パッチワークハロウィン~なんて・こった

作者:あき缶

●祭りのあと
 とある街のハロウィンパーティー会場となっていた小学校の体育館は、オレンジと黒の装飾でにぎやかだった。
 だが、もう人はいない。人々はハロウィン楽しかったねと言い合いながら家路についた後だ。
 そんな少しさみしいところに、ふわりと魔女が現れる。
「私が失っていた『服従』の心。それももう昔の話。あぁ、服従するとはなんて素敵な……」
 うっとりとため息を吐いた魔女は、すいと手を広げた。
「今夜はハロウィン……魔女の力が最も高まる夜。ならば、第十一の魔女・ヘスペリデスは、その役目を果たすとしよう」
 ヘスペリデスの掌に膨れ上がる黄金は、林檎のように形を作っていく。
「さあ、黄金の林檎よ。ユグドラシルにおられる、『カンギ様』の為にハロウィンの魔力を集めて私に捧げよ」
 林檎が十分育ったと見たヘスペリデスはその果実を高く投げ上げた。
「人間共の夢の残滓と黄金の林檎より生まれし、攻性植物ぱんな・こったよ。人間どもを喰い散らかすがいい!」
 すると、林檎はその輪郭を変え、硝子の器に入った苺ソースがかかった白いプリンのような形を持つ巨大な攻性植物になったのだ。

●ぱんなこったなんてこった
 仮装から急いで着替えたのか、少し着衣が乱れた状態で香久山・いかる(天降り付くヘリオライダー・en0042)はヘリポートにやってきた。
「ハロウィン楽しかったな! せやけど、デウスエクスは待ってくれへん。新しい事件やで!」
 ちょっとヤケクソ気味なのは気の所為だろうか。
 いかるは、辰・麟太郎(臥煙斎・e02039)が調べてきた内容を話し出す。
「動き出すのは、パッチワークの魔女の一人、第十一の魔女、ヘスペリデス。日本各地のハロウィンパーティーの跡地にあらわれては、ハロウィンパーティーの残滓と黄金の林檎の力で、強い攻性植物を生み出すんや」
 なぜパッチワークの魔女が攻性植物を……? ケルベロスは疑問を抱えつつも、いかるの説明を最後まで聞く。
「このままやろ、攻性植物はハロウィンパーティーから戻る最中の人たちを皆殺しにしてまう。楽しい時間は楽しいままにしたいから、攻性植物退治……頼んだで!」
 戦場は小学校の体育館だ。無人なので何の懸念もなく、たった一体の攻性植物と戦う。
「簡単そうやけど、攻性植物は結構強いから気をつけるんやで。相手がどう見てもでっかいパンナコッタ苺ソース添でも気をつけるんやで」
 ……ん? パンナコッタ? 苺ソース?
 それぞれケルベロスは脳天に疑問符を浮かべた。
 スイーツなのに攻性植物?
「ドントシンク! フィール!」
 いかるは大振りな仕草で手を振る。
「甘い香りで催眠してきたり、うまそうにぷるるんってなって釘付けにしたり、触手で巻いたり……! 攻性植物ぱんな・こったをナメたらあかん」
 なんだか楽しげだが。
「もちろん、パンナコッタな見た目でもデウスエクスは食われへんから、食べようとか考えへんように!!」
 いかるはビシッと注意する。デウスエクス食べようと試みるのは、ケルベロスあるある。
「不思議な事は色々あるけど、ともかくハロウィンパーティーはみんなが平和な日常に戻るまでがハロウィンパーティーやからな!」
 だからケルベロスは、ぱんな・こったを倒さなくてはならないのだ。


参加者
深月・雨音(夜行性小熊猫・e00887)
シグリット・グレイス(夕闇・e01375)
アレクセイ・ディルクルム(狂愛エトワール・e01772)
霖道・裁一(残機数無限で警備する羽サバト・e04479)
華輪・灯(幻灯の鳥・e04881)
カリーナ・ブラック(黒豚カリー・e07985)
サシャ・フラヴィニー(矯めるなら若木の内に・e21203)
獺祭・鴻(ゴーストライター・e27911)

■リプレイ

●終わらないハロウィンパーティー
 ぷるるんうにょん。白いぷるぷるつやつやボディを硝子みたいな殻におさめ、苺ソースを彷彿とさせる粘液にまみれ、攻性植物ぱんな・こったは体育館に鎮座していた。
「パンナコッタに触手? スイーツなのに攻性植物?」
 目の前のデウスエクスのあり方に、くらぁっと目眩を覚える深月・雨音(夜行性小熊猫・e00887)。
「あぁっ? わけわかんないにゃ?」
 ふしゃあっと自慢のしっぽをぶわりと膨らませ、雨音は指をビシイとぱんな・こったに突きつけた。
「とりあえず、パンナコッタとは認めないにゃ! お菓子界から解雇だにゃ!」
 ぶんぶんと腕を振る。ちなみに、彼女の仮装は……人面、タヌキの胴体、虎の手足で蛇の尻尾で……えーと。
「鵺だにゃ!!!!」
 鵺だそうです。
 さて雨音をはじめとして、ケルベロスは取るものもとりあえず押っ取り刀で現場に急行したので、仮装を解いていないものがほとんどだ。
「平和な日常に戻るまでがハロウィンパーティー☆ いかるさんも言ってましたものね」
 と妖精の仮装をした華輪・灯(幻灯の鳥・e04881)が大きく頷く隣で、緑一色の仮装――著作権とか色々大人の事情でコレ以上の説明ができない――をしたシグリット・グレイス(夕闇・e01375)は内心、ヘリオライダーを後でぶっ飛ばすと誓った。トバッチリもいいところである。妹分が脱ぐなというので、この緑一色の格好をやめられないまま戦闘に入ってしまいそうなので。『永遠の十二歳』の格好が三十路的にやばいのは、シグリットも自覚しているので触れてあげないで欲しい。
「とんだトリックが残っていました」
 麗しい星乙女の仮装をしたアレクセイ・ディルクルム(狂愛エトワール・e01772)が困ったようにぱんな・こったを見上げる。ちなみにアレクセイは男性だし、自分の命よりも大事に想う愛しい妻もいる。
「魔女がスイーツな敵を使役して女子力アピールとは。いや、魔女っていうくらいですし見た目も年食ってそうですけど。実年齢はデウスエクスなので言わずもがな」
 とヘスペリデスが聞いたら怒り狂いそうなことを言う霖道・裁一(残機数無限で警備する羽サバト・e04479)の格好は普段着である。が、普段着とはサバト服なので、彼にとっては毎日がハロウィン状態なので問題ない。
 カボチャのランプを下げたままやってきたサシャ・フラヴィニー(矯めるなら若木の内に・e21203)も仮装のままだ。
「ハロウィンが無事に終わるとは到底思っていませんでしたが」
 まさかこんな愉快な敵のお出ましになるとは。サシャは苦笑して、ビハインドを見上げる。
「楽しい想い出は楽しいままにしたいね、母さん」
「パンナコッタはうめーし好きなんだぜ」
 白い布をかぶっただけの簡易型幽霊ルックの獺祭・鴻(ゴーストライター・e27911)とサーヴァントのノジコちゃんは、巨大ぱんな・こったを、ほわーと見上げる。ちなみにシャーマンズゴーストのノジコのほうがちょっと大きい。
「でもこいつは…………」
 うにょうにょとうごめく蔓触手を見て、鴻は顔から血の気が引く。
「ノーサンキューで……」
 鴻とノジコは、ぱんな・こったから顔ごと視線をそらした。
 ぱんな・こったはふわわんと誘うスウィーティな香りを放つ。
 くん、と猫耳魔女っ子カリーナ・ブラック(黒豚カリー・e07985)は鼻をひくつかせた。
「あまいにおい……カリーナ、パンナコッタ好きなの……」
 ウイングキャットのかまぼこは天使の仮装のまま、カリーナの頭の上で、にゃぁと小さく鳴いた。
「でも、油断はしないの。楽しいハロウィンの思い出、こわさせるわけにはいかないの」
 ぐっとカリーナは耐え、黒ブタのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。全力で楽しんだハロウィンを、悲しい思いで終わらせたくないもの。

●天の声になんか負けない!
 アレクセイの脳内では方程式が展開していた。
 パンナコッタ、姫が大好き。笑顔で食べる姫の顔を想えば、即幸せ。ぱんな・こった、食べられない。パンナコッタが好きな姫、哀しむ。姫を哀しませるもの、悪。つまり、ぱんな・こったは悪。証明完了!
「許せません……!」
 ダ、ダン!!
 体育館のフローリングを強く踏み込み、アレクセイは刃のごとく鋭い回し蹴りをぱんな・こったに浴びせた。結構理不尽な理由で蹴られたものだ。
「母さん、背中は頼んだよ? 宜しくね」
 サシャは優しくサーヴァントに声をかけ、爆破スイッチをクリック。
 爆煙にまぎれ、ビハインドは念力で片付け前の机をデウスエクスへと投げつける。
「ふわわんしてもぷるるんしても騙されないにゃ!」
 にゃにゃっと雨音は斬霊刀でぱんな・こったを斬りつける。一刀両断! と言いたい所だが、思ったより弾力のあるぱんな・こったは、ぷるんっと刃を弾いた。
「ぬにゃー! パンナコッタはこんなに固いもんじゃないにゃ! やっぱりパンナコッタとは認められないにゃ!」
 むきゃーと怒って雨音は叫ぶ。
「私は食らっしゃー……いえクラッシャーとして、油断なく敵に食らいつきます!」
 と立ち位置宣言しつつ灯は、誓いの心を溶岩へと変えてパンナコッタの硝子状の足を焼く。
「そのぱんな・こったを食べるのはやめておけ、腹壊すぞ」
 家に帰ればプリンがあるから、とシグリットは灯をなだめつつ、後衛にヴェールをかけた。
「比喩表現です」
 ぷんすこと灯は頬を膨らませ、シグリットに言い返す。
「いくら何でもこんな目がついた、うにょうにょ苺に齧りついたりしません! 失礼な!」
 だが彼女の視線はまだどこか可食部分があるのでは……とデウスエクスを眺め回している。諦めきれない模様。
「そうですね、いかるも言ってましたがナメたらあかんですね。苺ソースを少しくらい舐めたいと思わなくもないですが」
 天井高くから、苺ソースの飛沫を飛ばす勢いで飛び蹴りを放った裁一は、サバト服に付着した赤いソースを見つめる。
「……でも碌な事にならなさそうですね」
 サバト顔で裁一は肩をすくめた。
 軽やかなフルートの音色が、前衛の精神を研ぎ澄ます。
「これは精霊と奏でる喜びの音」
 奏者はカリーナ。音楽に合わせた軽妙な動きで、かまぼこが爪で白いぱんな・こったをひっかく。
 鴻は戦言葉を口にして己を硬化させ、シャーマンズゴーストは無言で祈りを捧げる。
「これで守りは上がった……ってちょちょちょーーー!?」
 鴻は急に伸びてきた蔓触手に、三白眼を見開いた。どんという衝撃が彼の背に伝わる。もしかしてこれって……と彼が考える暇は今はなかった。
 ぎゅるるるとアラフォードワーフを締め上げ、白い布切れの中に侵入してきた触手が、鴻の固くなった所――戦言葉で硬化させた体のことだよ?――を弄る。
「No触手! No触手!!」
 ぎゃんぎゃんと鴻は吠えた。
「アラフォー男子(見た目はショタ)の触手プレイとか、一体誰得なんだぜ?」
 俺得なんだぜ?
「全力でお断りしたらぁ!!」
 何処かから聞こえた天の声に鴻は絶叫して、なんとか拘束から逃れんとあがく。
 しかしあがけばあがくほど締め上がっていく触手……。
「ノジコちゃぁああん!!」
 本気の救いを求める叫びに、シャーマンズゴーストはのそのそと主人に近寄ると、不器用そうに見える大きな手で触手を解いてあげた。
 ぜえはあと息を切らす鴻に、サシャは『父さんが聞かせてくれた冒険譚』を話す。
「父さんみたいに勇ましくなりたいんだ」
 と強く響く謳がドワーフを励ました。
 夫の語った詩を息子が歌う間、動くなと言わんばかりにビハインドは敵を金縛りに処す。

●注意! たべられません
「とっとと倒れてください。私は早く帰って、姫に美味しいパンナコッタを作って差し上げなくてはならないので」
 ものすごく自分勝手な理由でアレクセイに、ルーンアックスで早期敗退を促されるぱんな・こった。やっぱり理不尽。
「はぁ……姫が美味しいと微笑んでくださるところを考えると…………滾る」
 戦場にもかかわらず、うっとりと頬を押さえる美女にしか見えない男アレクセイ――大丈夫か。
「そもそも何で前に出た」
 灯が怪我をしたら妹に激怒される。気が気でないシグリットは、前衛で張り切る妹分と敵と回復対象の後衛と気を配る先が多すぎて忙しい。
「怒られてプリン没収になっても知らないぞ」
「前に出たのはアイツを食べる為……」
 うっかり回答に、シグリットのジト目が一層濃くなるのを察知した灯は、慌てて訂正する。
「っ、じゃなくて! 私は強いケルベロスだから、人を襲うデウスエクスを倒すんです!」
 剣に空を帯びさせ、灯はトンッと床を蹴り、攻性植物めがけて刃を振り下ろした。
 見事に刃が白いゼラチン部分に埋まる。
 続いては、今は鵺気分のレッサーパンダのウェアライダー。いつもよりキレ気味なのは、こんなに美味しそうなのに食べられない悔しさと悲しみのせいだ。
「触手生えたのはきっとかびったからにゃ、かびったお菓子はただの生ごみにゃ!」
 と雨音は食べられない言い訳を自分にしながら、ナイフでぱんな・こったのトラウマを呼び覚ます。
「パンナコッタのトラウマ……いったいどんなものか、気になってしょうがないにゃ」
 どんなのだろう。とりあえず、ぱんな・こったは華麗に回避した模様。
「ぱんなこったをなんてこった出来そうな気がします!」
 そんな素敵な『やればできる』をこめた裁一の大器晩成撃が炸裂。
 将来性を感じる形でぱんな・こったの白いボディの破片が飛び散る。
 かまぼこのリングと共にカリーナの飛び蹴りがぱんな・こったに埋まって、ぷわんっと戻る。
「ぷるるんなの……」
 トランポリン的な魅惑の感触にカリーナは魅了されかけるが、ブンブンと頭を横に振って誘惑を振り切った。
「さっきはよくもやってくれたんだぜ。焼きパンナコッタになっちまいな!」
 お返しとばかりに鴻のエアシューズが火柱を上げる。ノジコの不可視の爪がズプリとぱんな・こったに刺さる。
 ぷるるるーーんと魅惑の震えが灯の目を釘付けにする。
「う、うごけない……です」
「チッ、だから言ったんだ!」
 世話が焼ける、とシグリットは急いでウィッチドクターの手術を灯に施す。
「盛大なトリックはもう堪能しました。次は甘美なトリートがほしいのです。もちろん、私の愛する姫からね。なので、あなたはもう用済みですからご退場を」
 やっぱり理不尽な事情をルーンアックスに乗せてぶつけるアレクセイ。
「あと少しです、畳み掛けましょう」
 オウガメタルの輝きを放って仲間を励ますサシャ、念力で再び什器をぶつけるビハインド。
 サシャのオウガ粒子を受けて、超感覚を呼び覚まされた雨音は、
「人数分に切ってやろうにゃ!」
 と戦の踊り子のごとく軽やかに、ぱんな・こったに殺到すると、斬霊刀を大上段から振り下ろし、めちゃくちゃに切りつけた。
 ばらりとさいの目に切れる白い体。だが、まだ蔓が動いている。
「かびてるところ、しぶといにゃ!」
 蔓はかびじゃない。
「味付け味付け……」
 いつのまにかぱんな・こったの背後に回っていた裁一は、うごめく蔓に注射器で何やら怪しい薬物を投与。本来はリア充を苦しめる暗殺術なのだが、実はこの術は別にリア充じゃなくても効くので、今回の敵はリア充ではないがちゃんと効いた。
「触手のせいでオークのアイデンティティがですね……」
 でもオークは女しか襲わないから、アイデンティティは守られていると思われる。
 しおれかけた攻性植物に、ぷるるんの魅惑から回復した灯がミニスカを閃かせ、金の鱗粉を撒き散らしながら襲いかかる。
「華麗に勝って、お姉ちゃんに褒めて貰います! プリンも貰いますっ」
 ずばと抜いたゾディアックソードが幻惑の光を宿す。
「とにかく私の勝ちですっ!」
 交差する二者。映画やアニメなら、反転演出がありそうだ。
 すたん! と格好良く灯は体育館の床に降り立つ。
 これでぱんな・こったが倒れていなければ、灯は何事もなく元の位置まで戻ろうと思っていたが。
 ず、ずぅん……。
 ぱんな・こったは見事に床に四散した。
「やったぁ、プリンです!」
「はぁ……心臓に悪い仕事だった」
 シグリットは何はともあれ妹分を守りきれたことに安堵して、胸を撫で下ろすのだった。

●やっと日常に戻れるけどまずは片付けようね
「為せば成る! 食べれば食えます何だって!」
 と四散したぱんな・こったをつまもうとする灯をシグリットは首根っこを掴んで止める。
「やっぱり食う気満々じゃねぇか。やめろ、食うな」
「では代わりにカボチャのお菓子はいかがですか? ハッピーハロウィン」
 サシャは、皆に笑顔でお菓子を差し出した。
「トリックアンドトリート! じゃあ、雨音からもお裾分けにゃ」
 雨音は持参した菓子とサシャのそれを交換し、もぐもぐと頬張った。
「やはり普通のお菓子のほうがいいにゃ、少なくとも触手は論外にゃ」
「はぁ、酷い目にあったんだぜ……でもありがとうなノジコちゃん……」
 助けてくれたサーヴァントに鴻は礼を言う。ノジコは照れくさげにそっぽを向いた。
 が。
 実はあの時、触手に襲われかけたノジコが主を身代わりに押し出していたのだ。背に受けた衝撃は、ノジコが主を押したモノなのだが――今は言うまい。ちょっと美談な感じでまとめとけ、まとめとけ。
 ということで、裁一さん、今回の魔女へのコメントをお願いします。
「関係無いですけど名前を早口で三回言い辛そうな魔女ですよね、ヘスペリデス」
 ありがとうございます。だがなぜ三回早口で言おうと思った、裁一。
 アレクセイは周辺にヒールを施した後、微笑みながら足早に……というかスキップで帰っていく。帰宅した後のご褒美が待ち遠しいらしい。
 カリーナもヒールをしつつ、掃除もする。
「ちゃんとお片付けしないと……かまぼこも手伝ってね」
 お祭りの後……どこか寂しい気持ちになる。そして寂しさも手伝って空腹にもなる。
「でも、ちゃんと楽しいままで終われてよかったの」
 ジト目に見える表情のままだが嬉しそうに、カリーナはゆっくり頷いた。

作者:あき缶 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年11月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 0
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