●硝子竜の秘密
海岸沿いにある岩場の先。
小さな洞窟の中に、一匹の竜が棲んでいるらしい。
それは透明な硝子の身体を持つ竜。噂によると、その竜は月の輝く夜にだけ、人の目にも見えるようになるという。それは、月明かりを浴びた硝子の鱗が、まるで虹を纏ったかのような美しい色を映し出すから。ただ、元々こうであった訳ではないらしい。
「硝子竜が虹の彩りを纏うようになったのは、美しい色を食べたから、かぁ」
何を食べ、どんな色を好むのかは竜だけにしか分からない。
ただ、美しい色を食べ続けた事で、竜は虹を纏うようになった。
そんな噂話を口に出して思い出しながら、竜の棲む洞窟の前に佇む少女。
しかし、幾ら待てども竜は一向に姿を見せず、波音が響くばかり。
それでももう少しだけと呟き、少女が洞窟を見つめた瞬間だった。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』にとても興味があります」
響いたのは、鍵を手にした魔女の声。やがて、少女が興味を奪われ意識を失うと、奪われた興味から一匹の竜が現れた。透明な身体に、虹の彩りを纏った美しい硝子の竜が――。
●君が虹を纏うまで
不思議な物事に対する強い興味が奪われ、ドリームイーターになる事件。
興味を奪われた人を助ける為、そして被害の拡大を防ぐ為にも、これらを撃破して欲しい。ジルダ・ゼニス(青彩のヘリオライダー・en0029)はすっかり決まり文句になった言葉を告げると、虹・藍(蒼穹の刃・e14133)へと語りかけた。
「今回奪われたのは、とある少女の興味です」
「虹を纏う竜への興味だよね? ジルダさん」
「はい。ですので、まずはこの竜を誘い出して頂きたく」
少女の興味から生まれた、噂が具現化した硝子の竜。この竜も過去の個体と同様に、自分を信じていたり、自分の噂話をしている人間に引き寄せられる性質があるので、現場で噂話をする事から始めて欲しい。岩場の近くは砂浜なので、戦場には丁度良いだろう。
すると肝心の噂話について、ジルダはひとつ提案をした。
「あくまで噂ですが、竜はどんな色を食べたのでしょうか」
例えば一口に赤と言っても、人によっては別の物を思い浮かべる。
露を纏って咲く花の赤か、夕暮れ時の空を思わす赤か。そもそも赤ではなく、青や緑、他の色を一番に連想させる者もいる筈だ。そうして皆で話をすれば、きっと竜は話に惹かれてやって来るだろう。ジルダはそう言い、皆をヘリオンに案内しながら言葉を結んだ。
「私からは以上です。任務の一環ではありますが」
どうか、皆で楽しく、想いを馳せて欲しい。
硝子の竜が虹を纏うまで、どんな色を食べてきたのかを。
参加者 | |
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ヴェルサーチ・スミス(自虐的ナース・e02058) |
ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339) |
火岬・律(幽蝶・e05593) |
遠之城・鞠緒(死線上のアリア・e06166) |
虹・藍(蒼穹の刃・e14133) |
天勝・牡丹(夢恋万華・e21521) |
クラウストラム・セラノ(泡沫の骸・e24144) |
リリー・リー(輝石の花・e28999) |
●虹を纏うまで
暗闇の砂浜に光を零す、色とりどりの光源。
その光に照らされながら、一同は星空の下で話始めた。
「ねぇ、竜はどんな色を食べたんだと思う?」
皆の話を聞かせて欲しい。そう告げて、虹・藍(蒼穹の刃・e14133)が硝子の花畑のようなランプに色を満たすと、ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)は暖色のフィルムを貼った行燈を傍らに置いて、ゆるりと語り始めた。
「美しい色、というと、真っ先に思い浮かぶのは炎の橙色だな」
祝い事にも添えられ、畏怖の対象でもある火だが、熱の度合いで赤から青白に変わる姿にも惹かれる。そう言って、ボクスドラゴンのボクスの尾を見つめるビーツーの眼差しは優しく、活力や希望の象徴たる火の如く在りたいと願う彼の心が垣間見える一瞬である。
「私が思い浮かべる色は……やはり自分の身近な色でしょうか」
続いては、ヴェルサーチ・スミス(自虐的ナース・e02058)の番だ。
ヴェルサーチの髪を彩るピンクや、虹彩を作る水色や金色。
彼曰く、嘗ては嫌いだったが、今はこの目の色が好きだと言う。
きっかけは自由を得た後、青い向日葵や銀河のようだと言われた事。
「自分の為の色を、誉められて嬉しかったんですよぉ」
それを思い出して、少し嬉しそうなヴェルサーチ。その時、水晶の花を模したランプの彩りを手に、遠之城・鞠緒(死線上のアリア・e06166)はある話を思い出していた。
祖父に教えて貰った、硝子の目を持つ乙女と虹の翼を持つ竜の恋物語。
すると限りなく白に近い銀の瞳を細めて、鞠緒も話に加わった。
「わたしは、兄さまと避暑に行った高原の緑の瑞々しさに」
緑の裾野に鮮やかに広がる、色とりどりのダリアの花畑。
「……金色に透ける蜂蜜も食べたかしら?」
鞠緒の語る物は、全て兄を思わせる色だった。
ダリアは兄の髪に咲く花で、蜂蜜の金は兄の瞳。
日頃は素っ気ない態度ばかりだが、戦いで傷付いて帰還して程ない故に、浮かぶのは兄の事ばかり。そんな鞠緒に続いたのは、リリー・リー(輝石の花・e28999)である。黒猫の瞳のような形に、雨宿りの花を象るアンティーク、深海に煌めく青を閉じ込めた小瓶等、個性豊かなランタンに囲まれたリリーが語ったのは、眼前にも広がる海の色だ。
「リィね、こんなに綺麗な海の近くだから、海の色をぱくぱくしたんだと思うの」
朝焼けに染まる透徹の赤に、青空の下に広がる青。
雨の日ならば灰色っぽくて、夕焼け時は橙色。
海上を滑る風は水色で、夜の藍色には星の煌めきが浮かんでいる。
「おなかがすいたときはね、海に映った黄色いお星様をぱくり! なのよ」
きっと竜のお腹の中で、色とりどりの海がたぷたぷ揺れている事だろう。そんなリリーの話に耳を傾けていた天勝・牡丹(夢恋万華・e21521)も、浮かべた色を口にした。
例えば、水鏡に映り揺らめく星に、眩い黄色や真っ赤な林檎。
そう語りながら、牡丹は幻想的な七色の光を映すランプに目を向けた。
オーロラのような光の色は、厳かな紫から、女の唇のような赤へ。
「……噂では、白雪姫も嫉妬する程の美しい深紅色をも食べたとか」
やがて、牡丹のランプが自分の桜色ランプに近い色合いに変わると、クラウストラム・セラノ(泡沫の骸・e24144)は光と同じ色をした桜貝を拾い上げ、密かに思った。
(「それらを食べたら、虹色になれるのかな。なんて」)
己のような銀竜なら、陽光の悪戯次第で虹を纏う事もあるかもしれない。
そんなクラウストラムが挙げたのは、夏の花が持つ彩りだった。
大きなハイビスカスの赤に、橙色の凌霄花。黄色は勿論向日葵で、
「青は……一人が寂しくて、見上げた夜空を一口齧ったのかもしれないな」
そう語る間も、人が苦手な彼の視線は誰かと重なる度にそっと逸らされる。対し、クラウストラムの言葉に幾人かが夜空を仰ぎ見る中、火岬・律(幽蝶・e05593)は言った。
「月の夜といえば、私には白い月と黒い夜に見えますが」
ブルームーンやレッドムーン等、月も時折色付く事がある。
青も赤も三原色を成す色だ。だがそれが月に映るなら、緑の在り処は何処だろうか。
律はその場所を深い夜の中かもと前置いた上で、こんな事を言葉にした。
「理論上、赤と青を混ぜれば黒になるそうです……実際は、そうはならない。なら」
白と黒の中には他の、無数の色が秘められていても不思議ではない。
「無数の色――喰い飽きは、しないでしょうね」
そう語り、話を振った藍を見る律。
すると藍も、自分の思った事を語り始めた。
「やっぱり美味しそうって、見つけた中で一番綺麗な色を食べるんじゃないかな」
朝を報せる太陽の光に、雨に濡れて艶やかさを増した緑の葉。
夜の帳が落ち往く夜の藍色。そんな中から、竜は色を選び取る。
「その時々の一番綺麗な色を食べる。最高に贅沢だね」
そうして語る一同の元に、やがて一匹の竜が現れた。
透明な身体に虹の彩りを纏った美しい、少女の興味から生まれた硝子の竜が。
●彩りの竜
硝子竜が虹の彩りを纏うようになったのは、美しい色を食べたから。
その言葉のままに、硝子竜の姿は美しかった。
(「同じ年の頃を振り返っても、俺では思いつきもしなかっただろう」)
オーロラやオパールにも似た色を纏う硝子の鱗は、月明かりを濁す事無く反射している。それは何処までも眩しく純粋で、噂を信じた少女の豊かな想像力を象徴していた。
それを前に律は思う。この力の根本が、人の興味であるのなら、
「――尚更、奪わせはしない」
そう告げ、練り上げた気の弾丸を放つ律。
伸びやかな光が、深緑を思わせる緑のブレスを放った竜に直撃する。
直後、ビーツーは前列でリリーと、リリーのウイングキャットであるリネットと共に盾役に就いたボクスのいる場所へ、杖からほとばしる光を用いて雷の壁を構築した。
「色を食べる竜、か。興味を奪ったのであれば、しっかり倒さねばなるまい」
光溢れる前を見て、ビーツーは杖を掲げながら思いを巡らせた。
七色という言葉では足りない程、様々な色を纏う虹の竜。
翼や尻尾に如何なる色が浮かぶのか、多少気になる所ではある。
そう思うのは藍も同様、世辞抜きで夢のような生き物だと思えた。
息づく姿に、嬉しさを感じているのも事実。けれど、
「敵の仕業っていうんじゃね。もったいないけど、倒すしかないか!」
決意を胸に、煌めく蹴りを繰り出す藍。すると、ウイングキャットのヴェクサシオンが翼を広げて守りを固める一方、鞠緒は大きな虹色の翼を広げ、
「これは、あなたの歌。懐い、覚えよ……」
彼女が竜の胸へ手を伸ばすと、一冊の本が現れた。
美しくも儚い、虹を纏った硝子のような分厚い本。
それは他者を介さぬ存在価値、欲求の根源を記した本であり、
「恐怖ではなく、夢見る心があなたを作った筈――」
鞠緒はそれをそっと開くと、心の底から溢れる音を歌として紡ぎ上げた。流れる旋律により、竜を思案の底に陥らせる鞠緒の魔力。一方、ビーツー達の並ぶ後列に雷の障壁を放ったヴェルサーチは、アイスブルーと金の瞳で敵を見つめて、次の機会を待っていた。
己を縛る誰かのものでも、誰かの為にあるものでもない。
自由になった自分の為にある、自分を彩る瞳の色。
そこに竜の姿を映しながら、ヴェルサーチはこう告げた。
「こんなことを言うのは不謹慎かもしれませんが、楽しみだったんですよぉ」
硝子の竜を見る瞬間を、自分は確かに望んでいた。万華鏡よりも美しく、極彩色を纏う竜の姿。そんな姿を想像していたのは、前に並び立つ牡丹も同じである。月の魔力球で己の力を高め、類稀なる美しき竜を見つめる牡丹。それでも同じ虹を纏う者として、硝子の身体がひび割れるさまに、心はずくりと痛みを覚える。けれど、
「でも、ごめんなさいね……貴方を倒さねばならないの」
次手に放つ牡丹の刃が、迷いに曇る事は決してない。
そんな仲間達の元に、リリーは光り輝くオウガ粒子を降り注いだ。
覚醒する感覚を得る仲間の様子に、手応えを感じて意気込むリリー。
彼女もまた竜を見つめ、被害者である少女の事を考えた。
「綺麗な竜さん。見たいと思っちゃうのわかるのね」
自分も、竜に聞いてみたい事がある。どんな色が美味しかったのか、どんな色を食べたのか。しかし、竜は吼える事なく翼を広げて浮かぶだけ。瞬間、エクスカリバールの先端で竜の鱗を突き穿つと、クラウストラムは楽しそうに笑みを浮かべた。
少女が興味を抱いた竜の噂話は、何が元となったのだろう。
誰かが置き忘れた硝子細工の竜か、或いは古き伝承か。
それでも、夢は目覚めてこその夢だと思うから、
「――さあ、遊ぼうか」
銀髪の青年は囁き、虹の鱗を見定めた。
硝子の鱗が砕ける刹那、凛と澄み渡る音に耳を傾けながら。
●全てのいろ
守りの堅い竜に対し、攻撃を重ねていく一同。
竜の放つ美しい色彩が戦場を彩る中、鞠緒とヴェルサーチは互いを見て頷いた。
「では共に参りましょう、さっちゃん」
「勿論です鞠緒さん~、息を合わせていきましょうねぇ」
二人が手繰るブラックスライム。直後、先に鞠緒が颯爽と駆けて捕食形態となった得物を繰り出すと、ヴェルサーチも鞠緒とは別の軌道から竜へと迫り、牙のように鋭い黒い得物をけしかけた。まるで、色を呑むように立て続けに竜を覆う二人の黒。
「さあ、最後の色<黒>も召し上がれ!」
「全ての色は黒になる。なにもかもを包んでくれる黒をお忘れですよぉ~」
対し、黒を掻い潜り、再び硝子の鱗を放つ竜。
その直撃が藍へと直撃すると、ビーツーは冷静に術を切り替えた。
凝縮したオーラ以上の治癒力を誇る、閃炎幕癒(ブレイズカーテン)。多くの熱量を有する炎の属性のオーラを幕状に伸ばすと、ビーツーはそれを藍の傷に巻きつけた。
「温めて治す、医療の基本のひとつだな」
幕が放つ閃光は呪縛を祓い、熱量は傷の治癒を促進する。
まさしく暖かな活力を仲間に届け、戦いの形勢を支え続けるビーツー。
その前方で、白橙色の炎を纏い戦うボクスもビーツーと心を一つに立ち回り、戦場を舞うリネットも、大親友であるリリーと共に悠然と敵と対峙していた。その中で、虹染の牙の呪縛が残るヴェルサーチを見て、ポシェットから天然石を取り出すリリー。
「――大丈夫、信じて」
グリーンアゲートはアーチを描き、仲間の元へ。
それが痛みではなく癒しとなり輝く中、リリーはこう思うのだ。
きっとここで竜が消えても、その姿は素敵な思い出として心に残る。
(「いつかね、大好きなお友だちができたら竜のお話、こっそりしてあげるのよ」)
銀の髪に咲いた白百合を揺らして、いつか来る未来を思うリリー。そこに駆けたのは、チェーンソー剣を構えたクラウストラムだ。竜の鱗さえ斬り裂く無慈悲な斬撃を、高い精度から繰り出すクラウストラム。しかし、彼が抱いていたのは、憎悪とは遠い感情である。
「大気に花に、お前はとけて、もう孤独じゃなくなるよ」
事実、クラウストラムの言葉は何処か柔らかく、
「だから……おやすみ、虹竜」
そう囁き、青緑の瞳は細められた。
しかし、まだこの戦いは終わらない。
「……――届く」
すると、律は夜色のブレスを受けた直後、力を解放した。
稼働速度と強度を倍増し、己が身を縦横に走らせ竜を斬り裂く律。それは心身への反動が大きい反面、柔らかに喰いこむ黒き弾道と化して、敵の喉元さえ斬り崩す。
力の代償に覗いた淵は、律以外には見えぬもの。
対し、誰の目にも明らかに傷付いていく竜目がけて、
「貴方の心臓に、楔を――」
藍は指先から、星銀の弾丸を撃ちこんだ。
一つ、二つと増えるその全てが、虹色の光彩を纏っている。
まるで星が架けた虹のような軌道を描き、重力の楔を打ち込む藍。
その色彩もまた、着弾と共に視界から消える幻のよう。
やがて彼女が指を下ろし、竜の姿を見守る中、
「色鮮やかな世界を、貴方にも見せてあげる」
己の周りに色鮮やかな花々を咲かせた直後、牡丹は風を巻き起こした。
強烈な一刀により生まれた風の中、踊り舞う無数の花々。その花風が竜の元まで届いた時、牡丹は竜の元にいた。花の彩りに阻まれた竜に、避ける道など何処にもない。ただ、硝子の竜に刃を突き立てた時、
「あの子の中へ御還り……そして」
迷わず振り切りながら、牡丹は囁いた。
誰にも聞こえぬ声で、秘密の話をするように。
「――今度は、正しい夢で逢おうね」
自分はきっと、美しい虹硝子の竜の事を、忘れることは無いからと。
●夢のゆりかご
「目は覚ましているだろうが、安否を確かめなくてはな」
少女の無事を確かめるべく、洞窟の方へ向かうビーツー。
「リィも一緒にいくの、ランタンも忘れずに持ったのね」
彼やリィを先頭に、一同は再び灯りを手に砂浜を歩き始めた。その途中、虹色の鱗のように美しい石や破片を見つけて、気紛れに拾い上げる鞠緒。すると同じように石を硝子瓶に入れていたクラウストラムは、こんな事を思い浮かべて足を止めた。
(「髪や目の色。僕達も、様々な色を纏っているよね」)
竜の噂に準えるならば、自分達も虹を成す色の一員。
もう少し踏み込んだ言葉に置き換えるなら、仲間ともいう。
この思いは、彼にとっては小さな兆し。今は苦手な人との触れ合いにも、いつか馴染める日が来るだろうか。そう思い馳せるクラウストラムの傍では、牡丹からこんな声が。
「皆さんが食べてみたいお色とかって、ありますか?」
「そうですねぇ、あなたはどの色がお好みなんですかぁ?」
対し、ヴェルサーチの問いに微かな笑みを引く牡丹の唇。
「私はですね――全部。なんて、欲張りだったでしょうか」
嘯く彼女の声に、さらりと重なる波の音。その後方、律は興味を奪われた少女に倣い、思案をしていた。洞窟から這い出た竜が、静かな月夜の光を浴びて少女の元へと渡り征く光景。その想像の出来栄えを測る物差しを、律自身は持ってはいないが、
「……竜は、還ったでしょうか」
ぽつりと呟く律の声に、藍は足を止めた。
本当に綺麗な竜だった。しかし、藍はこうも思っている。
「やっぱり虹色の竜は……夢の国で自由に飛んでいてほしいかな」
美しい夜空を悠然と舞う姿も捨てがたいが、やはり夢の国の方が良い。
それが誰も襲わず、皆が憧れる七色の光を纏う姿であれば、言う事はないのだと。
作者:彩取 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年9月18日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 0
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