●地下ライブ強襲!
薄暗く狭い地下のライブ会場は、凄まじい熱気に包まれていた。
TSM3。それは、知る人ぞ知るミリタリーオタク専門のマイナーアイドルグループ。会場を埋め尽くしているファン達もまた、その全てが軍服のコスプレや迷彩服に身を包んでいた。
ポップス調にアレンジしたオリジナル軍歌に、会場の盛り上がりは最高潮。だが、そんな彼らのフィナーレは、唐突に現れたオーク達の群れによって阻まれた。
「あなた方の『強さと美しさ』は、わが主の『ドラゴンハーレム』に相応しい。是非、ハーレムで繁殖に励んでいただきたい! ……もちろん、ギャラも拒否権もありませんがね!」
そう言って、白いスーツに身を包んだオーク、ギルビエフ・ジューシィが名刺を差し出す。それが襲撃の合図となり、残るオーク達が一斉にステージのアイドル達に襲い掛かった。
「て、敵襲だ!」
「総員、戦闘配備に付け! 正面の部隊はルフト殿を、左右の部隊はアミィ殿とマリー殿を守るのだ!」
迫り来るオーク達の毒牙からアイドル達を守ろうとするファンのミリオタ軍団だったが、エアガン程度しか武器のない一般人では、いくら数がいたところで話にならない。
案の定、呆気なく蹴散らされた挙句、下劣なオークの触手がステージ上のアイドル達へと伸ばされた。
●戦場の歌姫?
「召集に応じてくれ、感謝する。ドラゴン勢力の配下であるオーク達に、新たな動きが見られたようだ」
その日、クロート・エステス(ドワーフのヘリオライダー・en0211)からケルベロス達に伝えられたのは、ギルビエフ・ジューシィというオークが各地の地下アイドルを無理矢理スカウトし、ハーレムに連れ帰ろうとしているとの報。
ギルビエフ・ジューシィは地下アイドルのライブ会場に、配下のオーク達と共に突如現れとして現れる。ライブを中止した場合は別のライブ会場を襲撃してしまうので、事前に避難勧告を出せないというのも性質が悪い。
「オーク達がアイドルを攻撃する事はないが、会場にいる他の人間は、邪魔するようなら容赦なく殺してしまうようだな。だが、ファン達も命掛けでアイドルを守ろうとするから、避難させるには、少しばかり工夫が必要になるぞ」
ファン達は周囲にケルベロスがいようとも、アイドルを守ることを優先する。そのままではオークに殺されてしまうので、同じアイドル愛を持つ仲間だと思って貰う、その幻想を打ち砕く、むしろ自分のファンにしてしまう……といった、ちょっと特殊な説得が必要となる。
幸い、彼らは規律と連携を重んじるミリタリーオタクなので、説得に成功さえすれば、迅速に避難してくれることだろう。
「ライブ当日、オーク達が現れる会場は、立ち見で50人くらいしか入れない閉鎖的な室内だ。出現するオークの数は全部で10体。触手で敵を打ったり締め付けたりする他、毒液を発射して攻撃して来る」
ちなみに、ギルビエフ・ジューシィは戦闘が始まると同時に姿を消してしまうため、撃破するのは難しい。ここは深追いすることなく、一般人を守ることに専念した方が賢明である。
「アイドルなど虚像だと言う者もいるが……それでも、その歌声に力を貰っている者がいるのも、また事実だからな。それに、どんな女性であろうと、下賤なオーク達の欲望の糧にされてよい道理はない」
人々の夢と希望を奪い、欲望のままに略奪を繰り返すオーク達を許してはならない。そう結んで、クロートは改めてケルベロス達に依頼した。
参加者 | |
---|---|
ウォーグ・レイヘリオス(山吹の竜騎を継ぐもの・e01045) |
ミセリア・アンゲルス(オラトリオの自宅警備員・e02700) |
揚・藍月(青龍・e04638) |
マルファ・サンダーヘッド(紅鉄氷河・e18533) |
高町・優花(機械仕掛けのお母さん・e19495) |
ツェツィーリア・リングヴィ(アイスメイデン・e23770) |
シルヴィア・アストレイア(祝福の歌姫・e24410) |
マルレーネ・ユングフラオ(純真無表情・e26685) |
●撤退指令
地下ライブ会場に響くポップス調の軍歌。部屋を覆う凄まじい熱気が渦を巻き、ライブの盛り上がりは最高潮。
「あらあら~。最近のアイドルって物騒なのね~」
銃撃と爆撃の音にも似た効果音に、高町・優花(機械仕掛けのお母さん・e19495)が能天気な感想を述べている。が、そんな微笑ましい一時は、望まぬ来客の登場によって唐突に終焉を迎えることとなった。
「ブヒャハハハァァァッ! 女ダァッ! 美少女ダァッ!」
下劣な笑い声と共に、会場になだれ込んで来るオーク達。節操のない豚どもを指揮するのは、白いスーツに身を包んだオーク、ギルビエフ・ジューシィ。
「あなた方の『強さと美しさ』は、わが主の『ドラゴンハーレム』に相応しい。是非、ハーレムで繁殖に励んでいただきたい!」
だが、そう言ってギルビエフが名詞を取り出そうとした瞬間、無数の演奏用ドローンによるオーケストラをバックに、マルファ・サンダーヘッド(紅鉄氷河・e18533)が間に割って入った。
「歌って踊れて粛清もできる赤色ミリドル、マルファちゃんだよ!」
いったい、これは何のパフォーマンスが始まったのかと、一瞬だけ気を取られるオーク達。無論、それもケルベロス達の作戦である。敵の意識が逸れている隙に、今度はシルヴィア・アストレイア(祝福の歌姫・e24410)がステージの上に飛び入り参加!
「この戦場は、私達ケルベロスに任せて! みんなも、軍人なら自分の上官……アイドルを最後まで守れるよねっ♪」
無用な交戦は避け、一刻も早く撤退すること。それをファン達に伝えてみたものの、彼らもまた生粋のアイドルファンであり、ミリタリーオタク。
「なんの! 軍人たる者、守るべき者のためなら、死など恐れることはない!」
「我らも共に戦うぞ! 下劣な豚どもから、我らの歌姫を守るのだ!」
ここで退くのは男が廃る。敵前逃亡は恥とばかりに、自分達も戦う気満々だ。
このまま放っておけば、今に無謀な突撃をし兼ねない。ならば、とマルレーネ・ユングフラオ(純真無表情・e26685)がステージに上がり、さながらファン達の上官のような口調で命令するが。
「隊列を乱すな! 乱戦になればこちらが不利。我らがすべきことはTSM3を無事に逃がすことである! 左右非常口に近い者たちは退路を確保! 残りの者は3人を誘導し、速やかに退去せよ。デコイを忘れるな! 殿は我々ケルベロスが務める。わかったら返事をせんか!」
「いいえ! 我々は、上官殿を見捨てて撤退することはできません!」
ラブフェロモンで魅了してしまったため、守る対象がアイドルからマルレーネに代わっただけだ。彼女が率先して逃げ出していれば追い掛けて来たかもしれないが、残って戦うとなれば、見捨てて逃げ出すほど薄情な連中でもないわけで。
「は~い、上官さんの言うことは聞かないとお仕置きされちゃいますよ~。皆さん言うことを聞いて素早く避難してくださ~い~」
迫り来るオークの触手を残る面々が身を盾にして防ぎ、優花が回復を続けることで保っているが、そろそろ限界だろう。このままではアイドルだけでなく、女性陣の貞操も大ピンチ!
「貴殿らのあいどるは、貴殿らの死を喜んで受け入れるのかな? 軍隊を名乗るならより的確な判断をしてこそだろう?」
ボクスドラゴンの紅龍が賢明に体当たりで敵を牽制するのを横目に、揚・藍月(青龍・e04638)がファン達へと問う。
一般人の攻撃は、デウスエクスには通用しない。ならば、そういう相手には攻撃の通用する存在をぶつけ、自らは非戦闘員の安全を確保するのも大切な任務だろうと。
「何より、貴殿らには彼女らを介抱する役目がある。彼女らが安らげる場所の用意を頼む」
その代わり、この下劣な豚どもは自分達がしっかりと殲滅する。そう、藍月が胸を張って宣言したことで、少しはファン達も自らの立場と役割を自覚したのだろうか。
「よく訓練されたTSM3ファンなら、ここは一時転身して捲土重来を図る状況ってわかるはず~」
ミセリア・アンゲルス(オラトリオの自宅警備員・e02700)の言葉に、ファン達の間にも動揺が走る。それでも煮え切らない様子の者が残っていたことで、とうとうツェツィーリア・リングヴィ(アイスメイデン・e23770)が声を張り上げた。
「Achtung! 有事に於けるケルベロスの作戦行動規定に従い指揮権を掌握。貴殿等にはパッケージの安全確保の為に護衛と後送を命ずる。戦闘区域からの離脱を最優先とし、交戦は避けパッケージと共に速やかに後退せよ。復唱!」
「りょ、了解であります! 戦闘区域からの離脱を最優先とし、交戦は避けパッケージと共に速やかに後退!」
ようやく自らの役割を悟ったのか、敬礼と共に左右の非常口から撤退して行くファンの面々。その際に、ステージ上のアイドル達を守るようにして、肉の壁となるのも忘れずに。
「さあ、早くこちらに!」
ウォーグ・レイヘリオス(山吹の竜騎を継ぐもの・e01045)の誘導に従って、彼らは実に迅速にライブ会場から撤退して行く。
「な、何故、私まで抱えて行くのだ! 離せ! 離さんか!」
ついでに、魅了されていたファン達の一部が、マルレーネまで抱えて持って行ってしまったが、それはそれ。
「ヌォォォォッ! 女ガ逃ゲルゥゥゥッ!」
「貴様達! ヨクモ、邪魔シテクレタナァッ! ブッ殺シテクレルゥゥゥッ!」
計画を邪魔され、一斉にブチ切れて襲い掛かってくるオーク達。ミリタリーアイドルの歌っていた地下ライブ会場が、本当の意味での戦場となった瞬間だった。
●ライブ会場防衛戦
ライブ会場に鳴り響く本物の爆音。下劣なオークの群れとケルベロス達が、四方に入り乱れてぶつかり合う。
「ノブレス・トレーズが山吹の竜騎、ウォーグ・レイヘリオス……参る!」
聖斧の形状となった御旗を構え、ウォーグが近くにいたオークを斬り捨てた。が、さすがに一撃で倒せるほど、敵も貧弱なわけではない。
「フンゴォォォッ! ヨクモ、ヤッテクレタナ!」
激昂したオークがお返しとばかりに触手から溶解液を飛ばしてくる。間髪入れず、ボクスドラゴンのメルゥガが主を庇うが、頭から毒液を浴びた結果、代わりにベトベトになってしまった。
「……グゥ」
なんとも不愉快な鳴き声と共に、自ら属性を再インストールして振り払うメルゥガ。しかし、そうしている間にもオーク達の触手は、別の獲物を求めて襲い掛かり。
「きーもーいー! はなして~!」
複数の触手に同時に絡みつかれ、今度はミセリアが大ピンチに!
すかさず、優花が薬液の雨を降らせて脱出させたが、こんなことを繰り返しているだけでは、今にジリ貧になってしまう。
「一匹ずつ相手をするのも面倒だな。ならば……!」
こういう混戦時には、まとめて敵を屠れる技が重宝する。藍月の蹴りが強烈な風を呼び、紅龍のブレスが正面のオークを吹き飛ばす。が、それはあくまで牽制に過ぎず。荒れ狂う風に乗って現れたのは、両手に銃を携えしツェツィーリア。
「招くは白銀に染まりしアザミが庭園。汝に供するは紅に染まりて狂い咲く氷結の葬送花。さぁ、舞い踊りましょう。此処は氷の花咲く天の銀嶺」
風に氷を乗せたならば、それは全てを凍て付かせる吹雪となる。凍て付く白銀の大地より舞い上がるのは、アザミの葉を思わせる鋭利な氷針。
「ナ、ナンダ、コレハ!?」
「カ……身体ガ……凍ル……」
吹き荒ぶ凍気の渦に巻かれ、オーク達の触手がもまた凍って行く。敵の鮮血を浴びて紅く狂い咲く氷刃。その様は、まるで黄昏の銀嶺に顕現せしアザミの庭園が如く。
「そんなに寒いんだったら、温めてあげる~」
もっとも、それで豚の丸焼きになったところで、食べてやるほど優しくはないが。そう結んで、ミセリアが駄目押しの熾炎業炎砲。
「さぁっ! ここからは私達のステージだよっ!」
続けて、シルヴィアの紡ぐ楽曲に合わせ、マルファもまた敵軍にアームドフォートの狙いを定め。
「冷凍焼豚になるがいい!」
降り注ぐ焼夷弾の雨が、オーク諸共に周囲を炎で包む。こんがりと、何かの焼けるような匂いが辺りに漂い始めたところで、魔眼による凝視が敵の一群を貫いた。
「……ひ、酷い目に遭った。これより戦線に復帰する」
ようやくファン達の元から戻ってきたマルレーネも加わり、これで戦力は五分と五分。泥仕合の様相を示していた戦いの流れは、徐々にケルベロス達へと傾きつつあった。
●ゲス豚、無力化作戦
気が付くと、ライブハウスのステージや床には、倒されたオーク達の亡骸があちこちに転がっていた。
個々の実力でも数の上でも、ケルベロス達とオークの群れは、戦力的には互角だった。しかし、欲望のままに対象を襲おうとする下劣な豚と、徹底したチームワークに基づいて戦う地獄の番犬とでは、おのずと勝負は見えていた。
「捕まえたぞ。残念だが、もう逃げられんな」
縛霊手より網状の霊力を展開し、藍月が一体のオークを抑え込む。すかさず、紅龍が体当たりを食らわせて吹き飛ばし、ツェツィーリアもまたライフルの狙いを定め。
「咲き誇るは凍て付く氷結の華。氷片と散りて零れ落ちし花弁は汝が命の煌き」
宙を舞うオークへと、容赦ない冷凍光線の一撃をお見舞いする。哀れ、完全に凍り付いたままライブハウスの床に落下するオークだったが、それで見逃してもらえるほど、ここに集まった者達は甘くなかった。
「これで……終わりだ! 全てを解き放て……ドラゴライズ・フルバースト!」
黄金の闘気を全身に纏った、ウォーグの連撃が敵を穿つ。爪が、脚が、そして刃が、次々と繰り出されて命中する度に、凍り付いた敵の身体を木っ端微塵に打ち砕いて行く。
「ナ、ナントイウ、ヤツラダ!」
「コンナニ、強イ連中ガイルトハ、聞イテナイゾ!」
仲間が次々と打ち倒されて、さしものオーク達にも動揺が走った。見れば、既に相手は残すところ、後四体。最後の悪足掻きにと毒液を飛ばしてくるが、もはやその程度では今のケルベロス達を止められない。
「ハーレムを作りたかったんなら、養豚場をおそう方が良かったんじゃ~?」
「あらあら、楽しそうね~。今日のお夕飯は、ポークソテーがいいかしら? それとも、ミートパイにしようかしら?」
チェーンソー剣を振り回しながら迫るミセリアと、危険な笑みを浮かべながら迫る優花の二人。たまらず、一匹のオークが背を向けて逃げようとしたが、この二人に背を見せることは、完全な死亡フラグでしかない。
「ウギャァァァッ! シ、尻ガァァァッ!!」
後ろから斬りかかられ、果ては振り向いた瞬間に顔面を殴り飛ばされた。どう見ても、解体する気満々である。下劣な豚を素材にした、公開屠殺ショーの始まりだ!
「総員、一斉攻撃! これで仕留めるぞ!」
もう、何も遠慮する必要はないと、マルファがガトリングガンで敵の身体をハチの巣に。それだけでなく、シルヴィアとマルレーネの残るオークに狙いを定め、それぞれの切り札を解き放つ。
「守護者に祝福を……! 罪人に罰を……!」
「ナ、ナニヲ言ッテ……ピデェッ、ブゥ~!?」
シルヴィアの奏でた即興歌を聞いた途端、オークの身体が中から爆ぜた。与えられたのは、祝福ではなく罰。体内のグラビティ・チェインを暴走させられ、内部から破壊されたのだ。
これで、残る敵は後一体。最後はマルレーネが桃色の霧を繰り出して、敵の身体を包み込み。
「霧に焼かれて踊れ」
そう、彼女が紡ぐと同時に、凄まじい悲鳴と肉の溶けるような臭いが広がった。
彼女が放ったのは、強酸性の桃色の霧。サキュバスが操る代物だからといって、必ずしも癒しのミストとは限らない。
「オ……ノォ……レェ……」
触手の先まで酸で焼かれ、その場に崩れ落ちる最後のオーク。TSM3のファン顔負けの連携プレーの前には、いかに下劣な豚が数を揃えようと、何ら意味を成さなかった。
●任務完了?
望まぬ来訪者を成敗し、ライブ会場は再び熱気に包まれていた。
修復を終え、なにやらファンタジックな装飾が増えた会場を、ウォーグと藍月が満足そうな表情で見つめている。天井や柱から植物が生えているのも、ジャングルの戦場をイメージした装飾だと思えば問題ない。
「きゅあきゅあ! きゅあっきゅあきゅあきゅー!」
ステージ場で歌うアイドル達に、紅龍が歓声を飛ばして応援していた。今回の戦いで、お気に入りの女の子でも見つけたのだろうか。
「無事ですか~? 今のお気持ちとかアピールとかあれば、一言どうぞ~」
「よかったら、記念にサインがほしいな~」
ライブの合間にインタヴュー動画を撮影するミセリアや、ドサクサに紛れてサインをねだる優花の姿もあるが、それもまた一興。
「今日のライブは、特別ゲストも登場だよ~!」
そんな中、シルヴィアは自らもまたライブに参加して、ちゃっかりと自分のアイドル活動も行っていた。
「我等が旗は~、人民の旗は~」
マルファもまた、オリジナルアレンジを加えた祖国の歌で、自らをイメージ向上のプロパガンダとするのを忘れない。
その一方、同じく軍服姿のマルレーネは、何故かTSM3のファン達に囲まれていた。
「上官殿! 是非、貴殿も4人目のメンバーとして、我が軍へ入隊してください!」
「しかし……既に空軍、陸軍、海軍は、それぞれポストが決まっている。やはり、総司令官のポストを新たに作るしか……」
どうやら、先の戦いでマルレーネに惚れ込んだ面々が、本気で彼女をアイドルチームに引き込もうとしているようだ。
「そうだ! 海軍はあっても、まだ海兵隊のポストが残っていたじゃないか!」
「なるほど、海兵隊か! 上官殿……いえ、大佐! 是非、その鋭い口調で、我等を罵倒して踏ん付けてください!」
最後には、一部の特殊な思考を持った連中が、興奮しながらマルレーネを追い掛け始めたから堪らない!
「ば、罵倒……?」
困惑しながら距離を取るマルレーネだったが、ファン達の勢いは留まるところを知らず。そんな彼女達の姿に、遠間からツェツィーリアが生暖かい視線を送っていた。
「民を護るが貴族の努め。これにて、一件落着でございますわね」
作者:雷紋寺音弥 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2016年9月5日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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