黒き森の魔女

作者:小鳥遊彩羽

 その日、紫・恋苗(紫世を継ぐ者・e01389)は、とある街の側にある森を訪れた。
 入口に立つ樹の根元に花を供えて手を合わせてから、恋苗は一人、森へと入っていく。
 攻性植物に寄生された青年とこの場所で戦ったのは、つい先日のこと。
 助けることは叶わず、命を奪うことでしか救えなかったその切なさは、今も胸の内で鈍い痛みを放っている。
 だが、それ以上に。
 恋苗の心には、確信に近いある予感が芽生えていた。

 奥に進むにつれて、濃密さを増していく甘い花の香り。
 それを追うように森を辿っていた恋苗は、不意に足を止める。
 その瞳が、地面に散らばる小さな紅い花弁を捉えた。
(「……ああ」)
 それを見た瞬間、恋苗の中にあった予感は確信へと変じた。
 忘れもしないその色に、恋苗は胸に灯る焔の確かな熱を感じる。
 その時、ここまで導いてくれた花の香が、更にその奥へと誘うように恋苗を包み込んだ。
 しかし、恋苗はその香りに惑わされることはなく。
 例え、その先に居るのがずっと追い求めていた『彼女』だったとしても、一人で挑むのは無謀だと判断できるほどには、恋苗は冷静さを失ってはいなかった。
 恋苗は己の気配を悟られぬよう、静かにその場を離れる。
 この手で掴み取った確かな痕跡を、仲間達へと託すために。

●黒き森の魔女
 最近になって各地で頻繁に活動が確認されるようになってきた、寄生型の攻性植物による事件。その黒幕の一人と思われる攻性植物の所在が明らかになったと、トキサ・ツキシロ(蒼昊のヘリオライダー・en0055)はその場に集ったケルベロス達へ説明を始めた。
 舞台は先日、一人の青年が攻性植物となる事件が起きた街。調査によって判明した事件の元凶たる攻性植物の女は、どうやら街の側に広がる森の奥に塒を構えているらしい。
 他者を攻性植物化させ、従える能力を持っているほどだ。当の本人の実力は、かなりのものと見ていいだろう。
「けれど、今は配下の攻性植物がいない。君達が向かう先にいるのは、『彼女』一人だ。倒すには、絶好の機会とも言える」
 逆に言うならば、今回を逃してしまったら、次があるかどうかはわからない。そして、それは更なる犠牲者を生み出すことに繋がると言っても過言ではない。
「どうか、これ以上の犠牲者を出さないためにも、今ここで確実に倒してほしい。――頼んだよ」
 そう言って、トキサはいつもと変わらぬ落ち着いた表情で一連の説明を終える。
 さりげなく視線を向けたトキサに、恋苗は小さく頷いて見せて。
(「……この手で、必ず」)
 髪に咲く花と同じ色の瞳に確かな光を湛え、恋苗は静かに想いの焔を灯した。


参加者
月宮・朔耶(天狼の黒魔女・e00132)
ミシェル・マールブランシュ(白翼と雛鳥の護り人・e00865)
紫・恋苗(紫世を継ぐ者・e01389)
ファン・バオロン(終身譲路不枉百歩・e01390)
立花・彩月(刻を彩るカメラ女子・e07441)
イリス・ローゼンベルグ(白薔薇の黒い棘・e15555)
愛沢・瑠璃(メロコア系地下アイドル・e19468)

■リプレイ

 一歩、歩を進める毎に、立ち込める花の香りが深く濃くなってゆく。
 やがて辿り着いたその先に、紫・恋苗(紫世を継ぐ者・e01389)が追い求めていた『敵』の姿があった。
 蠢く夥しい触手のドレスに重ねて纏うは、血色のような赤と黒。
 大樹に設えられた、まるで玉座のようなゆりかごに身を預け、静かに微笑みを浮かべながら目を閉じている『女』の姿は――触手さえなければ、美しく誂えられた人形のようでもあった。
 だが、その女こそが――恋苗が、そして共にこの場へとやってきたケルベロス達が探していた攻性植物に他ならなかった。
 女は眠っているかのように瞳を閉じているけれど、とうにケルベロス達の気配に気づいているのか、それとも本当に眠っているのか、一目見ただけではわからなかった。
「義兄!」
 なればこそ、月宮・朔耶(天狼の黒魔女・e00132)は迷いなく、翼持つ巨大な天狼の御業を自らに降ろした。
 獣の咆哮と共に、夕空を裂かんばかりの雷撃が蠢く触手の元へ一直線に収束していく。朔耶の呼ぶ声に応えるように、ヴォルフ・フェアレーター(闇狼・e00354)が間髪入れずに力ある言葉を紡ぎ上げた。
 放たれた魔法弾はToben brutal(トーベンブルタール)――【残虐な猛威】。標的を激昂させ、思考と冷静さを失わせる――ただそれだけの光だが、効果はすぐに発揮された。
 魔女の瞳がゆっくりと細められ、そして瞬く間にドレスの裾から膨れ上がった蔓が、唸りを上げてヴォルフへと襲い掛かったのだ。
 これこそが、ディフェンダーであるヴォルフの狙い。
 因縁がある以上、魔女が集中して恋苗を標的とするかもしれないとケルベロス達は考えた。そこで、それよりも先に意識をディフェンダーに向けさせる手段を取ったのである。
 加えて、朔耶のオルトロスであるリキや、愛沢・瑠璃(メロコア系地下アイドル・e19468)のウイングキャット、プロデューサーさんも盾として奮戦すべく張り切っており、固い守りの布陣がすぐに展開された。
 リキの神器の瞳が焔を映し煌めいて、プロデューサーさんの翼の羽ばたきが前衛陣を包む清らかな風を生む。
「一般人を人質にするってだけでイライラすんのに……あんたのやってること、全然ロックじゃないわ!」
 光り輝くオウガの粒子を前衛へと届けながら、瑠璃はマイク越しに凛と声を響かせる。
 今までの事件とは違い、近頃起きている一連の事件では、宿主にされた者の命を救うことは出来ない。
 だからこそ、多くの事件の中の一つであろうとも、何としても止めたいと瑠璃は思い――その『想い』を確かな声に乗せた。
「あたし達のビートで最高にロックな気分で逝かせてやるから覚悟しなさい!」
 そして、それはこの場に集ったケルベロス達全員の想いでもあった。
「心して掛からねばな」
 魔女の弱点を探るべく鋭い眼差しを向けながら、素早く懐へ飛び込んだファン・バオロン(終身譲路不枉百歩・e01390)が電光石火の蹴りを放つ。
「絶対に逃さない!」
 さらに畳み掛けるように、立花・彩月(刻を彩るカメラ女子・e07441)が稲妻を帯びた超高速の突きを繰り出した。
 彩月はつい先日、同じような事件に遭遇したばかりだった。その時の黒幕と呼べる相手とは異なるようだが、それでも、相手はデウスエクスであり、倒さなければならないことに変わりはない。
 ここでこの魔女を倒せば、ほんの僅かではあるけれど、新たな悲劇を芽吹かせずに済むことが出来る。
 それは、他の事件を追う仲間達にとっても良き追い風となることだろう。
 優雅さすら感じられる佇まいから発せられる明確な敵意に気圧されそうになりながらも、ミシェル・マールブランシュ(白翼と雛鳥の護り人・e00865)は怯むことなく、丁寧な仕草で一礼してみせる。
「ごきげんよう、お嬢様(マドモアゼル)。貴女が弄んだ命の重さ、貴女の命をもって知らせに参りました。――どうか、御覚悟を」
 そう言って、ミシェルは自らの持つ技の中で最も命中が見込めるブラックスライムを解き放ったが――それさえも命中率は約五割。魔女は微笑みを浮かべたまま、手にした扇を広げ黒き残滓を払い除けた。
「こそこそ隠れながら配下を使って自分の手は汚さない……私、そういう卑怯者って大嫌いなのよね」
 黒い茨に似た攻性植物。そこに実った守護の光を宿す黄金の果実を手に、イリス・ローゼンベルグ(白薔薇の黒い棘・e15555)は吐き捨てる。
「……寝込みを襲うなんて、いけない子達ね」
「それはこちらの台詞よ。魔女だか何だか知らないけど叩き潰してあげるわ。それに、植物の扱いなら負けるわけにはいかないのよね」
 感情の赴くまま、左目に宿る蒼い炎を燃え上がらせるイリスに微笑んで、ようやく微睡みの縁から醒めたらしい魔女は、紅の瞳に己を狩りに来た番犬達の姿を映し出す。
 一人、また一人、とうつろう視線が恋苗の姿を捉えた時、魔女はふと目を瞬かせ、笑みを深くした。
「そう、『貴女』。……そう、なのね」
 紡がれた声は、まるで今この時まで忘れていた何かを思い出したかのよう。
 対する恋苗は静かに唇を結び、鋭く魔女を見据えたまま。
「……とうとう見つけたわ。お前がガラクタの様に使い捨てた命、その命で償って頂戴」
 この女を倒したとしても、犠牲者が、――『彼ら』が帰ってこないことは、痛いほどにわかりきっているけれど。

「――来るぞ!」
 指先をつ、と動かした魔女の様子にファンが声を張り上げると同時、血色に似た紅い華が咲き、噎せ返るような香りが辺りに満ちた。
 蠢く触手を足代わりに、時には予測していない方向から繰り出される魔女の攻撃は、想定外の威力を伴うこともありながら、淑やかとも言える見目にそぐわぬ苛烈さと精密さでケルベロス達を襲った。
「……思い通りにはさせないわ」
 肌を切り刻むのではなく、内側から命を抉られるような心地に見舞われる前衛陣。吐き気にも似た感覚を、すぐさま恋苗が降らせた薬液の雨が流し去る。
「あたし達がいる限り、誰も倒れさせないわよ!」
 そこに重ねられる、瑠璃による力強い声と癒し。
 メディックが二人という、守りと癒しを重視した編成は、その分攻撃の手が少なくなってしまうという欠点こそあったが、それを補って余りある強靭な粘りをケルベロス達に齎していた。
 容赦なく攻め立ててくる魔女に対し、ケルベロス達は癒しをより強固にすることでこれに耐え、互いに声を掛け合いながら、機を見ては攻撃を重ねていった。
 確実に攻撃を当てるべくこちらの命中を高める一方、攻撃に捕縛や武器封じなどを絡めて魔女の攻撃の威力を少しずつ削いでゆく。
 命中に不安が否めなかったジャマーのミシェル、そして一部のグラビティの命中に若干の不安があったイリスの両名も、瑠璃のオウガの粒子を受けて感覚を研ぎ澄ますことで、戦場を舞うように動く魔女の姿を捉えられるようになっていた。
「ちょこまかと鬱陶しいのよ!」
 すかさずイリスは魔女の脚目掛け、極限状態まで高めた精神を解き放った。次いで地を蹴ったミシェルが、無駄のない動きで流星の煌めきと重力を宿した飛び蹴りを炸裂させる。
「やはり、一筋縄では行かないお相手のようで御座いますね」
 癖のように軽く腕をはたき、ミシェルは魔女を注視する。効いているかどうかはまだわからないが、少なくとも手応えは感じられた。
 中でも大きな一手を投じていたのは、クラッシャーとして立ち回っていたファンと彩月、そしてスナイパーとしての力を十二分に奮っていた朔耶だ。
 幼少の頃より磨き上げてきた力と技で戦うファン。その動きには一切の無駄も迷いもなく、様々な技を効率よく使い分けながら魔女を翻弄し――時に、自らの命を補うために放った降魔の一撃もまた、凄まじい威力を秘めたものだった。
 彩月の心に浮かぶのは、かつて目の前でデウスエクスに殺された恋人のこと。
(「わたしは、何も出来なかった」)
 けれど、今は違う。ケルベロスとして、誰かを守るために戦う力を手に入れ、仲間達と共にこうして戦場に立っている。
「――もう、あの時のわたしとは違うのよ!」
 過去を振り切るように、彩月は渾身の力を込めて竜槌を振るい、命を凍らせる超重の一撃を魔女へと放った。
 一方、己に向けられる攻撃の大半をリキやプロデューサーさんと共に引き受けていたヴォルフだったが、長引く戦いの中、先に限界を迎えたのは元より体力の値が低いサーヴァント達だった。力尽きたサーヴァント達が戦場から姿を消し、ヴォルフもまた、明らかな疲労の色を隠せぬほどになってきた。
「平気か、義兄? ……と言いたいところやけど」
 朔耶が案じるように声を掛けるが、いくらヒールを重ねても癒しきれない傷が増えていることに、気づかぬ二人ではない。
「まあ、出来る限りのことはするよ」
 そう言って、ヴォルフは鋭利な刃の付いた大型のシースナイフを取り出した。嘆きの名を冠したそれは、ただ敵を殺すためだけに作られたもの。
 流れる血を拭おうともせず、ヴォルフは魔女の袂へ馳せた。心臓を目掛けて繰り出した刃は、触手の脚に絡め取られる。けれどヴォルフは迷わず、刃を歪に変形させた。
 無論、それを甘んじて受け入れるような魔女ではない。すぐさま触手の脚がヴォルフを捕らえ、きつく締め上げる。
「義兄!」
 朔耶が呼ぶ声に答えはない。
「ああ……ドレスが汚れてしまったわ」
 溜め息混じりに戒めを解く魔女の表情から、いつしか余裕が消えていた。地面に投げ出されたヴォルフは、既に意識を失っているようだった。
 守りの壁が失われた状況とは言え、これまで積み重ねてきたケルベロス達の攻撃により魔女自身も随所に深い傷を負っているのが見て取れ、戦いの終わりが近づきつつあると察するのはそう難しいことではなかっただろう。
 来るべき時に向け、残るケルベロス達は互いに視線を交わし、頷いた。
「さあ、フィナーレに向けて盛り上げていくわよ!」
 瑠璃が幾度目か、オウガの粒子を前衛陣に届け、秘められた超感覚を呼び起こす。
「……うるさく啼いて纏わりついて、まるで虫のようね」
 煩わしげに囁く魔女に、惑わされることなくファンが毅然と告げる。
「それこそが我らの力であり、貴様の敗因だ。――塵芥残さずこの星から消え去れ!」
 刹那、ファンの『地獄』が一気にある一点に収束し、膨大なエネルギーとなって魔女を襲った。
 全ての災いを飲み込み、終わらせる炎。魔女の脚たる無数の触手の一部が、抉り取られるように消え去った。
「ふふ、貴方達に見つかってしまったのが、運の尽きというわけ、ね……」
 魔女が向けた眼差しに、恋苗は心の中で復讐の炎が泣き叫んばかりに燃え上がるのを感じながらも、冷静な表情を崩さず、静かに告げた。
「お前は、自分が戯れに奪って来た命のことなんて覚えていないでしょうけれど。あたしも『彼』も、あの子も覚えてる。一日たりとも、忘れたことなんてなかった」
 ――魔女に命を奪われ、自らの手で地獄に変えた愛しい人。
 ――魔女に未来を奪われ、仲間達と共にこの手にかけた一人の青年。
 この炎は、この想いは、自分だけのものではないと、恋苗は知っている。
「懺悔しろとは言わないわ。最期の瞬間まで苦しんで死になさい。……その為なら、あたしはいくら傷ついたって構わないのよ」
 だからその手を、花を向けてみろと、恋苗は挑むように魔女を見やる。
 魔女が笑って、細い指先を差し向けた。望む通りにしてやろうと言わんばかりに。
 けれど、それを阻むようにミシェルが踏み込んだ。
「申し上げたはずですよ、恋苗様。『そうならないように』全力は尽くしますと」
 誰一人として欠けさせるつもりはないのだと。そう告げながら、ミシェルは今一度デウスエクスの残滓を解き放った。
「そうよ、そのためにわたし達がいるんだから!」
 続いて力強く響き渡ったのは彩月の声。
「敵との距離よし、落下点よし。――ここで決めるわ!」
 地を蹴って空高く舞い上がった彩月は、中空からの落下エネルギーをエアシューズに乗せて魔女へと叩き込んだ。衝撃に弾ける青白い光はまるで雷光に似て、空に描かれた軌跡は通り過ぎてゆく稲妻のよう。
「罪もない人の命を弄んだ罪、ここで死んでも償いきれるなんて思わないでよ!」
 決して逃すまいと魔女を見据える彩月の眼差しは、鋭利な刃のように力強く煌いて。
 すると、魔女の身体を、茨が覆うように包み込んだ。
「――今まであなたが弄んできた命に対して、死をもって償いなさい」
 愛用の攻性植物を用いてイリスが展開させたのは、悪夢の揺り籠(ナイトメアクレイドル)。絡みつく茨が魔女の身体に熱と毒を流し込み、終焉へと導いていく。
「さあ、ポテさん!」
 そこに、朔耶がコキンメフクロウのファミリアに魔力を込めて撃ち出した。勢い良く魔女の元へ飛んでいったファミリアは、ジグザグの軌跡を描いて飛び回りながら、魔女に刻んだ状態異常を更に増やしていく。
「……っ、くぅ……!」
 その時、初めて魔女が苦しげな呻き声を零した。ふん、と小さく鼻を鳴らし、イリスは恋苗を振り返る。
「トドメは譲ってあげるわ」
 髪は乱れ、ドレスは破れ、血に染まった白い肌と千切れた触手の脚が無残にも曝け出されている。
 青紫の瞳に映る魔女の姿は、とても痛々しくてか弱くて、はたして本当にこんな女だったのだろうかと恋苗は考えた。
 ――否。自分が、自分達が、強くなったのだ。『彼』の命の灯火が消えてゆくのをただ見ていることしか出来なかったあの時とは違い、今は医師として人を救う力も、ケルベロスとして戦う力もある。
 そして何より、共に戦ってくれる仲間達がいる。
「貴女はあたしの名前を知らないでしょうけれど。あたしも、貴女の名前を知らないのよ」
 不意にそう呟いて、恋苗は自らの手の中の紫荊を魔女へと放った。
「……っ、いや、嫌よ……っ!」
 こうして取り乱す魔女を見るのも、最初で最後だっただろう。
「動かないで頂戴。これから貴女のオペをするのだから」
 対する恋苗の声は、いつにも増して落ち着いた、淡々としたもの。
 特殊な薬液を染み込ませた紫荊は、拘束された状態の魔女が動けば動くほど食い込んで、更なる苦痛をその身に刻んでゆく。
「私……消えてしまうの……?」
 そして、とうとう限界を迎えた魔女の身体が静かに崩れ始めた。
 死にゆく命を見つめながら、恋苗は静かに答える。
「そう、貴女はこれでおしまい。――さようなら」

 ――その場に残された小さな花の残滓を拾い上げ、ようやく全てが終わったのだと、恋苗は心の中で傍らの炎に伝えた。
 彼女が魔女と呼んだ女。今となっては本当の名さえ、確かめることは叶わないけれど。
(「突如あたしの前に現れ、大事なものを奪っていった女。……それだけで充分だわ」)

作者:小鳥遊彩羽 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年11月5日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 16/感動した 1/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 2
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。