12歳以上はおばさん!ロリコン明王現る!

作者:柊暮葉


「我、悟りを開きたり……」
 暗がりの教室で全身羽毛の鳥人間がかっと両目を見開いた。
「12歳以上の女性は、おばさんだと!!」
 埃を被った机と椅子に着席しながら、二十代三十代四十代……。中には五十代の男性達がうんうんと頷いている。
「女子の賞味期限は11歳まで! 12歳からはおばさん! 15歳以上はババア! すなわち高校生から既にババア!」
「既にババア!」
「既にババア!」
「高校、大学はババア!!」
 男性達がビルシャナに煽られて怒鳴り始める。
「二十代三十代など既にゾンビだ! 廃人だ! 女の子の純粋さ無垢さ可愛らしさは12歳まで! これぞ我らの開いた悟りなりぃいっ!!」
 暗い廃校舎の中で、ビルシャナと配下たちのおばさん、おばさん! ババア、ババアコールは深夜まで鳴り響いていたという話である。


「12歳以上の女性は全ておばさんという悟りを開いたロリコンビルシャナが発生しました。大至急、退治してください」
 セリカ・リュミエールが集めたケルベロス達に説明を開始した。
 月影・環(神霊纏いし月の巫女・e20994)はちょっと困ってしまって硬直した。彼女はぎりぎり11歳なのだが、来年にはおばさんと呼ばれてしまうのだろうか。
「悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。
 ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」


 セリカはテキパキと説明を続ける。
「ビルシャナの能力は?」
 環が質問すると、頷いて資料を広げてくれた。
 八寒氷輪……氷の輪を飛ばし、敵を凍りつけさせます。
 浄罪の鐘……鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させます。
 清めの光……光を放ち、傷を癒します。
 これらの能力で戦うらしい。
「なお、ビルシャナは宮城県の田舎町の廃校舎に勝手に侵入し、そこに配下を集めては説教したり布教したりしている模様です。廃校舎は使われなくなって久しく、地元の住民でも滅多に近寄らないとの事です」
 セリカは普段と変わらない様子で説明を続ける。
「ビルシャナの配下は10名程度の、二十代から五十代までの男性です。一様に、女性の賞味期限は11歳まで、12歳からはおばさんだ、俺達は悟りを開いたんだと主張しております。中学生がおばさん、高校生がババア……ということを平気で言うようですね。このあたりのツッコミは各自お任せします。強いインパクトを与えて、早く目を覚まさせてあげてください」
「えーっと……すると、セリカさんはひょっとして……」
 環が恐る恐る話しかけた。
「何か言いましたか?」
 セリカは凄い笑顔で環に向かった。環は何でもありませんと言うしかなかった。

「教義を聞いている一般人は、ビルシャナの影響を受けているため、理屈だけでは説得することは出来ないでしょう。重要なのは、インパクトになるので、そのための演出を考えてみるのが良いかもしれません」


参加者
オルネラ・グレイス(夢現・e01574)
テレサ・コール(ジャイロフラフーパー・e04242)
シャルロッテ・リースフェルト(お姉さん系の男の娘・e09272)
江里口・義視(ロリコン戦隊エリグーマン・e18516)
ネスアメル・クレマグトリス(ドクターメイド・e20100)
月影・環(神霊纏いし月の巫女・e20994)
橘・相(気怠い藍・e23255)

■リプレイ


 廃校舎の中でビルシャナと信者が叫んでいる。
「女の賞味期限は11歳まで! 12歳はおばさん! 高校生はババア!」
「ババア!」
 その廃校舎の教室の中に弾丸が飛んでいく。
「……残念ながら峰打ちだ」
 橘・相(気怠い藍・e23255)は教室の戸口から怒りを抑えた視線でビルシャナ達を見渡している。その後ろの方に集まったケルベロスたち。
 銃口に対して、ビルシャナ達は身構える。
「誰だっ!」
 相は怒りを見せた。
「つまりお前らの定義でいえばそっちも廃人と呼んでいいわけだ。いやさ廃棄物だ! ゴミだ! いらないものだ! そんなお前らを相手にしてくれる十一歳以下の女の子がいるとでも思ってんの? 自分で可能性狭めちゃってどうすんの、馬鹿だねー」
 もうボロクソに言いまくる。
「ふっ」
 するとビルシャナはシニカルに笑った。
「お前のようなのに廃棄物と言われて我らが傷つくとでも思っているのか! このババア!」
「なっ……」
「我らは12歳以上の女は全ておばさん、ババアという悟りを開いたのだ。ババアに何を言われようと関係ない、ノーダメージ! 貴様は我らを見下しているつもりかもしれないが、我らの方がずっと貴様を見下しているので何ともないわ!」
 たちまち机の方から信者達がバ・バ・ア、バ・バ・アとケルベロス達に向かって大声を上げ始めた。
「なんなんだコイツら……!」
 相は怒りのあまり、全員撃ち殺したくなってくる。
 するとその隣に、やはり怒りの形相のオルネラ・グレイス(夢現・e01574)が寄り添って立った。
 自他共に厳しいオルネラは暴言に対してこめかみにビキビキ青筋が立っている。
「百歩譲って恋愛対象が12歳までというのは良いとしても、恋愛対象外をババアだのゾンビだの侮辱するのは許さないわ。そもそも逆の立場だとして、12歳の女の子があなたたちみたいなジジイに恋愛の目を向けてくれると思う? 身の程を知りなさい」
 確かに、オルネラは何も間違った事を言っていない。
「それに女性をババアと呼ぶのなら、貴方達を産み育ててくれた母親もババア呼ばわりすることになるけれど、母親までババア呼ばわりする気かしら? NOと答えるなら良し。もしもYESならちょっと後でお説教が必要ね? 母親までも侮辱するのは私の道徳心がちょっと許さないの」
 すると、20代の若者達が
「かーちゃんはババアでいいでーす! 実際、かーちゃんにババアって言ってまーす!」
 そう言って机から挙手しているのだった。
「母親をババアって!」
 オルネラが説教しようとするが、若者達は酷くむかつくあかんべーをしながら言うのだった。
「うちのババアは気がきかないし、料理は下手だし、掃除も下手だし、帰りは遅いし、身ぎれいじゃねーし! ババアはババアでいいんだよ! ババア!」
 つまり働く母親に全部面倒を見て貰っているがババアはババア。
 オルネラは鉄拳制裁を繰り出そうかと教室に踏み込んだが、それを慌てて相が止める。ヤるんなら自分がヤってしまいたい。
 テレサ・コール(ジャイロフラフーパー・e04242)は冷ややかにそんな若者やオッサン達を見つめた。敵味方なく冷ややかな視線を送りまくった。
 テレサはそんな信者に歩み寄っていき、手をつかんで説得を始めた。
「幼い女の子が掛けている眼鏡、いいとは思いませんか? そう、眼鏡とは幸福と視力を与えてくれるのです。これをもって祈るのです。世界に眼鏡を、眼鏡に光を、と」
 延々とロリ眼鏡について布教を始めるテレサ。
「ロリ眼鏡……。眼鏡をかけてようがいまいが、ロリはそれだけで至高!」
 信者はそういうが、7歳の眼鏡アンドロイドに手を握られて顔を赤らめそわそわしている。
「ちょっと待って、それ説得のようでいて、説得じゃない!」
 慌てた相がテレサを引っ張って自分達の陣地に連れ戻す。
 そこでシャルロッテ・リースフェルト(お姉さん系の男の娘・e09272)がテレサ達の前に進み出た。
「人は誰だって歳をとります。11歳までは可愛い可愛いとチヤホヤし、1つ歳をとるだけでおばさん呼ばわり、さらに歳を取ればババアやゾンビだ廃人だなんて……あなた方の異性への愛は歳をとるだけで揺らぐ脆いものなのですか?」
 実際、そんな年齢一歳で態度を変えられたら、誰だってたまったものではないだろう。
 それからシャルロッテは、ちらりと月影・環(神霊纏いし月の巫女・e20994)の方を見た。
「私は、むしろ歳をとるたびに可愛く、綺麗に、そして大人っぽくなる女の子の姿に、その子をもっと愛おしく、好きになると思います」
 シャルロッテと環の目が合って、その瞬間、二人はちょっと顔を赤らめてしまう。
「花は枯れるからこそ美しい!」
 しかし、ビルシャナは説得を一刀両断。
「花が美しく咲き誇るのはごく僅かな間。いずれ儚く散ってしまうさだめ。世の女性もそうである! どんな美少女だって一瞬で、いずれババアとなって枯れ散ってしまう。だからこそ崇められるべきなのだ! 11は美少女、12になったらおばさん! それでよし!」
 もう無茶苦茶である。
 シャルロッテは怒るよりも呆れてしまった。
「つまり、私くらいがいいの、です?」
 環が困惑顔で進み出た。リアル11歳である。
 おおっと息を飲む信者達。環は子兎メイドの姿だった。信者達にストライクである。
「ところで、その教義だと、私はぎりぎり、ですね。来年にはおばさんと呼ばれるのでしょうか?」
 さすがにリアル11歳にそう言われると口ごもってしまう信者。
「誕生日を迎えた日から手のひら返し、です? そもそも、私の誕生日なんて知らない、ですよね。いつからおばさんに切り替わるんでしょう? 一日単位で区別が必要になっちゃいます、ですよ」
 そこで、環はキラキラ光り輝きながら変身を行った。
 11歳から18歳へ!
 絶句する信者達。
「……誰しもいつかはこうして大人になるもの、です」
 そこで、環はちらりとシャルロッテの方を見た。
 シャルロッテは目を輝かせて18歳の環に見とれていた。
「最初、11歳の人を好きになっても、年を重ねたら捨ててしまう貴方達のような考え方は嫌、です。年を重ねるごとにさらに好きになってもらえたら、私は嬉しい、ですよ」
 それは先程のシャルロッテの言葉への返事のようにも聞こえた。
 一方、ビルシャナ達は、18歳になった環を見て嫌悪感をあらわにする。
「余計な事をするな! 大人の女性なんぞいらんっ! いつまでも11歳でいれば可愛がってやるのに!」
 あまりに身勝手な意見に環はびっくり。
「ババア! ババア!」
 11歳の時は愛でるような目つきだったのに、18歳になったらこの反応である。
 環はびっくりして固まってしまった。
 これには、さすがのネスアメル・クレマグトリス(ドクターメイド・e20100)もキレた。
「女性の魅力は、11歳まで? お前ら、世の中の女性を敵に回したな。世の中で生きていけないぞ」
 ドワーフで幼く見えるネスアメルに対して、配下達は微妙な反応をしている。
「20代からはゾンビ、とお前たちは言っている。なら、お前たちはゾンビということになるな。幼女が、ゾンビを相手にすると思うか? そして今の場所は廃校舎だ。お前たちは。渋谷のスクランブルで同じことが言えるか? 言ったら、どうなるか……ある程度は察しているじゃないか? 女性の執念深さを甘く見るなよ」
 キレて太い声になっているネスアメル。
「大人の女性にできて、幼女にできないこと。それは、結婚できることだ。そして、自分の子供を授かれるということだ。ネスも、一応は子供が産める歳だっ! こんな見た目でも、ドワーフだからな!!」
 ネスアメルが言い切ると、信者達は歓声をあげた。
「合法ロリ!」
「ツンデレ!」
 怒っているのを見て、とりあえずツンデレと言えばいいと思ったらしい。
「合法ロリとか言うな!!」
 ネスアメルはさらにキレてしまった。ツンデレどころかツンギレである。
「待て、お前ら。真正ロリコンとしては年齢は大事! こいつは一見ロリに見えてもババアだ!」
 そこでビルシャナが信者達を制する。するとたちまち、ババアコールが上がるのだった。
 もう女性陣はキレてしまって、いつ虐殺を起こすか分からない。
「私はエリグーマン。断じて江里口義視ではない!」
 その一触即発の空気を和らげたのは仮面の紳士であった。
「正義の味方エリグーマン!」
 仮面をつけて正義ポーズを取る江里口・義視(ロリコン戦隊エリグーマン・e18516)。
「…………」
 殺気走っていた女性陣達だったが、とりあえずこの27歳の行動の成り行きを見届けようと思った。
「貴様ら、ロリコンの風上にも置けないな……。小6には12歳もいるんだぞ! そもそも、ロリの魅力をまるで理解していない! まだ何者でもないロリは、何にだってなれる可能性を秘めている。存在自体が未来そのもので宝なんだ! だからこそ、義務教育以内ならロリ! よってまだ未来が決まっていない中学生もロリ! それがわからんとは、愚か者どもめ!」
「第二次性徴が始まった中学生はおばさんだよ!」
 たちまち暴言を喚いて机をバンバン叩き始める信者とビルシャナ。
「だいたい、ロリじゃない女性に対してババアとはなんだ! ロリを生む宝だぞ! 貴様ら絶対ロリにドン引きされるぞ!」
「俺達にどん引きしないロリだけが本当のロリなんだよ!」
 そこで信者達は凄いワガママを喚きだした。
「俺達を拒むロリはロリじゃない!」
 自分が女性に年齢制限を設けるのはいいが、女性が年齢制限を設けるのは許さない、そういう自分を受け入れてくれる女性だけが自分達にとっての女性である。
「俺達が何を言ったって受け入れてくれるのが可愛いんだろ! 人をジジイとかオッサンとか性格悪かったらどんな美少女でも可愛くない! そんなのロリじゃねー!」
「世界のどこかには俺達を受け入れてくれる天使ロリがいるはず!」
 義視もシャルロッテも他の女性陣もあんぐり口を開けて何も言えない。
「大体、子供を産むなんて卑猥なんだよ! 俺達が欲しいのは永遠の処女! 子供を産むっていうことは非処女の証だろうが! 処女性のない女なんて産廃だ! 産廃!」
「女にロリは産んで欲しいが、産む時点で女は産廃! キモイんだよ!」
 信者はもう興奮して次々喚くために止められないのだった。
「この教義が拡散すれば人同士の殺し合いは免れない……」
 ノーザンライト・ゴーストセイン(のら魔女・e05320)はぼそりとそう呟いたが、全くその通りである。
(「でもケルベロス的な使命はどーでもいいや。誰がババアだ……」)
 ノーザンライトは無表情だが頬が細かく痙攣している。
「わたしもうじき20歳だけど……で、誰から死にたいの?」
 教室の中に進んで言って、そう言った。
「仲の良い11歳と12歳の少女が並んでいて……その二人を区別して、心が痛まないの?」
「えっ? 選んでもらった11歳は、嬉しいんじゃね?」
 素でそう答える信者達。
 要するに、彼ら自体が物凄く子供なのだった。
「大人びた11歳と、童顔ロリ体形の15歳……見た目で区別できる?」
 ノーザンライトが低い声でそう聞くと、信者達は雰囲気を感じ取って黙りこくった。
「変態、変態っ。近所でも、あそこの人、ロリコンなんですって、って噂される。それが会社に知られたら……年齢を確認するとか、一歩間違えればストーカー……警察沙汰」
 社会的な死を持ち出されてだんだん顔色が悪くなってくるビルシャナや信者達。
 殺意をみなぎらせてノーザンライトはビルシャナの側へ歩み寄る。尋常じゃない雰囲気に信者の何人かがビルシャナの前に出て庇う。
「信者さんそこどいて、そいつ殺せない」
 押し殺した声で早口に言うノーザンライト。
 その余りの迫力に、恐怖に駆られたビルシャナは、切羽詰まって八寒氷輪を撃ち放った。


 八寒氷輪によって弾き飛ばされたノーザンライトやケルベロス達。
『花開く その空は 陽が上り 雨もたらす雲は 気ままに流れる』
 しかし、ネスアメルが魂憶ノ歌・自然で仲間をたちまち回復させていく。
 義視がスターサンクチュアリを張り巡らせた。
 途端に信者達にグーで殴りかかっていくケルベロス達。今回ばかりは手加減攻撃でも本気である。ほぼ瞬殺の勢いでボッコボコ。
「その腐った性根叩き直してあげる」
 そして当然、ビルシャナに対しても本気全開でAria of Thanatosをぶっ放すオルネラ。もう最初からオリグラであった。アンチヒールが綺麗に入って回復が使いづらくなるビルシャナ。
『当たれっ!!』
 テレサがジャイロフラフープ内から高威力の弾丸を撃ち放つ。
 それを見て、相もメタリックバーストを使い狙アップをはかると、武器を構える。
『弾道計算完了、オーラ充填率うんにゃらかんにゃら諸々OK、あとは狙い撃つのみ……』
 ラディカル・ライカンス・ライトニング・パルス砲で必殺の一撃をビルシャナにお見舞いする。
 ネスアメルは近距離からスターゲイザー、地裂撃、ブレイズクラッシュを順番に絶え間なく加え続けて、ビルシャナをタコ殴りで削っていく。
『うおおお! ロリ可愛いよロリ!!』
 一方、義視は今から本気出すで何か叫んでいるが女性陣は冷たくスルー。無言で大器晩成拳を打つ義視。
『目覚めろ獣の血よ。宿れ月の魔力よ。唸れこの手足…ウェアライドアーツ』
 ノーザンライトが獣撃拳の連続攻撃を叩きこみ、ビルシャナにジグザグの効果を与える。それを見て、シャルロッテはバスタービームやフォートレスキャノンで着実にビルシャナにBSを与えていく。
 最後に環が月ノ茨でビルシャナを蔓の中に取り込んだ。
「私の庭で、眠りなさい、です!」
 茨の棘がビルシャナを包み込み縛り上げ、引き裂いたのだった。


 叩きのめされた信者達は、ヒールを与えた後に目を覚ますと、つきものが落ちたようにまともになっていた。
「酷い事を言ってすみません……」
 素直に謝る信者達に、ケルベロス達は二度はないと言って赦しを与えたのだった。
 そんな信者達に、テレサはお守り眼鏡を与えてまた改宗させようとしている。きょとんとしている信者達。
「わたしの恋人……十五歳の女性なの。ババアって言った報いは受けろ」
 信者達から離れたところで壁に向かって愚痴を言うノーザンライト。愛故の暴走であったらしい。相手がまともになってしまうと、殺す訳にもいかない。
 環とシャルロッテは微妙な距離感で視線をかわしてぼそぼそと何かを話している。
 他のケルベロス女性達は、改心した信者達を見つめた後、じーっと義視の方を見つめた。「俺は害のないロリコンですからー! 紳士ですからー!」
 必死にそう叫ぶ義視。その後、女性達に理解を得られたかどうかは、さだかではない。

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2016年9月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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