
●寒いギャグなど断じて許されない
とある大学にて。
学生達が集まる一室。彼らは席に座り、何やら議論をしている。
活発に意見を出し、議論している中、その中央にいた男が立ち上がった。
「少しいいかね?」
立ち上がった男。目の前にいる学生達の議論を聞いていたのは、羽毛に包まれた、やや堅物な男だ。
「君達はギャグについてどう思うかね?」
問う男。学生達からは先生と呼ばれる彼、磯部・真はこの大学の助教授らしい。
「くだらないギャグなど、ありえません」
「寒いギャグを言う人の気が知れませんわ」
「時間の無駄としか」
学生達は口々に語る。その目はどうやら正気ではない。
彼らの言葉に、磯部は満足気に頷く。
「ああそうだ、場を凍らせるような寒いダジャレなど、許してはならんのだ……」
磯部は拳を握り締めて誓う。学生達にこの教えを伝えねばならぬ、と。
ビルの屋上へとやってきたケルベロス達。
今日も強い日差しがじりじりと照りつける、暑い一日だ。
「まだまだ夏が続くね。皆、本当におつかれサマー」
…………………………。
その場が凍りつく。まさか、こんな空気になってしまうとは。リーゼリットはだらだらと汗を流してしまう。
「あ、あの、ごめん」
嘆息するケルベロスの中から、佐藤・非正規雇用(スネークアイ・e07700)が進み出る。
「『寒いダジャレは絶対許さない』と主張するビルシャナが現れるそうだな」
「あ、うん……」
リーゼリットは非正規雇用の言葉に頷く。顔をぶんぶんと大きく振った後、説明を始めた。
鎌倉奪還戦の際に、ビルシャナ大菩薩から飛び去った光の影響で、悟りを開きビルシャナになってしまう人間が後を立たない。今回のビルシャナもその1人だ。
「ビルシャナになってしまった人が周囲の人間に自身の考えを布教して、配下を増やそうとしているところに乗り込んでほしいんだ」
ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、放っておくと一般人は配下になってしまう。
ビルシャナの主張を覆すくらいにインパクトのある主張ができれば、周囲で聞いている人々が配下となるのを防ぐことができるかもしれない。
「ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、ディフェンダーとして戦闘に参加してしまうよ」
ビルシャナさえ倒せば救出は可能だけど、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になってしまう。
一般人に手をかけるのも気分はよくないものだ。できれば、上手い説得方法を考え、戦闘前に説得してしまいたい。
今回ビルシャナとなるのは、磯部・真という某大学の助教授だ。
「『寒いダジャレは絶対許さない』。そんな主張を繰り返すビルシャナだね」
彼は自身の意に従わぬ者には、経文、炎、そして、鐘と、ビルシャナの力を使って攻撃を仕掛けてくる。
「磯部は埼玉県内のとある大学のキャンパス内で、新たな信者獲得の為に校門付近で語っているよ」
すでに、8人の学生がビルシャナの主張に聞き入り、信者となりかけている。
ちなみに、同意ができないと考える者はこの場から逃げている為、さほどビルシャナの近辺に人はいない状態だ。
「信者となりかけた学生達の目を覚まさせる為には、インパクトが大事だよ」
正論で説き伏せることもできなくはないようだが、見た目のインパクトは大きい。それを踏まえた上で作戦を立てたい。
一通り説明を終えた頃には、凍り付いていた場の空気もようやく溶けてきていたようで。
「以上だよ。皆なら無事に解決できるって、ボクは信じているから」
リーゼリットは最後にそう告げ、ケルベロス達にヘリオンへと乗るよう促す。さすがにもう、ギャグを口にしようとは思わないようだった。
参加者 | |
---|---|
![]() ミツキ・キサラギ(御憑巫覡・e02213) |
![]() シラネ・トトノガミ(不萌物・e02485) |
![]() 佐藤・非正規雇用(スネークアイ・e07700) |
![]() アニマリア・スノーフレーク(疑惑の十一歳児・e16108) |
![]() 三石・いさな(ちいさなくじら・e16839) |
![]() 天城・命(レプリカントのウィッチドクター・e18976) |
![]() 櫻木・乙女(翔べないテンシ・e27488) |
![]() 黒岩・白(ドワーフの犬のお巡りさん・e28474) |
●依頼に当たって……
埼玉県の某大学。
現れたケルベロス達は校門からキャンパス内に入り、現場へと向かう。
「やー、知った人が多くて心強いですね!」
アニマリア・スノーフレーク(疑惑の十一歳児・e16108)は同行する仲間を1人ずつ見やる。黒鹿ゴニアンに、ミッキーフォックス、いんぴさんに、ケルベロス警察……。誰がどれとまでは深く考えない彼女である。
「リーゼリットさんのダジャレ、スゲー面白かったな。今度パクろう」
そんなことを口にしながら、佐藤・非正規雇用(スネークアイ・e07700)は歩く。さほど異種族は珍しくないとはいえ、ドラゴニアンの彼は目立つ。ギャグを思い出し笑いなどしていると余計に。
そんな非正規雇用は、同じ旅団の団長であるシラネ・トトノガミ(不萌物・e02485)の動きが気になって。
「シラネさん、なんで相撲部を探してるの?」
「何の話じゃ」
確かにシラネはキャンパス内を見回してはいたが、やんわり否定しつつも話題を変える。
「駄洒落が寒くない時があっただろうか……?」
今回のビルシャナはダジャレを許さぬと主張するそうだが。それについてメンバー達は議論していた。
「お父さんのダジャレは面白くないけど、私好きだもん。面白くないけど」
元気な三石・いさな(ちいさなくじら・e16839)は父親のことを語るが、実は家出中だったりする。力を持て余し気味の彼女はこうして依頼に参加しながら、何かを叶える為に日々活動している。
「……本人は」
そこで、無愛想な印象を受ける姫カットの天城・命(レプリカントのウィッチドクター・e18976)が、ここぞと言葉を続ける。
「面白いと思って無理やり聞かせようとする人もいるから、確かに殺意が湧くほど邪魔なのが居ることには否定しないけど」
すでにビルシャナに影響を受けているのではと思わせるほど、なんとも辛辣なコメントを並べる命だが。
「ビルシャナは倒さないと」
その点においては、命はビルシャナとは相容れないようである。
「時空の調停者と呼ばれた、オラトリオの真の実力を見せてやりましょうか……ククク」
傍で仲間達の話を聞いていた櫻木・乙女(翔べないテンシ・e27488)。ダジャレと聞いて馳せ参じた彼女は暗い笑みを浮かべつつ、大学生の行き交うキャンパスを歩いていくのだった。
●夏場と思えぬこの寒さ
キャンパスに入ってしばらく。メインストリートで堂々と声高らかに語る中年男性らしき姿がある。
「実にくだらない。ただ、場を凍らせてしまうようなダジャレにどれほどの価値があるのかね」
そう語るビルシャナと成り果てた男性……磯部・真。この大学の助教授だ。
基本、学生達は彼を避けるように行き来をしていたが、8人の学生が磯部に共感し、傍に寄ってこくこくと頷いている。
非正規雇用は遠巻きに歩く学生に対し、避難を促していたのだが。
「よし! いたいけな学生の為に、本日は休講にしちゃろう」
彼は勝手に休講にしようとするものの。大学に掛け合ったわけではないようだ。
「黒岩さんは警官だろー? 何とか休講にできない?」
そこで縋ろうとしたのは、黒岩・白(ドワーフの犬のお巡りさん・e28474)だ。白は「自分でやってほしいっス」と白い目で非正規雇用を見つめていた。
一方で、他のメンバー達はビルシャナとその周囲の学生へと接触していく。
「寒いシャレですか……、私そういうの苦手なんですよね……」
最初に声をかけたのは乙女だ。それはそれとして、と彼女は急に話を切り替える。
「この服見てくださいよ、可愛いでしょ? やっぱり、コーディネートはこーでねーと……」
その場の空気がぴきりと凍りつく。
「……え、なんですかその顔」
いたたまれなくなったのか、いさながその場へと介入する。
「あなたたちが面白くないダジャレも、誰かは笑うかもしれない」
例えば、100人居て99人が笑わなくても、1人は笑うかもしれない。1万人が笑わなくとも1人が笑えば、それはいいダジャレなのだと、いさなは語る。
「誰かを喜ばせたいって気持ちに、ダメなんてことはないんだよ!」
いさなに同意し、こくこくと便乗して乙女が頷く。
学生達が微妙な空気になっているところで、顔を真っ赤にしているのがビルシャナ磯部だ。
そのビルシャナへ、アニマリアが声をかける。
「えっと、教えたり学んだりする立場の人達ですよね?」
学生達にも合わせて彼女は呼びかける。ダジャレは語彙力を磨くことができるいい学習方法なのではないかと。
「何で寒いとか、そういうのに拘っているんですか?」
ビルシャナも反論する。場を凍らせるようなくだらないダジャレでは、言葉遊びのレベルの価値しかないではないかと。
(「辞書引いてまで勝ちに行く小学生とか、教育者の思い通りな気がするなぁ」)
ダジャレの存在意義を考え、アニマリアはそんなことを考える。
「そしてもう一つ、寒くて周りが黙るギャグがいけないって、おかしくありませんか?」
ダジャレも広い意味でギャグの一種。ギャグは日本語で轡……くつわ。馬の口にかませて制御する為に使うが、黙らせる用途もある。
「周りが凍りつくのって、正しいと思うのですが」
学生達もこれにはぐうの音も出ない様子だ。
この人達は語学系の学部じゃないのかなと、アニマリアは首を傾げる。
「好きなダジャレですか? 『ノートの音』です」
真面目に説き伏せてきていたかと思えば、アニマリアの口からもぽろりとダジャレが。
『のおとのおと』。文字だとやや気づかれにくいダジャレだったりする。
「口にしないだけで、誰しもダジャレは考えているっスよ」
唖然とするその場の学生達へ、白が続いて語りかける。
「話してたりすると、似てる言葉聞き間違えたりとかってないっスか?」
学生達はそれを否定はしない。だからこそ、白は続けた。空耳はダジャレのようなものであり、無意識のうちに行っているのだと。
「口にするかどうかの違いだけじゃないっスか。そういう自然に出てくるようなことを否定するのは、あんまりっスよ」
「……そもそも、何故寒いダジャレは生まれたのか」
ミツキ・キサラギ(御憑巫覡・e02213)がここで、年上の学生達へと簡単な講義を始める。
「ダジャレというのはそもそも、語呂の良さ、そして、『パッと聞いた時に浮かぶその情景がなんとも滑稽で面白いから』、ダジャレとして成立しているんだよな」
力説するミツキに、学生達は思った以上に食いついていたようである。ダジャレに少なからず興味があるからこそ、ビルシャナの主張にも耳を傾けていたのだろう。
「一方、寒いダジャレが生まれた理由は、その情景が浮かばない最近の若者の想像力の欠如……つまりは、「何故そのダジャレが面白いか」が分からないから、笑えないギャグ、つまりは「寒いダジャレ」と呼ばれるようになった」
その寒いダジャレだって、発案者は絶対面白いと思っているはず。そういう本当の意味で、「寒いダジャレ」は存在しない。
「お前達の主張は、根本から間違っているんだ」
それは、一夜漬けで得た知識だったが、ミツキはそれを使って真摯に説得を行う。
命も蔑んだ瞳でビルシャナ達を見つめ、その主張が間違っていると訴えかける。そして、中途半端に反応するのは一番悪い。自分達が間違っていると諭すのが大事と彼女は考えているのだ。
ケルベロスの訴えは決して学生達に届いていないわけではない。一度は正気を取り戻していたが、ビルシャナもまた持論を展開し、再び半数の学生を自らの信者に引き入れようとしていたのだ。
それを見て、シラネは真顔で学生達に言葉を投げかける。
「鯵を味わって! この烏賊、如何? ふむ……。爆笑じゃな」
思いついたダジャレを紡ぐ彼女は、さらに語る。
「駄洒落、オヤジギャグ、掛詞。この手の言葉遊びは昔っからあるものよな」
仲間も語っているが、それは、言葉遊び。くすりと笑えたなら上出来という程度のものだ。こんな遊びで寒いと怒るようでは、器量の狭い人間だと自ら喧伝しているようなもの。
「もっと心に余裕を持つのが良いと思うのじゃ、大人達よ! ……だから笑えよ」
真顔のままで迫る彼女に、学生達は圧倒される。それは脅迫にも見えて。
「ダジャレが面白くないと感じるのは、君達に想像力が欠けているせいだ。それを今から証明して見せる」
非正規雇用は何を思ったか、コンビニなどで販売されている全日本道路地図帖を取り出してどこからか持ってきた机の上に置く。それをチェーンソー剣で机ごと寸断してしまう。
「マップがまっぷたつ!!!」
クールにダジャレを決めた彼は、その地図と机を指差す。
「こうなりたくなければ、家へ帰るんだな」
正気に戻っていた学生達は、2人の威圧でその場から逃げ出してしまう。
ただ、心の奥深くまでビルシャナの教義に染まった学生はなおも、敵対姿勢を崩さない。
「わからずやは寝かせようね」
いさながそう告げると、ケルベロス達は戦闘態勢に入り、すぐさま攻撃へと移ったのだった。
●寒さ飛び交う戦い
配下と成り果てた学生は排除せねばと、ケルベロスが手加減しながらも攻撃を加える。
飛び込んだ命が縛霊手をつけた手を首元に入れて昏倒させ、白も愛犬を憑依させた縛霊手で同じく学生を気絶させていた。
「よかろう、存分に聞かせてやる……」
ビルシャナ磯部は早速、持論を経文として展開する。
そこで前に出たのは、シラネとビハインドのおタマさんだ。
「わっがはいでぃっふぇんだー! おタマさんもでぃっふぇんだー! 壁として散るが良い!」
複雑そうな表情だが、盾となるべく身を張るおタマさん。
アニマリアがオウガ粒子を飛ばし、いさなが地面へと守護星座を描いて光らせてフォローする。非正規雇用もドローンで盾を張っていたようだ。
それを受け、経文にシラネ達が耐える間に、仲間達が後ろから攻め込む。
非正規雇用のオルトロスがくわえた刀でビルシャナを切り裂き、ミツキは自らの右手に電気を纏わせて敵の懐へ潜り込む。
「これも巫術のちょっとした応用だ……七式、紫電掌ぉぉぉぉ!」
彼はそのまま右手を叩きつけ、ビルシャナを痺れさせていく。
それでも、自らの主張を語り続ける敵へ、乙女も仕掛けていった。
「話をするのは無しですか!? あなたのその駄洒落を否定文句はひでーもんです! 私のアイスエイジでお仕置きしちゃいますよー!」
この流れでのアイスエイジは非常に意味深である。呼び出した精霊を放ちながらも、彼女は叫ぶ。
「魔導士が現れましたよ! まあどうしましょう!」
そうして、吹雪と、あまりに寒いダジャレで敵陣を凍らせていく。
だが、ビルシャナは炎を起こして、ギャグで凍りついたこの空気を温めようとする。
「この竹槍で串刺して、焼鳥にしてやろうかー!」
ならばと、シラネは敵を高速演算で分析し、振りかざす竹槍を突き出す。
だが、ビルシャナはそれをさらりと交わし、炎を孔雀の形となして、シラネの体を焼き払わんとする。
さすがは、ビルシャナ。敵はケルベロスへと力を行使し、全力でダジャレを否定してくる。
しかし、めげずにダジャレを吐き続けるメンバーも。
「土管がドッカーン!」
「種も仕掛けもありませんよ。この槍からは何も出ランサー!」
乙女はグラビティを使いながらも、嬉々として立ち回る。だだ滑りではあるが、ダジャレを叫ぶ彼女はいっそすがすがしくさえある。
しかしながら、ダジャレを否定するビルシャナ磯部。その炎は凍りつく場を溶かそうと燃え上がり、孔雀の炎を放出する。ケルベロスを護っていたおタマさんがそれを受け、霧散してしまう。
気を抜けばやられる。シラネはブラックスライムを槍のように飛ばし、ビルシャナの体を穿ち、毒へと侵す。
それを見て、命は共に前線を支えるウイングキャットに翼を羽ばたかせて回復に当たらせ、自らも気力を撃ち出し、犠牲者が出ないようにと立ち回る。ただ、命のウイングキャットもまたビルシャナの炎に耐え切れず、姿を消してしまった。
逆に、積極的に攻撃を行うのは、非正規雇用のオルトロスだ。瘴気を解き放ってビルシャナの体にさらなる毒を巡らせる。
「お前を物語の主人公にしてやるぜ!!」
非正規雇用は全身から血を噴き出すことで、前線メンバーへと竜の血による加護を与えていたようだ。
「ところで、穀物が驚いた話って知ってます?」
アニマリアはオウガ粒子で仲間の援護をしつつも、攻撃を織り交ぜる。彼女は弓を呼び出してビルシャナへと問いかけた。
「『ひえ~』『あわ~』だそうですよ?」
その答えを告げながらも、彼女の放つグラビティの矢は轟音と共に敵を射抜き、足止めを行う。
ミツキもまた、黒太陽を具現化していたが、それはハンターの鉄球部分を太陽に見立てての攻撃だ。彼女はさらにそのハンマーを握り締め、炎と冷気を纏った最強(ミツキ主観)の一撃を叩きつける。
「寒いのが苦手? それなら凍えさせてやるっス! 交代っスよ、リエラ!」
白はコウテイペンギン・リエラの魂を縛霊手へと憑依させ、氷の弓を作り出す。放たれる矢は敵を貫き、その箇所を凍りつかせた。
「わからん奴らめ……!」
ビルシャナも鐘を鳴らして応戦するが、ケルベロスの勢いは止まらない。
いさなが呼び出す光の玉。デウスエクスから無意識に奪った力を変質させたものが一斉にビルシャナへと浴びせかかる。
ぐらりと体勢が崩れた相手へ、乙女は負の瘴気によって赤黒い挟を作り上げ、チョキチョキと刃先を動かして告げる。
「ほらほら、寒いギャグもっと追加しないと暑いかな??」
ビルシャナの体を斬りながら、彼女はトドメに一言。
「内蔵がないぞうなんて、言わせないぞう☆」
完全に現場の空気が凍りつく中、ビルシャナは果てていく。二度と目覚めることのない眠りへ……って、なんだこれ。
●どーすんだよこの空気
ビルシャナを討伐したメンバー達。
非正規雇用は先程切断した机を片付け、周囲にもヒールを施していく。もちろん、地図もまた回収して懐に入れていた。
「みんな……おつかれサマー……ぷっ、くすっ!」
早速、ダジャレをパクる非正規雇用。ただ、仲間達の視線と周囲の空気はあまりにも冷え切っていて。
「20点な」
ミツキが黒太陽で強引に暖めようとするが、そこで乙女が一言。
「今日のお迎えは何ですか? 車? じゃあ、車が来るまでくるまっとこうかなー」
………………。
「……なんですかその顔」
折角、ミツキが空気を暖めたにも関わらず、またも現場は凍り付いてしまったのだった。
作者:なちゅい |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
![]() 公開:2016年9月6日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 6
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