綿菓子だけのB級グルメフェスティバル

作者:三ノ木咲紀

 ある城下の広場で、お祭りが開かかれていた。
 B級グルメで町おこしを考えた市の観光課が企画したB級グルメフェスティバルでは、地元のB級グルメはもちろん、日本各地のB級グルメ屋台が軒を連ねていた。
 ご当地餃子にご当地ラーメン。ご当地カレーにご当地おでんなどなど。
 B級グルメだけでなく、各種スイーツの店もあり、毎年開催されるこのフェスティバルは大勢の人で賑わっていた。
 中でも、注目を集める屋台があった。
 最近売り出し始めたご当地綿菓子の屋台には、既に二十人以上の人が並んでいた。
 独自の製法で作られた綿菓子は、口に入れるとフワッと溶け、甘さの後に残る後味がミントだったり苺だったりとバラエティーに富んでいる。
 ワクワクしながら順番を待つ客たちの首が、ふいに落ちた。
 倒れる客の姿に、周囲は騒然となりパニックが広がる。
 最後尾に並んだマグロの被り物をした浴衣の女――マグロガールは、ゾディアックソードを一振りすると残った客達を次々と殺していく。
 綿菓子店に並んだ人々を皆殺しにしたマグロガールは、死体の中を悠々と歩き始めた。
「私の綿菓子を食べよう、なんて百年早いのよ」
 マグロガールは屋台のテーブルに腰かけると、怯える店主が手に持っていた綿菓子を奪った。
「ん、おいしい。……さて、と」
 満足そうなマグロガールがゾディアックソードを一振りすると、逃げ遅れた人々が次々に倒れた。
「私の綿菓子を食べちゃいそうな人はみんな、殺さないとね」
 マグロガールは楽しそうにゾディアックソードを構えると、大勢の客の中へと駆け込んだ。


「綿菓子を独り占めするために、お客さんを殺しちゃうなんて許せないの!」
 心底怒った様子で、リリー・リー(輝石の花・e28999)は口元を膨らませた。
「落ち着いてください、リリーさん」
 リリーに甘いミルクティを渡したセリカは、集まったケルベロス達を見渡した。
「B級グルメフェスティバルに集まった人々を殺して、グラビティ・チェインを奪おうとするマグロガールが現れます。この被害を見過ごす訳にはいきません。皆さんはこの会場に先回りして、事件を未然に防いでいただきたいのです」
 祭り会場は、ある地方都市の城下の広場。かなりの広さがあり、客の人数もかなり多い。
 B級グルメの屋台が軒を連ねていて、最初に襲われる綿菓子店の前には二十人ほどの人が並んでいる。
 祭り会場にいる人を先に避難させると、他の会場を襲うために事前に避難させることはできない。
 ケルベロスが現れると先に邪魔者を排除しようとするため、優先的に襲ってくる。
 人々を避難させるか、挑発して静かな場所へ移動させれば被害を抑えることができる。
「マグロガールを倒した後は、B級グルメを楽しむのも良いかも知れませんね。祭りを楽しむ人たちのためにも、必ずマグロガールを倒してくださいね」
 セリカの声援を背に、ケルベロス達は祭り会場へと急いだ。


参加者
エイダ・トンプソン(夢見る胡蝶・e00330)
東雲・菜々乃(のんびり猫さん・e18447)
月代・風花(雲心月性の巫・e18527)
三廻部・螢(掃除屋・e24245)
ミュルミューレ・ミール(ヴァルキュリアのミュージックファイター・e24517)
プルトーネ・アルマース(夢見る金魚・e27908)
リリー・リー(輝石の花・e28999)
甘井・百々(お好み焼き風大判焼き・e31767)

■リプレイ

 大勢の人で賑わう広場に、マグロガールが現れた。
 既に長い列ができている綿菓子店に眉をひそめたマグロガールがゾディアックソードに手をかける。
 グラビティを発動させようとした時、明るい声が響いた。
「わあ、ふわっふわの綿菓子! 美味しそうなのよ!」
 事前に購入した綿菓子に歓声を上げたリリー・リー(輝石の花・e28999)は、フワフワの綿菓子を頬張った。
「んー、甘くておいしいのよ! ミュルミューレ様もご一緒にいかがなの?」
 リリーの隣で初めての綿菓子に目を丸くするミュルミューレ・ミール(ヴァルキュリアのミュージックファイター・e24517)は、リリーの勧めにそっと綿菓子を口に運んだ。
「これが綿菓子さん……! ふわふわあまあまで……」
 口の中でスッと溶けた綿菓子は、後味がチョコレートの味がする。
 初めての体験に、ミュルミューレは頬に手を当てて幸せそうに微笑んだ。
「みゅみゅ? すぐなくなっちゃったの……ふしぎ!」
「私の綿菓子はイチゴソーダ味なのよー。珍しい味なのね~!」
 甘井・百々(お好み焼き風大判焼き・e31767)が手に持った綿菓子に、リリーは自分の綿菓子を差し出した。
「イチゴソーダ味、素敵なのよ! リィのミルクティ味とシェアしませんかなの!」
「もちろん!」
 楽しそうにシェアし合うケルベロス達に、じっと視線が注がれる。
 マグロガールの視線に気付いたプルトーネ・アルマース(夢見る金魚・e27908)は、シェアし合っていた自分の綿菓子をマグロガールにチラチラ見せた。
「ホラ、ここに綿菓子があるでしょ? こうして私達が……」
「……よこしなさい」
 ゾディアックソードに掛けていた手を差し出したマグロガールは、据わった目でケルベロス達を睨みつけた。
「グルメなお祭りは食べて遊ぶところなので、ルールは守って欲しいのです。刃物は置いておとなしくするなら考えてあげなくもないのですよ」
 東雲・菜々乃(のんびり猫さん・e18447)の声に、マグロガールは邪悪な笑みを浮かべた。
「綿菓子は全部私の物よ。今後二度と、絶対に、誓って綿菓子を食べないって言うなら、苦しまないように殺してあげる。綿菓子を食べたんだもの、当然よね?」
 理不尽なことを言い放つマグロガールに、三廻部・螢(掃除屋・e24245)は手にした綿菓子を口に運んだ。
 甘くフワッと溶けて消える綿菓子の後味はミント。初めてのフレーバーに、螢は綿菓子をくるりと回した。
「……なかなか美味しいですね。まあ、それなりに」
「よこしなさい、って言ったでしょう!」
 言いながらケルベロス達に放たれた綿菓子のオーラに、周囲が騒然となる。
 注目を集める綿菓子屋台前のエイダ・トンプソン(夢見る胡蝶・e00330)は、手を叩くとフェスティバルオーラを放った。
「さぁ皆様こっちに注目!」
「ここは危険ですので、避難してくださーい!」
 割り込みヴォイスで人々に呼びかけた月代・風花(雲心月性の巫・e18527)の声に、客たちは顔を見合わせた。
 綿菓子店前の行列も、風花の呼びかけに崩れてなくなる。
 挑発組とは反対側に誘導する風花の脇をすり抜けて、青年が綿菓子店の店長に話しかけた。
「ラッキー! ミントとチョコの綿菓子……」
「ここは危険なので、こっちに来て下さいね?」
 オーラを背負ってにっこり笑うエイダに、青年は思わず頷く。
 客たちを避難させながら、風花は振り返った。
 綿菓子を追うマグロガールの背中が、角を曲がる。
「私も早く、戦闘に合流しなきゃ」
 風花は客達の方を振り返ると、てきぱきと動き始めた。


 人気のない駐車場まで誘導したミュルミューレは、振り返ると綿菓子を高々と掲げた。
「あまいあまい綿菓子さんは、ミュル達ケルベロスが頂きました! みなさまを困らせる、黒液の翼の方には差し上げませんよっ」
「ダメよ、ダメ! 綿菓子は全部私の物! あなたの綿菓子、よこしなさい!」
 ミュルミューレの綿菓子を熱狂的な目で見つめたマグロガールは、ゾディアックソードを構えると一気に振り下ろした。
 綿菓子のオーラを乗せた斬撃に、菜々乃は割って入った。
 頭を庇って上げた腕に、ゾディアックソードが深々と突き刺さる。
 間近に迫ったマグロガールと目が合った。
 狂気のような目で迫るマグロガールに、菜々乃は負けずに睨み返した。
「屋台を襲ってしまったら、綿菓子も手に入らないですよ?」
「店主だけは残すから大丈夫よ」
 楽しそうに笑みを浮かべるマグロガールに、菜々乃は溜息をついた。
 突出したマグロガールに、螢はファミリアロッドを構えた。
「手のなる方に来ましたか? では始めましょう、お掃除を」
 デッキブラシ型のファミリアロッドから放たれる魔法弾に、マグロガールはとっさにゾディアックソードを構えた。
 剣の腹に突き刺さった魔法弾が、ゾディアックソードを傷つける。
 庇いきれなかった魔法弾に眉をひそめたマグロガールに、氷の礫が放たれた。
「綿菓子は、絶対変なマグロ頭の人には渡さないんだもん!」
 狙い違わず放たれた氷弾が、マグロガールを氷漬けにする。
 氷漬けになった腕を庇ったマグロガールに、【氷結の槍騎兵】が突撃した。
 強靭な氷の槍を構えた槍騎兵が、マグロガールに襲い掛かり消える。
「マグロ味の綿菓子も美味しいかもなのねー!」
 突き刺さった槍を化振り払ったマグロガールに、百々はにっこり微笑んだ。
「……痛いじゃない」
「痛いことしたのは、あなたじゃないですか」
 ミュルミューレのオウガメタルが光を放ち、前衛の超感覚を呼び起こす。
 腕を押さえるミュルミューレに、リリーはポシェットからグリーンアゲートを取り出した。
「――大丈夫、信じて!」
 回復の祈りを込めて菜々乃に投げつけられたグリーンアゲートは、癒しの力となり菜々乃の傷を癒す。
 リリーの回復に、ウイングキャット・リネットの翼が扇がれた。
 同時に、菜々乃のウイングキャット・プリンが羽ばたいた。
 二匹の翼猫が送る清浄な風が、初手で傷ついたケルベロスたちを癒していく。
 傷ついたゾディアックソードを構えたマグロガールは、小さく唇を噛んだ。


 ケルベロス達を睨みつけたマグロガールは、腹立たしげにゾディアックソードを一振りした。
「どうして? どうして私から綿菓子を奪おうとするの?」
「独占なんてするからですよ」
 あっさりと答えた螢を、マグロガールは振り返った。
「おいしいものは分け合えなんて、教わらなかったなら仕方ないですけどね」
「おいしいものは独占しなきゃ、私の口には入らないわ!」
 頑なに首を振るマグロガールは、ゾディアックソードを構えると綿菓子のオーラを解き放った。
「危ない!」
 後衛に迫る攻撃を、駆けつけた風花は受け止めた。
 間一髪間に合った風花は、防御姿勢を解くと凍り付いた腕を見下ろした。
 綿飴が好きっていうのはちょっと親近感を感じるが、独占するのはいけない。
「美味しい物は、皆で食べるから美味しいんだよ。綿菓子のふわふわは皆のものだもん」
「皆の物は、私の物じゃないわ!」
 地団駄を踏むマグロガールに、ミュルミューレは悲しそうに眉尻を下げた。
 マグロガールにも、何かあったのかも知れない。
 ちょっといじわるかも知れない。けれど。
「でもでも、つみのないみなさまを傷付けるのは許せないの」
 電光石火の蹴りを繰り出したミュルミューレの攻撃を避けたマグロガールは、高らかに笑った。
「私の綿菓子を食べよう、なんて考えなければ、もっと長く生きられたのよ!」
 高笑いを上げるマグロガールを、流星のきらめきが蹴りつけた。
「とーう!」
 避難誘導が済んだエイダが放った蹴りが、マグロの被り物に直撃する。
 痛そうに頭を抱えたマグロガールに、エイダは忠告した。
「綿菓子ばかり食べていると、太ってしまいますよ?」
「綿菓子ばかり食べて太る……」
 エイダの言葉に、マグロガールはうっとりと頬に手を当てた。
「素敵ね。太って動けなくなるくらい、綿菓子を食べたいわ」
「綿菓子味のマグロは、美味しくないかなー?」
 苦笑いを零した百々は、エアシューズを起動させると一気に駆け出した。
 重力を帯びた蹴りがマグロガールに直撃し、その衝撃にぐらりとよろける。
 そこへ、子犬が飛び出した。
 まるまるとした柴犬が魔力を帯びて射出され、マグロガールの被り物に飛びかかる。
 鋭い牙でジグザグに噛み裂かれたマグロガールに、螢は柴犬を再びロッドへと戻した。
「さて、習いませんでした? ゴミはゴミ箱へって。――お仕事の時間です。塵ひとつ、残しませんよ」
「いくよ、いちまる!」
 テレビウムのいちまるに声を掛けたプルトーネは、手元の爆破スイッチを押した。
 爆炎と共に吹き飛ばされたマグロガールに、いちまるの凶器が迫った。
 主従の連撃に大きなダメージを受けたマグロガールは、襲う衝撃に頭を抱えた。
 菜々乃の強烈な蹴りが、マグロガールの脳天を直撃したのだ。
「あなたのやり方は、だめなのです」
「……他のやり方なんて、知らない」
 ふらつく足を叱咤したマグロガールは、ゾディアックソードを構えた。
「私の綿菓子を食べようとする人間は、全部グラビティ・チェインになればいいんだ!」
 会話が成り立たないマグロガールに、リリーは緑瑪瑙を握り締めた。
 マグロガールの綿菓子に対する執着はすさまじい。ここで逃してしまったら、縁日という縁日を襲い尽くしてしまうかも知れない。
 その被害を、ヘリオライダーが全て察知できるとは限らないのだ。
「これは早くマグロさんに退場してもらわないと駄目なのね」
 決意を新たにしたリリーは、願いを込めて緑瑪瑙を投げた。

 戦いは、ケルベロスの優位に進んだ。
 攻守共に優れたケルベロス達は、マグロガールの体力を徐々に奪っていく。
 マグロガールは自己回復して戦線をもたそうとするが、それ以上にバッドステータスが付与されていく。
 肩で息をするようになったマグロガールは、ついに膝をついた。

 ふらつき、隙をを見せたマグロガールを、ケルベロス達は見逃さなかった。
「邪魔しちゃ、めっ! ですよ!」
 エイダの結婚願望(物理)がマグロガールの鳩尾に迫り、一気に振り抜いた。
 胴を強打され体をくの字に折り曲げたマグロガールに、斬霊刀が迫った。
「逃がさないよ、雷牙!」
 風花の雲蒸竜変の太刀が雷の霊力を帯び、下げた頭に神速の叩き付けが直撃する。
 雷撃に痺れたマグロガールに、百々の苦無が迫った。
「衝撃と崩壊の鮮血よッ!」
 声と共に召喚された追尾式の高性能内臓爆破苦無が、マグロガールに打ち込まれる。
 声もなく倒れたマグロガールは、何かを求めるように手を天へと伸ばした。
「綿菓子……私の、綿菓子……」
 苦しそうにうめくマグロガールの手を、百々はそっと取った。
「……マグロガールとしてではなく、普通の女の子として出会いたかったね」
 百々の声に、マグロガールは頭を百々の方へと向けた。
「綿菓子が好きなら、きっとお友達になれたと思うのに!」
「……お友達……綿菓子、好き……な……」
 呟いたマグロガールの体が、泥のように溶ける。
 染みのようになったマグロガールの一部が、手の中に残る。
 泥がついた掌を、百々は何も言わずに握り締めた。


 再開されたB級グルメフェスティバルに、百々は沢山のB級グルメを買い込んだ。
 テーブル席の一角に、もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐと食べる音が響く。
「すみませんもう一つくださいなのね~!」
 追加で購入したグルメに、新しい箸をつける。
 もぐもぐ食べる百々を、柴犬が見上げていた。
 美味しそうに食べる百々をキラキラした目で見上げていた柴犬が、同じ目で螢を見上げた。
 おいしいものを食べたい、まるまるとしたわんわんの視線に、螢は手にしていたわたあめを差し出した。
「柴犬、お前も食べますか?」
 元気よく吠える柴犬に、螢はふと首を傾げた。
「……いいんだっけか、犬にあげても」
 腕を組んだ螢に、柴犬は元気な声を上げた。
「B級グルメ、じつに素晴らしいですね。これを食べにくるマグロガールさんは、わかってる気がするのですよね」
 フェスティバルの雰囲気を満喫した菜々乃は、手にした綿菓子を美味しそうに頬張った。
「お土産にも、もちろん買っていきましょうね」
「ユルにおみやげ、なにがいいかなぁ……ね、イス」
 真っ白なエゾモモンガに話しかけたミュルミューレは、菜々乃と一緒にお土産を探して歩いた。
 賑やかな出店に目を輝かせたリリーとプルトーネは、並ぶ屋台を見渡した。
「プルさま、何食べたいかしら?」
「まずは噂の綿菓子買おうよ」
 ちゃんと並んで別のフレーバーの綿菓子を頬張ったリリーとプルトーネは、ご飯系の屋台を指差した。
「あとは焼きそばとか、お肉かな?」
「ハンバーガーもいっぱい! はんぶんこしたいのよ、プルさま!」
「いいわね! 座って一緒に食べましょう!」
 嬉しそうな声を上げるリリーとプルトーネに負けず劣らず、エイダは嬉しそうな声を上げた。
「今日はダイエットを忘れて楽しみますよ! さっきいっぱい運動しましたし♪」
 並ぶ屋台をきょろきょろと見渡したエイダは、風花にスイーツ屋台を指差した。
「何がいいかな。やっぱりスイーツですかね」
「綿飴は勿論だけど、クレープとかチョコバナナ……その他色々、食べたいのは沢山あるなー!」
 いろんなところから漂ってくる美味しそうな匂いに、風花もはしゃいだ声を上げた。
 青森のリンゴを使ったスイーツに、京都の抹茶を使ったケーキ。
 鹿児島のお芋のお饅頭も捨てがたい。
「うう~ん、選びきれません!」
 両手いっぱい買い込んだエイダと風花は、楽しそうに屋台を見て回った。
 B級グルメフェスティバルの平和を守り抜いたケルベロス達は、大勢のお客さんと一緒にグルメを心行くまで楽しんでいった。

作者:三ノ木咲紀 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年10月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 4
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