蛭子行

作者:baron

『ア~』
「ひっ助っ……」
 千葉県の海岸沿い、ザパンと上陸したナニカは近くに居た漁師に掴みかかる。
 必死で逃げようとする彼らだが、港まで戻った当たりで捕まってしまった。
 何しろそいつは4mもの巨体であり、疲れると言うことを知らないのだ。加えて十体ほどは居るだろうか?
 回り込まれてしまっては、どうしようもない。
「離せ、離してく、ギアああ。痛い痛い!」
 無数の手で出来た巨大な腕が、捕まえた漁師を無残に引き千切る。
 漁師が最後に見た光景は、他の漁師達もまた踏みつかれたり貪り食われる姿であったと言う。


「冥龍ハーデスの事件は、決着したかと思われたのですが、配下の戦力も進軍させていたらしく、灰木・殯(釁りの花・e00496)さんが予測していたように、日本各地に『ヘカトンケイレス』という種類の屍隷兵が、次々と上陸してくる事件を起こすようです」
 ユエ・シャンティエが月喰島の事件と書かれた巻き物を開いた。
 そこいんは冥龍ハーデスが起こしたとされる一連の事件が綴られており、もっとも新しい場所に、ヘカトンケイレスの襲撃と記されている。
「既に冥龍ハーデス自体が倒されている為、統率などはされていないようですが、十体程度に群がって太平洋側の海岸地帯にバラバラに上陸してくるので、皆さんには、この迎撃に向かって欲しいのです」
 ユエはそう言うと、東日本の地図を開いた。
 上に千葉県のコピーを載せ、そのうちの小さな漁港に赤で色が付けられている。
「屍隷兵は、それほど強力な敵ではありませんが、人間を見かければ無差別に襲いかかり虐殺して回る性質がある為、迎撃に失敗すると、大きな被害が出る危険性がありますので、お願いしますね」
 良く知られた竜牙兵と違い、こちらは完全なアンデット。
 知性も無けれ言うほどの強さをもたないのだが、それでもケルベロス以外には倒せないし、虐殺など放っておけるはずもない。
「出現するのは小さな漁港で、夜釣りの出発前なのか、仲買いなどはおられません。昨今の事情もあり、漁師さんたちも数が減ってきていますので、ケルベロスが忠告すれば、下がってくれるでしょう」
 ユエは良い点とも悪い点ともとれる事を、極力含みを持たせずに言いきった。
 後継者不足は残念なことでもあるが、この場合は避難させる必要が無いのだと、思ってく方が良いかもしれない。
「戦闘力自体はそう高くないので、注意すべきは、やはり十体もの数でしょう。無数の手で掴みかかりますので、周囲から取り囲まれては全力を出せなくなってしまいます」
 その上で、ユエは竜牙兵を引き合いに、あれほどの強さや連携はまったくないのだと教えてくれた。
 うまく戦えば、八人のケルベロスで十体以上の敵を倒せるとも。
「古来、海寄り流れ着く漂着物を運不運にかかわらず、蛭子と言う事もあるそうですが……かような事態はまさに凶兆。大事に至らぬうちによろしうお願いしますえ」
 ユエはそう言うと、軽く頭を下げて皆が相談し易いように、資料や御茶を提供するのであった。


参加者
稲垣・晴香(伝説の後継者・e00734)
ローゼマリー・ディマンティウス(デアヘッレラッヘ・e00817)
カナメ・クリュウ(蒼き悪魔・e02196)
サクラ・チェリーフィールド(四季天の春・e04412)
ユーカリプタス・グランディス(神宮寺家毒舌戦闘侍女・e06876)
ルイ・コルディエ(菫青石・e08642)
イリス・フルーリア(銀天の剣・e09423)
エドワウ・ユールルウェン(夢路の此方・e22765)

■リプレイ


「……さすがにこういう土地だと、私を知ってる人もそんなにいないかしら」
 千葉県にある漁港の一つに、ケルベロス達は降り立った。
 稲垣・晴香(伝説の後継者・e00734)はヘリオンを後にしながら、漁師達の珍しい物を見る目に気が付いた。
 珍しくは在るが特段、注目する風ではない。
「大騒ぎにならなくて良かったような、悲しいような」
「漁師のおじいさん達ばかりですし、テレビであまり見ないチャンネルなのかもです」
 プロレスラーとして高い晴香の名声も、プロレス見ない人にはあまり意味が無い。
 エドワウ・ユールルウェン(夢路の此方・e22765)が片目を閉じて、そうフォローすると、晴香も仕方無いかと苦笑を浮かべた。
「でも漁師かあ。私も夜釣りとかやってみたいわね……今の時期は何が釣れるのかしら?」
 少年が片目を閉じている理由に思い至ったルイ・コルディエ(菫青石・e08642)は、ちゃめっけタップリに尋ねてみた。
 するとエドワウは予想通りにマイペースに返答をくれる。
「えーと。さば、さんま、あじに金目鯛だそうです。もしかしたら、近くに漁場があるのかもですね」
「調べてくれてありがと。まぁ、その前に漁師さん達に避難してもらって、邪魔者を片付けないとね」
 エドワウがインターネットを検索し終わってから閉じていた目を開けると、ルイはウインクしてお礼を口にする。
 近くに漁場があるなら、漁師さん達に連れて行ってもらうのもいーかなと、今夜の魚に思いを馳せた。
 だがその前に、デウスエクスを倒さねば話も始まるまい。

 という訳で、近くに居る漁師を捕まえて、避難勧告と行こう。
「デウスエクスが来ますので此処は危ないです! 今すぐ下がって下さいっ!」
「ここに居る人で全員かな? スピーカーか何かある? 早く伝えないとね」
 イリス・フルーリア(銀天の剣・e09423)が一番近い漁師に危険を告げ、ルイは自分の口元に手を当てる。
 指を曲げて放送するポーズでパントマイムすると、漁師が近くにある小屋の一つを指差した。
「あすこで競りするけえ」
「あーあー、テステス。我々はケルベロスよ! これからデウスエクスとのデスマッチ! だから早く逃げてちょうだいね」
 話を聞くとルイは飛びこんで拡声器を操り始めた。
 僅か後に金属音がすると、周囲に張りのある声が鳴り響く。
「ここは、おれ達でなんとかしますけど、気をつけてくださいね。……お年ですし足が遅いかもしれないので時間をかせぎませんと」
「大丈夫……でしょうか? 船が心配で残るなんて言ったら、おぶっててでも、連れて行くつもりでしたが」
 漁師たちが去るのと前後して、遠目に波間から、奇妙なモノが見え隠れし始めた。
 エドワウが逃げて行く老漁師達の背後に立つと、イリスは彼らの背中を眺めながら肩を並べる。
 予定通り現われた敵に対して宣戦を布告する為である。
「銀天剣、イリス・フルーリア―――参りますッ!」
 イリスは上陸して来た4mの巨人に向かい合う。
 こうしてケルベロス達は、異形の巨人を迎え討つことになった。


「ヘカトンケイレス……百手巨人とは、実に合わない大仰な名前を付けたわね」
「新たなるデウスエクス、屍隷兵ね。これ以上厄介事を地球に持ち込んで欲しくは無いのだけれど」
 名前負けしてるわね。と晴香が苦笑してドロップキックを叩き込むと、ローゼマリー・ディマンティウス(デアヘッレラッヘ・e00817)はケルベロスコートを跳ねあげながらそれに続いた。
 ただ続くと言っても、飛び込みはしない。
 燃える両手で刀を掲げ、光の結界で仲間を守る為だ。
「屍隷兵……お嬢様が例の島で倒した新種のデウスエクスでしたか」
 ユーカリプタス・グランディス(神宮寺家毒舌戦闘侍女・e06876)は屍隷兵……レブナントという言葉に、彼女が仕える主人よりの情報を思い出していた。
 聞いて居たよりずっと愚かで弱い様であるが……、雑兵ならばこの程度だろうか?
「すでに主人はいないというのに……ここで止めて見せますね」
 サクラ・チェリーフィールド(四季天の春・e04412)がそう呟くと、ユーカリプタスは少しだけ納得したように頷く。
「仕えるべき御方を失った。その影響もあるのでしょう。これらの個体に大した力はないようですが、単純に数は脅威でございますね。油断せずに瀟洒に対処致しましょう」
「なんとも、まぁ……見た目からして気持ち悪いね。ハロウィンも思ったことだし、ゾンビの方々には、早々にあの世へ還っていただこうか」
 ユーカリプタスがしみじみと語ると、カナメ・クリュウ(蒼き悪魔・e02196)は同感だねとウインク。
 戦場で悠長に口説いている様にも見えるが、どんな時でもどんなピンチでも、決して変わらないのが彼の良い所だ。
 軟派な彼には応えず、ユーカリプタスはスカートのドレープを摘まみあげる。
「神宮寺家筆頭戦闘侍女ユーカリ。参ります! まずは、私めも皆様の防御を固めます」
 ユーカリプタスは仲間達に似せた偽の兵士を起動する。
 四方より襲いかかる敵を、少しでも食い止める為だ。
「さて、ゾンビ狩りの時間かな」
 カナメは瞳に力を凝らし、魔眼へと我が目を置き替える。
 グラビティにより変質した視力は、世界を歪に捕え、自分の脳裏では無く他者の脳味裏を書き替えて行くのだ。
 同格の強者でも九割通じる程度の自信があったが、このレベルであれば外す気はしない!

 一同の攻撃が炸裂するが、序盤は防御の結界を張ったり牽制に徹していることもあり、倒したのはいまだに数体。
「確かにタフだ。冥竜ハーデスも面倒な置き土産を残してくれたね。ここは確実に潰して行こうか」
「流石にハーデスの残滓、というわけですか……。無数の死体を寄り合わせた化物―――痛っ! でしたらこれが一番効きますかね!」
 カナメの飛び蹴りが、ようやく次の敵を地に伏せる。
 集中攻撃ですらこれか……と言う思いに囚われながら、イリスは刀の霊威を呼び起こした。
 寄り合わせる霊糸を切れば、いずれ独り手に崩れるだろうと思い、持久戦を見据えた技に切り換えたのである。
 刃が駆け抜けると同時に無数の手や絶叫が蝕むのだが、構わずに振り抜いて行く!!
「いけない……いま、助けるわ」
「私よりも先に他の方を。こちらは……体の自由だけ、ですので」
 ルイが治療を掛ける前に、庇いに割りこんだユーカリプタスは自己治療をかけ始めた。
 彼女は壁役であり、とっさに受け身を取れたことから、急ぐ必要があるほどの傷は無い。
『星々の癒し光よ。ここに!』
 星の加護を願うと、動きが取れないのを推して、ゆるやかに刃が光の軌跡を描き始める。
 気がつけば刃は蠍座を描き、剣舞の一種であったと知ることもできるだろう。
「おれも大丈夫」
「そっち……も、良さそうみたいね。なら!」
 やはり庇いに入り軽傷のエドワウは槍を抜きながら、掌を重ねて衝撃波を叩き込んだ。
 ルイはその様子を確認してから、最も傷ついたイリスに気力を移す。


「やはり受け手に回ると厄介ですね。ローゼマリーさん、ここは確実に潰して行きましょう」
「諒解。合わせるわよ。いい?」
 サクラは負荷対策に何重もの結界を張ったものの、流石にタフで倒すのには時間がかかりそうだ。
 ローゼマリーと視線を合わせると、二人は呼吸を合わせて飛び込むことにした。
「いきますよ!」
 紫焔に燃えるルーンの輝き。
 掲げた斧より闇を切り割く光が、巨体を照らしだす!
「ここ! 後は他のメンバーに任せるわよ」
「了解です!」
 そこへローゼマリーが飛び込んで、光の中心に稲妻の如き一撃を繰り出したのである。
 二人の攻撃が敵の装甲を貫いたのを確認して、ローゼマリーは次なる敵へ挑もうと刃を抜いたのである。

 タフネスを備えているゆえに直ぐには倒せないが、その分だけこちらは可能な限り集中攻撃を掛けている。
 時間が経過するごとに一体、また一体とヘカトンケイレスはその巨大な姿を横たえて行った。
「まだまだ! 地獄のデスロードに比べたら、無いも同然よ!」
 晴香は胸を張って、雪崩のように落ちて来る敵の猛攻を受け止める。
 4mの巨体によるボディプレスは避けきれないが、この程度の苦しみなど、連続スープレックスで洗礼を受けた時ほどの辛さではない。
 だがしかし、更なる追撃が、そうも言っていられない事態を作り上げる!
『オーン!』
「これはさすがに、無理かな。なら『ぜんぶ、けしとばす。』それだけ、です」
 当たりに満ちる遠差の声に、エドワウが割って入りつつ中心核へ向けて光を束ねた。
 自らに掛る力は無視し、海蛍やランプの光、そして彼方にある朝日の光を集めていく。
 外から中へ、螺旋を描くように力を集めると同時に、ソコにある異常を検知していく。そして集めた力を流し込み、一気に押し流すのである。
「ありがとね。……あんたらにはわからないだろうけど……私の技は、高いのよ! ありがたく、受け取りなさいっ!!」
 晴香は圧し掛かる重圧が消え去ったのに気が付き、エドワウに礼を言うとヘカトンケイレスに踊りかかった。
 傷はまで治療しきれてないが、そんな事はもはやどうでも良い。
 腕全体で巨体の喉元に体重を預け、ランニング式ラリアットを浴びせたのである。


「治療……いえ、ここはトラッシュボックスと共にトドメを刺しに行くべきですね。吹き飛びなさいませ!」
 ユーカリプタスはミミックのトラッシュボックスと挟み打ちを掛けるように、敵に向けて歩み寄った。
 優雅に一礼してスカートの端を摘まむと、翻す風もなんのその、真空波を作り上げて蹴り込んだのである。
 そこへ牙(?)を剥いてトラッシュボックが喰らい付き、命脈を断ったのであった。
「ナイスシュート。なかなかのお御足で……。おっと、大人しくしててくれる?」
 カナメはチラリと視線を仲間に向けた後、流し眼をヘカトンケイレスに浴びせた。
 何度目かになるその視線は、重力を偏向し、力の行く先を捻じ曲げる。
 巻き込まれた敵の内、一体が味方に殴り掛って行った。
「まったく、数が多い上に嫌な攻撃してくれるよ。たまには自分で味わってほしいな」
「とはいえ立ち直る暇は与えませんでしたので、折り返しを過ぎました。ここから先は、巻いて行きましょうか」
 カナメが苦笑すると、空間ごと敵の装甲を裂いたイリスは、息をついて刀を構え直した。

 見れば敵の数はとうに半分を切り、時間が経つごとに一体ずつ減って行く。
 数が減るごとに喰らう攻撃や治療の必要性も減り、回転率が増すのは道理。
 ここから先は、油断せずに致命的な事態を避けることを重視すべきだろう。
『光よ、彼の敵を縛り断ち斬る刃と為せ! 銀天剣・零の斬!!』
 イリスは呼吸を整えると、再び刀と翼に光を集めた。
「なんかホラー映画とかに出てきそうな敵よね。
 残るはあと三、いや二体か。ここまで来ると、回復役にも手が開く時が出て来る。
 ルイは剣を握ると、刃が見えないほどに強烈な炎を宿す。
「正義の味方に倒される相手としてはピッタリの配役で良いけど、貴方達は魚の餌になるのがお似合いよ!」
 ぶち抜く! とルイが剣を振るうと、それは剣閃というよりむしろ炎の通り道と成る。
 炎一閃、そこへ新たな炎や雷が殺到し、次々と突き刺さって行くのだ。
「いくよエクレール、ローゼマリーさんとの間合いを忘れないでね」
 サクラが飛びあがって斧を叩きつけると、紫の炎が揺らめく。
 ほぼ同時に箱竜のエクレールは雷鳴のブレスを浴びせ、やや遅れて風雷を束ねる音がする。
『放つは一陣の風。神なるは我が一閃。』
 ローゼマリーが大気の霊力を操り、風を合祝してイカヅチを創り出したのだ。
 それは剣にまとわりついて、渾身の突きを必殺の一撃に替えた。
 また一体の敵が倒れ、百手巨人たちの命運も風前の灯となったのである。
「おれ、つかまえやすいのかな? まあでも、仕方無いよね。なんとかしよう」
 最後の巨人に組みつかれたエドワウは、マントにしておいたスライムさんを元に戻す。
 さらに槍に替える事で、スペースを広げながら内側から対ら抜いて行くのだ。
 そこへ懐に飛び込んで来た相棒の箱竜がブレスを浴びせて行く。
「この時を待て居たわ!」
 フィニッシュホールドは頻繁に繰り出す物ではないし、だからと言って狙えるものでも無い。
 晴香の戦歴を持ってしても、なかなかトドメを狙える訳ではないが、今日この日は違った。
『どんな巨体でも、非実体でも知ったことじゃないわ! 私の投げから逃げられると思ったら、大間違いよ!』
 晴香はグラビティをまとい、強靭な足腰で体勢の崩れた巨人の背後に回り込む。
 そしてホールドすると、伸びあがるようにして重心を移動させながら後方に叩きつけた。
 これぞプロレスラーとしての稲垣晴香が持つ必殺技、古式ゆかしい正調式バックドロップである!

「哀れな、相手でした……ちゃんと行けたでしょうか」
「だといいですね。ハーデスの残滓―――まだ続くのでしょうか……」
 トドメを確認して、サクラがしんみりした顔で戦場を眺めるとイリスも頷いた。
 まだまだ上陸が始まったばかりであるし、何時まで続くか判らない。
 奇襲じみたその動きに、早く終わらせたいというのは仕方が無いだろう。
「さてと、あとは出来るだけ、綺麗に戻しておくようにしないとね」
「ん。おれ達が手分けしてかたつけよう」
「戦場となった港を、元の様に修復いたしましょうか」
 カナメが声を掛けると、エドワウやユーカリプタスも同意して散って行った。
 みなで手を合わせれば、大した時間も掛らないだろう。
「こんなものかしら?」
「折角の漁師町だし、帰る前に海の幸の一つも味わっていきたいわね」
 ローゼマリーが終わりを告げると、晴香は誰も居ない朝市を抜けて近くのお店を探し始める。
「良い物持って来てるから任せななさいな。ふふん、今日のおかずはお刺身か、鍋にするか悩むわね! 大漁だったら分けてあげるわ!」
 ルイは避難した漁師のおっちゃん達を捕まえて、釣りのスポットに行く交渉を始めたようだ。
 意気揚々と竿をぶん回す彼女に、仲間達は釣れるまで待つの? と苦笑とも笑顔とも取れる笑いを浮かべたのであった。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年11月9日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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