「――えー火の鳥が来てくれるといいなの集い、記念すべき30回はじまっております。今日は星がですね、ひっじょーに綺麗に見えてます、まぁ田舎なんでいつもなんですけど」
天に星々が輝く夜。
大きなたき火を前に、デジカメを構えた男が1人抑えた声で語り続ける。
「それで今晩はですね、いつもの没薬に加えてベンベン石――まぁそのものは勿論無理なので、それっぽい花崗岩も用意しました。これでエジプト出身の火の鳥が来てくれればなーという狙いですね」
綺麗に磨かれた四角錘の石を火の脇に置いた男は、ぐいっと身を回す。
カメラがとらえたのは水の張られたバケツに、小型の消火器だ。
「あ、そうそう、ちゃんとですね。ちょっと火力強めですけど、ご近所さんと消防に連絡した上で、この通り。今日は風もないですしね、動画に火の手はご遠慮ください」
自分の言葉に笑ったあと、土を踏みしめる音で振り返った男はカメラを地に置いた。
「――あ、ごめんなさい。火事じゃないんで、大丈夫ですよ。ちゃんとですね、消火器も用意してますんで……」
画面外で、何者かを迎えていた男がわっと驚いた声をあげた。
どさりと何かが倒れるような音のあと、女の声が響く。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』にとても興味があります」
――ケェェーン!!
甲高い鳴き声と共に、焚き火のそれより強い光がぱぁっと画面を照らし出した。
不可思議な存在や現象に関心を持つ人々を狙い、その『興味』を元に怪物を生み出すドリームイーターが暗躍している、と島原・しらせ(ヘリオライダーガール・en0083)は集まったケルベロスたちに告げた。
「今回襲われたのは火の鳥の実在を信じ、呼び寄せようとしていた男性だ。自宅の庭で活動を記録していたところをドリームイーターに襲われ、昏睡状態にある」
生み出された怪物を倒せば目を覚ますだろう、と言ってしらせは、火のそばで倒れているが、元々の準備がしっかりしていたので延焼の危険はないと付け加える。
「ドリームイーターが生み出した怪物は、翼長3Mほどの火の鳥の姿をしている。攻撃手段は単体の標的を炎上させるグラビティ、複数を巻き込み【炎】を付与する羽の雨、それからヒールグラビティ――大きな注意点として単体目標のグラビティは、標的が【炎】の影響下にある場合、威力が増大するようだ」
なおかつ攻撃の優先度も高くなり危険だ、と注意を促してしらせは資料を確かめる。
「目標は現地到着時には、男性宅の庭を離れている。実在を信じる者や、噂をする者に引き寄せられる性質があるようだから、探し回るよりはおびき寄せたほうが確実だろう」
戦うのに適した場所をいくつか示して、それから、と続ける。
「火の鳥は人間を見つけると、問いを投げかけてくるようだ、ええと――」
「我は雷霆の子、
我は飽くことなく食らうもの、
我は黒と白の母、
我は終わり、そして始まり、
我は何? ――だよ、しらせ」
それまでじっと聴衆に徹していたジゼル・フェニーチェ(時計屋・e01081)が、詩でもそらんじる様に言った。
手帳を確かめ、しらせはオラトリオの女性に頷きかえす。
「うん、それだな、ありがとうジゼル。それで、答えを間違えた場合、火の鳥は即座に相手を焼き払ってしまう、ちゃんと答えられれば見逃してもらえるようだが――」
「あたしたちには関係ない、ね」
諸々の説明を終えて、何かあっただろうかとしらせがジゼルに視線を向ける。
「火の鳥、燃え尽きても蘇らないんだって? ――少し残念、ね」
つまらなそうな声に、髪のラナンキュラスがしゅんとしおれて見えた。
参加者 | |
---|---|
フェクト・シュローダー(レッツゴッド・e00357) |
繰空・千歳(すずあめ・e00639) |
天司・雲雀(箱の鳥は蒼に恋する・e00981) |
ジゼル・フェニーチェ(時計屋・e01081) |
西水・祥空(クロームロータス・e01423) |
フェリス・ジルヴィルト(白雪子狐の道標・e02395) |
ユイ・オルテンシア(紫陽花の歌姫・e08163) |
御船・瑠架(紫雨・e16186) |
時刻は午後10時。
すべてが眠りにつくにはいささか早い時間だが、今日この日の静けさはまるで人が世界へ関与する権利を手放してしまったかのようだった。
――河原で火を囲み、談笑する者たちを除いては。
ときおりぱちりと音を立てる焚き火を囲むのは8人の男女だ。
周囲には他にも多数の明かりが用意され、10月の静かな夜を白く切り取っている。
「ちょっと寒くなってきたから、焚き火が暖かいですですね♪」
一同でもっとも小さな女児、フェリス・ジルヴィルト(白雪子狐の道標・e02395)は広げた両手を温めながら笑う。
ふわりやわらかな狐の尻尾が、火の動きをなぞるようにゆれた。
子狐を真似て、樽の体からエクトプラズムで作った手のひらを火にかざしているのは繰空・千歳(すずあめ・e00639)のミミック、鈴だ。
主人は、妹分のそんな様子を目を細め優しく見守っている。
「ん、甘くて美味しいです」
溶けたマシュマロを挟んだクッキーを一口、御船・瑠架(紫雨・e16186)は小さく呟く。
「あつあつ、ふわふわ、ね」
「ですのですね♪」
同じくあぶったマシュマロを、こちらはそのままジゼル・フェニーチェ(時計屋・e01081)やフェリスが口に運ぶ。
他にも火のそばには、アルミホイルに巻かれたサツマイモや林檎、梨が置かれ、まだかまだかと期待の視線を集めている。
「――――♪」
ユイ・オルテンシア(紫陽花の歌姫・e08163)の透き通った歌声が、静かな夜の風に舞い、天司・雲雀(箱の鳥は蒼に恋する・e00981)はそれに合わせて小さく体を揺らしながら、焼きマシュマロに手を伸ばす。
その隣で白い手袋をした大きな手が、ぱきり折った枯れ枝を火にくべた。
「――闇に燃える火を眺めていると、何か心が落ち着く気がいたします」
記憶に地獄の炎を宿した青年、西水・祥空(クロームロータス・e01423)がいかなる気持ちでそれを口にしたのか、しかめた眉と穏やかな声音からは到底うかがい知れない。
けれど、事実として秋の夜に焚かれた火は、ケルベロスたちをそのそばに集め、前からの友人同士のように距離を近くさせている。
「キャンプみたいで楽しいかも!」
そんな状況を簡潔にまとめた元気な声はフェクト・シュローダー(レッツゴッド・e00357)。
金の髪を火の照り返しで赤く染めた少女は、火中からアルミホイルの包みをひとつ、手にした杖でごろごろと取り出した。
「フェクトさん、それは?」
「これは神様の焼き芋――ゴキ芋だよ!」
「ゴ……?」
おおよそ食べ物には組み合わせないであろう2文字に雲雀が絶句するのを、千歳が勝手知ったる様子で言葉を継ぐ。
「ゴッド・焼き芋ね? お味はどうかしら」
「もちろんゴッワー(※ゴッド・パワー)でおいしく焼きあがっ、あっつ!!」
神様を自称する少女は自慢気な顔でイモにかぶりつき、大きな悲鳴を上げた。
「――ヒールしましょうか?」
消化用にと用意していたペットボトルに手を付ける神様に、歌をやめてユイが問う。
らいじょうぶ、と回らぬ舌でのフェクトの答えに好意的な笑いが漏れる。
そうやって和やかに火を囲みながらも、彼らはただ時季外れな河原遊びに興じていたわけではない。
「――――!」
ゆえに突如として空から高く声が響き、夜空に燃える大きな星が現れても決して取り乱したりはしなかった。
天に輝く炎は、翼持つ姿をしている。
洋の東西を問わず伝説に、あるいは歴史に無数の名前と姿を残す『火の鳥』。
今宵、この地に限ってそれは現実の脅威として確かに存在していた。
「――綺麗」
夜に舞う赤い羽を見上げ、異口同音にそんな言葉が漏れる。
人の『興味』から作り出された仮初の姿にも関わらず――あるいはそれゆえにか――、ドリームイーターの怪物は、神秘と伝説の確かな存在感を伴っていた。
ゆったりと翼を打ち、火の鳥はケルベロスたちの前で地に降りる。
火のそばで何やら始末をしていた祥空が、立ち上がり仲間たちの前へと出ると同時、それはくちばしを開いた。
「我は雷霆の子、
我は飽くことなく食らうもの、
我は黒と白の母、
我は終わり、そして始まり、
――我は何?」
低い女性的な声。
歌うようなアルトで問うたあとはじっと答えを待って、沈黙を続けている。
「そうね……飴玉、なんてどう?」
当初から予定していた通り、千歳が皆を代表し問いに応じる気のない言葉を返すと、火の鳥はふい、と首を横に向け右の目で桃の髪の女をにらむ。
千歳の機械の左腕が武器の形をとり、火の鳥が高く鳴く。
宙を緋の線が走り、爆発が彼女の体を吹き飛ばして戦いの始まりを告げた。
「――皆、気をつけて。これは危険だわ」
備えと構えは十分にしていた、その上で千歳は立ち上がると同時、まず仲間たちに鋭く警告した。
それほどに火勢は強烈だった、しかも条件によっては今以上がありうるのだ。
「了解しました、どうか無理はなさらず」
「ええ、頼りにしてるわ」
問いに深く悩んだがゆえ、回答を千歳に任せた祥空がそれを悔いるように眉間のしわを深くした。
「籠目等角、呪術に似る。千古の織り目に其は宿る。金穂の可見、銀輪の日暈、重陽の菊其れ凡て黒陽の天恵也」
幼かった話しぶりから一転して、フェリスは堂々と声を張る。火の鳥を指し示す指先に三重の文様が浮かび、折り重なって六芒星となった。
そこから蒼い炎が弾丸となって放たれる。
「お返しよ」
千歳の轟竜砲がそれに続き、鈴は主を真似たエクトプラズムのハンマーで打ちかかる。
わが身を打ち抜くそれらを意に介した様子もなく、ふわり地を離れた火の鳥を二振りの鉄塊剣が襲った。
鈍くかがやく銀の刀身が炎を裂き、河原の石をも打ち砕く。
問答はもはや無用とばかりに祥空の口は堅く引き結ばれ、金の瞳が炎と燃える。
「見目は良し、ですが他はいかがでしょうか」
「不死ならざれば夢、偽りですけれど」
瑠架の刀が雷光の勢いで炎を突き通し、雲雀のマインドソードが切り散らす。
薄い幕を抜いたような手ごたえに、2人はわずかに眉を動かした。
「この偉そうな見た目、これを倒せば相対的に私の神様序列アップだね!」
独特の論理展開を見せる神の一手はレゾナンスグリード、しかしブラックスライムの大きな口は空を切る。
しかし、それに続いたバトルオーラの牙は赤い羽に食らいついた。
「――火の鳥、幻の鳥、死を知らないお前様」
ジゼルの目はその羽ばたきのひとつひとつ、舞い散る炎の一片さえも記憶にとどめようと、時折眩し気に細められながらも火の鳥の姿を捉え続けている。
「――――♪」
火の鳥の声より高く、柔らかに。
ユイは歌い、高めたオーラで千歳の傷を癒した。
牙むく番犬たちに、火の鳥の赤い羽根が雨と降る。
「――お生憎様、仕事柄熱さには慣れてるの」
左腕を傘のようにかざして火の雨をしのぎ、千歳が不敵に笑みを浮かべた。
自らは鉄塊剣をぶんと払って応じた祥空はちらり仲間に視線を巡らせる。
「小雨ならば濡れるも風情――とは言えこれは遠慮しておきましょう」
刀を納めた瑠架はぱっと和傘を広げて驟雨に備え、舞い散る火の粉に杖を焼かれたフェクトがわっと声を挙げる。
炎を払った傘から白い灰が舞い、少女の杖には黒い煤がわずかに残った。
(「――――今、なにか」)
「射ち落とすのですですね!」
ふっと思索にとらわれかけた祥空を、フェリスの声が引き戻した。
子狐の編み出したバトルオーラの弾丸が、蒼い線を夜空に描いて赤の炎に溶けて消える。
とんっと軽やかにかけた雲雀のチェンソー剣が唸る。
火の体はやはり刃をすらりと通す、けれどそれは先ほどとはわずかに異なっていた。
「これは」
何を意味するのか、と考えながらキンモクセイの花を揺らして雲雀は間合いを取る。
それとはまた別にひとつ気づいたことを彼女は口にした。
「グラビティはともかく、体の火は危険ではなさそうです」
あるいはブレイズキャリバーの地獄のように、この世の理とは別にするものなのだろう。そうでなければ、これほどの火勢に近寄って髪も服も無事ではすむまい。
「それは重畳」
足下の石などものともせず、ひらりと舞った瑠架の刃が地上に月を描き出す。
翻る羽織が胡蝶の羽のように踊った。
「あめあめふれふれ火の用心――なんてね」
空に向けて千歳の左腕が射撃音を鳴らす、見上げる者があればそこに一等星より輝く飴玉を見ただろう。
「今日はいろいろ降ってくる日だね!」
「フェクト、ごっわーの天気予報は?」
スターゲイザーが笑い、刃に地上の暁星を写したジゼルが問う。
「晴れのち晴れで、参りましょうか」
ケルベロスチェインが身を伸ばす音を伴奏に、ユイは歌った。
身を震わせた火の鳥がその身を明々と燃え上がらせる。
――ケェェーン!!
宙を走る緋の線、そして爆発。
炎がサークリットチェインの加護ごと、祥空の体を吹き飛ばした。
「――ぐ」
穏やかな白い顔が、苦し気に歪む。
幾度も炎にさらされ、かっちりと着込んだケルベロスコートは煤に汚れている。
万難を排そうと務めるユイの働きもあって、大きな危機は迎えてはいない。
けれどケルベロスたち助けるグラビティの効果を打ち破り、自らを縛らんとするそれを炎で焼き清める火の鳥は、燃え尽きぬ炎であるかのように思われた。
「しぶといのですですね……!」
「まったくの見掛け倒しではありませんね」
フェリスの、瑠架の声にもいささか固いものが混じる。
「それでも、打ち倒さねばなりません」
あせりに焦がれそうな空気に、祥空の静かな声が風と吹く。
「――これより私の権限において、あなたを投獄します」
高密度のグラビティ・チェインが檻のように広がり火の鳥を捕らえる。
千歳が彼の傷を癒し、仲間たちが続いた。
「――おとなにはわからない」
火の光以外、夜を削るもののない昔ながらの夜。
雲雀は願いを弓手に、祈りを馬手に輝く矢を構える。
――眠れる男に目覚めを、火の鳥には夢の終わりを、いずれも優しく訪れるように、と。
ジゼルは記憶を言葉をたよりに、かつての世界を、いつかの夜を再現する。
星の夜、みえないもの、見逃してしまうもの、それをどうにか見出そうと。
「流れる星に貴方は何を祈りますか?」
「お前様には死を、経験のした事無い、死を」
2人のオラトリオの声に導かれて、星のあめが降った。
暗い川の流れが、無数のきらめきを返して天と地の星が世界を照らす。
「ゴッワー予報! 晴れのちほしのちあなたに祝福! だよ!」
流星雨に震える赤い羽を、神様の祝撃が打ち据える。
ひたすらに真っすぐな少女の一撃に、鳥は地に落ちた。
「――咲き誇れ 想いを胸に 満開に♪」
その火が燃え尽きていないことを確かめ、ユイは声をあげる。
はじまったことには必ず終わりがある、それは星々の輝きでさえ例外ではない。
その時にまで、届けとばかりに紫陽花の少女は歌を続ける。
歌が耳障りだとばかりに、火の鳥は首を振りきっと視線をフェリスへと向けた。
――ケェェェェン!!
鳴き声が響くのと、祥空が火線を遮ったのはほぼ同時だった。
「――!!」
爆風が男の体を軽々と吹き飛ばし、彼はついに起き上がれない。
狐の娘は、小さく息をのむと強く唇を噛みしめて火の鳥を撃つ、けれど赤い羽はそれを受けてなお再び空へと舞い上がった。
それはまさしく不老不死の伝説に相応しい。
――けれど仮にこの火の鳥が真実不死の鳥だったとしても、状況にいかほどのかわりもなかっただろう。
赤い羽が相手どるのはケルベロス、不死なる神々をも重力の鎖につなぎ、死の定めを与える地獄の番犬。
彼らを前に、だれも終わりからは逃れられない。
「不思議も続けば陳腐になるわ、そろそろご退場願えるかしら!」
千歳の刀が翼を裂き、鈴が主を真似てつくった刃でそれに続く。
けれど幕を引いたのは、刃ではなく赤のそれとは異なる火だった。
「――鏤めろ」
瑠架の構えた刃から、ぽつ、ぽつ、ぽつと小さな鬼火が浮かび、夜に漂い始める。
それはふわりふわりと漂って、火の鳥の体をむしばむ様に燃え広がっていく。
「さぁさ、鬼さんこちら、遊びましょう?」
身をよじるたびに振り落ちる火の粉を傘で受け、やがて燃え上がり始めたそれを打ち捨てて、瑠架は酷薄に笑う。
直後一気に燃え上がった鬼火がついにすべてを飲み込んだ。
――ケェェーン……!
弱弱しい声を最期に赤い羽は再び、神秘のカーテンの奥へとその姿を消したのだった。
長い戦いを終え、だれともなくほっと安堵の息が漏れる。
仲間の傷の状況を確かめ、余裕が出れば思い出されたのは火に置いたままの食べ物たち。
「焼き芋、置いたまま。まだ食べれる……かな?」
ジゼルの言葉に、フェリスがはっと顔色を変える。
「良い運動にはなりましたけど……」
哀れなほどに落ち込んだ様子の子狐をどう慰めたものかとユイが首を傾げる。
助け船は意外なところから出された。
「……ご心配なく、直前に火から出しておきましたので」
なんとか身を起こした祥空の言葉に、皆感心したような申し訳ないような表情になった。
「――それより傷が心配ですね」
「祥空お兄さん、辛かったら言ってくださいですですよ!」
「杖が必要なら神様印のこれを貸すからね!」
仲間のうちでは頭二つほども抜けて大柄な祥空に、瑠架と千歳が肩を貸してなんとか立ち上がらせ、フェリスとフェクトが声をかける。
熱心な申し出に、銀髪の青年はどう答えたものかと眉間のしわを更に深めながら頷いた。
「被害者の方も気になりますね」
「カメラは火のそばで大丈夫なのでしょうか」
「少しお行儀悪いけど、食べながらで行きましょうか」
瑠架と雲雀の言葉に、千歳が皆の表情を確かめながら提案する。
賛成の声が上がり、一行は火の始末をして河原を後にした。
そうして夢の時間は終わりを告げ、甘い匂いと共に人の世の現実が戻ってくる。
それは熱く眩しく、けれどおおむねは平和に過ぎた夜だった。
作者:天草千々 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 6/キャラが大事にされていた 0
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