還魂ノ月

作者:東間

●月に願う
 ――ねえ知ってる? 月の美しい夜、死者が蘇る墓地があるんだって。
 それはネットで飛び交い始めた噂話。それを噂話と笑ったり、ただ楽しむだけに留める者がいれば、確かめようと行動を起こした者もいた。
「確か、この先の高台にあるって……」
 行動を起こした側である佐々木・千恵は、手元のスマートフォンを操作し、航空写真を確かめる。
「……うん。ある。ナビアプリの方は……うん、確かに墓地。よし」
 スマートフォンをポケットにしまい、決意のようなものを浮かべて歩き出した千恵だが、砂利道を行く自分の足音と、呼吸音だけを耳に歩く内にそれが薄れたか――少しだけ眉尻を下げ、空を仰いだ。
 名前もわからない星々と一緒に輝く、真っ白な月。
 見つめている内に視界が潤んだ。千恵は指先で乱暴に拭い、歩みを早める。足元からざりざりと大きな音がするが、周囲に誰もいないのだから、千恵はその歩き方も、独り言も遠慮無くやった。
「死んじゃった人にあえる墓地の話は、噂なんかじゃない。きっと、きっと会える。死んじゃった人に……あたしが紘に会えれば、里香ちゃんだってきっと元気に――」
 ぽた、と雫が落ちた時、千恵の体が崩れ落ちた。
 少女の心臓を鍵で穿った第五の魔女・アウゲイアスは、感情の伺えぬ目で、頬に雫の跡がある千恵を見下ろす。
「私のモザイクは晴れないけれど……」
 下から、上。意識を失った千恵から、形を成していく新たなドリームイーターへ、アウゲイアスの目がゆっくりと移った。
「あなたの『興味』に、とても興味があります」
 それは西洋の墓石とよく似た姿の――けれど全く別のモノ。
 
●還魂ノ月
 ん。
 頬杖をついたサイガ・クロガネ(唯我裁断・e04394)の目が、ラシード・ファルカ(赫月のヘリオライダー・en0118)を見る。
「うん。君の懸念が当たってしまったね」
「は。懸念じゃねえよ、予想だ」
 それで。
 今度は僅かに口の端を上げて問われ、ヘリオライダーの男は詳細を語り始める。
「月の美しい夜に、死者が蘇る墓地がある……その噂に強い興味を抱いた佐々木・千恵という女の子が被害者で、加害者ともいえるドリームイーターは、彼女の興味から生まれたドリームイーターを残して姿を消した」
 千恵の『興味』から生まれたドリームイーターは、一言でいうなら西洋の墓石だ。頂には十字架を抱く聖母。大部分を占めるその下は縦に長く、花が彫られた華麗な作りが目を引くだろう。
 ただし、故人が生きた年数と名前、文面が掘られているであろうそこは、全てモザイクとなった墓石だ。
「現場に到着したら、まずは敵の噂話……『月の美しい夜に死者が蘇る墓地』について、色々と噂話をするのがいいだろうね」
「探す手間が省けるからか」
「そう。で、敵が来たら思い切りぶちかましていいと思うよ」
 ラシードはそう言ってニッコリ笑い、今回のドリームイーターも、これまでのタイプと同様に『自分が何者か』訊ねてくるのだと言った。
 しかし、これに対してどう答えても影響は無い。一般人ならまだしも、敵はドリームイーターでこちらはケルベロス。正しく答えれば見逃されるという事も、間違えたから集中して狙われるという事も無いのだ。
「……さて。俺からの大事な話はこれで全部。被害者が抱いていた噂話への興味と――故人に会いたいって想う心。どっちも守って、くれるかい」
 ドリームイーターは、命に害をなす為に千恵の『そこ』に触れた。
 ラシードは、その行為がどうしても許せないと呟いてから静かに笑う。
「新たな被害を生まない為にも、ね」
「……おう」
 そうだな、と呟いたサイガの目が空を見る。漆黒の目は、ただただ夜空を映していた。


参加者
リコリス・ラジアータ(錆びた真鍮歯車・e02164)
朔望・月(欠けた月・e03199)
ウィリアム・シャーウッド(君の青い鳥・e17596)
白弾・萠(花星の箱・e20021)
エドワウ・ユールルウェン(夢路の此方・e22765)
左潟・十郎(風落ちパーシモン・e25634)
アイン・ヴァールハイト(籠の鳥・e26920)
藍凛・カノン(過ぎし日の回顧・e28635)

■リプレイ

●月空に語る
 月の美しい夜、死者が蘇る墓地がある。
 恐らく千恵は、その噂話に希望を見出したのだろう。だが――。
「まるで死神の様ですね」
 リコリス・ラジアータ(錆びた真鍮歯車・e02164)の言葉と共に、白い息が夜空へと静かに消えていく。死者という明確な形で『死』を見せるその場所は、確かに死神と同義かもしれない。
 左潟・十郎(風落ちパーシモン・e25634)は夜空を見上げ、その眼差しを少しばかり和らげた。
「今夜は月が綺麗だし、その奇跡が見られるんじゃないか?」
 黒一色の空で、白く煌々と在る月は眩い。つられて見上げたウィリアム・シャーウッド(君の青い鳥・e17596)も、頭上の月を見ると口の端を上げて笑った。
「まあ確かに? 月光差し込む墓地ってのは、ロマンがあるのかもな」
 その噂話に何ともいえぬ魅力を感じていた藍凛・カノン(過ぎし日の回顧・e28635)は、僅かに目を伏せる。
(「本当にそのような事があれば……良いのじゃがな……」)
「人が生き返る……また世迷言を……」
 アイン・ヴァールハイト(籠の鳥・e26920)の声は気怠げで、哀愁の無いものだった。会いたいと思う死者なんていない――アインの言葉に、朔望・月(欠けた月・e03199)は一瞬だけ彼へと視線を向け、元に戻す。
「死者が蘇る、なんて……ないと思います。それは、あってはならないこと……ですから」
 それは噂でしかなく、形を得たとしても、夢喰いの仕業であって本物ではない。
「でも、……いえ、何でもないです」
 あってはならない。口にしたのと同じ言葉を心で繰り返し、緩く浮かべた笑みの裏で言いかけた願いを噤んだ。
「ところで、生き返った姿が腐ってたり、骨だったりしたら、どうするんですかね。それこそ追いかけて来たら、どうするのでしょう?」
 昔話にあるように、助けてくれる桃の木もここには無いのに。アインの疑問に、白弾・萠(花星の箱・e20021)は確かに、と思う。
「どんなに腐敗した姿でも会いたいのかな……?」
 首を傾げ――ふ、と浮かべたのは優しい微笑。
「いや、無粋な話だよね。どんな姿でも会いたいよね」
 ね。エドワウ・ユールルウェン(夢路の此方・e22765)へ微笑みかければ、幼いレプリカントの少年は頷き、煌めく桃色の目を月に向けた。
「別れは、かなしい、さびしいことです」
 だから月夜の奇跡を信じてしまう。それを仕方ないと言っていいのか――逡巡する言葉に、萠はいいんだよと言った。
「僕だって……生き返って欲しい人がいるから、よく分かるよ」
 たとえ噂話であっても、縋ってしまう想いがある。
 しかし、十郎には1つ疑問があった。何故『月の美しい夜』なのか。月を見つめても答えは返ってこず、ただ静かな月光を降らせるばかりだ。
「……まぁ、死者を引き寄せる力があったとしても不思議じゃない気はするがな」
「そっすねぇ。どう蘇るかは人によって違う想像しそうですけど……で、」
 その形がコレか。ウィリアムの言葉と共に全員の視線が一点へ向かう。音もなく近付いてくるのは異質な気配。十字架、聖母、花。闇の中に浮かび上がった墓石にある聖母の唇が、滑らかに動いた。
「ワたし、ハ。ナ、に?」
「不思議な墓地の付属品、もしくは貴方がここを生み出した? 回答が無いのは解っていますけどね」
「殺害対象でしょう? それ以外の何だというのです。出現、ご苦労様です」
 発せられた歪な声にリコリスは興味を滲ませながら、アインは思ったままを淡々と答える。吹き抜けた風が、ざあ、と音を立てた。

●月下の狩り場
「ドリームイーターじゃロマンも何もねェや。全力で撃退してやるよ」
 ウィリアムが地を蹴り飛べばその軌跡が流星となり、蹴撃が降った直後、エドワウと少年の箱竜・メルがほぼ同時に動いた。輝く斧の一撃が墓石に鋭い傷を付け、癒しの属性がリコリスに宿る。
 僅かに後退し、傾いたのを立て直す夢喰い。全身を覆う地獄焔越しに敵を見据えたリコリスが改めて思うのは、敵の『生まれ』。
(「噂話だけで済めば浪漫のある話なのでしょうけども。この様な故人に関わる噂という物は、その出元に興味が沸きますね」)
 いつ、誰が。
 そうだったらと望んだ誰かが希望を語ったのか、誰かが話を作ったのか。
 それは対峙している夢喰い自身も知らない領域だろう。確かなのは、己の噂話をしていたケルベロス達を殺そうと、力を振るってくる事だけ。バキッ、と音を立て剥がれた花々がうねり、鞭となって牙を剥く。
 撫ぜながら斬る。萠を狙った一撃を代わりに受けた十郎が、手にしていた杖を放った。
「いい月が出てるんだ。無粋な真似はするなよ」
 杖は一瞬で幼いフェネックへと代わり、疾風の如き勢いで夢喰いを打つ。
 白に近い色が翔た直後、別の小動物が翔た。月の放った一撃は夢喰いの表面に浅いヒビを広げ、敵の背後に一瞬で姿を見せた幼い少女、ビハインド・櫻も攻撃を見舞う。
 次いで現れたのは、前に出たケルベロス達を包む紙兵の群れ。ざざざ、と音を立て舞うその中で戦うビハインド・彦星の背を萠は見つめ、すぐさま夢喰いを見据えた。
 倒れていた千恵には仲間がマントを掛けていた。万が一、一般人が近くを訪れても、既に放っておいた殺気が遠ざけてくれる。誰も巻き込まない為の手を取った以上、今日ここで、この夢喰いを葬る以外選択肢はない。
 動き回らなければ、少しばかり大きい墓石そのものである夢喰い。それに緑の一撃を躱されたアインだが、淡々と考えるのは、今回の切欠となった噂話だ。
(「死んだ人に会って、どうするというのですかね。再会を喜ぶ? 死んだ人はどう思っているか解らないのに?」)
 死因がどうしようもない突然死ならば、蘇った事を死者は喜ぶかもしれないが、病死や自殺だったなら? 生者でも、睡眠中起こされれば気分が悪かろう。
(「まぁ、人それぞれでしょうけどね」)
 自分がこう思うのと同様に。きっと、『人それぞれ』だ。
 変わらぬ青と対照的に、嬉々とした色を見せる赤――アインの放った漆黒の魔力弾が夢喰いを撃つ。夢喰いに新たなひびが刻まれた直後、ごう、と音が響いた。
「オタクはただの噂話だよ。誰かの願った、お前こそが夢のひとつさ」
 灰は灰に、塵は塵に。つまり夢は夢ってコト。祈るような、慈しむような表情のままの聖母に笑ったウィリアムが叩き込むのは、『力』で勢いを増した竜槌の一撃。
「大人しく叩き割られろよな」
 轟音と共に破片が飛び散り、月の繰り出した鋼鬼の拳が、打ち込んだ所から亀裂を走らせる。
 櫻の『念』で凶器に変わった小石を喰らった夢喰いが、花々に続き十字架を動かした。聖母のたおやかな手が十字架を掴み、構えたと思った次には一閃。しかし、誰よりも小柄なエドワウを狙ったそれは、少年の相棒たる箱竜に阻まれる。
「夜は、おわり。夢からさめる時間です」
 頭上に展開した天の川、そこから瞬きながら降る星々とメルの属性が、前衛に『恵み』をもたらしていった。高まる力と士気。2つを内に抱いたリコリスの作り出した地獄焔が、激しく燃え盛る。
「墓石らしく終わった方を護る墓守ならばともかく、それを己から作ろうとする狂った道具は不要です」
 放たれた焔はその意志を明確にするかのように赤々と輝き、夢喰いの生命を喰らわんと大口を開ける。
 ごう、ごうと揺れる焔の中から、呑まれた夢喰いが藻掻くように揺れながら出てきた直後、熱の残るそこに十郎は突っ込んだ。刻まれたひびの1つにガキリとエクスカリバールの刃先を掛け、ぐん、と力を入れる。
 壁を剥がすように夢喰いの表面が派手に壊れたそこを、月の軌跡描くアインの斬撃が斬り裂き、カノンの放った大鎌が空を裂きながら夢喰いを斬り刻み――。
「『赦したまえよ。赦したまえ。慈悲はなく、』」
 響く声。紡がれる呪い文字。
「『毒の呪いを受けるがいい』」
 意志を深く奥まで練り込んで紡いだ『文字』を、萠の手が強く払う。禍々しい色を宿したそれは、ケルベロス達が夢喰いに与え続けた痛みにひたりと重なった。
 それら全てに耐えられるだけの力はもう、夢喰いには無い。
 聖母の手から十字架がゴトンと落ち。花弁が一斉に散り。
 一瞬の間が生まれた直後、内側から爆ぜるようにして夢喰いの体は崩れ去った。

●月光と
 大きな十字。舞う小鳥。咲き誇る花々。月と太陽の意匠。
 様々な造形が目を惹く墓石はどれも美しいが、冷えた空気が静かに流れるそこは、音を失くしたと思う程に静か――千恵と共に訪れたそこは、そんな場所だった。
「……あの。マント……ありがとうございました」
「うん? あぁ」
 ぽつりと告げられた礼に、ウィリアムは手をひらひら振り『いいって』と返す。
 意識を取り戻した後、共に墓地へ向かいたいとケルベロス達が言った時、千恵は驚きと微かな困惑を浮かべたが、それは『自分と一緒でいいのか』というものだったらしい。
「あたしの、自己満足なのに。何か、付き合ってもらっちゃって」
「いいんじゃよ。一緒に連れて行ってほしかったからのぅ」
「それに……おれ達がたたかって、助けたのも。そう、ですから」
 カノンが笑いかけ、エドワウも『だから大丈夫』と、そうのんびり伝え、アインも興味があったのだと言った。他人の感傷で起こされる死者がいるのか、という所は胸の奥にしまいつつ、墓地を眺める。
(「起こされてどういうご感想が聞けるのか、聞きたかったのですが……」)
 ケルベロス達と千恵以外動くもののいないその頭上では、変わらず月が輝いている。その光は墓地を包むベールのようでもあるが、空を見上げた月の胸に瞬間、何かが過ぎった。
 横顔。月明かり。影。
 見えない、わからない誰かに見つめられた気がして。
「……っ」
 夜空にある月が美しく輝く時、蘇らせるのは死者だという噂だった。だが自分の中に蘇ったのは欠片だ。失くした事もわからなかった、記憶の欠片。
 月影が晴れる。顔が。呼ばれた。名を。
「……櫻、」
 押し寄せる恐怖を傍らに、ビハインドの名を呼び抱き締める。
 1歩、2歩。エドワウは少しずつ皆から離れながら夜空を見た。
「おそらの星……つかめそう」
 ここから見えた地上は、遠くで光る民家の灯火が星のように思えたが、頭上で瞬く星々は水晶の欠片のように細かいのに、月に負けない目映さを誇っている。
(「おれにも、『大切な人』はいたのかなあ」)
 失くしてしまった『過去』はどんなものだったのだろう。空の向こうに、その人はいるのだろうか。今は見えなくて、わからなくて――ぎゅ、とメルを抱き締め顔を埋めた。
 紘、と。千恵が呟いたのは、夢喰いが咲かせていたのとよく似た花が彫られた墓石の前だった。
「……兄なんです。花が好きで。でも、両親とあたしと、付き合ってた里香ちゃんって子を残して、逝っちゃいました」
 会えたら色々伝えたかった。会えたら、会えたと里香に伝えて、会わせてあげたかった。
 そう言って花を見つめ続ける千恵の視界に、ふわ、と本物の花が入り込む。
「……僕もね、千恵ちゃんと同じで会いたい人がいるから」
 弔いの花輪を添えた萠はそう言って、暫く墓石を見つめた後、千恵に微笑を向けた。過去ばかり見る事が今を生きる人への冒涜だとしても、大切な人を失う痛みは、自分も知っているから。
「――俺は会いたいヤツなんていねェですけど」
 そう言ったウィリアムの息は白くなり、夜風にさぁっと攫われる。死を想う度に浮かぶのは亡くなった父母と、自分が死んだ後の恋人の事だ。
「俺が死んだら……」
 会いに来てほしい。そうでもない。相反するそれは半々だが、会いに来るべきではないとも思う心がある。
「いや、どうだろうな」
 緩く首を振る姿を千恵がただ見つめる。その肩をリコリスはそっと叩いた。
「失礼。噂の出元。ご存知ありませんか」
「ごめんなさい。それはあたしも。でも、1つ知ってる事あります」
 千恵の手が、墓石の手前を撫でる。
「この下、誰も眠ってないんです」
「誰も?」
「前に、どこかの先生がレーダーで調べたらしくて。その先生が『多分ここは、誰でも遠慮無く故人を想えるように誰かが造ったんだろう』って」
 わけわかんないですよね。呟いた千恵の目尻に雫が浮かぶ。隣に立った十郎は、千恵の前にある花咲く墓石と――他の墓石をぐるりと見た。
「どんなに不条理でも、現実は受け入れて進むしかないんだよな」
「……そうですね。うん、本当にそう。寝て起きたら太陽は昇ってるし、お腹だって空くし」
 不条理ですね。視線を伏せて笑った千恵の目が、緩やかに驚きへと変わった。あちこちひびの入っていた墓石達へリコリスが施したヒール。それが、季節外れの彼岸花を咲かせていったのだ。
 夜空と降り注ぐ月光。立ち並ぶ美しい墓石達と、風に揺れる彼岸花。
 暫く呆然と眺めていた千恵が、静かに立ち上がって頭を下げた。
「ありがとうございました」
 会いたいという望みは叶わず、この痛みを抱くのは自分ひとりだけ。
 けれど、自分は『独り』じゃない。
 救われたのは命だけじゃない。
 そう言った少女は、今度は真っ直ぐ前を見て笑っていた。

作者:東間 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年1月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 7/キャラが大事にされていた 2
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