折紙燈楼

作者:犬塚ひなこ

●燈火塔楼
 今夜は灯籠流しとお祭りの夜。
 折り紙を重ねて、竹の骨組みに好きな色紙を何枚も張り合わせる。
 中には蝋燭が入るちいさな空間を作って、塔のような形にすれば――ほら、大切なひとを送る為の灯籠が出来上がった。
 ちらほらと屋台が並ぶ通りを抜ければ、其処は町の中央に流れる小川。
 それぞれに手にした灯籠を川に流して、死者の魂を見送る。それが秋口にはいってすぐにこの町で行われるささやかな祭りだ。
 林檎飴に綿菓子。焼きそばや焼きとうもろこし。それから射的に金魚すくい。店の数は少ないが、浴衣を着た人々が行き交う夜は賑やかだ。
 そんな中、マグロを被って浴衣を着たシャイターン娘が現れた。
「あははは! 灯籠だか塔だか分かんないけど、全部ぶっとばして壊してあげる! とりあえずこの林檎飴を食べてからね!」
 片手に持った林檎飴を齧りながら、マグロガールはひらりと屋台の上にのぼる。町の人々は困惑して少女を見上げたが、後にその言葉が嘘ではないことを知った。
 その十数分後。町は祭ごと破壊されてしまったからだ。
 血に染まった通りには、川に流すはずだった灯籠が無残な姿で転がっていた。
 
●灯籠流しとお祭りと
 エインヘリアルに従う妖精八種族の一つ、シャイターンが行動を開始した。
 動き出したのはマグロの被り物をしたシャイターンの部隊で、日本各地の祭り会場を襲撃して一般人を殺して回っているという。
「ゆるせない……大切な、お祭りなのに……」
 ヘリオライダーによって予知された未来の光景を語り、灰縞・沙慈(小さな光・e24024)は悲しげに俯いた。
 しかし、それは未だ起こってない出来事だ。傍らのウイングキャット、トパーズに促されて顔をあげた沙慈は事件を解決する為の決意を抱く。
「敵の名前は『マグロガール』というみたいです。お祭りをおそって、人からグラビティ・チェインを取ろうとしているんですね」
 そして、沙慈はヘリオライダーから伝え聞いた情報を懸命に語ってゆく。
 襲撃場所は分かっているが、祭り会場の人を避難させてしまうとマグロガールが別の場所を襲ってしまうので事前の避難は行えない。
 しかし、マグロガールはケルベロスが現れれば先に邪魔者を排除しようとするので、挑発しつつ人の少ない場所に移動するなどして戦闘すれば、周囲の被害は抑えられるだろう。
「私たちもお祭りを楽しんでいるふりをして、マグロガールをみつけたら声をかけて危険が少ないところに連れていく。それから、戦うっていう流れですね」
 今回、現れるマグロガールは勢い重視で深く考えないタイプのようだ。
 挑発をすれば簡単に戦う気になり、戦う場所は向こうだと告げれば簡単についてくる。祭り会場のメインとなる川辺の反対側にある、人気のない林に連れていけば一般人の被害も気にせず戦えるはずだ。
 後は全員で協力して戦えば良い。マグロガールの戦闘力はあまり高くないが、阻止に失敗すれば祭り会場が惨劇の場になってしまうので敗北は許されない。
「無事にたおせたら、私達もお祭りをたのしみましょう。ね、トパーズ」
 せっかく守ったお祭りだから、と沙慈は想像を巡らせる。
 祭りの規模は大きくないが灯籠流しと屋台のどちらを選んでも楽しめるはず。悲しみの未来ではない、穏やかな夜が訪れることを願った少女はそっと微笑んだ。


参加者
燈家・陽葉(光響凍て・e02459)
ヴェルセア・エイムハーツ(ブージャム・e03134)
哭神・百舌鳥(病祓いの薄墨・e03638)
四辻・樒(黒の背反・e03880)
月篠・灯音(犬好きの新妻・e04557)
灰縞・沙慈(小さな光・e24024)
神座・篝(クライマーズハイ・e28823)
サラキア・カークランド(アクアヴィテ・e30019)

■リプレイ

●鬼さん、こちら
 静かながらも賑わう祭の夜に魔の手が忍び寄る。
 浴衣を着て行き交う人々の流れの中、ケルベロス達が見付けたのは目立つマグロ衣装を身に纏った一人の少女――マグロガールと呼ばれるシャイターンだ。
 サラキア・カークランド(アクアヴィテ・e30019)は逸早く敵の訪れを察知し、仲間達に作戦決行の合図を送る。
「あは、シャイターンもこの所活発ですねー。一度戦ってみたかったのです……」
 これから始まる戦いに向けて、サラキアが抱くのは純粋な好奇心。
 きょろきょろと辺りを見渡して襲撃の機会を窺う敵に近付き、燈家・陽葉(光響凍て・e02459)は指先を突き付けた。
「そこまでだよ。また現れたな、マグロガール! 祭りを荒らしたかったら、まずは僕達を倒してからにしてもらおうか!」
「何よ、今から林檎飴を買おうと思ってたのにー!」
 陽葉の単刀直入な言葉にマグロガールが反応し、身構えた。林檎飴屋台の近くに隠れていた四辻・樒(黒の背反・e03880)と月篠・灯音(犬好きの新妻・e04557)もさっと敵の前に現れ、誘き寄せる為の挑発を行っていく。
「そこのマグロ頭! この祭りを壊したかったら、私たちと勝負するのだ!」
「お前なら祭りなど後からどうとでもなるだろう。もし、私達に勝てればの話だがな」
 灯音の言葉に続き、樒が敵を手招いた。
 誘導するのは川辺の反対側の林。其処は華やかな祭りの裏側。邪魔されずに決着をつけるに相応しい場所だと告げればマグロガールは簡単にその気になった。
「やってやろうじゃないの! さっさと案内してよね!」
「よしきた、ステージはあっちなー」
 林檎飴はお預けだけど、とからかうように笑った神座・篝(クライマーズハイ・e28823)はおいでおいでと手を振って先導する。
「オレ達の強さに付いてこれるかな……?」
 哭神・百舌鳥(病祓いの薄墨・e03638)も薄く双眸を細め、相手の興味が一般人に向かぬように努める。改めて見るとマグロガールの被り物は実に可笑しなものだ。
「やァ、こりゃ滑稽な出し物ダ。役者は三流、笑いを取るにも失笑しか買えねぇようじゃ救えねぇナ。道化だったらもっと愉快な芸で愉しませろヨ」
 道中で更にヴェルセア・エイムハーツ(ブージャム・e03134)が挑発すると、マグロガールは嫌味な奴だと呟いてヴェルセアを睨み付ける。
 誘導し終わる前に敵が機嫌を損ねては灰縞・沙慈(小さな光・e24024)はウイングキャットのトパーズと共に気合を入れ、両手を叩いて敵を呼んだ。
「鬼さんこちら、手のなる方へー」
 私は逃げるの得意だよ、と口にした沙慈が刻む手拍子は宛ら祭拍子めいている。
 そして――舞台は戦場となる林に移り変わった。

●守るべきもの
 祭の灯は遠く、賑わう声も今は聞こえない。
 目的地に着いた瞬間、樒が殺界を形成してサラキアがキープアウトテープを張り巡らせていった。かの温かさと穏やかさを守る為、これから激しい戦いが始まる。
「さて、ここからは口ではなくこの刃で相手をしよう」
 樒が敵を睨み、双方が構えた刹那――先手を取ったのは敵だった。
「わざわざ呼び出したんだから、それなりに良い物を見せてくれるんでしょうね!」
 灼熱の炎塊を生み出したマグロガールは篝に向けて力を解き放つ。しかし、即座に反応した陽葉が迫り来る焔を代わりに受け止めた。
「お願い、皆を守ってね」
 その様子を見た沙慈はまずはヒールドローン飛ばし、皆の援護に回っていく。
 大丈夫ですか、と沙慈が問うと陽葉は確りと頷いた。
「この子もたくさんいるうちの一人なんだよね。本当に、何人いるんだろう……?」
 他にも同じ個体が居るらしいマグロガールを瞳に映し、陽葉は首を傾げた。気になることは多々あるが、今は目の前の敵を倒すだけ。
 痛みを堪えた陽葉が視線を送ると、百舌鳥が地面を大きく蹴りあげる。
「容赦はしないよ……」
 空中を翔けるように跳んだ百舌鳥が放ったのは流星めいた蹴撃。一閃が敵を鋭く貫いていく様を確認しながら、灯音は仲間の援護に回った。
「祭りの邪魔はさせないのだ。…お前の相手は私等がするから、さっさとかかって来い」
 ――降り立て白癒。
 仲間の盾とするべく、白い霧を一面に展開させた灯音は唇を噛み締める。
 魂を送る大切な祭りをぶち壊すなんて許されることではない。頭に来た、と呟いた灯音の声を樒は聞き逃さず、一瞬だけ目を瞑った。
 その間に敵の隙を突いたヴェルセアが敵の横に回り込む。
「覚悟しロ」
「黙ってなよ! 覚悟するのはあんた達の方なんだから!」
 一気に解き放ったブラックスライムが敵の身を包み込み、動きを制していった。だが、マグロガールも抵抗する。
 あかんべー、と舌を出した敵はくるりと身を翻してケルベロスとの距離を取る。
 しかし、篝が即座に追い縋った。手にした竜槌を砲撃形態に変形させた篝はひといきに竜砲弾を放っていく。
「せっかく乗ってくれたんだし敬意を持って派手におもてなししねえとな!」
 今夜は誰かの魂を送る日。弔う側まで纏めて送っちまってどーすんだよ、と小さな溜息を吐いた篝だったが、すぐにその口元に笑みが浮かぶ。
 敵はたった一人で此処に集ったケルベロス全員を相手できる力を持っているが、負ける気など欠片もなかった。
 そう考えているのは篝だけではなく、サラキアや百舌鳥も同じ。
「どうでしょうか。誘いに乗ったのか運のツキかもしれませんねー?」
 サラキアはくすりと笑いながら鋭い蹴りで敵を穿った。僅かにマグロガールの体勢が揺らいだが、反撃として幻砂の蜃気楼が放たれる。
 此方を惑わす力が前衛を襲い、沙慈の身に催眠が巡っていった。
「サジ! 平気か?」
 思わず篝が声をかけたが、沙慈はふらふらとあらぬ方向に行こうとしている。しかし、トパーズが自らの属性で主を癒した。はっとした沙慈は篝に大丈夫だと返答し、ふるふると首を振って意識を確り保つ。
「素敵なお祭りの邪魔はさせないよ」
 その為には自分がしっかりしなければいけない。沙慈は竜爪に力を宿し、お返しとばかりに一気に攻撃に入った。
 ヴェルセアも更なる一閃を撃ち込み、百舌鳥もしかと狙いを定める。
「幻影術……水籠……」
 百舌鳥が静かに口を開けば呪符で作られた結界の中で管狐が舞う。鈴の音を合図に形成される水の檻は標的を閉じ込め、確実な衝撃を与えていった。
 陽葉も薙刀を構え、凍空の閃を放ちに向かう。
「凍てつけ!」
 極低温の凍気を集中させた一閃が水檻に囚われたマグロガールを貫いた。陽葉と百舌鳥の連携と技に目を細め、サラキアも轟竜砲を撃ち込みに駆ける。
 その間に灯音が癒しを担い、仲間の背を支えていった。
 彼女からの回復を愛しく感じた樒は剣の柄を強く握る。灯篭流しには人の様々な祈りや想いがこめられているに違いない。
 それを邪魔する輩を許しておけるはずがなかった。
「お前は灯の地雷も踏んでいるようだからな。早々に退場して貰う」
 祭りの賑やかさと灯篭流しの静謐。それらを破ろうとする敵に刃を差し向け、樒は鋭い一撃でその身を抉る。
 その背を見つめた灯音もまた、頼もしさを直に感じ取っていた。
 徐々にではあるがマグロガールも弱り始めている。仲間達は其々に頷きを交わしあい、続く戦いへの思いを強めた。

●終幕の時間
 幾度も攻防が重ねられ、双方共に痛みが巡る。
「何なの、こいつら強過ぎー!」
 地団太を踏んで悔しがるマグロガールは追い詰められていた。しかし、彼女の攻撃の手は緩まることはない。沙慈はゲヘナフレイムが来ると察し、強く身構えた。
「大丈夫、少しは成長したから攻撃も怖くないよ……!」
 ぐっと気合いを入れた沙慈は炎を受け止める。痛みは我慢しきれない程だったが、この日の為に練習した技があった。魔力が籠った灯籠の折紙を掲げた沙慈は、ふーっと息を吹きかける。すると辺りに光が満ち、傷を癒していった。
 足りぬ分は回復に専念する灯音が担い、魔術による癒しを施していく。
「あと少しなのだ!」
 灯音が呼び掛けた通り、マグロガールも痛みを堪えていた。ヴェルセアが一撃を入れ込み、篝も月光斬で以て斬りかかる。仲間達が次々と攻撃を打ち込む最中、耐えきれなくなったマグロガールは自らを癒すと共に防御を固めた。
 だが、百舌鳥と陽葉がそうはさせない。
 音速を超える拳とグラビティの力が敵を貫き、盾の効果を掻き消した。サラキアはその様子を満足そうに眺め、自らも打って出る。
「くそう……負けたくない、のに……」
「あは。貴方の深淵、見せてくださいなー?」
 苦しげに呻く敵を見遣り、サラキアは簒奪と蒐集の力を解き放った。自らのグラビティチェインを収束させ、鎌の形を模った一閃は相手を引き裂く。更に裂いた傷口に魔導書を押し当てることマグロガールの魔力の一端が掠め取られ、追撃となって迸った。
 ヴェルセアは好機が訪れたと感じ、今一度の攻撃に向かってゆく。
「残念だったナ、これで終わりダ」
 其れは金貨の眼をした女神の口吻。鉤爪が与える傷は敵を引き裂き、貫き、多大なる衝撃となって相手の力を削った。ヴェルセアは薄く笑み、去ね、と敵に告げる。
 よろめくマグロガールに狙いを定め、樒も剣を抱えた。
 ただ、全てを切り裂くのみ。真剣な眼差しと刃で以て敵を斬り、樒は口許を引き結ぶ。すると灯音が小さく笑んだ。
「樒、全部終わったらリンゴ飴奢ってなのだ」
「リンゴ飴か、良いな。事が終わったら是非買いに行こう」
 それは二人が勝利を確信している故の遣り取りだった。マグロガールは震える身体を抑え、恨めしそうに樒達を睨む。
「うう、リンゴ飴……食べておけばよかった……」
 最期が近付いているというのに彼女は何だか間が抜けていた。
 沙慈はトパーズが尻尾の輪を舞飛ばしたタイミングに合わせ、自分も破鎧の衝撃を打ち込みに向かってゆく。
「鬼さんは退治される運命、なんだよ。ここでさようなら、だね」
 手を叩いて、鬼さんこちらと呼んだ時の事を思い返した沙慈はしっかりとした口調で告げる。其処に続いて篝も宝石魔術を展開し、黒曜の災禍を発動させていった。
 ――常夜の姫に口付けを。
 黒曜の石を砕くと瀟洒な黒の短剣が顕現する。流れるような仕草で刃を投げ放てば、敵の体勢が大きく崩れた。
「決め手の派手な一発は宜しく!」
 篝が明るく呼び掛けると百舌鳥が静かな視線と頷きを返す。
 灯篭流しは霊を慰めるために行うものだというのに、故人を冒涜するような真似はさせない。百舌鳥は再び呪符で結界を形作り、凛と言い放つ。
「故人を思う心をあの世に無事に届けるためにも……終わらせる……」
 護るべきものはすぐ其処に、屠るべき者は目の前にある。
 そして――深く巡った水籠は悪しき存在を閉じ込め、全てを終息させた。

●送る光
 訪れた静けさが戦いの終わりを報せ、仲間達は顔をあげる。
 何気なしに見つめた先には祭のあたたかな灯りが見え、サラキアと陽葉は仲間達を誘って歩き出した。
「折角だから、灯籠を流してみようかな」
「そうだねー。良い機会ですからね」
 陽葉が指差す川の方へ向かい、サラキアはふわりと笑む。
 そうして、仲間達は連れ立って灯籠が流れる様を眺めに行った。ヴェルセアは道中に屋台に寄って行こうと考えていたが、残念ながら正規の方法以外で祭りの食べ物を手に入れることなど出来なかった。
「こういうのをフーリューっていうのカ? 静かだガ、こういうのも悪くねェ」
 ヴェルセアは灯籠を眺め、このクニの祭りもなかなか洒落てるナ、と呟いた。
 樒と灯音も水面に浮かぶ灯篭を眺め、安堵の溜息を零す。
「これが灯篭流しか。私には縁のない儀式だが、綺麗なものだな」
 そっと灯音に寄り添った樒は、川を彩る魂の灯りに目を伏せた彼女の横顔を見つめた。すると、瞼を開いた灯音が手を伸ばす。
「そうだな。……さて、帰ろうか。そういえば樒、リンゴ飴。奢ってくれるのだろう?」
 二人の手が触れあい、微笑みの花が咲く。
 帰りに屋台に寄って行こうと話す灯音達の手と手はしっかりと繋がれ、互いの温もりは心地良く感じられた。仲睦まじい二人に続き、百舌鳥も賑わう屋台の方へ向かっていく。
「たこ焼きでしょ……焼きそばでしょ……林檎飴も食べたいな……」
 きっと、好い時間が過ごせると感じてカラコロと下駄を響かせて思いを巡らせる百舌鳥は上機嫌。そんな彼らを見送り、篝と沙慈は暫し灯籠が流れる川を見つめた。
 あれは祈りと魂の灯。
 見よう見まねで折り紙を折り、灯篭を形作った篝は同じく折り紙で作った犬や猫、玩具のようなものを乗せていく。
「これで帰り道も、寂しくねえ? 楽しいといいけど」
 ほんの少しだけ目を伏せ笑ってばいばい、と零した篝が送るのは子供の頃に孤児院で亡くした友達。言葉にはしなかったが、彼らを見送る心算で手を振った。
 沙慈もこの日のために折り方を勉強したのだと意気込み、トパーズと一緒に川辺に折紙灯籠をそっと流していく。
「灯籠流しはね。迷子にならない為の光なんだって聞いたんだ」
 私の灯籠も道標になればいい。そう願った沙慈は水辺に映ってきらきらと反射する光を眺めた。大好きな人達と見たかったと感じても、トパーズが傍にいるから寂しくない。
 そして、沙慈は篝を誘って皆が向かった屋台通りへと歩き出す。
「私達も迷子にならないように光を照らしながら歩こうね」
 ほら、と掲げた手には提灯が握られていた。その光が照らす道筋が幽かなものでも、きっと真っ直ぐに歩いて行ける。
 何故だかそんな気がして、少女はちいさな微笑みを浮かべた。

作者:犬塚ひなこ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年10月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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