンをまだまだ謳歌すると尻尾をゆらりと揺らしている。
「南瓜のキャンディのプレゼントなの!」
「それじゃあ、僕からもお菓子をプレゼントしよう」
 小さな少女から齎された甘い贈り物に迅龍はうれしいと瞳を細める。この場では保護者の年齢にもなる彼だ。幼い子供達に甘い菓子のプレゼントを行う事には余念もない。
 カプリチオが迅龍のサポートとしてかごを抱えているのも愛らしく、平穏無事に終わったのだと認識することができた秋津彦は胸を撫で下ろす。
「……なんとか勝てましたな」
「そうだね。甘いお菓子が食べたくなるよ」
 お疲れ様、とイリスに笑みを溢したロベリアがうんと一つ伸びをして配られる菓子を受け取った。人食い狼は『どうしてお口が大きいのかしら』と問うかの如く楽し気に揺れた片割れに「美味しいよ」と口許でゆったりと笑んで見せる。
 お菓子だ、お菓子だ、とはしゃぐのは何もサーヴァントだちだけではなかった。カプリチオやリネットと共に楽し気な仕草を見せたアニーは甘い香りに誘われるように迅龍の元へと向かう。お菓子を貰うといの一番で駆け寄った潤平と共に菓子と南瓜キャンディを全力で頬張る所存だ。
「あれ? そーいや、東西南北は?」
 ころころとキャンディを口腔内で転がした潤平が首を傾げ、アニーもきょろりと周囲を見回す。
「見てねェな。ボムが吹き飛んだ時に巻き込まれたか?」
 閉じた左目で見逃したのかと指先で蟀谷を掻いたローデッドが見回せば、こそこそと逃げ奔る書生の姿がそこにはある。
(「ハロウィンの平和と薄い本の秘密は守られました……! 羨ましい、羨ましいけど――寂しくなんてないですよ!」)
 その背中から語られる東西南北の意志は小金井のモニター部分に出た寂し気な顔文字で十分に分かる。
 そんな彼を見送りながらその事情を識る事もないローデッドは戯れに灼けた咽喉へとキャンディの甘味を流しいれた。
「……甘ェ」
 ぽつりと溢されたローデッドの言葉は秋風に攫われてゆく――橙揺れた夜のはて。
 めでたしめでたしで終わる様に。リリーの口遊んだ物語の様に、残ったのは幸福と甘い香りだけだった。

作者:菖蒲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年11月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 1
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。