●選択
教室内の異形達が一斉に外に出てこようとしたのを確認したケルベロスは、多勢に無勢が過ぎるということで、一旦音楽室まで後退した。
「さて、どうするでござるか」
ぴたりと扉を閉じ、ラプチャー・デナイザ(真実の愛を求道する者・e04713)が口火を切った。
「指示通りに……敵が動くなら……分散行動している。……各個撃破できる」
霧崎・天音(神拳・e18738)は、少数ずつ着実に倒していこうと提案した。
「でも……」
ミリム・ウィアテスト(ブラストトルーパー・e07815)は不安そうに眉を寄せた。
「校舎の中で戦ったら、あの女子生徒や他のゾンビっぽいのに絶対に気づかれちゃう。囲まれたりしないかな?」
「一旦校舎の外まで出ましょうか? 態勢を整えて、広いところで戦うのはどうでしょう」
建屋から離れよう、とアーニャ・クロエ(ちいさな輝き・e24974)が提言する。
「それがいいかも♪ 相手の行動パターンは分かったんだしね!」
御幸・鏡花(は絶対に働かないぞ・e24888)がアーニャの意見に賛同した。
「しかし、相手は既に校舎内に分散しているはずです。気づかれずに外まで撤退できるか疑問です。調査していた時は『授業中』で無人でしたが、状況が違います」
冷静に灰木・殯(釁りの花・e00496)が撤退案のリスクを指摘する。
「じゃあ、分散していることを利用して、司令官の女子生徒を狙い撃つというのはどうっすか」
対魔こそ目的なのだから、と神宮寺・結里花(目指せ大和撫子・e07405)は大将の首を狙おうと挑戦的な案を出した。
「それが出来れば一番いいけど。でも肝心の女子生徒の居場所がわかんないよー」
鏡花が難色を示した。
「前は中庭で会ったけど……必ずそこにいるとは思えないし……」
自分の経験を振り返りつつも、鮫洲・蓮華(ペルソナ・e09420)は確証は持てないという。
「どうあれ、早く方針を決めるべきでござるな。いつ、奴らがここまでくるかも分からないのでござるから」
ラプチャーが厳しい顔をして、窓越しに廊下をうかがった。
まだ気配はないが、いつまでもここが安全圏だとは思えない。ケルベロスは決断を迫られている。
参加者 | |
---|---|
灰木・殯(釁りの花・e00496) |
ラプチャー・デナイザ(真実の愛を求道する者・e04713) |
神宮寺・結里花(目指せ大和撫子・e07405) |
ミリム・ウィアテスト(ブラストトルーパー・e07815) |
鮫洲・蓮華(ペルソナ・e09420) |
霧崎・天音(神拳・e18738) |
御幸・鏡花(は絶対に働かないぞ・e24888) |
アーニャ・クロエ(ちいさな輝き・e24974) |
●捜索
「良き悪夢の世界へ、招待状はすぐに届けるよ」
女王を思わせる豪奢なドレスを纏い、鮫洲・蓮華(ペルソナ・e09420)は最後の異形に闇色に染まった招待状を送った。
悪夢の世界に引きずり込まれた異形が動かなくなったのを確認し、ほぅっと蓮華は息を吐いた。途端、彼女のドレスは普段の彼女の服装へと姿を戻す。
音楽室に引きずり込んだ手近な異形四人組は、思ったより簡単に沈んでくれた。
「ちょっとずつなら、そこまで強敵じゃないかも」
蓮華が単独偵察した夜は多勢に無勢すぎたが、今は仲間が八人もいる。異形が何人組でいるかはまだわからないが、このグループと同じ四人程度の集団ならケルベロスの敵ではない。
アーニャ・クロエ(ちいさな輝き・e24974)は音楽室の窓枠に足をかけた。
「それでは、行きます」
飛行できるものは外から索敵をする手はずである。
「乗り切って皆で一緒に帰ろうね!」
と笑顔を向けた御幸・鏡花(は絶対に働かないぞ・e24888)も一緒に飛ぶ。
「病巣が未だ見えぬならば、せめてこれ以上の冒涜を阻止する事こそ我らの役目。……彼女達の安らぎの為。施術を開始しましょうか」
灰木・殯(釁りの花・e00496)が壁を歩き出す。
「先手を取られないようにせねばならぬでござるな。もっとも、配下のこいつらは思考能力がまるでなさそうでござる故……警戒すべきは女学生ということになるでござろうが」
隠密気流をまといつつ、ラプチャー・デナイザ(真実の愛を求道する者・e04713)は身をかがめて音楽室をあとにした。
目標は殲滅。故に、各個撃破を狙ってケルベロスは、見つけ次第異形を狩ることにしたのだ。
「女生徒はどのあたりにいるんすかね」
注意深く周囲に目を配りながら、神宮寺・結里花(目指せ大和撫子・e07405)は首を傾げる。
「んー、手入れがされてるところとか、たどっていけばなんとかなる気がするな。あ、みぃつけた」
ちょいちょいと仲間を手招きし、ミリム・ウィアテスト(ブラストトルーパー・e07815)は新たな標的――異形の群れを指差した。
「……わかった。地獄の刃……華となって……奴の命を攫え……!」
地獄となった右足を高らかに上げた霧崎・天音(神拳・e18738)によって、桜花を思わせる炎が異形の背に襲いかかる。
このように校内を虱潰しにしていくケルベロスだが、闇雲に殲滅しているわけではなかった。
ケルベロスが予想した女生徒の位置を通るようにルートをとっている。
すなわち、先程まで『授業』をしていた教室、花壇、職員室。
教室には居なかった。のろのろと滞留していた五体ほどの異形を片付けた。
花壇にも居なかった。無為に立っていた三体ほどの異形を片付けた。
「た、倒せるのならこ、怖くないもーんだ。ボクは男だもんね……っ」
ミリムが少し青い顔をしつつも強がる。本当は女性であるミリムだが、普段から『男らしく強い子』であろうとしている。
ミリムはひくひくと耳を動かし、周囲を見回した。
「花壇にも教室も居なかったってことは、職員室……かな?」
そこに居なければもう本当に虱潰しになるのだが。
「そうですね、行ってみましょう」
ウイングキャットのティナを抱き、撫でながらアーニャは頷いて賛同を示した。
●邂逅
職員室を外の窓から覗いた鏡花は、ハッと息を呑む。
女生徒が四人ほどの異形に白骨化した教師らしき遺体を椅子に安置させている最中だった。
「ビンゴだよ!」
だが、この状態で廊下組に伝えるすべがない。
飛行組は急いで別の無人教室の窓から校舎内に飛び込むと、廊下で仲間と合流する。
女生徒の発見に、ケルベロスは気を引き締める。有象無象の異形と彼女は実力が雲泥の差だ。
「正念場でござるな」
ラプチャーが一同を順繰りに見回す。うん、と頷いて結里花が真っ先に職員室に飛び込んだ。
「終わらない学校生活は今日で終わりです。私達が卒業させてあげましょう。神宮寺流戦巫女、結里花参ります!」
普段の下っ端口調を一変させ、結里花が口上を述べる。
「侵入者さん、やっぱりいたんだ。不審者は、退治しないとね」
女生徒は慌てず異形にケルベロスの排除を命じる。うがあと唸りながら異形が襲いかかってきた。
バシィン! 異形が振り下ろした体育教師用の竹刀をアーニャがライトニングロッドで受け止める。
鋭い――アーニャは驚く。女生徒の指示を受けている間の異形は普段より強くなっているようだ。
「何時かの日常を続けたいのかな? でもそろそろ下校……いや、卒業しないとだよ」
攻撃を受け止めるアーニャの背から、ミリムが女生徒を憐れむように声をかけた。
「放っておいてちょうだい」
女生徒は冷たく突き放すように言い返すと、ラプチャーめがけて薙刀を振り下ろす。
「うっ、なかなかやはり重たい一撃でござるなあ。そう目くじらたてず、恋バナでもいかがでござるか? 好きな人とかいるでござる?」
しかしラプチャーの軽口は、綺麗に無視された。無駄口を叩かせまいとか異形がラプチャーにバットや廃材らしき鉄パイプで殴りかかってくる。
全員が職員室に入ったことを確かめ、殯はガチャンと職員室を施錠した。これ以上の増援を防ぐために。この薄い扉がどれだけもつかは――未知数だが、それでも体制を整える程度の時間稼ぎにはなるはずだ。
「……あなたが……どんな人なのか……知らない……でも……。死んだ人は……休ませないと……そう……教わった……」
異形に殴打され、じくじくと痛む肩を押さえながらも、天音はまっすぐに女生徒を見る。
「神宮寺流水術奥義! 一切万象を引き裂け! 蛇水剣大蛇薙!!」
ケルベロスのターンだ。結里花は詠唱と同時に八岐大蛇の形をした水流を喚び、高水圧で異形を撃つ。女生徒を守ろうとした四体の異形が圧倒的な水流に押され、身を崩す。
「異形は電撃戦でござる。速攻! ヤり過ぎるぐらいが丁度良い、それが世界の暗黙のルールでござろう?」
ラプチャーが呼んだ追尾する触手が異形の一つを捕らえて、ぐちゃぐちゃに蹂躙した。紙屑のようにされて、異形が一つ早々に潰える。
「田中くん!」
女生徒が悲鳴を上げる。
「やっぱり男でござるかー……。個人的にこのグラビティは可愛い女の子にゲフンゲフン」
ラプチャーはまた軽口を叩きかけたが、仲間の女性陣にまで殺意を向けられかけたので、慌てて口をつぐんで咳払いでごまかした。
ティナが撒く美しい翼と、アーニャの勇気を沸き立たせる爆発がケルベロスを守る。
「みんなで無事に帰るんだもん。悪夢は終わらせてみせるよ!」
ドラゴニックハンマーを掲げ、蓮華は叫びとともに竜砲弾を女生徒めがけて撃つ。狙いすましたスナイパーの一撃は的確に女生徒を貫いた。
「どうして、どうして邪魔するの……!?」
女生徒は傷口を押さえ、悔しげに蓮華を睨みつけた。
そんな女生徒や異形を殯は悲しく見やる。
「命も、尊厳すらも竜に蹂躙されてしまったのでしょう」
彼女たちにその自覚はなくとも。自覚症状はなくとも病は病。だから殯は容赦なく施術する。
彼が惨殺ナイフを閃かせ、異形に見せる惨劇は理性のない彼にもよく効いた。
「切ないよね。でも、ずっと学校に居続けるのも、おかしいんだ……よっ」
目にも留まらぬミリムの脚が、惨劇のトラウマにうろたえる異形の上半身をふっとばす。流石に半身を失えば、異形も動けない。
「斎藤くん! いやあっ」
女生徒は、下半身だけでもんどり打って倒れた異形をそう呼んだ。
鏡花のゾディアックソードが星座の力で前衛を支える。
天音の跳躍の落下点は正確に女生徒を目指していたが、それを異形がかばった。天音の靴が異形にめり込むも、それでも異形は動き続ける。
「岡本くん、ありがとう」
女生徒はどうやらすべての異形に名前をつけているようだ。
(「……いや、その名前が本当かもしれないでござるな」)
ラプチャーは目を眇める。この異形がもともと人間であることは、うっすらわかっていた。いい気はしないが、致し方ない。
女生徒の薙刀が蓮華の胸に突き刺さる。
「あぐっ」
貫かれ、激痛に蓮華は目を白黒させた。しかし、激痛に震える手で蓮華はそれでもバスターライフルの引き金を引く。凍結光線が女生徒を包んだ。
凍りかける女生徒の表情は冷たくも、目の奥に激しい憤怒を宿していた。平穏な学校生活の中断、『クラスメイト』の無残な最期、そして自らの生命の危機――女生徒がケルベロスに怒るのも無理はない。
あっという間に半減してしまった異形も蓮華を殴打しようとする。
だがティナが身を挺して受け、自分自身を癒やして倒れないように努める。
「しっかり! 誰も倒れずにここから脱出するんです!」
アーニャが気力を蓮華に与えて、心臓の穴をふさぐ。
「鮫州さん、頑張って!」
鏡花のオーラが蓮華の背の穴をふさいだ。
「舞え! 美刃剥命!」
結里花が鎌を投げる。白刃をきらめかせ、回転しながら襲いかかった簒奪者の鎌は『ずはり』と岡本くんを両断して、主人の手元に美しい軌跡を描いて戻った。
ラプチャーの手から放たれた幻想竜が、鉄パイプの異形を燃す。苦痛に踊り狂っている火達磨になった異形の灰になりかけている一点を、鎧装騎兵らしくミリムは高速演算にて見抜き、チェーンソー剣で引き裂くように解体した。灰になって、ぼろぼろと異形がまるで雪のように散る。
「いやああ……! 中里くんまで……」
女生徒が泣き出す。
「残り、一人ですね。貴方、お名前は? 今まで何をなさってきたのです?」
殯は女生徒にナイフを突き立てようとする。だが、彼女は無言でそれをかいくぐった。
かいくぐることで一瞬崩れた体を見逃さず、天音はオウガメタルの鬼を容赦なく女生徒に叩き込む。
「がはっ」
血を吐きながらも、女生徒はキッと鋭くケルベロスを睨みつけ、薙刀を振り回す。
前衛をめちゃくちゃに斬りつけて、女生徒は泣き叫ぶ。
「どうして、放っておいてくれないの……!」
月の光を秘めたライトニングロッドを掲げ、アーニャは月のオーラで自分たちを癒やす。
「今度こそ、守ってみせるよ」
ティナの翼もきらめき、傷を癒やしていく。
結里花は女生徒に駆け寄り、美刃剥命を振りかぶった。
「これで終わりです!」
首筋めがけて思い切り『死』の白刃が落とされる。ずぱん、と切れ味よく、生き血を啜るという鎌は敵をあっけなく屠った。
「やったね! お疲れ様!」
鏡花はあえて明るく仲間を労い、ヒールをかけて回る。
●処理
その後の掃討は、先程の戦闘を思えば、簡単といえた。
女生徒という指示役を失った異形は烏合の衆と化し、ただ呻きながらさまようだけの幽鬼同然。もはやケルベロスの敵ではない。
鏡花とアーニャ、ティナが的確にヒールをしていたおかげで、大した怪我もなく校内の異形は全滅した。
しかし、無人になった校内をラプチャーを中心に再び捜索したものの、やはり目ぼしい発見はない。
「いったい、この異変は何が原因なのでござろう……」
異形はかつての住人だと悟ったラプチャーは病魔かと仮定してみたが、それらしき痕跡もない。
殯もこの異変を竜のせいではないかとあたりをつけて、調査をしていたが、やはり収穫はなかった。
思案にふける男二人は、
「校庭にヘリポート作ろう! ヘリオンが来やすいようにね!」
というミリムの呼びかけにハッと我に返って、彼女の方へと向かう。そうだ、帰れるのだ。
夜明け前、ヘリオンは静かに急ごしらえのヘリポートへと降り立った。
「皆、無事か? さすがやなあ。ほな、帰りましょかー」
と笑顔で香久山・いかる(天降り付くヘリオライダー・en0042)が一同をヘリオンへと誘う。
全員が乗り込んだことを確認し、ヘリオンは島を飛び立つ。島の全容が見えるほどに高度をあげたヘリオンの窓からは、島から他にもヘリオンが飛び立ったのを認めることができた。
「みんな、ちゃんと脱出できたんだ、よかった…………」
蓮華はホッとしたように呟くと、倒れ込むように眠ってしまった。疲れ果てたのだろう。
「お腹すいた……何か、食べ物……ない……?」
天音がいかるに尋ねると、彼のポケットから大量の飴が手渡された。
飴の甘さを堪能する彼女の後ろでは、ミリムに怪談をしかけて、拒絶されたラプチャーがアーニャに抱きつこうとして、結里花とティナから手痛い制裁をうけている。
「平和ですね」
殯が微笑ましげにその様子を眺めていた。なお、ラプチャーを助ける気は毛頭ない。
「ほんとだね!」
やはりラプチャーを助ける気はない鏡花は殯に同意を示し、窓の向こうへと目を向けた。
濃い一日を過ごした月喰島をもう一度見ておこうと思ったのだ。
「……あれ?」
鏡花は異変を覚え、首を傾げた。
「どうかしましたか?」
殯が尋ねる。
「島が……動いているような気がするんだよね」
「まさか」
と殯は鏡花と同じ方角、つまり島を見やり、そしてゾッとした。
「震えている……。島の結界が消えた? いえ、そんな穏やかな雰囲気ではないですね」
「なんか、嫌な予感がするよ……」
鏡花は鳥肌が立つ腕をこすった。
二人の様子の異様さに、ワイワイ騒いでいたアーニャらが近寄る。
「何かあったんすか?」
結里花が尋ねると、二人は島を指差した。
その瞬間、月喰島は中央から崩れていく……!
そして、ズシン……ッ! という衝撃波にヘリオンが大きく揺れた。
「な、なになに!? 起こさないでよっ……ってどうしたの?」
さすがの蓮華も起き出して、抗議しようとしかけたが異様な空気に口をつぐむ。
「……あれ……!」
天音が島があったはずの場所を指す。
「な、なんですか、あれは!?」
アーニャが叫ぶのも無理はない。
そこに現れたのは、青い火球を伴った巨大な黒龍であった。
●急変
黒竜は豪ッとブレスをヘリオンに吐きかける。すんでのところでヘリオンは辛くもそれを避けた。
ドラゴンは咆哮する。
「なんという事をしてくれたのだ。あと少しで、神造デウスエクス……屍隷兵(レブナント)が完成したものを。決して、許されるものでは無いぞ!」
「……なるほど、あれが病理ですか」
殯が静かに怒りを湛えて目を眇める。
「自分を月喰島に封印して定命化を免れていたってことっすかね」
結里花は納得したと頷く。
「待って? 神造デウスエクス・屍隷兵? そんなことのために、月喰島の人達はあんな姿にされたってこと?」
ドラゴンの勝手な思いのため、哀れな姿になった人々――。ミリムはギリと軋むほど拳を握った。
「このままやと、沈められる! 急速離脱するで、しっかりつかまっときや! 天音ちゃんは飴ちゃん喉に詰めんように! ほな、行くでえっ!」
いかるの焦った声とともに、ヘリオンは全速力で本土へと疾走する!!
作者:あき缶 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年10月7日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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