●攻性植物の誘い
深夜、東北の山すそにある街で、1人の少女が歩いていた。
おそらくまだ十代か。長く伸ばした髪を首の後ろでくくっている。
ゆらゆらと揺れながら歩くさまは、まるで眠ってでもいるかのようだ。
彼女はそのまま、山中へと足を踏み入れる。
奇妙なことにふらついるようでいてその足取りに不確かな部分はなかった。
まるでなにかに引き寄せられてでもいるかのように。
山の奥までひたすら歩き続けた先には別の少女が待っていた。
「……来たわね」
待っていた少女が口を開くのを、ぼんやりと見つめる。
裸身に植物の葉や蔦を絡みつけただけの少女。腰と頭に飾りのように緑の花がついているが、もしかすると彼女自身から生えているのだろうか。
背負っている大きな葉っぱの翼も。
少女はゆっくりと、歩いてきた少女に近寄る。
「あなたの力を私に貸して欲しいの。安心して、あなたに殺されちゃう人は、みんな悪い人だから」
少女を抱き寄せ、笑いかける少女の笑みは狂気を帯びていた。
やがて、誘われた少女はグラビティ・チェインを求めて山を降りる。その体は枝葉に取り込まれ、まるで緑の鎧を着こんでいるようにも見えた。
●ヘリオライダーの依頼
集まったケルベロスたちに挨拶をして、石田・芹架(ドラゴニアンのヘリオライダー・en0117)は説明を始めた。
「青森県西部の深浦町に攻性植物が出現することを予知しました」
芹架の予知によれば、敵は町の東部にある山からグラビティ・チェインを求めて降りてくるのだという。
攻性植物を迎撃し、できれば市街地にたどり着く前に撃破して欲しいと言う。
「なお、今回出現する攻性植物の内部には人間が囚われています。どうやら何者かの配下となっているようで、説得して助け出すことは不可能でしょう」
囚われているのは、数日前行方不明になった女子高校生と特徴が一致する。
おそらくは運悪く1人で山に近づいたところを囚われたのだろうが……。
「どうしてそんな状況になったのかは少し気になりますね」
とはいえ調べるにしても後々の話だ。
敵は登山道の類ではなく、山を覆う森から直接出てきて市街地に向かう。
住宅地と森の間には、少し開けた空き地があるので、そこで戦うといいだろう。
少し移動すれば町にたどり着いてしまうので、なるべく移動させないような工夫をしておくといいかもしれない。
敵の狙いはグラビティ・チェインのようなので、隙があれば市街地に向かおうとする可能性もある。
「今回現れる敵は1体だけになります。配下はいません」
攻性植物は囚われた人間を中心に、蔦が幾重にも絡みついている。中の人間は顔だけが見えている状態だ。
絡みついた蔦を伸ばして攻撃し、近距離にいる相手を捕縛することができるようだ。
また、背中には葉っぱでできた翼のようなものも生えているらしい。
翼は攻性植物の意志で自在に動かすことができ、まるで巨大な手のように敵をつかんでくる。つかまれると無数の葉で傷つけられ、毒までも注入されてしまう。
「体の一部に花を咲かせて、破壊光線を放つことも可能です。光線に焼かれると炎上してしまいますので注意してください」
芹架は説明を終えた。
「残念ながら、今回攻性植物に囚われてしまった方を救うことはできません」
おそらくは彼女を攻性植物にした何者かの影響なのだろう。
「元凶となった何者かはすでに姿を消していて、今回見つけることは無理でしょう」
警戒を続けていればいずれは見つけることができるかもしれない。だが、なんにしてもまずは敵を倒すことが先決だと芹架は言った。
参加者 | |
---|---|
ミライ・トリカラード(三鎖三彩の未来・e00193) |
フォート・ディサンテリィ(影エルフの呪術医・e00983) |
イリヤ・ファエル(欠翼独理のエクシア・e03858) |
螺堂・セイヤ(螺旋竜・e05343) |
京・和紗(白毛金狐・e18769) |
久保田・龍彦(無音の処断者・e19662) |
嶋田・麻代(レッサーデーモン・e28437) |
霧島・迅龍(機龍の凱歌・e28704) |
●森の中から現れる者
山と海に挟まれた東北の小さな町にヘリオンが着陸し、8人のケルベロスが降り立つ。
ケルベロスたちは町外れにある広い空き地に向かい、ほどなく来るはずのデウスエクスを待ち受けていた。
「悔しいね、助けることが出来ないなんて。その子にだって明るい未来があったはずなのに……それを奪うなんて、絶対に許せないよ!」
ミライ・トリカラード(三鎖三彩の未来・e00193)が言った。
記憶のない彼女に過去の価値はわからないかもしれないが、未来の価値ならわかる。
「救えぬ命ですか。まぁそういうこともあるのではないですか? どの道倒さないワケにはいきませんし」
とはいえ、結局は救えないのならば、嶋田・麻代(レッサーデーモン・e28437)のように割り切った態度をとるほうがいいのかもしれない。
「それだけ相手も必死なんでしょうローカストみたいに。それでもポンポン配れるものじゃないですからねぇ。止めるしかない」
うなづいた京・和紗(白毛金狐・e18769)はスケッチブックに文章を書いていく。
『……助けられないのであれば、終らせるのみ、です』
倒さねばならないことは全員わかっている。
もう日が暮れていて周囲は暗い。持ってきた懐中電灯やベルトにつけるハンズフリーライトを、装着したり、あるいはスイッチを入れたまま地面に配置する。
ケルベロスは月明りでも戦闘は可能だが、明るいに越したことはない。
「できれば据え置き型のランプを用意してきたかったんですけどね」
中性的な外見をした青年、イリヤ・ファエル(欠翼独理のエクシア・e03858)が言う。
懐中電灯程度ならコンビニなどでも見つかるだろうが、出発までの時間で据え置き型のライトを調達するのは無理だった。キャンプシーズンなら別だったかもしれないが。
ヘリオライダーの予知では先回りして待ち伏せが可能なタイミングだったが、あまり時間のかかる準備をしていれば敵が町にたどりついてしまう。
「敵が来る方向はわかっている。油断せずにいこう」
額にゴーグルをかけた青年が言った。
螺堂・セイヤ(螺旋竜・e05343)は鋭い眼光を予知されたほうへ向ける。
山の地図も用意してきたが、残念ながらそれほど詳細なものではない。
「うーん、なんで行方不明になった娘が攻性植物に捕まってるのかな……?」
今回のメンバーでは最年長である霧島・迅龍(機龍の凱歌・e28704)が首をかしげる。
白髪のレプリカントは、柔和な目を森の奥に向けながら考える。
「人間型の攻勢植物による活動は初めてで御座るな。しかも同時多発」
ペスト医師のマスクの裏でフォート・ディサンテリィ(影エルフの呪術医・e00983)が静かに呟いた。
「ヘリオライダーらの予知でもわからない『何故彼女は引き寄せられたのか』は後で調べるとして、彼女を止めて、これ以上重力鎖が奪われないようにせねばで御座るな」
「まあ、フォート君の言うとおりだね。まずは勝たないと始まらないか」
息を吐いて、迅龍はライフルとバールを構える。
フォートはこの場に一般人が近づかないように殺気を放った。
「便利とはいえ効果範囲が広すぎるで御座るから、近隣住民に迷惑かけそうで御座るなぁ……」
戦場は広いが、数百mもあるわけではない。
安眠妨害になる時間ではまだないが……ともあれ影響を確かめている時間はない。
隠れる様子もなく、木々をかき分けて攻性植物が現れる。ほとんど隙間なく絡みついた蔦から、少女の顔だけが見えている。
「顔が見えるってのはやりづれーな。無理だって言われても、助けられっかもしれねーと思っちまうぜ」
久保田・龍彦(無音の処断者・e19662)は少女の顔に視線を向けた。
「いた……」
独り言のように少女が呟いて、背中に生い茂る葉っぱの塊が動き出す。
「おい、俺の声が聞こえるか?」
「出会うのは……みんな、悪い、人……」
龍彦の言葉が聞こえているのかいないのか……視線を向けることさえなく、ただ攻性植物の少女は呟き続け、そして葉を変化させていく。
「ったく、言葉も通じねぇってか!」
スーツと同じ黒のソフト帽に手をかけて一瞬だけ赤茶色の瞳をさえぎり、彼は簒奪者の鎌を構えた。
●植物は蹂躙する
敵の背にある葉っぱの塊は広がり続ける。
最初翼のような形をしていたそれは、デウスエクスを包囲しようとしていたケルベロスたちを逆に包み込むように広がった。
緑の壁がケルベロスたちの前衛に迫り、食らいつく。
一見ただの葉っぱのように見えた壁は刃の硬さを伴ってケルベロスたちを襲った。
龍彦はとっさにセイヤをかばう。
前衛が多い分威力が減衰していても2人分受けるのはそれなりにつらいが、まだまだピンチになるほどではない。
「助かる」
「気にすんな。余裕をもっていこうぜ」
短く礼を告げた青年に、いつも通りの軽いノリで応じる。
「余裕か……確かにあったほうがいいんだろうな。ただ……何かとても嫌な……胸騒ぎの様な予感がするんだ……」
「予知になかったようなことでも起こる気がするのか?」
「いや、そういうわけじゃないが……。悪い、気にしないでくれ」
なにかを振り切るように、セイヤは跳躍する。足全体を覆う脚甲がグラビティを推力に変えて高高度へ上昇、輝きを伴って蔦の塊を蹴り飛ばす。
自分の体に毒が回っていることが龍彦にはわかっていた。他の前衛にも呼び掛けて確認すると、ミライをかばったフォートも毒を受けているようだ。
「まずはやるか。サビだけでも聞いていけ、『新時代の到来』!」
アコースティックギターをアンプにつなぎ、龍彦は爪弾く。
王道の陽気なメロディーが表現するテーマは、出会いと成長を繰り返し、障害を乗り越えて夢へ進んでいく物語。
仲間たちを鼓舞して癒す曲を奏でながら、青年は敵に近づく。
和紗の飛び蹴りや麻代の平手打ちは蔦で防がれたものの、その間に迅龍の飛び蹴りが別方向から命中する。
ケルベロスたちは3方から敵を囲み、市街地に向かえないようにしていた。
むろん入り乱れて戦う中で常に進路を妨害できるわけではないが、敵は1体だ。穴ができてもふさぎに行くのは難しくない。
ミライは両の手に持ったケルベロスチェインにグラビティを込める。
近づくと取り込まれた少女の顔が見える。
ケルベロスたちの攻撃を受けるたびに、どこにでもいるような平凡な少女の顔が歪む。
「悪いけれど、ここを通すわけにはいかないんだ」
動きを阻害すれば、突破されにくくもなるはずだ。
だが、少女の体を傷つけるのは気が引ける。
ケルベロスチェインを操り、なるべく植物の部分だけを捕らえるよう絡みつかせる。
もっとも敵も動いている以上、まったく傷つけないのは無理だ。あるいは植物部分を傷つけるだけでも痛いのか、結局また彼女は顔を歪める。
「苦しいよね。今、解放してあげるからね!」
地獄化しているミライの首元から炎が広がっていった。
フォートが魔法の木の葉を身にまとい、イリヤが紙兵を縛霊手からばらまく。
攻撃を受けながらも攻性植物は体の各所に花を咲かせ始めた。
囚われた少女は一貫して苦しげで、結局のところどれだけ弱っているのかわからない。
麻代は気にせずにまた手のひらを振り上げた。
「悪いですけど、殺すのが精一杯ですよ」
あまり同情的なことを口に出さないのも、ダメ人間の彼女ならではか。
いずれにしても彼女は迷いなく敵の前に出続ける。
体内から地獄の炎が振り上げた掌に宿った。
「根性!」
仲間たちの攻撃を受けて苦しむその顔へと炎の掌を叩きつける。
せっかく根性を注入してやったのに、少女もやはり恨みがましい目を向けてきた。
「さぁほらカモンカモン! 楽しんじゃいましょう!」
そんな目をする攻性植物と戦うことも、滅多にない機会だ。
おそらくは同年代であろう少女に向けて、麻代は攻撃を誘った。
当初はかわされることもしばしばだったケルベロスたちの攻撃だが、和紗を中心に動きを鈍らせることでおおかた命中するようになっていった。
「僕の歌を披露するのはまたの機会になりそうだねえ」
迅龍は狙いをつけながら呟いた。
「支援役はかーくんに任せよう。頑張って応援してくれよ」
清浄な翼を広げて仲間を応援しているウイングキャットのカプリチオに、声をかける。
自身はエクスカリバールを振り上げる。
「寄生されているし助からないとはいえ、女の子に服破りかけるのは気が進まないけどねぇ……」
先端の曲がった部分は防具や装甲を引き裂くのに適した形をしている。鎧のように巻き付く蔦も引き裂くことができるだろう。
「確かに、なにか見えたら目を奪われちゃいそうだね」
イリヤが冗談っぽく言って片目を閉じる。
「ううん……目を逸らすわけにはいかないが、服は残っているんだろうか」
「試してみたらわりますよ。期待してるね、迅龍さん」
「期待に応えられないことを願いたいね」
苦笑しながら一気に踏み込んだ迅龍は、バールの先端で蔦を引き裂く。
ピンク色の可愛らしいパジャマが蔦の下から覗く。それは彼女が先日まで平凡なただの少女だったことを見せつけているかのようだった。
「裸とどっちがマシだったかな……」
離脱しながら彼は呟いた。
戦いは中盤にさしかかろうとしていた。
●解放と死
敵の攻撃が麻代を狙う頻度が増えたが、彼女が敵の前面から下がる様子はない。
必ず狙うというわけではないし、龍彦やフォート、カプリチオが何度かかばっていたが、ダメージはどんどん蓄積していく。
絡みつく蔦に締め上げられて、麻代が不敵な笑みを見せる。
フォートはライトニングロッドを掲げた。
「麻代殿、無理はせぬで御座るよ」
雷の壁が敵味方の間に生まれて、仲間たちを守る。
「大丈夫、楽しんでいますよ」
傷だらけのまま、なお果敢に麻代は敵に向かって踏み込んだ。
イリヤも気を放って回復に努める。
仲間たちが攻撃を続ける間、フォートたちはひたすら戦線を支え、敵の前進を防ぎ続ける。
攻性植物が前衛の攻撃を受けながら、間をすり抜ける。
和紗は白金毛の尻尾を揺らして、素早くその行く手に回り込んだ。敵の視線はケルベロスたちに向けられており、突破を計ったわけではないようだが、用心に越したことはない。
ダメージは蓄積していっているようだが、和紗が回復に回らなければならないほど追い込まれてはいない。
(「敵の動きを止めるのを優先させてもらいます」)
声に出さずに考えて、和紗は呪符を構える。
迅龍がレーザーで敵を凍らせる。
和紗が呼び出した騎兵は、光線を追うようにして氷の槍を敵へと突き出す。
敵を覆う氷は、攻撃を続ける仲間たちと共に攻性植物を苛んでいく。
町外れの空き地で、ケルベロスとデウスエクスの戦いは続いた。だが、戦いにはいずれ終わりが来る。
振り下ろされた蔦を、龍彦が大鎌で切り刻む。
「ここを通すわけにはいかねーんだよ!」
攻撃を防いだ彼は力のこもった声を吐き出した。
そのまま鎌で切り刻む彼と共に、セイヤの拳が、麻代の刀が、和紗や迅龍の飛び蹴りが矢継ぎ早にデウスエクスを削り取っていく。
ミライが地獄の炎をまとった鎖で敵を焼いた。
回復の手を止めても問題ないと見て、これまで守りを固めていた者たちも攻撃に加わる。
「心行くまで召し上がれ」
フォートの投げたフラスコが、攻性植物の傷を悪化させていく。
イリヤは地獄化した翼を広げた。
「掠れば燃えるよ……ボクの剣は」
翼から地獄の炎が漏れて、得物に纏う。
少女の顔を見据えると、痛ましい気持ちが一瞬だけ軽薄な顔に取って代わった。
へたれな彼では言葉にはできないけれど、心の中でイリヤは早く解放してやりたいと願っていた。
「………できれば、こういう出会いじゃない方が嬉しかったんだけれどね」
炎とともに、イリヤは武器を振り下ろした。
もう攻性植物はボロボロで、そして囚われの少女も同時に弱っていた。
「助けて……ああ、悪い奴らに、殺される……」
助けを求めるその声は、ケルベロスに向けられたものではない。命が尽きかけてもなお、彼女が正気に戻ることはないようだった。
葉っぱの壁がケルベロスたちを挟み込むが、誰も倒れはしない。
セイヤは拳で壁を打ち払った。
同時に妖刀を鞘に収めて、柄に手をかけたまま腰を低く構える。
「終わらせてやる……これ以上、痛みも苦しみも感じさせる事が無い様に……」
足を踏み込む瞬間、体内のオーラを解放する。
青年の体は神速を得て、一瞬にして少女に肉薄した。
「神速の刃に散れ……ッ!」
いや、接近したと思った時にはすでに彼は通り過ぎている。動きが止まった時には、刃は振り下ろした状態でセイヤの手にあった。
刀を鞘に収めると同時、背後で少女が倒れる。
「安らかに眠ってくれ……これ以上、君が苦しむ必要は無いのだから……」
振り向いて、セイヤは静かに目を閉じた。
●怒りの矛先
苦悶の表情を浮かべた少女の顔を、ミライは整えて弔ってやった。
和紗も亡骸のそばで黙祷をささげている。
顔を上げたミライは、事件の元凶が潜んでいたであろう山を見すえる。
「少しだけ待ってて。キミの仇は、絶対にとって見せるから!」
誓いとともに、彼女は犠牲者の冥福を祈る。
「一件落着とはいかなそうですね。まあ、一段落ではありますが」
麻代が言う。
「そうだね。とりあえず、荒れた場所はヒールしておくよ」
同意したイリヤが紙兵をばらまく。和紗も弓の弦を鳴らして修復する。
「なにかしら遺品があれば持ってってやりたかったんだが……寝てるところを連れ去られたんなら望み薄かな」
龍彦はそれでも少女の遺体を探ってみた。セイヤも手がかりがないか観察している。
「ったく、さっさと解決しねーとな……」
調べ終えた後、彼もまた山のほうを見上げて、大きく息を吐いた。
「彼女の遺族に説明に行くべきで御座ろうなぁ……。その前に彼女の身元が判れば良いで御座るが」
「行方不明の届け出が出ているなら調べがつくかな? んー、被害にあった娘の特徴とか目撃情報とか洗えればどういった経緯でこうなったのか、調べられるのかなぁ……」
フォートと迅龍が言葉を交わしている。
少女を行方不明のままにしておくわけにはいかないし、さらなる犠牲が出ないよう警告もしておかなければならない。
「その辺りは任せるよ。よろしく頼む。俺はこのまま、山の中を調査に行く」
セイヤは仲間たちに宣言した。
元凶となった何者かは、もういなくなっている可能性が高いが、なにか手がかりがあるかもしれない。
怒りを心に秘めて山へと足を踏み出すと、木々が道を開けた。
(「必ず原因を突き止めるからな」)
少女へ誓い、セイヤは山へ入っていった。
一抹の胸騒ぎを秘めたままで……。
作者:青葉桂都 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年10月18日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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