さまよえる武士の霊

作者:林雪

●落ち武者の……
 滋賀県の、とある山中にて。
「こ、ここだっ、古文書にある通りだっ。杉の木が14本ある!」
 息を詰めて、傾斜の急な山道をひとり歩くのは自称冒険家の尾山ノボル。
「ここで待ってれば、丑三つどきに自ら腹を切った武士の霊が彷徨い歩くはずだっ!」
 人気のない山道、時刻はそろそろ夕暮れである。陽が落ちれば辺りは完全な闇に沈むだろう。巨大なリュックからカンテラや簡易テントなどを取り出し長期戦の構えを見せた尾山の心臓を、突如鍵が一突きした。
『私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』を貰えば、もしかしたら……』
 出現した第五の魔女・アウゲイアスが鍵を引き抜いても、尾山の胸から血は流れない。だが、彼は完全に意識を失い、その場に倒れ伏した。
 代わりにその場に誕生したのは、尾山のイメージを元にした、武士の亡霊型ドリームイーター。兜はなくざんばら頭、足軽らしい甲冑を着けて腰には刀。そして腹部にはモザイクがかかっている。
『儂は……勝ったのか? 負けたのか?』

●城跡の亡霊
「ぼちぼち、怪談って季節でもなくなってきたんだけどね」
 ヘリオライダーの安齋・光弦がそう切り出すと、吉柳・泰明(青嵐・e01433)が集まったケルベロスたちに向かって口を開いた。
「戦国時代の城跡が史跡として残る山に、ドリームイーターが現れた」
 現場の山は史跡としてだけでなく、敵の攻撃を受けもはや逃げ場なしと自ら命を絶った武士の霊が出るというので、国内では有名な肝試しスポットなのだ。
「被害に遭ったのは、尾山ノボルさんって人。つい先日まで真面目にサラリーマンやってたけど、ネットオークションで手に入れた怪しげな古文書に夢中になって、会社辞めちゃったんだって。お侍の亡霊より先にデウスエクスに遭うなんて不幸だったけど、ドリームイーターさえ倒せば彼も目を覚ますはずだ」
 尾山の『興味』を奪った魔女は残念ながら既に現場からは姿を消している。
 山中に残っているのは、その奪われた尾山の興味を元にして誕生した武士型ドリームイーターである。
「敵は単体で山の中を彷徨ってるはずだ。このドリームイーター、人間を見つけると自分から近寄って『自分は勝ったか負けたか?』って質問してくるらしいんだ。歴史によると敗軍の霊みたいだけど……ううん、矜持を保って自害した霊なら、勝ったことになるのかな?」
 ドリームイーターが満足する答えを与えてやると、満足して去っていく。だがそうでない場合は即襲いかかってくるらしい。
「ちなみに、ドリームイーターは自分を信じている者や、自分に関する噂話に引き付けられる性質がある。これをうまく利用して誘き出すといいんじゃないかな」
 ひととおりの説明を終えた光弦に礼を言い、泰明が引き取った。
「そろそろ冷える季節だ。山のどこかで転がっているだろう被害者も、早めに探してやった方がいいだろうな」


参加者
叢雲・蓮(無常迅速・e00144)
北郷・千鶴(刀花・e00564)
吉柳・泰明(青嵐・e01433)
塚原・宗近(地獄の重撃・e02426)
マリアローザ・ストラボニウス(サキュバスのミュージックファイター・e11193)
白鵺・社(愛結・e12251)
知井宮・信乃(特別保線係・e23899)
九重・仁(白刃・e29234)

■リプレイ

●さまよえる霊
 ヘリオンが夕日の中を飛び去ると、あっという間に山は夜に覆われた。
「嫌な予感が当たったか……霊より余程厄介な者が」
 山道の先頭を歩く吉柳・泰明(青嵐・e01433)が、腰に括った光源に電源を入れながら言った。各々持参したため、
「潔く死した筈が、未だ現し世を彷徨う霊と成り果てようとは……重ね重ね、哀しい話に御座いますね」
 泰明のすぐ後ろを歩いていた北郷・千鶴(刀花・e00564)が静かにそう応じる。
「哀れむのはわかるが、現代の人間に被害を出すわけにはいかない。何としてでも、止めねば……」
 ふたりの会話がまるで本物の武士のようでカッコいい! と長い睫毛を瞬かせるのは叢雲・蓮(無常迅速・e00144)である。今回の任務においては、史実的なことはわからないまでも子供心に歴史ロマンを感じてワクワクしてしまっているのである。
「有名な戦国大名のお城? お城の跡とかって見えるのかな?」
 蓮が辺りを見回しながら言うと、知井宮・信乃(特別保線係・e23899)がちょっと笑って説明した。
「残念だけど、そういうのはないみたいですね。大昔にここにお城が実際にあった、っていうだけで……」
「そっか、残念なの」
 どうしても、お城やニンジャやサムライを期待してしまうお年頃の蓮である。
「あ、そろそろでしょうか」
 と、専用アプリをインストール済みのスマホライトで辺りを照らしながら信乃が言う。
 細い山道を登りきり、すこし開けた場所に出たようである。
「それにしても……」
「これは、雰囲気のある場所ですね」
「……確かに、雰囲気ある、よねぇ……」
 塚原・宗近(地獄の重撃・e02426)、九重・仁(白刃・e29234)、そして白鵺・社(愛結・e12251)の三人が三方向へ灯りをかかげて、同じ感想を抱いた。開けてはいるが周囲は鬱蒼と茂る木木に覆われ闇はどこまでも深い。
「旧き時代の武士を一目拝んでみたいものですが……はてさて、鬼が出るか蛇が出るか」
 自身も古きものに慣れ親しんでいる仁ではあるが、さすがに武士には興味津々というところである。そこへ一言物申したのは社。
「待った、出るのはドリームイーターだからね?」
「え?」
「蛇はいいよ、百歩譲って鬼もまあいいか、斬れそうだしね」
 明らかに動揺した様子を見せる社に、宗近が温良に笑いながら声がける。
「……もしや、亡者幽霊の類は苦手?」
「いやぁ?! 別に怖くないし!?」
 くすくすと宗近が笑い続ける横で、マリアローザ・ストラボニウス(サキュバスのミュージックファイター・e11193)が懐中電灯をあちこちに向けて闇を照らしながら言った。
「サムライにハラキリとは日本の文化ですね。此処に出る霊は、敵を倒すだけ倒して最後はハラキリ、って凄いですね」
「出ない、何にも出ないよっ?」
 という流れで、この辺りで、皆で噂話をして敵をおびき出すことにした。
「しかし、斯様な形で夢喰に利用されたとあっては、尾山殿も元の噂の武士も、それこそ無念極まりなかろう」
 泰明が至極真面目に言うのに反応して、蓮が無邪気な高い声を出す。
「そう言えば、武士とサムライって違うのかな?」
「侍、っていうのは、お仕えする主君が決まっている人、だったような……一体どんな人だったんでしょうね? ここのお城を治めていたお殿様に仕えていたんでしょうか。最後までお殿様を見捨てずに戦った義理堅い人、それとも、時の運に見放された被害者なんでしょうか?」
「……」
 信乃が懸命に想像する。命を投げ出して誰かに奉仕する、という日本的な美徳がいまいちピンとこないのか、マリアローザは特に何も言わず、じっと話を聞いている。彼女には、生きて自分の好きなものを追いかける尾山氏のほうがまだ理解できる気がした。
「しかし、勝っただの負けただの、自分の死後まで気にするのか。……死んだら人生そこまでなのに、何とも日本人的だよね」
 社がそういった矢先。
 闇の中からヒタヒタと足音が聞こえてきた。
『儂は……勝ったのか? 負けたのか?』
「どうやら、お出ましのようだね」
 宗近が呟いた。遠目には確かに武士の霊、だが腹部に渦巻くモザイクが、敵はデウスエクスなのだと告げていた。
 ふらり、ふらりとさまよう姿はまさしく亡霊……ドリームイーターだとわかっていても身震いを禁じえない社である。
『誰ぞ、知らぬか?』
「武士なのだー! カッコいいのだ!! はいはいっ!! 武士と忍者って、基本的にどっちが強かったのだよ?」
『……』
 質問に質問を重ねて敵を煽る蓮。敵はどちらとも判別がつかない答えに、黙って体の方向を変え同じ質問を繰り返す。
『誰ぞ、言えや。儂は勝ったか、それとも負けたか』
「武士としては勝った――と申し上げたいところですが」
 千鶴が、既に盾役として前に進みつつ、凛として言い放つ。
「残念ながら、貴方のその姿と城跡の有様こそが、全てを物語る現実です」
『……、……』
 泰明の気持ちは若干複雑ではある。敬意は懐きたいが、嘘をつくような真似もしたくない。そもそも、何が真実かは、己の心のみが知るものなのではないか。
 そんな中、信乃が一歩進み出て、殊更明確に言い放った。
「負けました。お城は落ちて、貴方も自害」
「……!」
 皆の表情が一瞬緊張した。だが結局は、武士型ドリームイーターは自ら答えを出すでもなく、同じ質問を繰り返すばかりだった。
 そういうことなら、と宗近は剣を抜き払った。
「答えを知りたければ、いざ尋常に勝負してもらうよ」
 挑発にまんまと乗ったドリームイーターが、刀の鯉口を切った。

●剣舞
 集まったケルベロス達は、いずれも剣の腕に覚えあり、無念を残して死んだ武士の相手をするにはうってつけといったところだろう。
「護るべき城を失い自刃したその無念……解らなくもないですが、ここは全力でお相手させて頂きます。参りますよ、鈴」
 千鶴とウイングキャットの鈴が同時に動く。前に出た仲間たちを守護すべく星座の輝きを呼び出す千鶴の上を、おそろいの白い翼で舞い飛ぶ鈴。
「背と癒し手はお任せを」
「仁、頼んだぞ」
 友の言葉を頼もしく背負い、鋭い眼光で敵を見据え、泰明が刀の柄に手をかけた。
「――奔れ」
 泰明の声に続く刀身の撓り、そして獣の咆哮。雷鳴を呼ぶ嵐のような一撃が敵の真っ芯を捕える。その斬撃の軌跡を正確に辿り、続いての一撃は宗近の剣より。
「存分に、真剣勝負させてもらうよ」
 言い放つと、惜しむことなく全力で振りぬいた。牙に抉られ重撃で潰され、ドリームイーターが呻いた。
『うぐおぉっ、貴様ら、剣術を……!』
「あんたには、こっちの方が話が早いだろう? 夜薙流奥義……どっちが強いか、刀で語ろうじゃないか」
 夜目にも白い相貌に笑みを貼りつけ、社が踏み込む。自ら至近に踏み込んで放った一閃は、凶悪なまでの威力を誇る!
『な、なんという……』
「あーこれこれ、やっぱ実際斬れる相手は安心するなぁー」
 やはり社にとっては戦いよりも幽霊の類が辛いらしい。
 よろけるドリームイーターに対し、ゆったりとした優雅な足運びで距離を計るマリアローザ。
「貴方は過去、戦に負け自刃した……そして此処でも、私達に貴方は負けるのです!」
 悲劇を歌い上げる歌劇にも似た響きの、マリアローザの声。ひとつの楽章を終える風に古代呪文の詠唱を終えるとマリアローザはパキリと小気味よく指を鳴らす。魔法光線が発射され、敵の体に重圧が走った。
『オ、おのれ……! 禍々しい術使いどもが! そのような魔術に我が剣は折れぬ、食らえ!』
 叫ぶや、敵は腰の刀を抜刀し振るう。衝撃波に似たモザイクが社めがけて飛び、腕に食らいついた! 己の腕から流れる血を素っ気無く見遣り、手にした武器を一度振るう社。
「いいんじゃない? 盛り上がっていこーか」
「行きます!」
 社と入れ替わる格好で、今度は信乃が敵の至近へと詰める。敵が本物の武士をモデルとするなら、日頃の剣の修行を試すまたとない機会、と、ギリギリまで寄ってから振りぬいた。手応えとともに身を退けば、代わっては蓮が飛び込んだ。小柄な体は、相手の懐に飛び込むにはとても都合が良い。
「斬り伏せてあげるのだよ!」
 少女のような風貌の蓮からは想像もつかない強烈な一撃が、真っ向から敵の額を叩き割った。
『なんと……これが童の剣だとは……』
「辰」
 その間に自身のボクスドラゴンを呼び寄せ、ともに社の治癒に当たる仁。
「仲間の心身傷付ける力……何度でも打ち祓いましょう。痛みはありませんか?」
「ありがとねー、仁君」
 軽い調子で答えるが、月の魔力を注がれた赤い瞳には、更なる闘志が宿る。
 敵を削りつつ、ケルベロスたちは互いの剣戟を誇りあう。仲間の日頃の研鑽の成果を目にし、自然と闘争心に火がついていった。
「護り抜き、そして必ずや勝利を得ましょう……一場の夢として、散りなさい、夢喰いよ」
 ぬばたまの夜の髪を揺らし、千鶴が手にした刀に優美な軌跡を描かせた。
『おお……これは!』
「剣と成りて、斬り祓い給へ」
 ドリームイーターの周囲を菖蒲の花に似た刃が取り囲む。
「――妖邪斬り 武運齎せ 尚武太刀」
 チン、と刀を鞘に納めれば、敵の体のモザイクはボロボロッと崩れ出した。
「見蕩れるような剣ですね……」
 今回は治療担当に徹しようかと思っていた仁だが、千鶴の美しい剣技に思わず己も刀を取る。
 圧倒的な攻撃力にものを言わせ、戦闘は有利に展開していった。
 負けてはいられない、と、戦闘中には珍しく泰明の口の端に笑みが浮かぶ。戦いを楽しむ性分ではないが、戦場に立つ身としては勇猛優美な戦いに一種の陶酔を感じるのも無理からぬことだった。
「君の怨念は、そこに集約されているんだね、それなら……!」
 宗近の蹴りはドリームイーターの腹部へと吸い込まれる。本物の武士であればその自刃の傷は神聖であるべきものだが、モザイクで穢されたそれは、もはやもろとも斬り払ってやるのが情けだという、宗近なりの美学とも言えた。
「あははっ、なんだか今日の戦場は楽しいよ……あんたはどうかな? 楽しい悪夢がみられるんじゃない?」
 興奮し、はしゃいだ様子の社が、手に溜めたエネルギー球を敵に叩き込む。
 マリアローザもそれは同じく、体から抑えきれない高揚感が溢れていた。
「所詮ガワだけの偽物、追いつめられても自刃もできないでしょうに……」
 手にした鎌は冷酷に相手を刈り取る武器のはずだが、マリアローザがそれを持って回り踊れば、戦場に花が咲くごとく美しい。勿論、美しいだけで済むはずもない。放り投げられたそれはドリームイーターを的確に責めたてた。
『おっ……おのれこれしき! 援軍が来るまで……援軍が来るまで耐えよ!』
 悲痛な声でそう叫ぶドリームイーターの様子は、いっぱしの篭城兵のようではある。じわりじわりとモザイクを集めて回復をはかるドリームイーターの姿は鬼気迫るものがある。
「え……援軍が? ……来るはずはないですっ」
 一瞬動揺した信乃の迷いは、毬のように飛び出した蓮の一撃で吹き飛んだ。
「嘘はよくないのだよ! どうみたってお前は、ひとりきりだよ」
『ぐうぅっ!』
「一気に押し切りましょう! 悪い夢は、我らの手で終わりに」
 仁が構えた二刀流で斬りかかる。信頼し合う友と戦場で肩を並べる喜びを感じつつ、千鶴と泰明が、そして鈴と辰も同時に敵に襲いかかった。
『お、オオオ……ン……!』
「……この一撃の重さが全てを証明する!」
 とどめを刺したのは、宗近の斬撃の一振り。宗近の全身全霊を込めた一撃が、武士の矜持や無念全てをこの世から消し去ったのだった。


●夢の地図
「本当は誇り高くて、最後までお殿様を見捨てずに戦った義理堅い人だったんだと思います」
 ドリームイーターが消えた跡に向かって、信乃が呟いた。敵を誘い込む為に煽るようなことを色々言ってしまったのが気になっていた。本当にこの地で散った武士は、実際はそういう人物だったのではと彼女は思うのだ。
 途中まで信乃の優しさに感じ入って頷いていた社だったが、ふと気づいて慌て出した。
「待った! そゆこと言うと本物サンが出てきちゃうから」
「ええ、本物の方に届くならそれはそれで」
「いやいやぁ?! 別に怖くないけど、怖くないけどね?!」
 一方。
「被害者の人、見つかったのだよー!」
 蓮が先駆けて走り戻ると、信乃にお疲れ様、と頭を撫られ、彼はニコニコ上機嫌である。
 被害者の捜索に出ていたマリアローザたちは無事尾山氏を発見し、肩を貸しつつ連れ戻ってきた。
「い、一体何が起きたのか……よく覚えていないんです」
 尾山の言葉に、宗近が柔和に告げる。
「ただの悪夢みたいなものですから、忘れて大丈夫ですよ」
 コーヒーに染みさせたり、野菜の皮でこすってみたりと色々細工の施されそれっぽく見せる努力の跡の見られる古文書も、マリアローザがしっかり拾っておいた。
「これ、お返ししておきます」
「あっ! ありがとうございます! これがなくなったら大変なことになるとこでした! なんと言ってもこれは伝説の古文書ですから……!」
 彼のこの情熱は、確かに宝物なのだろうと微笑むマリアローザ。
 だが、そこから尾山氏はノンストップだった。いかなる運命に導かれて自分がこの古文書を手にし、また、どういう過程で亡霊を追い始めたのかを、延々、延々語り始めてしまった。
「夢喰いの悪行からは覚めて良かったです……が、此方の『夢中』からも、もう少し、目覚めた方が……」
 言いかけて、仁は首を横に振った。
 同じく多少懲りてもいいんじゃないか、と思いつつやはり泰明も胸中で思うに留める。性格的にちょっと似ているのかも知れない。
 仕方なし、という風にそっと千鶴が口を開き、尾山氏の肩に触れて注げた。
「好奇心は猫を……とも言います故、努々危険な冒険はなさいませんよう」
 千鶴の一言に、鈴が軽く小首を傾げ、尾山氏はキョトンと目を丸くしたのだった。

作者:林雪 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年9月22日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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