ハガキ職人

作者:みやの


 夜の帳が下りる頃。
 ミス・バタフライが妖艶な声色で配下の二人に使命を与えた。
「この町に、ハガキ職人という珍しい職業を生業にする人間が居るようです。その人間と接触し、その仕事内容を確認、可能ならば習得したのち、殺害しなさい。グラビティ・チェインは略奪してもしなくても構わないわ」
 二人は恭しくうなずいた。
「了解しました、ミス・バタフライ。一見、意味のないこの事件も、巡り巡って地球の支配権を大きく揺るがすことになるのでしょう」


「ミス・バタフライという螺旋忍軍が動き出したようです」
 セリカ・リュミエ―ル(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)がケルベロスたちに事件の説明をはじめた。
「今回の事件は、ミス・バタフライから指示を受けた配下の螺旋忍者が、『ハガキ職人』という珍しい職業をしている男性のところに現れ、その仕事の情報を得たり習得したりしたのち、その男性を殺害するという事件です」
「いったいどんな目的で……」ひとりが怪訝な表情を浮かべ疑問を口にした。
「じつはこの事件自体はたいしたものではありません。ですが厄介なのは、ミス・バタフライが、ある特殊な能力をもっていることです。それは一言でいえば、バタフライ効果を操るような能力です。今回のような一見意味不明な小事件を、まるで風が吹けば桶屋が儲かるかのように、巡り巡ってより大きな事件へと変化させることができるのです。ですから、この事件を阻止しないと、後々ケルベロスに不利な状況になってしまう恐れがあります」
 もちろんそれがなくても、たとえ一人とはいえ、デウスエクスに一般人が殺されるのを見過ごすことはできない。
「皆さんには、この男性の保護と、ミス・バタフライ配下の螺旋忍軍の撃破をお願いします」

「基本的には、狙われる男性を警護して、現れた螺旋忍軍と戦うという流れです。男性に事前に説明し避難させてしまった場合は、敵が対象を別の一般人に変更してしまい被害を防ぐことが難しくなりますので、注意してください。
 また、この依頼では、事件の三日くらい前から対象の男性と接触することができますので、事情を話すなどして仕事を教えてもらうことができれば、螺旋忍軍の狙いを自分たちに変えさせることができるかもしれません。つまり自分たちをハガキ職人だと勘違いさせるのです」
 ただし自分たちが囮になるためには、見習い程度の力量になる必要があるので、かなり頑張って修行する必要はあるとのこと。ハガキ職人の男性は、毎日百通近くのハガキを書き、いろいろなラジオ番組に投稿している。様々なジャンルを書き分ける技術を持つだけでなく、文具や書体、果ては食生活にまでこだわりを持つプロフェッショナルだ。
「敵は二体で現れます。もし囮に成功すれば、戦いを有利に進めることができると思います。修行の最中に先制攻撃をしかけたり、二体を分断したりといったことも可能となるでしょう」
 ひと通りの説明を終えたセリカは皆を見まわし激励した。
「ある意味でとても厄介な事件だと思いますが、皆さんの活躍に期待しています。どうかミス・バタフライの企みを食い止めてください」


参加者
朽葉・斑鳩(太陽に拒されし翼・e00081)
雲上・静(ことづての・e00525)
鏑城・鋼也(悪機討つべし・e00999)
ヴィンチェンツォ・ドール(ダブルファング・e01128)
熊谷・まりる(地獄の墓守・e04843)
狗塚・潤平(青天白日・e19493)
フェリシティ・エンデ(シュフティ・e20342)
白焔・永代(今は気儘な自由人・e29586)

■リプレイ


 ハガキ職人の朝は早い。
 まだ暗がりの残る民家の庭先に三人の人影。弟子入りしたケルベロスたちの姿があった。
「お先に失礼するね」
 あくび混じりに言ったのは熊谷・まりる(地獄の墓守・e04843)。側に立つ雲上・静(ことづての・e00525)と鏑城・鋼也(悪機討つべし・e00999)も眠たげな表情を浮かべている。三人は汲み井戸の冷たい水で眠気を払ってから縁側に腰をおろした。
「やはり、疲れは、のこりますね」
「ほとんど寝れなかったからな」
 三人は初日の過酷な修行を思い出していた。
 彼らは昨朝、事情を説明し弟子入りを志願するためこの家を訪れたのだった。
 ハガキ職人の決断は早かった。
 話を聞き驚いた様子を見せたのは一瞬のことで、すぐにそれは喜びの表情に変わった。これはネタになる、そう直観したような顔だ。
 修行はすぐさま開始された。
 居間に通されテーブルを囲むように座ると、職人はその真ん中にどさりと大量の紙束を積んだ。
『さあ、書いてみろ』
「なにを、書くの、ですか?」
『なんでもいい。とにかく千枚書きたまえ。まずは量をこなす訓練だ。私は二階で今後のタイムテーブルを組む。昼までには終わらせるように』
 そういって立ち去る間際、職人は思い出したように聞いた。
『ところで、玄関先にいる二匹の犬はなにかね』
 狗塚・潤平(青天白日・e19493)とフェリシティ・エンデ(シュフティ・e20342)である。
「あの子たちはペットなんだ。お邪魔でなければ置かせてもらえないかな」
『構わんが。それなら庭を使いたまえ』
「ありがとう、ござい、ます」
 
 へとへとになりながら千枚の課題を終え、午後を迎える。
 午前とは対照的に、質を重視した修行が行われた。具体的には、実際のラジオ番組の録音をもとにハガキを書き、それを職人が添削するというもの。もちろんただの添削ではなく、その都度、職人の培ってきた経験やノウハウが助言として惜しげなく語られる。その高密度な情報は、初心者が処理できる量を遥かに超えており、日が暮れるころには三人の頭はのぼせたような状態になっていた。
 けれど、彼らの覚悟は本物だった。疲労に息を切らせながらも職人との問答に必死にくらいつく。
『ふむ、見事だ』
 職人は静の引き出しの多さを褒めるように言った。
「能力による、支援、なのです」
 静が謙遜するように答える。彼女はアイズフォンで必要な情報を即座に検索し創作に役立てることができた。
『知識の量、これは大きな武器になる。きみはこの方向を活かし頑張りたまえ。だが、知識だけが武器となりうるのではない』
 最後のひと言は他の二人に向けられたものだった。
『知識がないなら別の長所を活かせ。長所がないなら短所を活かせ。工夫に工夫を重ね、自分だけの武器を作り出す。プロになるとは要はそういうことだ。さあ、きみは何が得意かね。趣味でも結構だ。答えたまえ』
 聞かれた鋼也はとっさに頭をめぐらせる。
「いちおう車とかバイクが趣味だが……。あまりネタにはなりにくそうだ」
『そこを工夫するのだ。たとえば――』
 職人は思案するように人差し指を宙にたてた。
『和歌や歌舞伎などで使われる芸術技法のひとつに、「見立て」というものがある。ある対象を他のものになぞらえて表現することなのだが、この技法を使えば、きみのその趣味を、全く関係のないテーマにも応用することが可能となる。たとえば恋愛のテーマに対し、男女の性格の相違をレシプロエンジンとロータリーエンジンの違いに見立て説明すれば、マニアックな笑いの効果を生み出せるかもしれない。つまりはそういうことだ。もちろん習得には訓練が必要だが』
「なるほど」
 鋼也は感心してうなずいた。彼はそのアドバイスに、物事の見方が変わるような衝撃を受けると同時に、自分にしか書けないネタハガキへの着想をつかめたような気がした。

 夜は、午前中に書いた大量の紙を使用してのワークショップ。職人が設定した架空の投稿コーナーに対し、三人で協力し一枚のネタハガキを作り上げるというものだ。
『客観的な視点を取り入れるための訓練だ。ラジオ番組の投稿コーナーは、リスナーとパーソナリティの関係により成り立つが、これは単純な二項関係にあるのではない。しばしば忘れられがちだが、リスナーは自分以外にも複数存在している。あたり前のことと思うかもしれない。だが、孤独にハガキ職人をしていると、時折そのことを失念してしまうことがある。つまり、他のリスナーの存在を忘れ、パーソナリティの好みだけを意識してハガキを書くようになってしまうということだ。これは是非注意するように。リスナーあってのラジオ番組でありハガキ職人なのだ』
 彼らは数時間かけ、ディスカッションを交えながら三千枚の紙束を選り分け組み合わせ推敲していった。
「完成! やっと終わったー」
『ふむ。よろしい。及第点だが、初日にしては上出来だろう』
 ハガキの出来を見届けると、職人はおもむろに腰をあげた。
「長い一日だったー!」
 伸びをし喜びの声をあげる三人。そんな油断していた彼らの目の前に、どさり、と見覚えのある光景が回帰する。
『千枚だ。それが終われば眠って結構――』
 午前零時の鐘が鳴った。三人は言葉をなくし、青ざめた表情で紙の山を見つめる。
『起床は五時だ。くれぐれも寝過ごさないように』

 そうして迎えた二日目。
 縁側に腰掛け回想にふける三人を、家の奥から呼ぶ声が聞こえた。
 彼らの足元に、犬へと姿を変えた潤平とフェリシティが駆け寄り激励の言葉を送る。
「みんな、ファイトなの!」
 三人はうなずき覚悟を決めた表情で、再び戦場へと赴いていった。
「俺たちも頑張らねーとな!」
「うん、そうなの……」
 フェリシティは、ドッグフードの盛られた皿を見下ろし悲しげにつぶやいた。彼らは昨日からなにも食べていない。
「抜け出して何か食いにいくか!」
「我慢なの! 見つかったら大変だし……そば粉がいたらなー」
 相棒のボクスドラゴンは、当日まで遠方待機中なのだった。
「そっか。ま、なんとかなるだろ!」
 潤平は元気に駆け出し、犬姿を満喫するかのように、芝生の上でごろごろと転がりまわる。快晴で暖かな一日。空腹さえなければ、絶好の日向ぼっこ日和となっただろう。

 夜。
「終わったー!!」
 家の奥で歓声が湧いた。しばらくして縁側の廊下に足音が鳴った。まりるだった。
「今日は早かったね! ネタ出し千本ノックはなかったの?」
 フェリシティが聞くと、まりるは嬉しそうに笑った。
「もちろんあったよ。ま、修行の成果というやつだね!」
 時刻はまだ、零時から二時間と経っていない。
「ところでこれから散歩に出るんだけど、きみたちも付き合わない?」
 
 散歩の途中でドッグフードの経緯を聞いたまりるは愉快に笑った。
「あはは、こっちとは別のところでそんな闘いがあったなんて! 気づかなくてごめんよ」
「みんな大変そうだったから、話しづらかったのよ……」
「わかった。そうと決まれば話は早いね! この辺にいい店はあるかな」
 まりるは『ぶらり再発見』の能力を使い、周囲を探査する。
「お、見つけた」
 裏路地を三分ほど歩いた所にその店はあった。
 見かけは外装も内装もごく普通の定食屋だが、メニューは豊富だった。客は彼らのほかにいない。なぜこんな時間まで営業しているのか謎だったが、あまり深くは考えないほうがよさそうだ。
「俺はカツ丼」
「フェリスはほろ苦りんごジャムのパンケーキ!」
 美味しそうに食事を頬張る二人。それを嬉しげに眺めながらまりるは言った。
「じつは明日の最終試験、まだ自分の持ち味を見つけられなくて悩んでたんだけど、二人のおかげでうまくいきそうだよ。ありがとう」

 ――。
『合格だ』
 三日目の夜。ハガキ職人が重く静かにそう告げた。
 判決を待つ被告人のような面持ちで正座していた三人は、その言葉を聞き安堵に胸を撫で下ろし破顔した。
『見事だ。このわずか三日の間に、きみたちは三者三様の武器にたどり着いてしまった。まさかここまで成長するとは思わなかったよ。あっぱれだ。静は知識を活かす作風、鋼也は趣味を活かす作風、そしてまりるは実体験を活かす作風か。いずれも個性的で素晴らしいネタハガキだった。今のきみたちの実力なら、ハガキ職人として名乗ることに何の問題もない』
「三日間、ありがとうございました!」
 三人は頭を下げ感謝の意を示す。
『ふむ。明日の本番も頑張りたまえ』



『ごめんくださーい!』
 がちゃり。
『突然お邪魔して申し訳ありません! あなたに弟子入りしたくやってまいりました! ……おや、あなたはハガキ職人のAさんで間違いありませんか』
「いや、俺は違うよ。兄貴なら中にいる」
 白焔・永代(今は気儘な自由人・e29586)は家族を装いそう応える。
『弟さんでしたか! これは失礼いたしました!』
「とりあえず入りな」
『はい、お邪魔いたします!』
 二人の螺旋忍軍が家の中へと入る。一人は痩せ細の道化師姿、もう一人は筋肉隆々で上半身裸に黒タイツという姿。いずれも螺旋模様の鉄仮面をつけている。さきほどから喋っているのは道化師男の方で、筋肉男は仮面の隙間からふーふーと荒い鼻息を漏らすだけだ。
 居間に足を踏み入れた彼らは、予想外の光景に驚き、動きを止めた。
 三人のハガキ職人がペンを片手に真剣な面持ちで座っていた。
『お……おやおや! これは驚きました! ずいぶんな大所帯ですね! 職人さんは一人だと聞いていましたが!』
「人数が多い? そりゃ職人のオフ会だからさ」
『オフ会ですか!? それは一体――』
 かたん。
 甚平姿のまりるがペンを置く。そしてたった今気づいたというように、来訪者に向き直り言った。
「これは珍客。む、その二又帽……もしや貴方は道化師ですかな」
『いかにも! わたしは道化師です! しかしそれよりもわたしがお聞きしたいのは――』
「是非、道化師の芸を見せて頂きたい」


 ケルベロスたちに促されるままに、いつのまにか庭の真ん中にぽつんと立たされた道化師と筋肉男。それを縁側から見下ろす四人のケルベロス。
『ところでAさんが見当たらないようですが!』
 芸を催促された道化師は、さすがにしびれを切らしたようだ。
「やれやれ。まだ気づかんのか」
 道化師は視線をあげ、声の主を探した。
「まんまと騙されたのさ。僕らの策略にね」
 屋根の上に、朽葉・斑鳩(太陽に拒されし翼・e00081)とヴィンチェンツォ・ドール(ダブルファング・e01128)が立っていた。
『騙された!? どういうことです! あなたがたはいったい……!』
「待ってました―! 喧嘩の始まりだ!」
 背後から潤平の声。
 道化師が振り向くと、楽しげに駆けまわる二匹の犬が目に止まり、それが次第に人型へと変化していくのを見た。やがて姿を戻したフェリシティが、敵を指差し宣告する。
「あなたたちの企みはぜんぶお見通しなの!」
 
 ようやく事態を把握した道化師は、屈辱に肩を震わせ、唇を噛んだような声で傍らの筋肉男に命じた。
『……やりなさい。皆殺しです!』
『うぉー!!』
 筋肉男は咆哮し、突進した。巨体に似合わぬ速度で詰め寄ったのは、地上に降りたヴィンチェンツォの眼前。空気を螺旋状に纏わせた拳をその身体に打ち込んだ。
 衝撃で後方に押しやられ吐血するヴィンチェンツォ。靴跡の轍が地面に残る。だが倒れはしない。姿勢を正すと、口の血を袖口で拭った。
「悪くない。存分にやり合おう」
 二丁の銃を構え引き金を引く。銃声が連続して響いた。
 筋肉男が苦痛の呻きをあげながら崩れ地面に膝をつく。
 太ももと脇腹に血が滲んでいる。
「隙ありだよ!」
 すかさず斑鳩が駆け、炎を纏わせた右脚で、筋肉男のがら空きの胴に追撃の足蹴りを食らわせた。
 後方に飛ばされ仰向けに倒れる筋肉男。
『やってくれますね! しかしこの程度!』
 道化師男が筋肉男に両腕をかざしヒールをかける。
 傷の癒えた筋肉男がふたたび立ち上がり身構えた。
「なるほど」
 ヴィンチェンツォは穏やかな仕草でタバコを咥え、その先端に火を灯す。
「まずはあのやっかいな道化師からだな」
 だがその意図を察したかのように、道化師の前に筋肉男が庇うように立ちはだかった。
「……面倒なやつだ、どいていろ」
 後衛に立つ永代の声。白焔を右腕の日本刀に纏わせ振り抜き、飛ぶ斬撃で筋肉男を撃つ。斬られた筋肉男は地面をころげ痛みに悶えた。
「Addio.」
 ヴィンチェンツォは静かに告げる。雷撃のような銃声と共に撃ちだされた銃弾は、眩い白銀の光を放ちながら宙を駆け、無防備となった道化師の心臓を撃ち貫いた。道化師は胸を抑えうつ伏せに地面に崩れ落ちる。
『こ……んな……っ』
「せめてもの手向けだ」
 ヴィンチェンツォは死にゆく道化師の背に追悼のタバコを投げ捧げた。道化師の身体は灰のように崩れ落ち、残されたタバコの煙がまるで抜け出る魂のように立ち昇り、そしてやがてすべてが消えた。

 残された筋肉男が、怒りと悲しみの咆哮をあげた。
 黒タイツの内から手裏剣を取り出し、それを天高く放り投げる。するとそれは無数の手裏剣に分裂し、スコールのごとくケルベロスたちに降り注いだ。
「いたた……。そういえばあいつが忍者だってこと忘れてたよ。こんな武器を隠しもってたなんて」
 肩に血を滲ませて斑鳩がぼやく。
「とはいえ、最後のあがきだろう」
 永代が言い周囲をみまわす。何人か傷を負ってはいるものの、どれも深手には至っていない。
「回復はフェリスに任せてなの! そば粉!」
「きゅー!」
 フェリシティとそば粉が、協力し仲間の傷を癒やす。そば粉は久々の仕事に張り切った様子で駆けまわる。
「じゃあ、そろそろ終わりにしよう」
 斑鳩が筋肉男へとゆっくりと歩み寄る。拳を天に翳し、炎と雷撃を纏わせると相手に狙いをつけるように構えた。
『高貴なる天空の力よ、無比なる炎と電撃にて全てを焼きつくせ』
 ――。
 攻撃の熱波が止むと、そこには何も残らなかった。
 二体の螺旋忍軍は死に、戦闘は終わった。


「いちおう直しといた方がいいだろね。誰かお願いできる?」
 まりるが周囲をみまわし言った。家屋の損傷はないが、庭は土が抉れ、芝が焼け焦げていた。
「私に、まかせて、ください」
 静が引き受け、ヒールをかける。ちょうどそこに、隠れて様子を見守っていたハガキ職人が現れた。
『無事に終わったようだね』
「職人さん!」
『おかげでいいネタを貰えたよ』
「こちらこそ、いろいろ、お世話に、なりました」
 静は言って、職人にハガキを手渡す。
『ふむ。これは?』
「お礼のハガキさ。みんなで考えたネタなんだ。機会があったら使ってくれよ」 
 鋼也が嬉しそうに笑ってそう答える。ハガキの書き出しはこうなっていた。
『タイトル――螺旋忍軍の野望破れたり』

作者:みやの 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年9月29日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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