旧校舎の奇妙な鏡

作者:そらばる

●踊り場の鏡は何を映す?
 広々とした学園の敷地の片隅に、その旧校舎は打ち捨てられたように佇んでいた。
「在学中は夜に入り込めなかったもんなー。実習生の役得役得」
 時刻は生徒の下校が済んで間もない宵の口。古い木造の校舎を、懐中電灯片手に、勝手知ったる足取りで踏破していく青年が一人。
「不審者も生徒の侵入もナシ、と……いやしかし懐かしいなぁ。七不思議って夜限定なのが多くて、試してみたくてもできなかったんだよな。『トイレの花子さん』とか『動く人体模型』とか……『悪夢が映し出される鏡』、とか」
 階段の踊り場に到達した青年は、そろり、と壁にかけられた鏡へと、ライトを慎重に向けた。
 方形の簡素な鏡に映るのは、少し緊張感を滲ませただけの、いつもの自分。安堵と、小さなスリルを味わえた満足感、ちょっとだけ残念な心地に、肩から息をつき……、
「私のモザイクは晴れないけれど……」
 背後からの女の声に、全身が凍り付いた。
 鏡の中の青年の後ろに、いつの間にか、白い顔の女が立っていた。
「あなたの『興味』に、とても興味があります」
 振り返る間もなかった。
 鏡の中の青年の胸は、棒状の何かを生やしていた。
 それは、心臓を貫く巨大な鍵だった。
 意識が遠のき、その場に昏倒する青年の傍ら、踊り場の壁の鏡がうっすらと怪しい光を帯びた。

●現実化された怪談
「怪談話に夜の学校はド定番。けど、今回はそいつに対する好奇心を、デウスエクスに悪用されちまったみたいっす」
 ケルベロス達を招集した黒瀬・ダンテ(オラトリオのヘリオライダー・en0004)は、困ったような顔つきで頭を掻いた。
「夜、旧校舎の見回りを任された教育実習生が、ドリームイーターの魔女に襲われ、『興味』を奪われる事件が発生したっす。魔女は奪った『興味』から新しいドリームイーターを創り出して、即姿を消したみたいっすね……」
 この教育実習生は学園の卒業生。在学中から、現在は使われなくなった校舎にまつわる怪談に、強い『興味』を抱いていたようだ。
 彼の『興味』を元に現実化されたのは、その一つ。『悪夢を映し出す鏡』である。
「正確には、『鏡に映り込んだ誰か一人にだけ、自分自身の悪夢が映っているように見える』という怪談みたいっす。他に被害を出す前に、皆さんにはこの『鏡』のドリームイーターをぶっ壊してきてほしいっす!」
 『興味』を奪われた教育実習生は、魔女と遭遇した踊り場で昏倒している。心臓を貫かれたものの、実際の外傷はない。『鏡』さえ撃破する事ができれば、問題なく目を覚ましてくれるはずだ。

 敵はドリームイーターの『鏡』一枚。配下の類はない。
 『映り込んだ対象一人に悪夢を見せる』『動く人体模型や骨格標本の幻を召喚する』『様々な旧校舎の怪談の幻覚を見せて催眠をかける』といった、学校の怪談にまつわる幻影を用いて攻撃してくる。
「『鏡』は普段、元になった踊り場の鏡と同化したような状態で隠れてるっすけど、近場で自分の噂をしている誰かの声を聞きつけると、そっちに寄ってくるみたいっす。踊り場には被害者も倒れてる事ですし、どこか別の場所におびき出して戦った方がいいっすね」
「調べたんだが、かなりでかい学園みたいだぜ。おびき出すなら、その踊り場になるべく近くて広い所……校庭は少し遠いし、中庭が妥当だな」
 レイ・ジョーカー(魔弾魔狼・e05510)が、用意した地図を指し示しながら補足した。
 旧校舎には四辺を校舎に囲まれた中庭がある。本来は花壇や記念樹、ベンチなどの置かれた憩いのスペースだったようだ。戦うには申し分ない立地だろう。
「あと、この『鏡』、出会い頭に『自分は何者か』的な事を訊いてくるっす。そこで正解を言うと、踊り場の定位置に戻っちまうっす。間違った答えや対応を返すと、おびき出した場所でそのまま戦えるっすね」
 ここで言う正解は『悪夢を映し出す鏡』。誤った答えや対応が一つでも提示されれば、その場にいる全員を等しく攻撃対象とみなして襲い掛かってくるだろう。
「夜の学校かぁ……相当不気味そうっすよね……けど、皆さんなら恐怖心なんかに負けずに学校の怪談をブッ倒してくれるって、信じてるっすよ!」
 ダンテがケルベロス達に向ける眼差しは、めいっぱいの尊敬の念に、この日もキラキラ輝いていた。


参加者
ゼロアリエ・ハート(魔女劇薬実験台・e00186)
メルキューレ・ライルファーレン(冬の紡ぎ手・e00377)
四乃森・沙雪(陰陽師・e00645)
バーヴェン・ルース(復讐者・e00819)
篁・メノウ(わたの原八十島かけて漕ぎ出ぬ・e00903)
天司・雲雀(箱の鳥は蒼に恋する・e00981)
月海・汐音(紅心サクシード・e01276)
リノン・パナケイア(狂気と後悔に苛まれ・e25486)

■リプレイ

●魔鏡退治
 静まり返る夜の木造校舎の一階廊下を、ケルベロス達は道なりに進んでいく。
「いい加減『パッチワーク』の尻尾くらいは掴みたい所ね」
 過去、幾度か興味を奪うドリームイーターの事件に遭遇してきた月海・汐音(紅心サクシード・e01276)は、クールに呟いた。
「――ム。興味のドリームイーター……か」
 バーヴェン・ルース(復讐者・e00819)も気難しげにこめかみを叩き思案する。未成年の割に、堂に入った武人ぶりである。
「もう夏もオワリだっていうのに、コワイ話には興味尽きないんだねぇ……俺含めて」
 黒ジャケット姿のゼロアリエ・ハート(魔女劇薬実験台・e00186)は笑顔で、実に楽しげだ。むしろ夜の学校に興味津々である。
「学校になんかあったりするよねー。こういう七不思議。……うちは試そうとする人いないのかな」
 篁・メノウ(わたの原八十島かけて漕ぎ出ぬ・e00903)は天真爛漫に首を傾げた。
「確かに学生時代には、その手の話を聞くことはあったな」
 四乃森・沙雪(陰陽師・e00645)は同意しながらも、視線を屋外へと向けた。思うところは各々あれど、まずは目の前の事件を解決する事が肝要だ。
 ガラスも取り外された廊下の窓から、中庭の様子は常に伺えていた。その中央を横切る渡り廊下から、ケルベロス達は戦場となるその場所に足を踏み入れた。
 しんがりを務めた沙雪は、中庭に下りる前に立ち止まり、刀印を結んだ指で神霊剣・天の刀身をなぞるように動かした。任務前に行うルーティンだ。
「陰陽道四乃森流、四乃森沙雪、参ります」
 かくして一同は中庭に到着した。
 月明かりがぼんやりと浮かび上がらせるそこは、雑草だらけの花壇に枝が伸び放題の記念樹、面積のほとんどを占める歩道の石畳も風化が進んでおり、うらびれた雰囲気の庭園だった。
 ケルベロス達は広く開けた場所に陣取り、互いに目配せしあった。
「いかにも『でそう』な場所と云うのは、少しわくわくします」
 口火を切ったのはメルキューレ・ライルファーレン(冬の紡ぎ手・e00377)。
 そういえば、この旧校舎には怪談があるらしい、と汐音が切り出す。
「悪夢が映し出される鏡……ですって。なんだか不気味ね」
「七不思議かなんかだっけ? 悪夢か……俺だったら、一生お菓子食べられない、とかかも?」
 ゼロアリエは鏡が潜んでいるという棟に顔を向け、はっきりと言葉を響かせた。
「合わせ鏡の変形みたいなものかな。『鏡』って昔っからそういう怖い噂絶えないよね。面白くていいと思うけど」
 メノウも会話に加わる。一同、恐怖より興味が強いようだ。
「確かに、鏡にまつわる怪談話というのは多いですよね」
 天司・雲雀(箱の鳥は蒼に恋する・e00981)は、以前実際に参加した合わせ鏡の依頼を思い出しつつ言った。
「自分自身の悪夢を見せる……なんて、なかなかに悪趣味ですね」
 もし自分が悪夢を見せられたとしたら……メルキューレが顔をしかめた、その時。
 広場中央にそびえる記念樹の前に、怪しい紫色の粒子が集まり始め、空中に方形を枠取りするように集束した。
 咄嗟に構えを取るケルベロス達の目前で、ぼんやりとした光のラインに囲われた内側が、きらりと反射光を走らせると、次の瞬間には『鏡』が実体化していた。怪しい光に縁どられている事以外は、至って普通の、踊り場の鏡だ。
 物言わぬ鏡面に、紫色の光がたどたどしく文字を描き始めた。
『わたしは、だあれ?』
 子供のような拙い筆跡で、そう訊ねてくる。
 黙して佇んでいたリノン・パナケイア(狂気と後悔に苛まれ・e25486)は、ここでも口を開かず、回答する手筈となっている盾役達へと視線を流してみせた。
「さぁ……ところで俺達に何か用?」
 ゼロアリエは肩をすくめて返す。
「自分がだれかなんて、自分で名乗ればいい」
 近衛木・ヒダリギ(シャドウエルフのウィッチドクター・en0090)も淡々と感想を零した。
「我々にとっての敵、ドリームイーターだろう」
 沙雪は鋭く『鏡』を見据えた。回答者の如何が敵の動向に影響しないとしても、わずかな危険性でも背負って見せるという、盾役の覚悟が滲んでいる。
 他は「悪夢を映し出す鏡」と正答を返すか、回答自体を控え、動向を見守った。
 一拍の沈黙を挟み、鏡面の文字列が粒子のように散開すると、新たな文面が滑るように生み出されていく。
『じゃあ、敵、だね』
 紫色の怪しい光に彩られ、『鏡』がグラビティを高めていく。
 それを見取り、メルキューレは青い槍を構えた。その全身を、ブラックスライムが蛇のように纏いつく。
「さて、妖怪退治といきましょうか?」
「――ム。全力で行くぞ!!」
 気合とともに、地獄の炎がバーヴェンの全身を覆い尽くした。

●悪夢の大盤振る舞い
 力を集約した『鏡』は、たどたどしい文字列を一瞬にして消し去ると、今度はかっちりした活字の縦書きで、新たに『幻覚』という二文字を鏡面に浮かべた。
 同時に投げかけられた怪しい光が、後衛を蹂躙した。脳裏をかき乱す幻影に、数名がくらりと眩暈を覚えるも、なんとか持ちこたえる。
「やはり回答の内容などお構いなしか。融通が利かないな」
 リノンは平時よりも声を張りながら、眩暈に構わず電光石火の蹴りを叩き込んだ。実際の鏡にぶつかった時に似た、硬質な感触が響いてくる。
「本日は晴天なり。ただし所により俄か雨が降るでしょう」
 ゼロアリエのもたらす癒しの雨が、催眠に晒された後衛をフォローする。
「九字護法日輪印、在!」
「臨機応変に参りましょう」
 沙雪は九字を結び、雲雀は守護星座を描いて、各々に前衛を強化。
「耐えられるかしら?」
 スマートな身のこなしで肉薄した汐音が、『鏡』の真上から鎌の刃を振り下ろし、重い一撃で『鏡』を牽制する。
 適度な牽制と、念入りな強化をもって、ケルベロス達は布陣を整えていく。その間にも、『鏡』の鏡面は再び紫の力を帯びて、今度は『仲間』の二文字を浮かび上がらせた。
 たちまち、その場に複数の人体模型や骨格標本が現れた。理科室の住人達は、嘲笑うような奔放な動きで骨や腕を振るってくる。
「……伝承の実体化か。もっとも、これは幻を召喚しただけのようだが」
 戦場を荒らすだけ荒らしてあっさりと消えていく怪談達に、少し興味をそそられたように呟くリノン。
「本当に悪夢ばかり……折角なら楽しい夢の方が嬉しいのですけれど……」
 投げかけた鎖で『鏡』を縛り上げながら、雲雀はそっと吐息を落とす。
「どーでもいいけど、些細な興味でもいいなんて、案外魔女ってみみっちいのかな?」
 強化を掛け直しながら、メノウがドリームイーターを評する言葉は刺々しい。過去の経緯を思えば、それも無理からぬ事であった。
「――ム。いい加減魔女の連中との決着もつけたい話ではある……がな」
 ぼやきつつも的確に絶空斬を入れていくバーヴェン。
 戦いを仕掛けた背後の存在を感じつつも、ケルベロス達の攻撃は目の前の敵へと次々に叩き込まれていった。

●悪夢を消し去る戦い
 鏡面の文字がみたび書き換わった。今度の文字は『悪夢』。
 しかし、稲妻突きを叩き込み退いた直後、メルキューレだけは、その文字を見なかった。
「――っ」
 代わりに鏡面に浮かんで見えたのは、文字通りの悪夢。心許せる人々が、次々に凄惨な死を遂げていく光景……。
「しっかり!」
 すかさずメノウが銃型の注射器で薬液を打ち上げ、癒しの雨を降らせて悪夢を祓う。
「悪夢を見せる鏡、ですか。ぞっとしないですねぇ……」
「すごく、やな敵」
 スヴァルトが血煙の如き霧で敵を旋風の内に包み込んでくれている隙に、ヒダリギはさらに回復を重ねていく。
 『鏡』の攻撃は厄介なものが多かったが、ケルベロス達は回復と強化を抜かりなく施し、じっくりと腰を据えて事を構えた。
 時を経るほどに、『鏡』の表面は徐々に曇りを帯びていく。数巡の攻防を経て、その隅にぴしりと小さな亀裂が入ったのを、ケルベロス達は見逃さない。
 汐音は魔力を集中させると、緋色の刃を創造した。
「叩き割ってあげる……!」
 作戦の成功の為の最速を目指し、汐音は一切の無駄を排した足運びで敵へと肉薄する。暴虐の力そのものである刃が、鏡面に力強く叩き込まれた。曇りを帯びた銀色の平面に、ようやくうっすらとした罅割れが生じる。
「その生命、私が狩り取ろう」
 差し出したリノンの掌から、影が湧き上がる。それは鎌を手に持つ悪魔めいたシルエットを模るや否や、敵と狙い定めた『鏡』を強襲した。
「散り行く花と共に、悪い夢も終わらせましょう」
 甘い香りと共に舞い散る色とりどりの花弁。雲雀が生み出したのは、あたかも悪夢を書き換えるかのような幻想的な光景だった。――明けない夜はないように、覚めない夢もないのだ。それが例え悪夢でも。
「さっきの質問、答えてあげる。――お前たちはいつだって、『あたしの敵』!」
 メノウは熟練の剣術家を思わせる無駄のない動作で、夜一文字を切り上げる。三日月を描く如き軌跡が、鏡面の罅割れを汚染破壊していく。
「せめて祈ろう。汝の魂に……救いアレ!!」
 全力のグラビティを集結させたバーヴェンの太刀が、強烈な衝撃を鏡面に叩き込んだ。『鏡』の罅割れが、さらに深く、範囲を広げていく。
 罅割れた鏡面に、懲りずに歪な二文字が浮かぶ。しかし盾役達は、幻の強襲からそつなく前衛を守護してみせた。
「そう簡単にやらせると思わないことだね」
 骨格標本による攻撃をやり過ごした沙雪は、返す刀で雷を帯びた神速の突きを繰り出す。
 悪夢を見せられても、メルキューレは表向き動じた様子を見せなかったが、その後の攻撃の苛烈さは比べるべくもなかった。
「……嘆け、呪え、絶望しろ。全てを死で埋め尽くすまで」
 冷厳な詠唱にて呼び出されたる精霊は、荒れ狂う吹雪と亡き母の面影を纏って現れた。
 突如もたらされた極寒に、『鏡』は曇りを増し、鏡面の罅割れがピシピシと緊張を高めていく。
 戦闘中も絶えぬゼロアリエの笑顔は、裏表のない本物だ。
「まあまあ楽しかったよ!」
 そつなく前線を支え続けた腕が、今度は敵へと差し向けられる。ドリル回転による威力を乗せた強烈な一撃が、鏡面中央、最も脆くなった一点に直撃した。
 わずかな静寂ののち、鏡が割れ弾ける音は、奇妙に澄んで、中庭に響き渡った。
「せめて祈ろう。汝の魂に幸いあれ……」
 紫色の光を散らして消えゆく『鏡』へ言霊を送りながら、バーヴェンは静かに太刀を納めた。

●怪談は日々生まれいずる
 沙雪は戦場の空気を日常に引き戻すべく指弾を終えると、身を翻して修復に取り掛かった。
「一夜で中庭の様子が変わってしまったら、これもいずれ学園の不思議になるのかな……」
「それもまた一興、かもしれないな」
 すっかり平坦なトーンに落ち着いたリノンも、後片付けに勤しみながら呟く。
 かくて修復された中庭は、所々に鏡めいた結晶体の幻想を含みつつ、概ねは元通りに再構築された。
「そろそろ被害者の様子を確認しましょうか」
「――ム。まだ意識がないようであれば、宿直室にでも運んでやらんとな」
 メルキューレが呼びかけ、バーヴェンを初め皆が同意。連れだって件の踊り場に到着すると、教育実習生は頭を抑えながら身を起こそうとしている所だった。
「あれ……俺、なんでこんなとこで寝て……」
「こんなところに一人でくるのはあぶないぞー」
 出し抜けにメノウが声を掛けると、教育実習生はびくりと肩を跳ね上げ振り返った。階段に居並ぶ、思いがけない大人数に、目を白黒させている。
「教育実習生くん、もしかして……鏡に何が映るか気になったとか? 他に何かコワ~イ噂知ってる? その手の話、俺、キライじゃないんだよね~♪」
「ええ!? ……いや、えっと、踊る人体模型とか、夜中勝手に鳴り出すピアノとか……」
 ゼロアリエが目をキラキラさせてぐいぐい顔を覗き込むと、教育実習生が勢いに押されてしどろもどろに答え始めた。完全に混乱しているようだが、さすがに怪談話には詳しい。
 なし崩しに和やかな会話を耳で楽しみながら、青年にヒールをかけてやっていた雲雀は、キリの良い所を見極めて口を挟んだ。
「では、そろそろ我々もお暇しましょうか。寄り道せず、早くお帰りくださいね」
「え、あっ、はい」
「今夜は素敵な夢が見れますように」
 穏やかな微笑に丸め込まれるように、帰還するケルベロス達の背を見送ってしまってから、しばし。教育実習生は、はっと我に返った。
「――って、今の、侵入者ってことになるんじゃ……!」
 慌てて階段を駆け下りるも、彼等の姿はいずこにもなし。残されたのは途方に暮れる教育実習生と、幻想混じりに修復された木造旧校舎。
 この学園に、新たな怪談が誕生するのも時間の問題……かもしれない。

作者:そらばる 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年10月5日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 4/キャラが大事にされていた 0
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